最近(2023年9月7日ごろ)のニュースです。
1)先日、同胞のリーアン スミス(英)との再戦に圧勝し、1月に行われた初戦での雪辱を果たしたクリス ユーバンク(英)。彼の実父クリス ユーバンク1世は1990年代に活躍した選手で、WBOのミドル級とスーパーミドル級王座を獲得。スーパーミドル級王座は14連続防衛に成功し、英国内では絶大なる人気を誇った選手でした。
2)本来なら昨年の今頃にユーバンク2世と対戦する筈だったコナー ベン(英)。現在は薬物検査に引っ掛かり、リング活動が停止中です。ベンの実父ナイジェルは現役時代、ユーバンク1世のライバルとして知られ、ミドル級ではWBO王座を、スーパーミドル級ではWBC王座を獲得しました。
ナイジェルとユーバンク1世は現役時代に2度対戦しており、1990年に行われた初戦ではユーバンクが9回TKO勝利を収めWBOミドル級王座を獲得。第2戦は1993年にスーパーミドル級王者同士の統一戦として行われ、1対1の引き分けという結果を残しています。
3)現在スーパーライト級を主戦場としているキャンプベル ハットン(英)。まだ8回戦を戦っていますが、2021年3月のデビュー以来、13戦全勝(5KO)と順調に白星を伸ばしています。実父リッキーは2000年代に大活躍した選手で、スーパーライト級とウェルター級の2階級で世界王座を獲得しました。
叔父のマシューも世界ランカーとして確かな実力を持った選手で、2011年3月に行われたサウル アルバレス(メキシコ)の初の世界戦の相手を務めています(結果はアルバレスの大差判定勝利)。
4)リッキーが初の世界タイトルを奪ったのが1990年代中盤から約10年間、スーパーライト級を牽引したコンスタンチン チュー(露/豪)。ご存じのようにチューの長男ティムは現WBOスーパーウェルター級暫定王者で、次男ニキタも兄に続いてプロの道を歩んでいます。
5)1990年代半ばから約20年間、世界トップレベルで戦い続けたシェーン モズレー(米)。ライト級、ウェルター級、そしてスーパーウェルター級の3階級で世界王座を獲得しました。モズレーの実子ジュニアは、現在スーパーミドル級を主戦場にし、WBOの北米タイトルであるNABO王座を獲得するなど中々の活躍を見せています。しかし実父と比べるとかなり見劣りしてしまいます。
6)先月末26日、ポーランドでアーダム ハメド(英)がプロデビューを果たしています。ハメドの実父ナジームは、1990年代半ばから後半にかけ、その変則的なボクシングで一時代を築いた実力者でした。スーパーライト級でプロ初陣戦を飾ったアーダムは、ナジームにどれだけ近づくことが出来るのでしょうか?