勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

菊花展

2005-10-15 20:31:30 | Weblog
 浅草・浅草寺境内では今日15日から11月15日まで菊花展が開かれている。
       
       
 まだ始まったばかりで、花の咲いているものは殆ど無いが、蕾を膨らませ、これから咲こうと準備を整えた鉢が並べられていた。

 自社を60歳で身を引き、それから始めて20年以上という方が、手入れに余念がないその手を休めずに話してくれた。
       
       「この花いつ頃咲くのですか?」
       「11月5日です」
       「エッ、日にちまで分かるんですか」
       そばで聞いていた人たちの中から笑いが起きた。
       「11月5日が審査の日なんです」
       「どうやって調整するのですか?」
       「水やりや、温度管理で調整します」
 
 そうして大事に育てて咲かせた花は、さぞかし可愛いものだろう。

 菊の時期になると思い出すことがある。
花の好きな、今は亡き父が健在の頃、菊の栽培をしていた。3本仕立てというのだろうか、3本に分かれた枝から大輪の花を咲かせるのである。自慢の鉢を幾つも庭に並べて蕾の出るのを心待ちにしていた。

 子どもの頃から生意気で可愛気のない僕は、或る日、原因は忘れたがひどく親父に叱られた。
頭にきた僕はその鉢の菊の芽を摘んでしまった。すべての鉢かどうかは忘れたが、手塩にかけて育てた菊を台無しにしてしまったのだ。

 でもその悪戯を誰も知らないのも面白くない、こっそり母にだけは告げておいた。
母は黙って聞いてくれ、父にも内緒にしてくれていた。
その後、どうなったかは覚えていない。ちょっとだけ、ほろ苦い思い出である。

       
      浅草寺境内は、土曜の午後とあって賑っていた。
2005.10.15