五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

自分に課せられている問題

2013年01月16日 | 第2章 五感と体感
文化や風習、比較宗教を学ぶことを大切にしながら、「自分が中心である私」が、あれこれと比較考察しながら自分の目で見た古今東西を五感を通してブログで語ることを始め、7年という歳月が流れました。たぶん、7年です。

この頃までの5年間くらいは、毎年お決まりのように、大きな岩が頭の上に落ちてきたくらいの出来事が自分の身に降りかかっていました。
生き甲斐の心理学の学びのお陰で、自分の体験を通して、その学びが深く役に立ちました。、というのは、今になって言えることかもしれません。

「自分に課せられている問題と向き合う」ことは、「自分ははたして自分に課せられている問題にほんとうに向き合っているのだろうか?」という自分への問いから始まります。

だいたい自分に課せられている問題は、他者から指摘されるものではありません。

自分自身が課せられている問題と向き合っているか否か?という問いかけなので、厳しいようですが自分で感じ取る解釈からしか紐解くことができないのです。

自分が向き合うべき相手が全く違う相手であったり、違う事であったりすることは、よくあることですが、これも自分で気付かない限り、気付くこととは言えません。

「自分に課せられている問題」を、もし真剣に考えてみようと思うのでしたら、ダイレクトにこのことを考えるよりも、自分自身へのアプローチの方法があるようです。

それは「自分は何のために生きているのか」「自分の生き甲斐は何か」「自分の心と身体と魂を大切にしているか」という3つの問いです。

この問いかけをされて霞を掴むような気分になる方もいらっしゃれば、気分が悪くなる方もいらっしゃれば、思ってもみなかった問いかけに戸惑う方もいらっしゃいます。

でも、この三つの問いかけをされることで、自分が瞬時に感じた感情や体感をまずは大切にされることが大事なことと思います。「この問いかけと素直に向き合ってみよう・・・、」と思う時が、自分にとっての思索に相応しい時期であるように思います。

人に与えられた自由意思を自分自身が尊重してこそ「学び」が始まるのですから。。。

本日のS大OGの講座にて、このことを真摯に向き合う事を大切にして臨みたいと思っています。


告知:
「江戸表具を愛する会」本日から地下鉄銀座線「銀座駅」近くの地下通路で開催中。

銀座三越の地下から東銀座にかけての地下通路のショーウィンドーです。
作家の常駐はありません。作品のみの展示です。

期間:2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)


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雪がふるふる雪女

2013年01月15日 | 第2章 五感と体感
旅の僧が降ってきた雪に途方に暮れて、暫く休んでいると、どこからともなく美しい女性が忽然と姿を現します。

場所は摂津。

女「誰とはいかで白雪の。ただおのづから現れたり」

僧「我とは知らぬ白雪とは。おことは雪の精か?」

女「いやさればこそ我が姿。知らぬ迷いを晴らしたまえ」

源氏物語の浮舟を思わせますが、ともかくこの女性は、自分が誰なのか、どこに居るのか、どこに向かおうとしているのか、訳が解らない様子です。

これは能楽「雪」の一節です。

昨日は、一気に雪が降り出し、あっという間にどんどん積もってしまいました。
風も強いので、吹雪くと視界も鎖されます。

一面の外の白さに、「雪」の謡曲を口ずさみ、雪かきをする以外は家の中で過ごしました。

地謡「姿もさすが白雪の。峰の横雲」

女「立ち昇る東雲も」

地謡「明けなば恥ずかし暇申して。帰る山路の梢にかかるや雪の花。雪の花はまた消え消えとぞ。なりにける♪」

東雲(夜明け)とともに、「我は迷わじ」と消えてゆく女の姿は、聖書でいえばサマリアの女とも重なります。

荒涼とした砂漠の地。人気(ひとけ)の無い時間を見計らって井戸の水を汲む女性。キリストに出会い何かに気付きます。
雪の中忽然と現れる美しい女性。僧に出会い何かに気付きます。

