
あまりに見事な木通(あけび)に見とれて写真を撮っていると、ちょっと腰の曲がったおばあちゃまがでてきて、中に違う種類のあけびがありますよ、といって庭先に案内してくれた。

秋に実が縦に大きく裂開するあけびは、実が開くので“開け実”といわれそれが転じて『アケビ』となったという説と、あくびをしたような形なので“あくび”が『アケビ』となったという説があるそうだ。
一枚目の写真がそのアケビで葉が5枚付いている。2枚目の写真はアケビの仲間で“ムベ”といい、三つ葉アケビとも呼ばれるらしい。
種が多いが甘い果肉は山の幸として、昔、朝廷に献上されたが、実が開くアケビよりもムベが高貴な人たちの食用として食されたという。

そのムベと呼ばれる三つ葉アケビの枝を切ってくださったので、持ち帰り挿してみました。
木通(あけび)
あけびを見ろよ
木の枝にぶら下がり
体を二つに割って鳥がつつきにくるのを
動きもしないで
待っている
誰におしえられたのか
あんなにも気持ちよく
自分を投げ出せる
あけびを見ろよ
-星野富広さん-
2006.10.20
あけびを見ろよ
木の枝にぶら下がり
体を二つに割って鳥がつつきにくるのを
動きもしないで
待っている
誰におしえられたのか
あんなにも気持ちよく
自分を投げ出せる
あけびを見ろよ
-星野富広さん-