勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

禁断の果実

2007-12-16 00:48:50 | Weblog
 この時期になると毎年送られてくる真っ赤なりんご。アダムとイヴが、蛇にそそのかされて食べた、善悪を知る果実ともいわれる。

『初恋』

まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
うすくれないの秋の実に
人こひ初めしはじめなり

わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情けに酌みしかな

林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰(た)が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ

-島崎藤村-

 昔々の若い頃、りんごの皮を得意げに丸く剥いた。その時に言われた。りんごは四半分に切ってから、皮を縦に剥くのが正しい剥き方だと。

 禁断の木の実を食べたアダムとイヴは神に見つかり、あわてて飲み込もうとしたが、アダムは喉につかえさせた。これが喉仏になったという。喉仏のことを『アダムのりんご』というそうだ。

 イヴが飲み込んだりんごは、胸につかえて二つに割れ、それが乳房になったという。もっと大きなりんごを胸につかえさせたかった、というのはどなたですか?

 僕も、今年はもっとたくさんりんごを食べて、善悪を知るようにならなければ・・・。