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五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

真実の言語化

2011年05月12日 | 第2章 五感と体感


「写真:Parisパッサージュ巡り21」

真実と向き合う事とはどういうことなのでしょう?

哲学的に答えるならば、何が真実かは誰も解りません。

心理療法の場合、確かに「真実は何か」はわかりませんが、自分の身に起きている現実、自分の状態(思考と感情と行動)は、見えているでしょうか?

我慢が重なり、そのストレスが自分で意識できていない状態となると、いくら他者がその人の問題点をしたり、お説教しても見えてきません。しかも、自分の問題点を解決するのではなく、解決すべき問題や今関わるべきこと、責任をもって自分がやるべきこと等をせずに、他者の目の前で平気で通り過ぎていきます。

それを目の当たりに見た他者は「あれ?」と思いますが、ここからが問題です。

「あれ?この人、何かヘンだ・・・」と、気付いた人は幸いです。
それに気付かずに自分を責めたり、反省したりすることを続けていると、関わる他者のほうがストレスに追い込まれていきます。
神経症や鬱へと気付かないうちに追い込まれていきます。

真実と向き合い、それを言語化出来る人は、どんな困難にも向き合って、健全に歩んでいけるように思います。

いったい、自分は何と向き合って生きていくのか?

自問自答しながら、軌道修正していくことを定期的にやってみると、軌道修正できない思い込みから自ずから解放されていくかもしれません。

感謝の言葉がいつも無く、挨拶ができない。今すべき問題を何事も無いように通り過ぎていく。他者から賞賛されたいために自分をアピールする。責任を取らない。人のせいにしている。他者の感情をくみ取らない。。。他者の話を聞こうとしない等・・・
そんな傾向の他者と関わっているとしたら、自分がヘンなのではなく、相手がヘンであることをまず認識してください。
(^^)/逃げるが勝ちです。

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子供の涙

2011年05月11日 | 第2章 五感と体感


(写真:Parisパッサージュ巡り20)

昨晩のNHKクローズアップ現代は、深く心に刻まれました。

番組の中で、津波の被害に遭った山元町の小学生の様子を映し出していました。
地震の直後、津波から逃れるため屋上の屋根裏に逃げ、一晩そこで過ごした先生と子供達。
津波で下の階が破壊される音を聞き、暗闇の中、皆で肩を寄せ合い朝を迎えたそうです。

そして、お祖母ちゃんと妹が津波で亡くなり、お父さんとお母さん3人で避難生活している男の子と親友の男の子がクローズアップされました。
避難生活している男の子は転校することとなり、二人は離ればなれになります。

小学校がようやく始まりましたが、自分たちの通う学校は使えないので近隣の小学校に通っています。

馴れない生活、語りたくない現実、我慢は心の中でアップアップしています。
感情をどう表現していいのか解らなければ、言語で表現するにも限界があります。

テレビの番組をつくるために撮影している授業中に親友の男の子が突然泣き出しました。

泣いて泣いて、涙が止まりません。

保健室のベットに寝かされ、それでも涙が止まりません。

「親友と別れるのは嫌だ・・・」と号泣の中、やっとのことで言葉にしました。

箍が外れたように、泣き続けていました。

転校する男の子は、心配そうな表情をして、その子を目で追っていました。

彼からは言葉は出てきません。


番組中、見ている私も涙が止まりませんでした。


子供達を元気づけるためにイベントを行って一過性の楽しみを与えても、心の底にある不安感を除くことはできません。

これから長期間にわたり感情に添うことのできる聴き手が必要なことは確かです。

ただ、今は住まいを整えること、食べていくことで、被災地の方々は精一杯です。

カウンセラーという職業は、日本では国家資格が無いだけに、信頼関係を構築することが難しいのです。見ず知らずの人に話を聞いてもらう気持ちにはならないのは当然です。
私自身もブログを通して、「大震災後一カ月にわたり、自己カウンセリングについて」書いてきましたが、いま自分にできることは、その程度のことです。

