DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

井上、余裕の王座統一(統一バンタム級)

2022年12月19日 05時55分24秒 | 世界ボクシング

今月13日、有明コロシアムで行われた試合結果です。
4団体バンタム級王座統一戦:
IBF/WBA/WBC王者井上 尚弥(大橋)KO11回1分9秒 WBO王者ポール バトラー(英)

*世界王者同士の王座統一戦とはいえ、両者の実力にかなりの差がありすぎた一戦。井上が試合開始のゴングと同時に逃げモード全開だっらバトラーを11回に捉え勝利。念願の4つの王座統一に成功しました。

注目は何といっても今後の井上の歩もうとする路線。来年2023年のどの段階でスーパーバンタム級での世界挑戦を実現させるのでしょうか。

24戦全勝(21KO)という輝かしい戦績を持つ井上。KO率が87.5パーセントと、まさに怪物的のため、その強打に目が捉われがちです。しかし確かな技術と防御を兼ね備えているため、バンタム級でも異常の強さを発揮してきました。スーパーバンタム級ではもちろん、もう一つ上のフェザー級でも十分やっていけるでしょう。

下記は井上が4つの世界王座を統一したバンタム級の、2022年12月19日時点での、井上と日本関連の王者たちとなります。

WBA:井上 尚弥(大橋/防衛回数7)
WBC:井上 尚弥(大橋/1)
IBF:井上 尚弥(大橋/6)
WBO:井上 尚弥(大橋/0)
OPBF(東洋太平洋):千葉 開(横浜光/0)
WBOアジア太平洋:西田 凌佑(六島/2)
日本:堤 聖也(角海老宝石/1)

*井上がどれだけ強いかという事を、わざわざ説明する必要はないでしょう。問題はバトラーがこの試合に出場するだけの実力があったかという事です。井上がバンタム級に転向したのが2018年で、このバトラー戦がバンタム級での9試合目となりました。同級で対戦してきた8選手中(井上はノニト ドネアと2度対戦)、このバトラーが一番戦力の低い選手ではないのでしょうか。

以前、8年前になりますが、IBF王座も獲得しているバトラーですが、世界王者としては3流レベル。その程度の選手が2度も世界王座に就けるというのは、世界タイトルが4つに分断してしまった弊害以外の何物でもありません。確かに4つのベルトを統一するという事は並大抵の選手では出来ない事です。しかし世間一般で思われているほどの偉業とも思われません。問題は、一つの階級に「4人もの世界王者が並立している事」ではないでしょうか。無理だとは思いますが、世界王座を認定する主要団体の数が一つでの減ることを願っています。

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