杉内が３年連続の２ケタ勝利！

土曜日はホールトンが７失点、中継ぎ陣も炎上して12失点と大敗した福岡ソフトバンクホークス。９日の西武ドームでの西武VSソフトバンクの３連戦最終戦は、西武が野上、ホークスは杉内が先発。杉内は２ケタ勝利に王手をかけているんですが、背筋を痛めてからは勝ち星がなく、前回の日本ハム戦は敗戦投手になってしまいました。西武打線を抑えて復活白星＆２ケタ到達なるか？


先発はこちら
１（二）本多雄一
２（遊）川崎宗則
３（指）松中信彦
４（一）小久保裕紀
５（左）多村仁志
６（中）長谷川勇也
７（捕）田上秀則
８（右）明石健志
９（三）森本学
　（投）杉内俊哉
前日２点タイムリーを放った明石が８番ライトで先発出場です。

ホークスは初回に野上の前に３者凡退。２回に先頭の小久保がレフトへの２塁打を放ち、１死後に長谷川が野上のスライダーをセンター前に弾き返し、２塁から小久保が好走塁を見せて１点を先制します。この後２つの四球で２死満塁と追加点のチャンスを迎えましたが、本多が２塁ゴロに倒れて３者残塁。満塁のチャンスを生かせず、１点のみに終わりました。
先発の杉内は、初回にヒットを許すも中島と中村を連続三振に仕留めて無失点。２回は３者凡退に打ち取って上々のピッチングを披露。しかし３回、１死２塁で片岡にヒットと許すと、栗山には死球で満塁。一打逆転のピンチを招きましたが、一発のある中島を併殺打に仕留めてピンチ脱出！序盤３イニングは無失点で抑えます。
３回のピンチを凌ぎ、追加点で流れをもっと引き寄せたいホークスは、４回に２死から田上がレフトの頭上を越える２塁打を放つも明石が三振。５回には先頭の森本が２塁打、本多の犠打で１死３塁とチャンスを迎えるも、川崎と松中が連続三振に倒れて２点目ならず。そろそろ２点目が欲しい６回、先頭の小久保が西武２番手・大沼のストレートを捕らえると、弾丸ライナーでレフトスタンドに突き刺さった！小久保の貴重な一撃で２点目を奪いました！
杉内は４回以降も西武打線の反撃を許さない好投を見せます。４回は西武の中軸をしっかりと３者凡退、５回は下位打線を３者凡退、６回は絶対に出したくない上位３人を僅か６球、中島には全て直球で三振。３イニング連続３者凡退、６回を投げ終えてわずか２安打と西武打線を沈黙させています。完封ペースで迎えた７回、１死からヒットと四球で１,２塁のピンチ。長打が出れば同点、一発だと逆転の場面でG.G.佐藤をスライダーで空振り三振で２アウト、平尾にはストレートで空振り三振に仕留めて３アウト！連続三振で切り抜けた杉内は、７回を投げ終えたところでマウンドを降りました。
８回、２死から小久保と多村が四球を選び、長谷川の内野安打で満塁の大チャンス。満塁に強い田上が西武４番手・岩崎の初球スライダーをセンター前に弾き返すタイムリーヒット。２人が生還して４－０とリードを拡げます。その裏に２番手・ファルケンボーグが先頭打者を出し、２死３塁で暴投を犯して１点を返されますが、西武の反撃はこの１点のみ。９回は馬原が８球で３者凡退に仕留めて試合終了。４－１でソフトバンクが勝利し、西武との３連戦を勝ち越しました。


パシフィック・リーグ公式戦　2009/08/09（日）
西　武－ソフトバンク　１５回戦
（７勝７敗１分、西武ドーム、１７：０１、２９６６０人）
H　０１０　００１　０２０　 　 ４
L　０００　０００　０１０　 　 １
【投手】
（ソ）杉内、ファルケンボーグ、馬原－田上
（西）野上、大沼、星野、岩崎、山本淳－細川、銀仁朗
【責任投手】
（勝）杉内１８試合１０勝３敗
（Ｓ）馬原３５試合３勝１敗２４Ｓ
（敗）野上１８試合１勝４敗１Ｓ
【本塁打】
（ソ）小久保１２号ソロ（６回、大沼）


