勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

泣いてもいいんですか?

2006-10-02 22:10:06 | Weblog
 ワイドショーで丹波哲郎さんの葬儀の模様が流れていた。愛人と呼ばれた女性と、その息子さんも葬儀に参列していた。丹波さんの息子さんである。丹波さんは彼女を公にしていたという。
お母さんの涙を拭くその息子さん、涙を見せなかったそうだ。

 葬儀の後、レポーターが電話で取材を申し入れたが、ご長男がいるので、僕がなにかをいう立場にないと、やわらかく断られたという。

 「あなたは泣かなかったようですが」と聞くと、「泣いてもいいんですか?」と聞かれた。
 「人間だから悲しいときは泣いてもいいんじゃないですか」というと、しばらく言葉が途絶えたあと、彼は「そうですよね」そういって、電話の向こうから嗚咽する声が漏れてきたという。

 葬儀の映像には30代前半の爽やかな青年の顔が映っていた。それぞれの立場でそれぞれの生き方がある。

憂い



むかしの人の詩にありました

君看よ 双眼の色
語らざれば 憂い無きに似たり


憂い・・・・・がないのではありません
悲しみ・・・・・が無いのでもありません
語らない だけなんです
語れないほど 深い憂い・・・・・だからです
語れないほど 重い悲しみ・・・・・だからです

人にいくら説明したって
まったくわかってもらえないから
語ることをやめて
じっと こらえているんです
文字にも ことばにも
到底表せない
深い憂い・・・・・を
深い悲しみ・・・・・を
心の底深く ずっしり沈めて
じっと黙っているから
眼が澄んでくるのです

澄んだ眼の底にある
深い憂いのわかる人間になろう
重い悲しみの見える眼を持とう

君看よ 双眼の色
語らざれば 憂い無きに似たり

語らざれば 憂い無きに似たり

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-相田みつをさん-
 2006.10.02