元日恒例となっている天皇杯全日本サッカー選手権の決勝が、東京・国立競技場で行われました。今年の決勝戦はガンバ大阪VS名古屋グランパスという組み合わせ。ガンバは準々決勝でJリーグ王者・鹿島アントラーズ、準決勝でJ２王者・ベガルタ仙台を破れば、名古屋はFC岐阜、清水エスパルスに勝利し決勝進出。前回王者のガンバの連覇か、それとも名古屋が10年ぶりの優勝でACL最後の切符を手にするのか？
立ち上がりは名古屋がペースを握り、開始５分に玉田圭司がボレーを狙いますが、僅かにバーを越えて行きます。そんな中迎えた６分、ガンバは左サイドからのパスワークにルーカスが右足で決めて先制点を奪います。１点を追う名古屋はすぐさま反撃し、10分に小川佳純、14分には玉田がシュートを放つもゴールならず。ガンバは17分過ぎに再び時間帯を迎え、17分に右サイドからのFKを山口智がヘディングで合わせるもGKの正面、ルーカスが立て続けに狙うも追加点ならず。名古屋は30分に吉村圭司のシュートがポストに直撃。40分、右からのクロスにケネディが頭で落とすと、最後は中村直志のヘッドで同点ゴール。前半は１－１の同点で折り返しました。
エンドが変わった後半、開始早々に名古屋の小川がシュートを狙いますが、これはGKが抑えます。後半４分には左サイドからの縦パスからチャンスを作り、クロスボールにケネディが合わせるも枠を外しました。ガンバは後半７分、遠藤がオーバーヘッドを狙うも失敗、こぼれ球に橋本英郎足を伸ばすも上手く押しこめない。この後も両チームともチャンスを作るも勝ち越し点が生まれず、名古屋はクロスにケネディがシュート打てない、玉田がペナルティエリア内で倒されてPK獲得かと思ったら、シミュレーションで警告を取られました。
均衡が破れたのは後半32分でした。遠藤がドリブルで持ち込んだ後、左足シュートが決まりガンバが勝ち越しに成功！追いかける名古屋は巻佑樹と三都主アレサンドロを同時投入し、後半40分のCKに巻が合わせるもゴールならず。２本目のCKをガンバのGK・松代直樹がパンチングした後、ガンバがカウンター攻撃を仕掛けます。明神智和が左サイドで相手を交わす→二川孝弘が中央でドリブル突破→遠藤のラストパスに二川が決めて３点目。カウンターがズバリと決まって２点差に。そしてロスタイム、遠藤の右足シュートでダメ押しの４点目。後半に３得点を挙げたガンバ大阪が４－１で快勝し、２年連続３度目の天皇杯優勝を果たしました。
いやぁ～ガンバ強かった！つーか遠藤選手凄すぎるわ！この試合で２ゴール１アシストの大活躍を見せ、後半32分に決勝点、ロスタイムにはダメ押し点を決めました。元日の国立決戦はまさに「遠藤劇場」、アジア最優秀選手の実力を存分に発揮しましたねえ。先制点を挙げたルーカス選手は２試合連続ゴール、早い時間帯で仕事をやってのけました。準決勝の仙台戦では２得点、決勝でもゴールを決め、２試合で３得点叩き出しました。今季は連覇を目指したACLで決勝トーナメント１回戦敗退、J１で３位に終わり無冠の危機だったんですが、最後の天皇杯で連覇達成。2010年シーズンは、リーグ戦で鹿島アントラーズの４連覇を阻止してもらいたいものだ。
名古屋はACL出場権を懸けた重要な一戦を落としてしまい、２年連続出場の夢が断たれました。中村選手のヘディングで一度は同点に追いつき、後半に惜しい場面があったんだけど、残り15分を切ったところで３失点…。３点目を奪われたシーンでは、守備陣がガンバの速攻に対応できませんでした。それに玉田選手がシミュレーションで警告を取られた事で、反撃の糸が断たれてしまったという感じがしました。オランダのVVVフェンロに移籍する吉田麻也選手は、この試合が名古屋でのラストゲームでしたが、有終の美を飾れませんでした。この悔しさをバネに６日のイエメン戦、オランダでの活躍を祈っています。来シーズンは浦和から田中マルクス闘莉王、大分から金崎夢生選手が加入。大型補強で久々のタイトル奪取を狙います。
ガンバ大阪が天皇杯を制し、名古屋が決勝戦で敗れたため、リーグ戦４位のサンフレッチェ広島がACL出場権を獲得。「繰り上げ当選」が決まった広島サポーターの皆さんおめでとうございます。広島はACL初出場、決勝トーナメント進出を目指し、「広島旋風」を巻き起こせるよう頑張ってほしい。そして開幕前の大一番・「富士ゼロックススーパーカップ2010」は鹿島アントラーズVSガンバ大阪に決定しました。２年連続の組み合わせで、前回は鹿島が３－０で勝利したけど、今度はどうなる？
アクセス
トータル
ランキング