今回の試合は、杉内が７回無失点の好投を見せれば、小久保が杉内を援護する一発を見せ、４－１で西武に勝利しました！小久保の一発も効いたけど、７回の連続三振の直後に田上の２点タイムリーが大きかったですね。この３連戦は２勝１敗、チームは２カード連続の勝ち越しとなりました。
杉内は７回まで投げて打者26人に対してちょうど100球、被安打３・７奪三振・３四死球・無失点。７月４日の日ハム戦（函館）以来約１か月ぶりの今季10勝目。これで３年連続の２ケタ勝利に到達です！背筋を痛めてからは楽天戦で６失点、日ハム戦で２敗喫して勝てなくなりました。でもこの日は西武打線をわずか３安打に抑え、久々の白星で復活を遂げました。やはりエースはこうでないと！これからは白星量産で鷹のエースの意地を見せてください！
打撃陣はチーム全体で７安打４得点。６回に２点目となる12号ソロを放った小久保は、８月に入って３本塁打と調子がいいですね。この日は最初の打席で先制点のきっかけとなる２塁打も放ちました。先制点を打った長谷川は４打数２安打１打点、田上は４打数２安打２打点で背筋の痛みを感じさせない好打を見せました。
長期ロード最初の３連戦を勝ち越した福岡ソフトバンクホークスは、11日からはクリネックススタジアム宮城で東北楽天との３連戦が控えています。火曜日は岩隈が出てくるはず。前回岩隈と対戦した時は、松中・多村・田上・小久保の４人がホームランを放ってKOしました。岩隈も復調したんだから、この前のような一発攻勢は無いと思います。11～17日のお盆６連戦は最低でも勝ち越したいですね。ところで、オーティズはいつ復帰するんだい？彼が戻ってくれば打線もベンチも明るくなるんだけどねえ。




　　
　

三浦皇成重賞２勝目＆ステラリードが２歳重賞一番乗り！

酒井法子が覚せい剤で逮捕、夏の甲子園が今年も開幕する中、夏競馬は相変わらず熱戦展開中。９日は新潟と札幌で重賞レースが開催され、新潟では夏のマイル重賞・関屋記念、札幌は2009年の２歳重賞第１弾・函館２歳ステークスが行われました。


晴れ空の札幌のメインレースは、第41回函館２歳ステークス。今年は函館競馬場の改修工事のため札幌での開催となりました。今年はデビュー２連勝中の⑯キョウエイアシュラ、青い瞳を持つ栗毛馬・⑦チェリーソウマ、新馬戦で３馬身の快勝劇を見せた⑬ロジディオン、こちらもデビュー戦で２馬身半差で勝利した⑥ノーワンエルス、父がスペシャルウィークの①ステラリードなどが参戦しました。
直前のオッズではステラリードが１番人気、キョウエイアシュラが２番人気、３番人気にはロジディオンとなっていました。
ノーワンエルスがゲート内で立ち上がり、スタート直後に飛び上がってしまいます。先行争いでは、②ショウナンカガリビが先頭に立つが、チェリーソウマが２番手から一気に押し上げて先頭に浮上。ステラリードは７番手、キョウエイアシュラはまだ待機、隣にいたロジディオンが13番手付近から徐々に進出、スタートでミスしたノーワンエルスが最後方で４コーナーへ。
３,４コーナー中間地点で、チェリーソウマ、⑪インテグラルヘッド、⑮バトルレッドの３頭が並び、ロジディオンとアシュラが外から進出。ステラリードは中段の最内で最後の直線に入る。直線でチェリーソウマがまだ逃げ粘るが、残り200ｍで脚色が限界に。内からインテグラルヘッド、外からキョウエイアシュラが襲いかかるが、残り100を切って間にいたステラリードが突き差し、ゴール前でアシュラが並びかけるも僅かにステラが先にゴールイン！
ステラリードが１番人気の期待に応えて最初の２歳重賞ウィナーに輝きました。２着に２番人気・キョウエイアシュラで、函館２歳Sは上位人気馬の１,２フィニッシュ。３着には６番人気・⑭ソムニアが入りました。スタートで煽りを受けたノーワンエルスは６着、前半逃げたチェリーソウマが８着、ロジディオンは直線で見せ場を作れず10着に終わりました。
優勝したステラリードは牝馬でデビュー２連勝。新馬戦では中段から外に持ち出して勝利。この日も中段からのレースでしたが、最内枠と言う事で終始内側で進みました。直線ではデビュー戦と同様前を行く馬を突き刺すような鋭い末脚を見せました。脚質で言えば「差し馬」に入りますか？まずステラリードが２歳の一番星に輝いた事で「２歳女王」候補に名乗りを上げました。今後もスター候補生が続々と登場するだろう２歳戦線、２歳の頂点に立つのは一体どの馬なのか？


