勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

敬語

2006-10-28 23:55:29 | Weblog
 日本語でいちばん難しいのが敬語ではないだろうか。この歳になってもしばしば間違った敬語を使ったり、使い方を知らなかったり、意味を間違えていたり、時には自分に敬語を使ってしまうことさえある。


 文化審議会・敬語小委員会というところでは、今までは三つに分類されていた敬語を、五つに分類する指針案をまとめたという。
現在は一般に尊敬・謙譲・丁寧の三つに分けられていたものを、謙譲語を相手への敬意を表す「謙譲語Ⅰ」と、自分の動作などを丁重に表現する「謙譲語Ⅱ」とに分け、更に従来の丁寧語も「お酒」「お料理」などのように、上品に表現する「美化語」とに分けるのだそうだ。

 分類はともかく、美しい敬語を使えたら、その人の価値が数段上がることは間違いない。
但し、親しい間柄でやたらと敬語を使うと距離を感じてしまうので、TPOが必要だとは思うが・・・。

 過去に、あるところで大勢の前で話す機会があった。あとで自分のテープを聞いて愕然とした。自分に敬語を使っているではないか。

 「江戸しぐさ」の語りべの会主宰の越川 禮子さんはこう言っている。
 
 普段の言葉遣いでも、緊張せず自然体で丁寧さが伝われば、相手に不快感を与えることはありません。


 彼女は「謙虚さを表す会話術」として、始めに「ご存知のように」という言葉をつけることを薦めている。
これは相手が自分より物知りだという前提で接する謙虚さを表すからだという。

 聞き手は自分が知っている話であれば、相手が話し出して間もなく「そのようですね」とか「聞いたことがあります」などと受けます。
こうした相槌を返されたときは、話し手は内容の要点だけを簡単に話します。

 聞き手が知らない話であれば「はじめてお聞きします」「初耳です」と返します。
このときは、話し手は内容を省かず詳しく説明するように心がけるといいでしょう、と話しています。


 よく友人との会話で「知ってると思うけど」と言うと、「そう言われると、知らなければいけないような気がして、プレッシャーだなぁ」と言われた。

 普段使い慣れていない敬語を突然使おうと思っても、舌を噛みそうになる僕は、毒舌の勿忘草で通そうかなぁ。
2006.10.28