福岡ソフトバンクホークスは火曜日からヤフードーム6連戦なんですが、2試合を終えて1敗1分けと苦しいスタートとなりました。火曜日は小久保が西武先発・涌井から一発を放つも、再三のサヨナラチャンスを逸して痛み分け。水曜日は先発の藤岡が6失点、試合後2軍落ちを通告されました。おまけに初戦で本多が負傷、翌日は中継ぎの要・ファルケンボーグが右ひじ痛を発症して帰国。今季絶望の可能性が出てきました。ここに来て故障者が続出の緊急事態のホークス、木曜日の西武戦はジャマーノが先発。対する西武の先発はルーキーの木村でした。
21日のスタメン
1(二)本多雄一
2(遊)川崎宗則
3(指)松中信彦
4(一)小久保裕紀
5(三)オーティズ
6(中)長谷川勇也
7(捕)田上秀則
8(左)小斉祐輔
9(右)吉川元浩
火曜日に負傷退場した本多がスタメン復帰。多村が体調不良のため2試合連続欠場により、小斉が8番ライト、吉川が9番ライトで先発出場しました。吉川選手はこの3連戦で1軍昇格、2試合連続でスタメンを獲得です。
約1か月間勝ち星から遠ざかっていて、この試合がまさに正念場と言ってもいいジャマーノは初回、先頭の片岡にレフトへの2塁打を打たれると、1死3塁で中島のセンター前タイムリーで先制点を許してしまいます。続く4番・後藤には併殺打に打ち取り、初回は1点に止めました。2回は3つのアウトを全て三振に仕留め、3回にはまたも片岡にヒットを許して2死3塁と追加点のピンチを迎えましたが、中島を遊撃ゴロに打ち取ってピンチを凌ぎました。
一方のホークス打線は、初回は3者凡退、2回はオーティズが四球で出塁するも後続が倒れてチャンスならず。3回、小斉が初安打となるセンター前ヒット、続く吉川がレフトへの2塁打。下位コンビの連打で無死2,3塁と一打逆転のチャンスだったんですが、本多・川崎・松中が揃って凡退。絶好のチャンスもあと一本が出ず2者残塁、西武先発・木村の前に序盤は無得点でした。
4回、ジャマーノが西武の中軸を3者凡退に抑えると、その裏に先頭の小久保が木村の2球目のスライダーをレフトに弾き返し、打球はレフトスタンド前列に突き刺さるソロ本塁打で同点に追いつきます。1死後に長谷川が四球で歩き、田上がインコースの直球をジャストミート!レフト中段に飛び込む2ラン本塁打で逆転に成功!この回2つのアーチで3点を奪いました。
逆転の援護を貰ったジャマーノは、5回も西武打線を3者凡退に打ち取る。6回に片岡(またお前か!)に3塁打を浴びて無死3塁のピンチ、続く栗山のレフトへの犠牲フライで1点を返されます。しかしその後はヒットを許さず、西武の反撃を阻止します。ジャマーノは7回途中まで2失点、勝利投手の権利をキープしてマウンドを降りました。
ホークスは5回に本多がヒットを打つも松中が併殺打、6回には2死から長谷川が2塁打を打つも田上が凡退。追加点が欲しい7回、先頭の小斉がライト線への2塁打、吉川犠打で1死3塁の追加点のチャンス、この場面で本多が西武3番手・星野のストレートをライト前に弾き返すタイムリーで1点を追加し、西武との差を再び2点差としました。
ホークスは終盤、7回途中から2番手の水田が見事なリリーフを見せると、8回には3番手・摂津が圧巻の3者連続三振で3者凡退。そして9回、守護神・馬原が登場。その馬原は簡単に2死とした後、後藤に四球を与え、石井義人の場面でおかわり中村が代打で登場。一発が出れば同点→ジャマーノの白星消滅。結果はおかわりがレフトへのヒット。2死1,3塁とピンチが拡がってしまいましたが、最後はG.G.佐藤をセンターフライに打ち取って試合終了。馬原がピンチを守りきり、ソフトバンクが4-2で西武に逆転勝ちです。
パシフィック・リーグ公式戦 2009/08/20(木)
ソフトバンク-西 武 18回戦
(8勝8敗2分、ヤフードーム、18:00、34656人)
L 100 001 000 2
H 000 300 10X 4
【投手】
(西)木村、藤田、星野、山本淳-銀仁朗、上本
(ソ)ジャマーノ、水田、摂津、馬原-田上
【責任投手】
(勝)ジャマーノ10試合5勝3敗
(S)馬原37試合3勝1敗25S
(敗)木村2試合1敗
【本塁打】
(ソ)小久保16号ソロ(4回、木村)、田上18号2ラン(4回、木村)
今回の試合は、ジャマーノが初回に先制点を失いながらも徐々にリズムを取り戻し、4回に西武先発・木村から小久保と田上のホームランで逆転。その後は中継ぎ陣が西武の反撃を許さず勝利しました!これで西武との3連戦は1勝1敗1分けで終了、18試合終えて8勝8敗2分けの五分となっています。西武に勝利し、連敗を避けた事でいい形で日本ハムとの3連戦を迎えたんじゃないかと思います。西武は20日の敗戦で4位に転落、優勝争いから完全に脱落しましたね。
この日の先発・ジャマーノは、7回途中(6回1/3)まで打者23人に対して89球、被安打5・6奪三振・2失点という内容で今季5勝目を飾りました。ジャマーノの白星は、7月9日のオリックス戦以来となります。1か月間も勝ち星がなく、味方の援護がなく3敗、負ければ2軍落ちの危機だったんですが、2発の援護でようやく白星ゲット。42日ぶりの勝利で本人もホッとした事でしょう。首脳陣の皆さん、ジャマーノは金曜に投げさせるより木曜日に投げさせた方がいいと思いますがどうでしょうか?
打撃陣は全体で9安打4得点。4回に同点ソロを放った小久保は16号、今月8本目と絶好調ですね~。田上選手は2試合連続の18号、20号到達まであと2本に迫りました。田上も今月5本目、4試合で3本と量産モード。日ハムとの3連戦も一発を期待していますよ。2試合ぶりの復帰となる本多は、4打数2安打1打点。7回の4打席目はライト前タイムリーを放ちました。他にも小斉が3打数2安打。吉川は3回にレフトへの2塁打でチャンスを作り、7回には犠打をしっかりと決めました。1軍定着を目指すためには結果を常に出さないといけませんぞ。
20日はホークスが勝利し、日ハムが楽天に敗れたため、ゲーム差が6に縮まりました。日ハムは楽天に連敗、新型インフルエンザの集団感染の影響なのでしょうか。楽天は西武と入れ替わって3位に浮上です。金曜日からはヤフードームで日ハムとの首位攻防戦。金曜日の予告先発は、日ハムはもちろんダルビッシュが登場。ソフトバンクは大隣となっています。日ハムは新型ショック、ホークスは故障者続出とどちらも手負いの状態。打線がダルビッシュを攻略すれば勢いに乗れるんだけど、いつものように沈黙しそうな予感…。これで勝ったらミラクルだよ。