ダンポポの種

備忘録です

この一冊から始まった…(その2)

2011年10月11日 23時55分49秒 | 本・雑誌
物置の奥のダンボール箱から出てきた本。(きのうの続き)



↑『私鉄全百科』(してつオールひゃっか)
 発行:小学館(コロタン文庫13)
 定価(当時):580円
 1981年(昭和56年)3月発行、初版第15刷。(なお、初版第1刷は1978年3月発行)



↑ウラ表紙。
 この本もまた、すでにボロボロ…
 接着の耐久も力尽きて久しく、中身のページは全て、背表紙から〝剥離〟してしまっています。(もはや、表紙で中身を包んでいるだけの状態)

この本を買ってもらったのは、西宮へ引っ越ししてからのことです。小学3年生のときだったと思います。
きのう紹介した『私鉄全線大百科』の次に買ってもらったのが、この『私鉄全百科』です。
似たようなタイトルだし…、〝私鉄の本〟ばかり買ってもらっていたことになりますが、当時の私の関心が「私鉄」に偏っていたことを物語っています。



↑巻頭カラーページのトップ。
 当時のお約束だったと言ってもいい-。「私鉄の本」の冒頭は、たいてい、ロマンスカー(小田急)の写真だった。
 この本の場合は、表紙カバーの写真もロマンスカーだものな。
 国鉄と違って、各社それぞれに自由な発想で造られる私鉄電車の花形として、ロマンスカーは君臨していました。



↑これも、巻頭カラーページより。
 当時まだ、デビューから数年しか経っていない頃の、初々しい「ビスタカー」です。
 これは京都駅へ進入してくるシーンを写したものですね。このアングルだと、肝心の二階建て車両の雰囲気が伝わりづらいな。
 沿線へ繰り出せば、もっとほかに撮影場所はあっただろうに…。



↑本の中身です。
 写真重視の誌面構成です。
 文字量は少なめで、写真の説明(キャプション)も簡潔です。簡潔であるがゆえに、本当は、低学年児童が読むにはちょっと難しい。
 しかし、読解力が備わっていなくても、電車への好奇心さえあれば、もはや、読んだも同然なんですっ!!(また無理矢理な…



↑これも京阪電気鉄道のページより。
 この本の内容は、車両の解説がメイン。
 昭和50年代-、戦後復興から経済成長にかけての時代を走りぬけた旧型電車が、だんだん姿を消していった時期でもありました。



↑阪急電鉄のページです。セロテープ補強のあとが…。
 ここでも、路線図に〝書き込み〟をしていますね。この熱心さを勉強にも…。(←ようあるこっちゃ)
 特急停車駅や急行停車駅に、自分でマークを付けていたんやね。
 通勤特急停車駅は「×印」で表すと、自分で書いてますね。(確かに、高槻市に×印が付いとる…)



↑6000系、5300系、5100系、3300系…。鉄道趣味に〝つきもの〟の車両形式区分です。
 改まって覚えようとしなくても、繰り返しページを開いているうちに、いつの間にか結構覚えてしまっているという…。
 恐るべし、子供時代。



↑山陽電気鉄道のページより。



↑この本には、全国の私鉄(会社)が掲載されているので、関西以外の私鉄のことも知ることができます。
 私も、各社の正式名称(会社名)を、この本でだいぶん学びました。
 東京急行電鉄も、そのうちのひとつ。





↑都市部の大手私鉄だけでなく、ローカル私鉄も載っています。
 残念ながら、地方私鉄のなかには、現在はもう廃止されてしまったものも少なくないです。
 加悦鉄道、同和鉱業小坂鉄道、蒲原鉄道…、いずれも今は走っていません。