今から30年前になる1993年12月18日、米国ネバダ州レイクタホで行われた試合結果です。
WBCストロー級戦(現ミニマム級):
王者リカルド ロペス(メキシコ)KO11回2分 挑戦者マニー メルチョー(比)
*この年のロペスは1月に極寒の韓国で、7月には母国メキシコで、そして9月には常夏のタイのリングに登場するなど、活発にリング活動を行ってきました。そして1993年の締めに、前年1992年にIBF同級王座を獲得した(初防衛戦で王座から転落)比国のメルチョーを迎え防衛戦を行うことになりました。
(今回ロペスに挑戦した元IBF王者で、後のWBCインターナショナル王者メルチョー)/ Photo: PhilBoxing.com
世界王座を獲得する前に一度、メキシコと国境を境に位置している米国テキサス州のリングで実戦を行った経験があるロペス。この試合で最軽量級の帝王ロペスが、その雄姿を世界王者として初めて本場アメリカでお披露目することになりました。そしてこの一戦が、米国で行われる初の世界ストロー級戦でもありました。
ロペスは今回のメルチョー戦でも、その高く固いガードに加え、打っては離れ、打っては離れと自分の距離を守り続けるボクシングを展開していきます。挑戦者もロペスに萎縮することなく勇敢にパンチを振るっていきます。しかしそのほとんど(全てかな?)がロペスの堅い防御(ブロッキング、ウェービング、スウェーバックなど様々)に阻まれ効果を得る事が出来ません。
(いつものように高々とガードを構えるロペス)/ Photo: Youtube
5回、ロペスの左フックが引っ掛かるようにしてメルチョーを吹っ飛ばします。ダメージはほとんどありませんでしたが、パンチが当たっていたためメルチョーはダウンを奪われた形となってしまいました。続く6回、偶然のバッティングで右の眉毛の下をカットしてしまったメルチョー。それと同時に、ロペスのパンチによる被弾率も上がっていってしまいました。
8回以降はそれまでのワンサイドマッチに歯車をかけたような、より一方的な試合になっていきました。メルチョーも頑張ってパンチを振るうのですが、すでに気力だけで立っている状態。見ている側からすると、「ロペスがとどめをさせば楽になるのに」というもの。
最後は11回、リング中央で右の相打ちで当然の如くロペスのパンチのみが当たり挑戦者がダウン。メルチョーのダメージはかなり深く、しばらくの間立ち上がる事が出来ませんでした。
相変わらず完成度の高いボクシングを披露したロペス。しかし比国人の頑張りもあったせいでしょうか、一方的な試合だったにも関わらず、ロペスファン(私の事です)からすると少々物足りない試合でした。
全勝記録を35(26KO)に伸ばし、防衛回数も9としたロペス。「小さな巨人」の雄姿は、果たして本場アメリカのファンの目にはどのように映ったのでしょうか。