大震災から2カ月。

まだまだ精神的にも混乱の時期です。
私自身も経過観察しながら、どこからアプローチして信頼関係を持ちながら活動できるかを模索中です。

心のケアーは、長期戦です。

でも、

今、泣いている子供をただ茫然と眺めることしか出来ない自分にジレンマも感じます。

そうはいっても、情動だけで仕事はできません。自分の目の前の仕事を粛々としていくことが、今できる大切なことのなのです。

教職員や保護者対象に、カウンセリングの理論を学ぶ教育活動をしていく必要性と効果をこのブログで感じ取っていただければ幸いです。
このブログが私の活動のアプローチのきっかけになることも多少期待しながら、書き続けていきます。

★NPO法人CULLカリタスカウンセリング学会ではテキストを使用しながらカウンセリングの理論を学ぶ教育活動を行っています。ご興味がありましたらホームページをご覧ください★

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連休明けの心模様

2011年05月09日 | 第2章 五感と体感


「写真:Parisパッサージュ巡り19」

連休が明けました。皆様どのような朝を迎えられましたか?

私は案の定、連休の疲れを引きずり何となくダルイ朝を迎えました。

先週週末にはNPOの総会も無事終えることもできたので、あとは都庁への提出物を送り、お役所関係を回るだけです。

連休をめどに稽古してきた仕舞いと謡い、NPOの決算と提出書類の作成等々、自分をストレスに追い込みつつも目標は達成されたので、身体は疲れていますが心は一旦フレキシブルになって爽やかです。

そして私個人的には、今月から保護者勉強会も始まり、カウンセリングルームではぼちぼち6月にかけて新入生の関わりも例年通り増えてくると推察しています。

特に新入生の保護者の皆様には、4月に入学したお子様は、まだ入学から一カ月しか経っていないことを忘れないで頂きたいと思います。
たった一カ月で人間関係を構築し新しい学校に馴染むことができているほうが稀かもしれません。

そろそろ、周囲の個性が見え始めてくるのが5月の連休明けでしょう・・・

そこで、思春期真っ只中の子供が、何を考え、どう解釈していくか、、、。
そして、どのような人間関係を築き上げていくか、、、。
・・・連休以降、これからの課題です。

世間では、今の子供達は。。。。という、憂うような表現を多く聞きますが、今の子供達は、、、今の若者は、、、という表現は、どの時代にも言われてきたことです。

今を生きていく方法として、「今」見えているもの、体験していることを自分の個性で解釈しながら、それぞれの環境で生き抜いていくことを課せられていくでしょうし、それで良いのだと思います。

自己の個性と向き合い、できること、できないことに一喜一憂しながら過ごしていくことこそ「人間らしい」のではないでしょうか。

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連休最終日

2011年05月08日 | 第2章 五感と体感


「写真:Parisパッサージュ巡り・オペラ座近くの下町のパッサージュ」

連休最終日の貴重な一日です。

今日はのんびりと過ごすことにします。

明日から7月いっぱいまでをめどに、なんとなく自分のやるべき行程表を頭に巡らせると、段取りが見えてきます。

なんといっても海の日まで祭日は無いのですから・・・

やるべき事が沢山あることだけを意識してしまうと、頭の中がオーバーヒートして焦りの感情に支配されてしまうようです。
やるべきことを紙に書き、自分なりに分類して、とりあえず自分の目処である時期を目標に据えて、行程表を作ってみると「焦り」の感情から解放されるかもしれません。

私の場合は、大きく分けて三種類の違う分野の仕事をしています。
それぞれのスケジュールを個別に大まかに書き出してからスケジュール表に予定を書き込んでいきます。

そうすると、頭の中で起こる混乱感と焦りは回避されます。

予測を立てて予定を書き込むと、安心感が湧いてくるのです。

予測と目標を据えて、行程を可視化することは、心と身体に密接な関係をもたらすようです。

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連休明けの身体と心

2011年05月07日 | 第2章 五感と体感


ヴィヴィエンヌの入口のモザイクタイル



[写真:Parisパッサージュ巡り18・ギャラリーヴィヴィエンヌ]

ゴールデンウィークを暦通りに過ごし、学校や職場をとびとびに行った人。。。10日間連休が取れた人。。。
休みなしで仕事に励んでいる人。。。

どちらにせよ、連休は残すところあと二日間となりました。

小学校、中学校、高校、大学や専門学校は、今回の大震災で卒業式や入学式が遅れたり出来なかったり、と、なんとなく中途半端な状態で始まったところも多いようです。

それでなくても、新しい学校、新しいクラスで馴染んでいくには、そうとうのストレスがかかります。
その上、セレモニーは、「終わり」「始まり」を体験する人にとって、なんらかの決意やけじめを意識化するものですが、大震災のストレスを引きずりながら、ズルズルと5月まで来てしまったおかげで、なんとなくけじめをつけられないまま、という方もいらっしゃるかもしれません。