「迷える人の現れ方は古今東西違いあれど迷いは同じ」と思いに暮れ、私の一日は久しぶりに雪に鎖された静けさを楽しませてもらいました。雪国の方々のご苦労も充分感じつつ…。

今日は三連休明けです。滑らないように気を付けて歩きたいものです。

告知:
「江戸表具を愛する会」本日から地下鉄銀座線「銀座駅」近くの地下通路で開催中。

銀座三越の地下から東銀座にかけての地下通路のショーウィンドーです。
作家の常駐はありません。作品のみの展示です。

期間:2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)


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禅僧白隠

2013年01月14日 | 第2章 五感と体感
昨日の観世宗家展に続き、今日は禅僧白隠の展覧会を鑑賞してきました。

言葉で他者が語ることが難しい白隠の画と書は、まず「この展覧会を観るべし」としか言いようがありませんが、私なりの白隠展の所感を書いてみることとします。

「禅」を蓑にし、簡素を解きながら一品の贅沢を求める禅僧を嗜め、自己の内と自己の外を自由に出入りしているように感じる白隠の表現に、伸びやかでありながら、禅僧としての修行のストイックさ、繊細さ、気遣い、つまり、森羅万象に含まれる人の業を、自らが全て含くんでいることを実践しているような、そのような感覚を得ました。

技を磨く長谷川派、狩野派の画は、森羅万象を写すことから始まりました。森羅万象を写すことから内面へと深く入り込むことができる絵師もいれば、そうでない絵師も勿論います。

禅僧白隠の画・書は、描きたいもの、書きたいものの真髄から入っていくと表現するのが相応しいかもしれません。
真髄が見えることによって、表現しているものよりもよりより深いものが今でも呼吸しているように感じるのです。

禅僧の掛け軸尽くしで、これだけの空気の通り道を感じたのは初めてかもしれません。

彼は、紙に向かっているのではなく、仏に向かっているというのではなく、自らに向かっているのです。

そして、この展覧会は表装も見応えがあります。
白隠展のために修復されたもの、掛け軸を打ち直したものもあったようですが、軸装拝見することによって、所蔵者、所有者の心模様も投影されており、二倍楽しみました。

更になんといっても展覧会の観覧者の姿勢が何とも良く、白隠の教えを直に得ているかのように、皆様が白隠と共に瞑想しているかのようでした。人気の展覧会で、多くの方が会場に居ましたが、人の気に白隠の気が通り、円相となっているような澄み深い交わりの空気を体感しました。

「人は、何がよいか。何がわるいか。私は何を選択すべきか。どこに向かうのか。」
誰しも既に心のどこかにスケールを持ち備えていることに人の存在理由もあるのだ、と、しみじみ感じた展覧会でした。

つまり、私も掛け軸と向き合い、禅問答へと誘導された、というわけです。

答えは私自身の内にあります。

白隠の掛け軸の前に佇み、禅問答できたことに感謝です。

「自分が答えを与えるのではなく、人々が自ら問答できる機会の場を整えることに配慮することが、聖職者や人を育てる立場に居る人の最も大切な務めであることを忘れてはならぬ。」ということも、強く白隠に言われたように思いました。

ガンジスの一粒の砂粒の自分を感じつつ。

百聞は一見にしかず。

白隠展、お薦めです。

渋谷東急本店横、Bunkamuraザ・ミュージアム、2月23日まで


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「江戸表具を愛する会」本日から地下鉄銀座線「銀座駅」近くの地下通路で開催中。

銀座三越の地下から東銀座にかけての地下通路のショーウィンドーです。
作家の常駐はありません。作品のみの展示です。

期間:2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)


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観世宗家展観ました

2013年01月13日 | 第2章 五感と体感
「江戸表具を愛する会」の搬入前に、ちらりと拝見するつもりで入った展覧会、結局一時間半じっくりと拝見することとなり能だけでなく、よい表具のお手本を拝見し、とても勉強に成りました。

