さらに続きです。
思わぬ〝難所〟となった伊勢中川駅をようやく抜け出して、私が乗った特急は大阪線に入りました。
鳥羽では25分ほどの遅れだったのが、伊勢中川発車の時点では「50分遅れ」にまで〝倍増〟!
もうこれ以上の遅れ拡大は勘弁してほしいところ。
停止信号はもういいから、とにかく走れーっ!
大阪線に入った列車は、少しでも遅れを取り戻そうとしてか、ぐーーんとスピードを上げて走り出しました。
私が乗っていた京都ゆき編成は22000系。新系列だし、その気になればスピードを出せる車両ですよね。
「車両故障があったのは名古屋線の話だし、この先の大阪線は別に支障ないんだろ?
びゅんびゅん飛ばして、回復運転に努めてほしいな。こいつは22000系だし、130km/hまで出せるんじゃないのか…?」
あっ…、でも、うしろに付いている大阪難波ゆき編成が30000系ビスタカーだったな。ビスタは130km/hに付いてこれないんだったっけ(?)
榊原温泉口(通過)から東青山、そして新青山トンネルへと、そのあたりの区間はスピードを維持したまま一気に駆け抜けた感じです。
『いいぞ、この調子でどんどん走っていけー!』(←心の中で叫んでいる私)
が…、回復運転ができたのは、列車本数が少ない伊勢中川から青山町までの区間だけでした。
青山町の手前でぐぐぐっとブレーキがかかり、同駅の手前でゆるゆると停車してしまいました。
「停止信号です。しばらくお待ちください」
と、お約束の車内放送が流れたけれど、特急列車が青山町(通過駅)の手前で信号停止って、ふつうは有り得ませんから…!
伊勢中川からわずかな時間とはいえ回復運転に努めてきた成果が、この信号停止であっという間にチャラになりました。
遅れを取り戻すのって、難しいことなんです。
伊賀神戸、名張、榛原と、所定の停車駅に止まっていきます。
進むにつれて、大阪方面へ向かうほかの定期列車(急行・準急・普通)が本線上に増えてきますから、わが特急列車も思うようにスピードを出せなくなります。
大幅な遅れを抱えた特急列車が、運転本数の多い都市部の区間に入ってくると、こういう展開になりますね。
伊賀神戸を出てからは、全体的に〝流して走る〟感じになりました。
徐行運転ではないけれど、通常の特急運転ほどにはスピードが出ません。
通常のようにスピードが出ませんから、この走り方をすると「遅れが拡大」することになります。
ようやく大和八木に到着。
遅れは「ほぼ1時間」に拡大していました。
『1時間以上の遅延は、特急料金の払い戻し対象になるのではなかったか?』
と私は思いましたが、車内放送では案内なし。
大和八木の3番線ホームに入って、ここで大阪難波ゆき編成と切り離し。
京都ゆき編成が「前」に居ますから、先に発車するのも京都ゆき。
遅れが1時間に達しているし、『早く出発してくれ!』と祈るような気持ちの私でした。
八木に停留中、切り離し作業のわが特急を横目に、待避線側の4番線ホームを名阪甲「アーバンライナー」が追い抜いていきました。
非常に珍しい光景だったとは思うけれど、私にはそれを見て楽しむ余裕が、なかった。
大和八木から乗り込んできた客が、特急券に記された番号の座席にたどりつき、「おやっ?」という顔をしていました。
その座席には、どういうわけか先客が座っているんです。
「すみません…、わたし、ここの番号の座席に当たっているんだけど…」
まあ、当然、そうやって座っている人に声をかけますわな。
そう言われたほうも「ええっ…?」っていう表情をして、驚いています。
お互いに自分の特急券を手元で見比べて、『ああ、同じ番号やねぇ…』とか言ったりして。
↑近鉄特急では珍しい、座席のダブリですかな?
どうしてこんなことになったか、分かりますか?
