五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

良寛さんのお箸

2015年08月06日 | 第2章 五感と体感
良寛さんのお箸2015/08/06

長岡から北方面に一時間走り、弥彦山御神体の弥彦神社を参拝しました。
広大な田園風景を走りながら、タクシーの運転手さんが「私は弥彦神社に参拝したら必ずところてんを頂きます。」と、仰いました。

神社参拝後に弥彦山の頂上にロープウェーで上り、天気が良ければ佐渡島が見えるはずの景色を眺め、日本海の色に懐かしさを覚えながら下界の猛暑から逃れ、少々長めの昼食タイムを取り下山しました。
単線の弥彦駅から出発する弥彦線の時間まで随分あったので、弥彦神社の鳥居のまん前にある古民家カフェに入りました。
もちろん、ところてんを注文。
雰囲気の良い店内を見渡し、窓から見える神社を眺めてところてんを待っていると、一本の箸が乗せられた器がテーブルに置かれました。
「あれ?」
「・・・・お箸、一本?」
つまり、良寛さんに習い、大切に頂きなさい、という意味と、二本の箸で摘まむと切れてしまうので、という意味が籠められているそうです。

「なるほどねぇ」と、会話もほどほどに一本の箸でところてんを一本一本大事に頂きました。

次にコーヒーを頼むと、兎のラクガンがソーサーに添えられておりました。
弥彦村に伝わる兎の伝説があるそうで、「「村で悪戯ばかりしていた兎がある日、弥彦の神様にたいそう怒られ、耳をすぼめてうずくまり「ごめんなさい」と謝ったと」」の内容だそうで、「そうか、ゴメンナサイウサギなのね、」と何とも愛らしい兎のラクガンを一口で頂きました。

ふと、数年前に出合った良寛さんの歌を思い出しました。
たしか、、、
「月読みの光を待ちて帰りませ山路は毬の多きに」
うろ覚えなので、こんな感じの歌。。。正しくはなさそうですが。

良寛さんの思いやりと優しさは、心身律する糺さと同等であるやと思い、猛暑でヘタレた身体に冷たい水をかけられたような、そんな思いを頂戴したのでありました。


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長岡花火大会と終戦と信越地震

2015年08月05日 | 第2章 五感と体感
長岡花火大会と終戦と信越地震2015年8月5日

いつかは見たい!と長年念じていた長岡の花火を観る機会に恵まれました。
生き甲斐の心理学の師匠の故郷であり、ご親戚にお会いし、お墓参りもし、相も変わらずの珍道中は、今回も深いものがありました。
長岡から先生の故郷を巡り、第二次世界大戦終戦を機会に葉山から長岡に移り住んだご家族の心を深く刻んで参りました。
栃尾の巨大な油揚げを頂き、静御前伝説の墓とその墓を守る寺を訪ね、今まで聞いていた小さな村の様子をよくよく想像する事ができ、戦後のご苦労が直に伝わってくるのでした。
終戦から70年。上杉謙信や江戸時代の三河牧野家の支配、空襲で焼かれた街の復興、そして、記憶に新しい信越地震から10年という節目。
山古志村にも足を延ばし、土砂で埋もれた集落を訪れ、復興した家々を眺めながら新しい路を走り、大部分の山が崩れた様子が、まるで若草山や箱根の十国峠のような風景で、その山を若い草が覆うのを目の当たりにした時、如何に地震が甚大なものであったことを直に体感させていただきました。
10年という月日は、山古志村(現在は長岡市)の様子を変貌させ、稲田の狭間にある鯉の養殖場は、やはりテレビで拝見していた通り、独特な村の文化であり、誇り高いお仕事であることも理解できました。やはり行ってみなくては解らないものです。目で見て、風を感じて、土に触れながら現場を歩くと見えてくるものが開けます。
今回の花火大会は、戦後70年、そして復興10年という節目。
例年よりも多くの三尺玉が打ち上げられ、二日間で百万人の観覧者は、雄大な信濃川の川べりで打ち上げる花火ひとつひとつを見惚れました。