伝承する使命を受け、目に見えるものだけを伝えるのではなく、その精神性を伝えていくことは、「人」にとってのとても尊い大切な宝物です。
どのような事であれ、伝統を受け継ぎ次の世代へと継承することをしている人々にとっての深い共通性を感じつつ、じっくりと世阿弥生誕から680年の歴史を垣間見させていただきました。

何代にも渡り使い続けている装束の繕い。紅の装束に紅の絹糸で各所繕われ、糸のバッテンがなんとも愛おしく…。

現在進行形の装束に唐物の裂。古裂の画帳は、古裂を丁寧に金紙で囲み…。

腰紐、鬘紐から思い湧く、一つ一つの謡曲。

三番三の翁の面(おもて)から現代作家の面を並列に陳列する観世清和師の思惑。

糺河原に設置した能舞台の見取り図に番組表に違和感感じず…。

世阿弥「風姿花伝」直筆は、見せどころが開かれ…。

正中線の下に整理された展覧会に、隅々まで行きわたる清涼感を感じさせていただきました。

五臓六腑に沁み渡る「好(よ)き」感覚を得、やっぱり能書き要らず「私は能が好き」だと、羽衣返してもらった天女の気分で会場を後に致しました。

序破急の流れに客を乗せた上手い展覧会の演出でもあり…。出し惜しみ無しの幽玄美から夢幻を具現化されたような気分にもなり…。

銀座松屋にて「観世宗家展」開催中です。良き展覧会です。能を知りたい方にとっても解りやすい内容だと思います。

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「江戸表具を愛する会」本日から地下鉄銀座線「銀座駅」近くの地下通路で開催中。

銀座三越の地下から東銀座にかけての地下通路のショーウィンドーです。
作家の常駐はありません。作品のみの展示です。

期間:2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)


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江戸表具を愛する会始まります

2013年01月12日 | 第2章 五感と体感
「江戸表具を愛する会」本日から地下鉄銀座線「銀座駅」近くの地下通路で開催いたします。

銀座三越の地下から東銀座にかけての地下通路のショーウィンドーです。

銀座にお越しの際に、ちらりと歩いていただけると幸いです。

作家の常駐はありません。作品のみの展示です。

「江戸表具を愛する会」本日午後3時には設置終了です。

期間:2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)

江戸表具を愛する会は、女性ばかりの表具師の集まりです。私は表具師の皆様からお誘いを受け、表具デザイナーとして参加しております。

女性表具師の匠の技を是非ご覧ください。(技あり!の男性もお一人参加されています^^)

丁度、銀座松屋では、観世宗家展が開催されております。私も本日掛け軸の束を背負いながら観世宗家の展覧会を拝見し、その足で搬入に向かいます。
屏風の持ち運びはオブジェや絵画と同じく大変ですが、掛け軸は丸めれば何副持ってもさほど重くありません。気は使いますが、古の人々は良きことを考えた、とつくづく思います。

もともと表装文化は、チベットから始まります。字の読めない村人にチベット仏教を伝えるためにタンカ(仏画を描いたもの)を丸め、布教、説教するするために考えられた伝達手段です。

チベットの山々を背景に荒涼とした土地を行脚する僧侶が、丸めて広げて、掛けて、話し、そして、観て聴いた人々に生きる喜びを与えてきました。

私自身、チベットのタンカから興味が始まり、美大生の頃茶道を習う事で益々憧れが深まったことが、技術を学ぶことに繋がりました。「私の東と西」がぴたっと納まりました。
お茶席の世界に宇宙を感じますが、それだけではありません。設えの深さは、単なる御持て成しでは無く、もてなしを受ける側の深い洞察力と思慮深さが試される場所でもあるでしょうし、設える亭主の意図と、どこまで合い重なるかに面白さを覚えたのです。

そのよう精神性の面白さを覚え、表装技術を学ぶことで自分の表現したいものが見えてきました。それが表装を続けているうちに益々見えてきた、という表現の方が相応しいかもしれません。
きっと、また、絵画に戻っていくかもしれませんが、今は表装修業に精進する事から喜びを得ています。