思わぬ〝難所〟となった伊勢中川駅をようやく抜け出して、私が乗った特急は大阪線に入りました。
鳥羽では25分ほどの遅れだったのが、伊勢中川発車の時点では「50分遅れ」にまで〝倍増〟!
もうこれ以上の遅れ拡大は勘弁してほしいところ。
停止信号はもういいから、とにかく走れーっ!
大阪線に入った列車は、少しでも遅れを取り戻そうとしてか、ぐーーんとスピードを上げて走り出しました。
私が乗っていた京都ゆき編成は22000系。新系列だし、その気になればスピードを出せる車両ですよね。
「車両故障があったのは名古屋線の話だし、この先の大阪線は別に支障ないんだろ?
びゅんびゅん飛ばして、回復運転に努めてほしいな。こいつは22000系だし、130km/hまで出せるんじゃないのか…?」
あっ…、でも、うしろに付いている大阪難波ゆき編成が30000系ビスタカーだったな。ビスタは130km/hに付いてこれないんだったっけ(?)
榊原温泉口(通過)から東青山、そして新青山トンネルへと、そのあたりの区間はスピードを維持したまま一気に駆け抜けた感じです。
『いいぞ、この調子でどんどん走っていけー!』(←心の中で叫んでいる私)
が…、回復運転ができたのは、列車本数が少ない伊勢中川から青山町までの区間だけでした。
青山町の手前でぐぐぐっとブレーキがかかり、同駅の手前でゆるゆると停車してしまいました。
「停止信号です。しばらくお待ちください」
と、お約束の車内放送が流れたけれど、特急列車が青山町(通過駅)の手前で信号停止って、ふつうは有り得ませんから…!
伊勢中川からわずかな時間とはいえ回復運転に努めてきた成果が、この信号停止であっという間にチャラになりました。
遅れを取り戻すのって、難しいことなんです。
伊賀神戸、名張、榛原と、所定の停車駅に止まっていきます。
進むにつれて、大阪方面へ向かうほかの定期列車(急行・準急・普通)が本線上に増えてきますから、わが特急列車も思うようにスピードを出せなくなります。
大幅な遅れを抱えた特急列車が、運転本数の多い都市部の区間に入ってくると、こういう展開になりますね。
伊賀神戸を出てからは、全体的に〝流して走る〟感じになりました。
徐行運転ではないけれど、通常の特急運転ほどにはスピードが出ません。
通常のようにスピードが出ませんから、この走り方をすると「遅れが拡大」することになります。
ようやく大和八木に到着。
遅れは「ほぼ1時間」に拡大していました。
『1時間以上の遅延は、特急料金の払い戻し対象になるのではなかったか?』
と私は思いましたが、車内放送では案内なし。
大和八木の3番線ホームに入って、ここで大阪難波ゆき編成と切り離し。
京都ゆき編成が「前」に居ますから、先に発車するのも京都ゆき。
遅れが1時間に達しているし、『早く出発してくれ!』と祈るような気持ちの私でした。
八木に停留中、切り離し作業のわが特急を横目に、待避線側の4番線ホームを名阪甲「アーバンライナー」が追い抜いていきました。
非常に珍しい光景だったとは思うけれど、私にはそれを見て楽しむ余裕が、なかった。
大和八木から乗り込んできた客が、特急券に記された番号の座席にたどりつき、「おやっ?」という顔をしていました。
その座席には、どういうわけか先客が座っているんです。
「すみません…、わたし、ここの番号の座席に当たっているんだけど…」
まあ、当然、そうやって座っている人に声をかけますわな。
そう言われたほうも「ええっ…?」っていう表情をして、驚いています。
お互いに自分の特急券を手元で見比べて、『ああ、同じ番号やねぇ…』とか言ったりして。
↑近鉄特急では珍しい、座席のダブリですかな?
どうしてこんなことになったか、分かりますか?