意なる方向とは違う方向に向かってゆくことを避けるためには、タイミングを逃してはならないことを計算され尽くし次々打ち上げられる大花火は教えてくれるのでした。

身体の奥底まで響く花火の音は魂の体感でもあり、散りゆく火花は、人の一生とも例えられるからこそ人の心に入り込んでくるのでしょう。
うつくしさは、誇りと繋がる、と。

猛暑が続きますね、皆様、お身体ご自愛ください。


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明暗のベクトル

2015年08月02日 | 第2章 五感と体感
明暗のベクトル2015/08/02

明るい方向に向かう。
暗い方向に向かう。
自分の不安感の取り扱いによって向かう方向が違うようです。
不安感をどちらに向かわせるかのベクトルは、起点が同じでも方向が違えば、当然違う方向に向かいます。
時が経てばたつほど、軌道修正をしない限り、明と暗の距離はどんどん離れていきます。
ベクトルの方向は角度が1度違っただけでも、起点からの距離が遠くなればなるほどそれぞれの辿り着く位置は離れます。

自分が向かう方向に何か不穏なものを感ずるならば、軌道修正はなるべく早い方が良いに違いありませんが、いきなり方向を変えるのが難しいのであれば、矛先の方向を少しだけ変えてみるだけでも随分違うかもしれません。

自分が明るい方向に向かっているか。暗い方向に向かっているか。
それを吟味する力や解釈する力、行動する力は、自分に内在している信頼感の素地を信じることも大切な方法の一つかもしれません。

どの時点で楽天的になったり開放したりすることも、自分の内にそれを計るタイミングがあるように思います。
明暗のベクトルを操ることが出来る時点の見極め方も、自分の感情の取り扱いの傾向と繋がっているようです。

いつしか明るい方向に向かうことを信じているならば、きっと矛先の方向を軌道修正できるはずですが、他者には、その人の良き方向を信じて待つしか術はなさそうです。
「答えは自分の内にある」ことは、真(まこと)であるな、と。

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生き甲斐を感ずる時

2015年08月01日 | 第2章 五感と体感
生き甲斐を感ずる時 2015年8月1日

いよいよ夏休み中盤に入りました。寒冷地でなくとも二学期が八月の末から始まるところも多くなったようで、暑いさなか、返って学校があったほう保護者としてはありがたいかもしれませんが、暇を持て余すことができる大切な期間が短くなり、残念な気もします。
少子化ではありますが、私の住む横浜は、10年ほど前より子供の数が増え、住宅地の道路を歩いていると子供の声が聞こえてくるようになり、明るさを取り戻しているように感じます。
昨日はたまプラーザの講座がありました。暑い中、初参加の方もいらしてくださり、恒例のランチもお誘いし、楽しい時間を過ごしました。
たまプラーザは、横浜の中でも一層子供が多い街であるようです。
お母さんがバギーを押して路を歩く姿が方々で見受けられ、子供たちが右往左往するなか、お母さんの大きな声も微笑ましく、子育てを終えた私も世の宝である子供たちの成長を祈らずにいられなくなります。

横浜の新興住宅地は、私達の親の世代が新しい住宅地にマイホームを取得し、子育てをし、子供が育ち、さらにその子供の子供が子供を産み育てる時期でもあります。
つまり、初代住人がひ孫を持つ時代であると云うことです。

人の一生の時間が長くなり、高齢者が以前よりも元気な時代にもなり、老若男女が一つの場所に集まりやすくもなってきました。
「東急セミナー」という講座の集合体の受講者についても、赤ちゃんから年齢制限がありません。夏休みの子供たちの元気な姿を眺めながら、学びの時を自分が感ずる時が学び時であり、年齢に自分の行動を左右されるよりもやりたい情動を出来る限り大事にしたいものだとしみじみと思うのでした。
生きていることに喜びを感じ、今の自分になんらかの満足を感ずる人は幸せでありましょう。
自分が何かをやっているから、それが生き甲斐であるとも云い切れるものではありません。内から湧いてくる喜びや感謝の気持ちや安心感が結果的に生き甲斐という体感を感じさせるように思います。
満たされていない自分に埋没することも、小さな事に満足感を得ることを重ねる事も、これもまた自分の心掛け次第でありましょう。「人は成りたい人に成る」ことは真理であるやと思いながら、昨日の猛暑日を過ごしたのでありました。

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