そろそろ「画表装」に挑戦しようかな・・・という、気持も湧いてきましたが、、、。ボチボチと仕立ててゆきたいです。

掛け軸の本紙(作品)だけでなく、掛け軸の形式や仕立てを見ていただきたいものです。

正麩糊を使う表装ですので、昔ながらの手法です。風合い良し、環境に良し、仕立て直しもできるのが特徴です。

百聞は一見にしかず、、、、ですので、見てやってくださいませ。


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暴力はいけません

2013年01月10日 | 第2章 五感と体感
暴力はダメです。

身体に与える暴力も、
言葉による暴言も。
SNSにしても、自分の吐き出す言葉は、ことだまであることを忘れてはなりません。

何故、手が出てしまうのか。足が出てしまうのか。言葉が出てしまうのか。
される側の人の話を聴くことも大事ですが、してしまう人の話も傾聴したいものです。

もし、その人が何らかの防衛機制による行動ならば、その行動に至るまでの生育史をじっくりとお聴きしたいです。

自分のストレスを何かに向けることは、誰しもやっていることですが、自分の感情の取り扱いに失敗すると、天に唾を吐き、誰かを傷つけて、自分の罪悪感をなんとか肯定的に捉えたく、ますますエスカレートしてゆきます。

自分はどのように愛されて育ってきたか。

自分は他者からどのように愛されたいのか。

自分の考えている人間観とは何か。

そして、自分の心と身体と魂を大切にしているか。

これらの問いを「自分自身に優しく問う事」ができる人は、きっと自分の幸福感を心の底から語ることができるはずです。
これらの問いを「バカバカしいと思う」人は、きっと自分にとって最も大切なものを見つけられていない人かもしれません。

どんな防衛機制で、私が他者と関わっているか。
今一度、問い直したいと私自身も思います。

三学期も始まりました。これから受験が本格的に始まります。

「皆様が健やかな学校生活が出来ますように」と祈り、心身糺して仕事をさせていただきます。

告知:
2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)において、「江戸表具を愛する会」に参加します。新歌舞伎座の見物の際は、ぜひ地下通路をご利用くださいませ。



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東急セミナーBEの講座

2013年01月09日 | 第2章 五感と体感
NPO法人CULL(キュール)カリタスカウンセリング学会「生き甲斐の心理学講座」は、たまプラーザ東急セミナーBEと雪谷東急セミナーBEで開催しております。

雪谷校では子育てに活かす保護者の方のための勉強会も1月26日に3回コースで始まります。

どの講座も一カ月に一度というペースでのんびりと行っています。

詳細はブログ横の東急セミナーにてお読みください。

私達NPOの活動もブログ横にて紹介しております。

それぞれ、クリックしてお読みください。

生き甲斐の心理学は、自分のストレスの取り扱いに困ったなぁと思った時、自分は何のために生きているのか悩みだした時に、役立つ学びです。

自分のかじ取りに困った時に海路を見つけることは、自分自身が自分自身で学ばなくてはどうしようもないことです。

他者の説得や所見が自分の答えとは言えず、自分の内に答えがあるのが解っていても、それがグルグルと廻るだけで海路が見い出せないことを経験していらっしゃる方は多いと思います。

テキストで学びながら、自分自身のペースで自分を学ぶことを大切にしている講座です。

見学は不可ですが、体験は可能です。

東急セミナーBEの講座に参加の皆様、本年もいつも通りに和やかに楽しく展開することを心がけ、勉強会進めていきますので、よろしくお願いいたします。


告知:
2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)において、「江戸表具を愛する会」に参加します。新歌舞伎座の見物の際は、ぜひ地下通路をご利用くださいませ。



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仕事の順番の決め方

2013年01月08日 | 第2章 五感と体感
今週は、色々なことが一気に「始まり」です。

今年の目標は、、、と、自分に問いかけても、「日々好日」に「日々精進」しか浮かんでこず、今年もこんな感じで身体を労わりながら活動してければ良いなぁ~~、と思います。