そうはいっても、時間や日にちは経過していきます。

連休明けに元気に学校に行くために、この二日間で身体と心の点検をしてみると良いかもしれません。

新しい環境から一カ月。そろそろ不安感が減ってきたり、不安感が増長してくる分岐点です。5月6月くらいになってくると身体の不調を親に訴える子供達が増えてきます。

気力がなくて「なんかかったるい~、だるい~」という子供の訴えをまずお母さんがあれこれいわずに聞いてあげることが、大事です。

子供の言葉をさえぎり、お母さんが自分の意見を言ったり、励ましたり、怒ったり、また、一緒に不安になってしまったり、子供の訴えを無視したり、子を想う母の気持は重々わかりますが、いったん、「かったるい、だるい」と云う言葉をそのまま聴いて、かったるい、だるい、、、の次に出てくる言葉を何も言わずに待ってください。

お腹が痛い・・・
頭が痛い・・・
眠れない・・・
朝起きれない・・・

いろいろな身体の症状は、心に湧きあがる感情と一心同体!です。

お母さんが、子供のことで過度な心配や言動、行動(無視を含む)をすることが、改めて子供の不安感を増長していくことにもなりかねません。

まずは、子供の変化に気付いたお母さん自身が、自分の心と身体を点検してみることも必要なことなのです。

母と子の絆の中には「互いに依存し合っている」ということも含まれているようです。

私の通う学校では、5月から保護者対象の勉強会が始まります。今年で3年目です。
申し込みされたお保護者の皆様とお会いするのを心から楽しみにしています。

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能の発表会で思ったこと

2011年05月06日 | 第2章 五感と体感




「写真:Parisパッサージュ巡り17・ギャラリーヴィヴィエンヌ」

思えば中学生の頃から日曜日の朝に毎週放映されていた能楽のテレビ番組をひとりで眺めていたのが能楽に触れた最初の体験のようです。

学生の頃から能を観始め、とはいっても、装束や所作の美しさを絵画や掛け軸のしつらえに繋げていくことが、私の主な能の観方でした。

3年前にひょんなことから能楽の仕舞いと謡いを習うことになり、いざ自分が演じることの主体となると俄然意識が変わってきました。

能楽は面白くてしょうがない世界なのです。

昨日は、私が習う金剛流の社中発表会でした。
舞台に上がらせていただくのは今回で5回目。
3年前初めて舞台に踏み入れた瞬間、神様の手のひらに乗ったような柔らかい光の中に温もりを体感しました。
こんな気持の良いものか、、、と、光の温もりに一気に魅了されてしまったのです。

羽衣のクセの仕舞いは、なかなか覚えられず、ようやく身体に馴染んできたところで本番となりました。
緊張しつつ舞い始め、左足で一回拍子を踏むと何とも言えない大きく柔らかい音が舞台の底から響き渡り、その音を聴いた瞬間、緊張感が解きほぐれ地謡と自分が一緒になったような心地良い体感を覚えたのです。

もちろん、習いたての私がそれなりの出来で舞っているのは充分承知しているのですが、この心地よさを体感してしてしまうことが、止められなくなる原因なのかもしません。

毎回毎回、連吟にしても、仕舞いにしても、舞台に上がるとどんな五感と体感が自ら湧いてくるのだろう・・・

この期待感が、自己と向かう自分自身との自問自答にも繋がっていくようにも思います。

「魂の投影」といっても過言ではない世界が能にはあるのです。

連休明けの仕事のペースを戻すのに、ちょっぴり時間がかかるかりそうです(笑)

好きなことに夢中になる喜びを体感することは、自己に留まることから生まれてくるようです。
他者から与えられるものではなく、絵に描いた餅でもなく、自分の内からふつふつ湧きあがった喜びこそが「幸福感」なのでしょう・・・

喜びを掴むことに躊躇しないことも、自分の生き甲斐の探し方かもしれません。

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優先させるもの

2011年05月04日 | 第2章 五感と体感
「平等」という言葉に囚われ過ぎ、世の中が不平等で成り立っていることを忘れがちではなかろうか?

