勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

赤鼻のトナカイ

2007-12-25 14:27:33 | Weblog

真っ赤なお鼻の トナカイさんは
いつもみんなの 笑いもの
でもその年の クリスマスの日
サンタのおじさんは言いました
 サンタクロースが乗るそりを引くトナカイは8頭です。その8頭のトナカイには、それぞれ名前が付いています。

ダッシャー (Dasher)
ダンサー (Dancer)
プランサー (Prancer)
ヴィクセン (Vixen)
ドンダー (Donder)
ブリッツェン (Blitzen)
キューピッド (Cupid)
コメット (Comet)
 
 トナカイにとって、サンタのそりを引く8頭に選ばれることは一番の名誉でした。その8頭には選ばれず、出発の見送りをしていたのがルドルフ。彼は鼻が真っ赤でピカピカ光っていたため、仲間に馬鹿にされいつも泣いていました。
 その夜、深い霧で出発ができず困っていたサンタのおじさんは、見送りの中にいたルドルフのそばにやってきて言ったのです。


暗い夜道は ピカピカの
お前の鼻が 役に立つのさ
いつも泣いてた トナカイさんは
今宵こそはと 喜びました
 
 いつもからかわれていたルドルフは、得意になって赤い鼻をいつもよりぴかぴか光らせながら、そりの先頭を走ってサンタのおじさんの役に立ったのです。
それからルドルフは、みんなから愛されるトナカイになったのでした。

 
 心やさしい青年ボブには、病身の妻と一人の娘がいました。「パパ、どうしてうちのママはみんなのママと同じじゃないの?」と、娘に聞かれ、貧しくてみじめだった少年時代の自分を思い出しながら、娘のバーバラにルドルフの話をしました。ボブの勤める出版社から「赤鼻のトナカイ」という本が発売され、ルドルフの名前が世界に知れわたったのは、ボブの妻が亡くなって数年が過ぎていました。