段々と歳を重ねていくと、一気に駆け上るような行動は自然と出来なくなってきます。自分の身体を酷使しても後からツケが回ってくることを考えると、そのリスクの方が恐ろしいということも段々と解ってくるようになりました。

そのためには、優先順位を決めておく必要がありそうです。
最低限、何を解決すると自分のストレスは軽減するかを考えてみると、順番が付けられていきます。
そうはいっても、面倒なものや見たくないものは後回しでも良いという自分勝手なルールを作るもの、健やかに生きるコツであるかもしれません。やらざる得なくなれば、必ずやらなくてはならない時期がやってくるからです。そういうときこそ、腹が括れるかもしれません。

まずは、自分の幸せが最優先ってこと、でしょうか^^//

告知:
2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)において、「江戸表具を愛する会」に参加します。新歌舞伎座の見物の際は、ぜひ地下通路をご利用くださいませ。



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歌舞伎役者となった中車さん

2013年01月07日 | 第2章 五感と体感
昨晩、NHKの番組で市川猿翁さんと中車さんこと俳優香川照之さんを拝見しました。

親と知りながら親であらずの40年間の香川照之さんの自問自答は、「自分は何のために生きているのか?何をするために生きているのか?」だったそうです。

勉学に励み、俳優の道を選び、一所懸命に仕事をしてきた香川照之さんの演技には、何かいつも生き急ぐ呼吸の浅さを私は勝手に感じていました。演技を見ていると、私の呼吸が苦しくなるくらい「切なさの一所懸命」を感じていたのです。

2代目市川猿之助を父に持ちながらも女優の母との離婚で一切の縁を断たれ、25歳の時にいきなり父の楽屋を訪ねると、きっぱりと「いきなり、舞台の最中に来るとは何事か。おまえは子では無い」と叱られ、それ以降その意味をずっと考えていたそうです。

意志あるところに道あり

俳優として活躍する中、「何のために生きているのか」という問いかけの中で「自分の生き甲斐と自分の心と魂と身体を大切にしているか」という問いも加わった時に、悔いの無い選択をされたようです。

齢40からの梨園の修業は大変なものでしょう。

襲名披露の向上は、ほんとうに素晴らしいものでしたが、「こうしたい」という意志の迷いの無さの中に、自分が何のために生きているかの問いかけの道筋を掴んだ強さを改めて感じさせていただきました。

「自分が何のために生きているのか」

この問いには、自分の生育史に育んだ人間観がベースになっていくようです。そのベースが宙ぶらりんであれば、考えるための素地が無い事と同じです。

3代目猿之助を襲名した元亀次郎さんの迷いの無い活躍を期待し、4代目になるであろう中車さんのご子息團子さんのカツゼツの良さは絶品であると期待し、アイデンティティの統合を量られた中車さんの悔い無き人生の選択に、私の悔い無い人生を投影させて頂き、テレビの画面から希望の光を頂いたような心持になりました。

「呼吸深く、今に留まる役者」に成られることを大いに期待しています。

親子の縁は、人のアイデンティティの統合の源であるとしみじみ思いました。


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万物の繋がり

2013年01月06日 | 第2章 五感と体感
師走から年明けは、毎年恒例のイベントがいくつかあります。

毎年、同じようなメンバーと毎回似たような話題で笑い、「また来年!」という気持ちでお開きになります。

私が繋がる大切な人との関わりは、関わっている人が関わる人とも繋がっていきます。

つまり、自分が関わる人と大切にお付き合いすれば、それが連鎖していくということです。
連鎖していくことを想像できると、とても幸せな気持になります。

そのためには、自分自身の幸福感を意識しておく必要がありそうです。

どんな時に幸福を感じるのか。
どんな時に幸せだなぁ~と感じるのか。
どんな時に生き甲斐を感じるのか。
どんな時に自分は生かされていると感じるのか。

「幸せだな~」と感じる時は人との繋がりの中で、同時にそれが天と繋がっていると感じた時に、より深く満たされて感じるのです。

万物の繋がりに、大きな宇宙の構図を描くことができると、もっと幸福感に満たされるかもしれません。

まずは、私自身をぞんざいに扱わず、私と直に繋がる人と互いを大切にし合いながら暮らしていくことが、私の基本です。
それが、万物の繋がりへと永遠に繋がっていくのだと思っています。

