最近(2023年9月15日ごろ)のニュースです。
1)昨年はスーパースター・サウル アルバレス(メキシコ)や実力者ヒルベルト ラミレス(メキシコ)を下し大活躍だったドミトリー ビボル(キルギスタン/露)。本来ならテレンス クロフォード(米)や井上 尚弥(大橋)と並んで、現役最強選手の一人としてもっと注目されていい選手です。しかし今年はこれまでに行った実戦はゼロ。そんな不遇の時を過ごしているビボルですが、師走に米国内でリンドン アーサー(英)の挑戦を受けるという話が持ち上がっているようです。
2)2016年5月に、まずはWBAライトヘビー級暫定王座から始まったビボルの長期政権。その後レギュラー、スーパー王者に昇格する傍ら、12連続防衛に成功してきました。ビボルがあまりにも上手すぎ、しかも集客力がそれほど高くないためビックマッチを開催するのが難しい状態が続いています。
現在英国にはマイナー団体のIBO王者でもあるアーサーを始め、17戦全勝(13KO)のジョシュア ブアツィ、来月21日にブアツィと対戦する20戦全勝(13KO)のダン アジーズ、1月に3冠王アーサー アブラハム(露/カナダ)に大善戦したアンソニー ヤード、そして来年1月にベテルビエフに挑戦するカラム スミスなど、世界王者レベルの実力者が多数存在します。しばらくは英国を主戦場にするというのも一つの選択枠だと思います。
3)スーパーミドル級の注目株クリスチャン エンビリ(仏)が先週末9日、第2の拠点であるカナダのリングに登場。デーモン ニコルソン(米)に4回TKO勝利を収め、保持するWBC米大陸とWBAインターナショナル王座の防衛に成功。同時に全勝記録を25(21KO)に伸ばしています。
4)WBCスーパーライト級王者レジス プログレイス(米)と4団体統一ライト級王者デビン ヘイニー(米)の一戦は、12月9日に米国カリフォルニア州サンフランシスコで行われる可能性が高いようです。
5)WBAフライ級王者アルテム ダラキアン(ウクライナ)と指名挑戦者ユーリ阿久井 政悟(倉敷守安)の一戦が、年内にも日本国内で開催されるとの情報があるようです。
6)例年ですとこの時期、メキシコの独立記念日にあわせ大きな興行が行われます。しかし先週末、そして今週末と北米地域ではそれほど大きな試合は予定されていません。月末にカネロ(サウル アルバレスのニックネームで、スペイン語でシナモンという意味)の試合が予定されていますが、それでもやはりさみしいですね。