今月3日、米国アリゾナ州で行われた試合結果です。
WBCスーパーフライ級戦(王座決定戦):
ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ)判定2対0(116-112、115-113、114-114)ローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)
*これまでに2度拳を交えてきた両雄。10年前の2011年11月に行われた第一戦では、ゴンザレスが明確な判定勝利を収め、当時保持していたWBAライトフライ級王座の防衛に成功。敗れたとはいえエストラーダはその試合後、評価を高めています。昨年3月に行われた再戦では、2対1と割れた判定結果が出ましたがメキシカンが雪辱に成功し、スーパーフライ級でのWBAとWBC王座の統一に成功しました。
今回行われたラバーマッチも、それまで行われた2試合に続いて非常に競ったものでした。ロマゴンがプレスをかけ続け、それをエストラーダが迎え撃つ展開が12ラウンドに渡り続きました。インサイドからより的確にパンチを当てていったニカラグア人が若干有利だったように感じましたが、結果は僅差でメキシカンの勝利。しかしどちらの手が上がってもおかしくない試合内容だったため、両者による4度目の対決が組まれる可能性は大いにありそうです。
下記は2022年12月15日時点での、スーパーフライ級王者たちとなります。
WBA:ジョシュア フランコ(米/防衛回数2)
WBC:ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ/0)
IBF:フェルナンド マルティネス(亜/1)
WBO:井岡 一翔(志成/4)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:村地 翼(駿河男児/0)
日本:空位
WBCフライ級戦:
王者フリオ セサール マルティネス(メキシコ)判定2対0(117-111、116-112、114-114)挑戦者サムエル カルモナ(スペイン)
*本来ならこの日、マクウィリアムス アローヨ(プエルトリコ)との決着戦とWBC内での王座統一戦を行う予定だったマルティネスでしたが、プエルトリカンが出場不能となったため、急遽カルモナに世界挑戦の機会が訪れました。2019年9月にデビューしたばかりのカルモナは、今回がプロ僅か9戦目の試合。しかしこのスペイン人は、中々の曲者でした。
フットワークと左ジャブを駆使し、マルティネスの射程距離を外し続けたカルモナ。スペイン人は手数が少なく、前半戦で右拳を痛めたため、中盤戦以降は左手一本で戦うことになりました。おかげでマルティネスは命拾いした形に。それでも判定は競ったものとなりましたが、メキシカンが何とかベルトを保持する事に成功。来年は他団体王者たちとの王座統一戦を視野に入れているようです。
下記は2022年12月15日現在の、フライ級のタイトル保持者たちとなります。
WBA:アルテム ダラキアン(ウクライナ/防衛回数5)
WBC:フリオ セサール マルティネス(メキシコ/4)
WBC(暫定):マクウィリアムス アローヨ(プエルトリコ/0)
IBF:サニー エドワーズ(英/3)
WBO:空位
OPBF(東洋太平洋):桑原 拓(大橋/0)
WBOアジア太平洋:加納 陸(大成/0)
日本:ユーリ 阿久井 政悟(倉敷守安/3)