自分が他者に望むより、自分の望みを叶えることを優先することを大切にすることも、自分の幸せへの近道かもしれません。

人と人との関係は、自然消滅もあり、自然淘汰もあり…。大切にし合えなければ、離れてみるも好し。
来るもの拒まず、去る者追わずの楽な心持で、今年も生き抜いてゆこうと思います。
どっちにしても繋がっていることに変わりはないのですから。

明日から、本格的に新年の活動が始まります。

ブログを読んでくださる皆様に改めて感謝しつつ、今年もよろしくお願いいたします。


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苔寺から毛越寺へ

2013年01月05日 | 第2章 五感と体感
元旦の朝放映されたNHKの西芳寺(苔寺)の番組をようやく昨日拝見しました。

俳優大杉漣さんのナレーションに好感を持ちながら、なぜ苔寺となったかの経緯を始めて知ることとなり、よい勉強になりました。

足利義政が建立し、応仁の乱によって荒れたままにされたことで、あのような美しい苔に庭が覆われたことを知り、CGによって再現された建立当時の様子は、平泉の毛越寺を思い浮かべました。

東北を訪ねると、仏様や神様以前の古層の神を深く感じ、神社仏閣に手を合わせながらも、土着に根付く神様に裏打ちされたものを常に直に感じるのです。西の文化を写しながらも固有のアイデンティティをしかと感じることが東北の興味深いところです。そのことを段々と解ってくるようになっていたところに、西の文化を写すことで、現代において改めて再現された庭が西芳寺と重なることに、改めて悠久の時の悪戯を見たように思いました。

白洲の島は、いにしえの雅。白洲を覆う苔の緑は奥深し。

毛越寺に伝わる「延年の舞」と能「留島」舞楽「迦陵頸」を是非とも拝見したいと思いました。

勿論、中尊寺での各塔頭の僧侶から編成される能楽も拝見したいです。

霧に覆われ足止めされた東北巡遊慈覚大師の足元に白鹿の毛が落ちていたそうです。大師がその毛を辿ると白鹿がうずくまっていたそうです。大師が近づくと白鹿は姿を消し、やがてどこからともなく白髪の老人が現れ、この地に堂を建立し、霊場にせよと継げたそうです。それが毛越寺縁起です。

白鹿伝説の毛越寺。ああ、やはり奈良にも詣でたしとふるふると心が湧きつつ、、、


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お神酒を頂き

2013年01月04日 | 第2章 五感と体感
昨日は能楽の謡初でした。

とうとうたらりたらりら♪
たらりあがりららりどう♪
ちりやたらりたらりら♪
たらりあがりららりどう♪
所千代までおはしませ♪

こんな幸せなことは無しと謡い、師からお神酒を頂き、翁の面に礼拝致しました。

多様な神様仏様に手を合わせることは、私の幸福感の要であるな、と、万歳楽♪万歳楽♪

清々しく事を始めることは、自分を整えるための大事な儀式です。

三が日を幸福に過ごすことができたことで、「与えられる今」を大切に過ごすことができそうです。

お神酒を頂きながら、そんなことを思った謡初。

滑り出しの心持ちは、一年の心持ちのプロローグです。新しい年を迎えた自分の心と身体と魂を大切にしてこそです。

今日は仕事始め。

今年も与えられている諸々と向き合っていきたいものです。



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親族団欒曼荼羅

2013年01月03日 | 第3章 無意識の世界
facebookでは、晦日あたりから各々皆様の親族団欒の様子がアップされ、頼もしく拝見拝読させて頂いています。

親族集合やおせち料理、初詣の様子、案外多いのはおみくじネタ。。。自分の幸せを見せたいなぁ~読んでほしいなぁ~と思う「人の思い」は、普遍的なものだと、微笑ましく思います。