新潟競馬場は２回開催の最終日。９日は雨が降っていました。この日のメインは、新潟夏開催の名物レースで、伝統のマイル重賞・関屋記念です。昨年の皐月賞を勝って以降、骨折で１年以上休養し、このレースが復帰戦となる⑰キャプテントゥーレ、昨年の優勝馬で７か月ぶりのレースとなる⑤マルカシェンク、昨年のダービー２着馬・⑬スマイルジャック、悲願の重賞制覇を狙う⑫ヒカルオオゾラなどが出走、フルゲート18頭によって争われました。
スタートでマルカシェンクが出遅れ、②マイネルレーニアが好スタートを切ります。キャプテントゥーレが２番手につけ、⑦キングストレイルが６番手、③ライブコンサートが10番手、⑮キャプテンベガの後ろにスマイルジャックが12番手、ヒカルオオゾラとマルカシェンクは後方で待機します。
そして長い直線に入り、残り600ｍでマイネルレーニアが依然先頭、キャプテントゥーレは内側に進む。残り400で今度は⑭マイネルスケルツィが先頭に立つ。トゥーレはまだ内で粘り、外からスマイルジャックとヒカルオオゾラが襲いかかる！残り200を切ってスマイルジャックとスケルツィの競り合いから、スマイルジャックが抜け出して１着ゴール！ゴールした瞬間、三浦皇成騎手がガッツポーズ！そして２着にはヒカルオオゾラが入りました。
スマイルジャックが真夏のマイル王に輝き、昨年のスプリングステークス以来の重賞制覇、それに１年５か月ぶりの勝ち星を挙げました。鞍上の三浦皇成騎手は、昨年の函館２歳ステークス以来の重賞２勝目です。三浦騎手はスマイルジャックに乗るのはこれが初めてだったんですが、見事に結果を出しましたね。今年になってからはマイル重賞で３着が２回続き、安田記念では９着に敗れました。この勝利をきっかけに復調し、マイル＆中距離路線で上位に食い込んでもらいたいところです。
１番人気だったヒカルオオゾラはまたしても２着…。重賞ではこれで３度目。安定した成績を挙げているけど、重賞勝ちは未だに無し。悲願達成はいつ頃になるんでしょうか？復帰戦で４着に終わったキャプテントゥーレは、長期休養で実戦感覚が掴めずに惨敗するかと思われましたが、終盤まで上位争いをしていました。今後もレースを使い続ければ、復活勝利も見えてくるはずです。

来週は札幌と小倉で重賞レースがあります。札幌では古馬牝馬の重賞・クイーンステークス、小倉は短距離重賞・北九州記念が行われます。クイーンSにはザレマ、レジネッタ、ブラックエンブレム、ムードインディゴなどが登録しています。北九州ではアイビスサマーダッシュを制したカノヤザクラ、マルカフェニックスが出走予定となっています。カノヤザクラが連勝すれば、サマースプリントの連覇は決定的といえそうだな。