今月10日、米国ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBOインターナショナル・スーパーライト級戦:
王者テオフィモ ロペス(米)判定2対1(97-92、96-93、94-95)挑戦者サンドル マルティン(スペイン)
*昨年11月に3団体統一ライト級王座から陥落したロペス。今年8月に階級を一つ上げ再起に成功。同級の実力者マルティンに快勝し、2階級制覇に向け弾みをつけたいところでした。しかしその思惑は、2回に一気に潰えてしまいます。
試合は2回に動きます。ロペスが攻めていったところに、サウスポー(左構え)のマルティンが、右フックをライバルのテンプル(こめかみ)に当てダウンを奪いました。このダウンからのダメージは感じられないロペスは、攻める姿勢を止めることなく前進していきます。しかし懐の深いスペイン人の前に、最後まで空回りとなってしまったロペス。少なくとももう数試合は、同級での調整試合が必要でしょう。
試合後、ロペスの不出来を指摘する声が多く聞かれました。試合を見る限り、ロペスのコンディションはそれほど悪くなかったように感じられました。マルティンは懐が深く、カウンター狙いのサウスポー。対戦相手にとり嫌なタイプですね。ロペス以外の選手でも、大いに苦戦、あるいは黒星を喫する可能性が高い選手と言って過言ではありません。同級のトップ戦線のどの選手が対戦しても苦しい試合を強いられる事でしょう。
この試合には、ロペスが保持していたWBOインターナショナル王座の他に、空位だったNABF(WBCの北米下部組織)も争われましたが、ロペスは8月の試合でその2つのタイトルを獲得していた筈。まあどちらにしろ、今回の試合後に、ロペスの腰にはこの2つのベルトが巻かれています。
下記はこの試合が終わった時点での(2022年12月10日現在)、ロペスの新たな主戦場であるスーパーライト級王者たちです。
WBA:アルベルト プエジョ(ドミニカ/防衛回数0)
WBC:レジス プログレイス(米/0)
IBF:空位
WBO:ジョシュ テーラー(英/1)
OPBF(東洋太平洋):永田 大士(三迫/0)
WBOアジア太平洋:平岡 アンディ(大橋/3)
日本:平岡 アンディ(大橋/2)