生業、考え方、年齢、性別によって、人はいろいろな条件を持ちながら、それぞれの生活をしています。

革命によって民主主義を勝ち取ったほかの国々とは違い、日本は大政奉還~明治維新によって今日の民主主義が形成されてきました。

内から湧き出るエネルギーというよりも、箱をすり替えることによって、今日まで至ってきたようにも思います。

そのような歴史を繰り返している日本は、優先させるものが人間の本質をついていないように思うのです。

自由・平等・友愛を最優先にし、「人」を主体としてきた他の先進国とは何かが違うのは、日本にはそういった最優先する考え方が乏しいからでないかと考えています。

つまり、「和を以て尊し」

尊いものが和であるとしたら、その「和」とは、何なんだろう?

そんなことが、この一カ月、私のつらつら思い巡らす思索の対象になっています。

実態の無い「世間様」を思いばかるあまり、「人」がどうあるべきか、敏速な行動が必要な時、「何を最優先にするか」を決定づけるための日頃の哲学的思索がが欠けていることを私を含めて反省しなくてはならないのかもしれません。

尊さを重んじるあまり、和の外側に大切なものを追いやってしまっているようなこともあるように感じます。

何を最優先にするか?

いくつものことを同時にすることはできません。すべての人を同時に同じ幸福感を与えることは不可能です。

最優先にすべきことが「箱」や「形式」ではないことだけは確かなようです。

私がどう生きたいか?
私がどう生活したいか?
私は今、何を求めているのか?
そして、私はどう死を迎えたいか?
これらの思索をしながら、主張していくことが形式では無い本質へと焦点付けされていくように思います。

私が最優先すべきもの。

たぶん、これも人それぞれなはずです。

でも、その背景にある思いは自分の幸福感に必ず繋がっているものではないでしょうか・・・

人それぞれの幸福感が平等に訪れることを目的とすると、きっと形式や箱から解放されていくかもしれないし、その目的を実現するために自ずから行政も動いていくはずです。

もっとも優先すべきもの。。。

それは、私自身の幸福感であろうかと・・・

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萌ゆる季節

2011年05月03日 | 第2章 五感と体感


「写真:Parisパッサージュ巡り15・ギャラリーヴィヴィエンヌ」

昨日は中央高速を走り美ヶ原高原へ。

萌える新緑は初々しくて柔らかく、でも昨日は黄砂に覆われ、「春かすみとは黄砂のことだったのか・・・」と思うほど幽玄な白々とした山並みをうっすらと眺めるドライブとなりました。

仕事の関係で長野へは度々日帰りで往復したものです。
甲府盆地を抜け八ヶ岳が見え始めると、懐かしさが蘇ってきます。
中央高速は、昨日のようにあの頃の楽しい仕事を思い出させてくれます。

美ヶ原には岡谷インターから諏訪湖を横目に一気に山登りしました。、ゴールデンウィークが始まる前にようやく冬季閉鎖が解除された路の脇には雪が残っていました。ひんやりとした空気は、冬の名残りと春の息吹が入り混じり、少し歩くとジャケットは要らないくらいでした。
学生の頃以来、○十年ぶりに美ヶ原高原美術館を隅から隅まで歩き、常設されている恩師の彫刻に素直に向かい合い、「ああ~~若い頃、もう少し素直だったらなぁ~」等と今更反省含め、野外彫刻散歩を思っていたよりも愉しむことができました。

10代から20代の頃に登った山々や旅した場所、仕事で訪れた場所、なんだかんだと訪れているせいでしょうか。
今日までの自分の歴史に欠かせない場所なのです。

奈良が魂の故郷なら、長野は自分の成育史に体感した感性の故郷です。五感を育んだ場所と云ったほうが具体的かもしれません。

山を降りる路では目の前を鹿が通り抜ける嬉しい偶然にも出合い、諏訪大社の春宮と秋宮に立ち寄り、昨年の御柱祭で据えられた「一の柱」「二の柱」を拝見することもできました。

神様に守られた諏訪の街を一巡りして帰路に。

連休中の小さな旅は、日頃のあれこれを一旦オフにすることができ気分爽快です。

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