宇宙から地球を眺めたら、世界中の笑顔が輪唱するように光っているんじゃないかと思うくらい、頼もしく感じています。

天の神様、仏様は、「おーーー、よしよし」と、呟いていらっしゃることでしょう。

おばあちゃん、おじいちゃんを囲み、孫やひ孫までが集う様子は、とてもとても幸せな団欒です。

我が家の親族団欒曼荼羅図も、例外にもれず、犬のミーナさんも含めて喜怒哀楽交えた金剛界曼荼羅及び胎蔵界曼荼羅のような図でございました。色々な宴が当分続くわけですが、天から見ると光の色に違いがあるかもしれません。

笑ったり、憂いだり、、、人の喜怒哀楽は、森羅万象に含まれます。

それぞれの曼荼羅図を描きながら、今年も宇宙の地球を舞台に自分を活かしていきたいものです。

本日は、謡い初めです。食べ過ぎのお腹を引き締めてご挨拶に伺わせていただきます^^。


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元旦ミサで禅問答

2013年01月02日 | 第2章 五感と体感
新しい年を迎え、心身を糺しミサに与り、正月に読み切れるわけの無い「お正月に読む本(五冊の内の一冊^^;)」を読み始め、大晦日までの慌ただしさから一気に鎮まった元旦を過ごしました。

皆様、あけましておめでとうございます。

今年は我が家にとっても転換の年です。いよいよ家族全員が税金を支払うことになるからです。親から独立することは、やっぱりおめでたいことであり、「食わしてもらう」から「自分で稼ぐ」ようになって始めて、自己責任の意味が見えてくるのだと思います。

カトリックK教会の主任司祭さんはアメリカ人です。彼は毎年お正月に袴を着けられます。今年も大きな身体にツンツルテンの着物を着、袴はご自分の大きな身体に合い、西陣織りだと思われるストラ(肩から掛ける帯のようなもの。袈裟と同等)を掛けられます。
昨日、ふと、神父さんの腹に目が留まりました。きちんと、袴を美しく締めていらっしゃいます。袴帯を締め袴の紐を整えることが未だ出来ない私は、ミサというよりも袴ばかりが気になり、茶道好きだけあって、さすがだなぁ・・・と、感心しました。

千利休は、南蛮寺で行われるミサの典礼に大きなヒントを貰ったはずです。カトリックの聖杯を掲げ祈りを唱え、ワインとホスチア(ご聖体)に祈りを捧げ、信徒にそのホスチアを与えた後の片付けなどは、まるで茶会の席に居るような気分になることがあります。
この茶会の席に居るような気分に成る時は、神父さんの聖杯を扱う所作と指先が美しいと思った時に限りますが。

織田信長がキリスト教を擁護し、その後、親の敵のように禁じられ、日本では無残な歴史ばかりが目につきますが、安土桃山の文化以降は、キリスト教を外しては考えられないのです。

もともと空海が西安で、出合った景教にしても同じですし、そもそもシュメール人がもたらした文化や思想は、神道の礎でもありましょうし、仏教が入ってきたことで、益々交わりながら古事記も編纂され、日本独特の宗教観が生まれてきているのだと思うのです。

正しい事など、どこにもありはしない・・・。
「正しい事など、どこにもありはしない」ということが、正しいことであると思っていることこそ、この固有の思想に誇りを持つ事が、この国の生き抜く道でもあることをそろそろ受容してみるのは如何かしら、と、つらつら思い巡らし、「少なくとも私自身がこのアイデンティティに居直っていれば、ま、いいか、」と、アメリカ人の神父さんの綺麗に整っている袴紐を眺めいたという、元旦でありました。

今年こそ、袴を一人で着けられることが、私の自立目標&自己責任、ということで…。

元旦から、妄想巡らす癖が止められない私ですが、関わる皆様と、今年も例年通りお付き合い頂ければ幸いです。今年もよろしくお願いいたします。

告知:
2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)において、「江戸表具を愛する会」に参加します。新歌舞伎座の見物の際は、ぜひ地下通路をご利用くださいませ。



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