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新春恒例のスポーツイベント・第86回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が2日に往路、3日に復路が行われました。今年も前回のシード校8校、予選会勝ち上がり11校、関東学連選抜の20チームで争われ、前回王者の東洋大学は連覇、日本大学は学生駅伝3冠、昨年まさかのシード落ちで予選会トップ通過の駒澤大学は2年ぶりのシード復帰を目指しました。
まず初日の往路、午前8時に20チームが東京・大手町の読売新聞本社前をスタートし、序盤は学連選抜の森本卓司(神奈川大学)が先頭集団を引っ張り、中盤には早稲田・矢澤曜が先頭。そして終盤、明治の北條尚がスパートすると、矢沢との一騎打ちを制して鶴見中継所をトップで通過。東洋は5位、日大は13位、駒大は18位でタスキリレー。
2区に入り、2人のランナーが沿道の観客を沸かしてくれます!まず日大のギタウ・ダニエルが鶴見での13位から11人抜きで2位にジャンプアップ、しかし期待された区間新記録の更新はならず。東海大の1年生・村澤明伸は、15位→4位の9人抜き達成。首位の明治は石川卓哉が最後まで明け渡さない好走で戸塚中継所もトップでタスキ渡し。1区2位の早稲田は尾崎貴宏が6人抜かれて8位後退。駒澤は宇賀地強の5人抜きで13位。
3区は山梨学院の留学生・コスマスが登場。日大を抜いて2位になり、明治・鎧坂哲哉との差を詰めて行くが、その後は差を縮める事ができず。明大は3区もトップ通過。戸塚中継所を12位で受けた日体大・野口拓也は、8人抜きの快走で4位。東洋は9位、駒澤は13位のまま。4区も明治の勢いは止まらず。安田昌倫が終始安定した走りで2位との差を2分以上離し、小田原中継所をトップでタスキを渡します。そして東洋大は7位で「竜神」柏原竜二にタスキを繋いだ!トップとの差は4分26秒、今年も柏原の逆転劇が始まった!
運命の5区、明治の往路アンカー・久国公也は最初の5キロを15分50秒で通過。上り坂という理由もあるけど明らかに遅い。後方には柏原がいるので、逃げ切りVに黄色信号か?柏原の立ち上がりの3キロはハイペース、3.2キロで日大を抜くと、4.3キロで山梨学院と早稲田を捕らえて4位に。早稲田・八木勇樹も食らい付いて行き、5.3キロで東農大をかわす。しかし6キロ過ぎに八木のペースが落ち、一騎打ちは柏原に軍配。柏原は必死で明治を猛追、7.5キロ過ぎには約2分30秒まで縮めた。9キロ過ぎ、明治・久国は表情が苦しそう。大ピンチ。柏原は日体大を抜いて2位になる。表情は中継所の時と変わらず。苦しい顔を見せず、足取りも軽やか。
そして12キロ過ぎ、ドラマはここから生まれた!久国と柏原の差が30秒を切り、12.5キロで10秒近くまで大接近。200m後、遂に柏原が久国の顔を見ながら抜いて逆転成功。4分半近い差を一気にひっくり返し、6人抜きでトップに躍り出た!その後の柏原は後続をぐんぐん突き放し、2位に3分以上の大差をつけて芦ノ湖をトップでゴールイン!東洋大学が2年連続2度目の往路優勝を果たしました。2位には終盤に日体大をかわした山梨学院が入り、5区途中まで首位をキープし続けた明治大学は、6位まで順位を下げてしまいました。以下、早稲田7位、駒澤8位、日大13位で往路を終えました。
柏原の激走から一夜明け、2日目の復路に突入。山下りの6区、午前8時に首位・東洋大学の市川孝徳がスタート。4位スタートの中央大は、山下隆盛が3キロ過ぎに日体大を抜いて3位浮上。トップを走る市川は、2位・山梨学院とは4分差に拡げる快走。8キロ手前、2位集団でアクシデント発生。山梨学院と並走していた中央・山下が恵明学園前で転倒すると、勢い余って沿道の観客に突っかかってしまう。それでも山下は追走し、11キロ手前で再び山梨学院に追いつきました。後方では8位スタートの駒澤・千葉健太が早稲田・明治などを抜いて5位に浮上。首位の市川は17キロを過ぎて苦しい表情、足がパンパンで限界に近づいてるのか?2位との差は3分40秒に縮まっているが、まだリードは充分にある。
そして小田原中継所、市川は苦しみながらもタスキを渡して1位死守。2位に山梨学院、3位は中央大。駒澤は6位、往路3位の日体大はシード圏内ギリギリの10位まで転落。早稲田は9位、日大はシード圏外の13位と苦戦中。
7区、東洋は田中貴章が5キロを15分26秒のスローペースで通過。4位争いでは東農大・明治・駒澤の3校が競り合い、7位争いでは城西大・石田亮が早稲田・青学大を抜いて7位に上がった。田中は2位・山梨学院との差を3分以上に拡げ、平塚中継所では約4分半の大差でタスキを渡す。2位山梨、3位中央は変わらず、駒澤が4位まで順位を上げた。シード権争いでは、10位・日体大と11位・東海大との差は2分49秒。東海大ひっくり返せるか?
8区でも東洋の独走は変わらず。東洋の8区は千葉優。茅ケ崎チェックポイントでは2位とは4分33秒、藤沢では4分46秒と更に拡げる。道中わき腹を押さえる仕草を見せるも、ペースは落ちる事は無し。後方では圏外チームの競り合いが激化。11位の東海大・赤染健が集団に飲み込まれる。これではシード獲得は絶望的だ。中央学院・木之下翔太が集団を引っ張る形成。しかし、16キロ過ぎに大東大・土田純がスパートをかけた。先頭の千葉は、依然として独走を続け、戸塚中継所をトップで通過。2位とは約5分30秒近く拡げた。駒澤は中継所で3位・中央に12秒差まで詰めてきた。
9区、東洋の工藤正也がマイペースで走る中、後方で順位変動あり。駒澤・高林祐介が4キロ過ぎに中大を抜いて3位、横浜駅前で山梨学院とは8秒差まで縮め、15.4キロで山梨学院をかわして2位に浮上。シード圏外では、東海大・田中飛鳥が懸命の力走で日体大とのタイム差を縮め続ける。最後方を走っている亜細亜大・船村真也は苦しい走りが続き、横浜駅前でトップとは約19分差で鶴見中継所で繰り上げスタートの危機に瀕した。
いよいよ最後の中継所。東洋大学が先頭でアンカーの高見諒にタスキリレー。5分7秒差の2位に駒澤、3位は山梨学院。東海大の田中は日体大に1分57秒差まで縮めたが、逆転シードは厳しいか。亜大・船村はタスキを途切れさせまいと懸命に走り続けるが、首位通過から20分が経過したところでアンカー・古舘昭久が繰り上げスタート。船村が中継所に到着するも、そこにはランナーは不在。亜大のタスキは鶴見で途切れてしまったのでした。
レースもいよいよ最後の10区。首位をひた走る高見は、順調なペースで東京都内を駆け抜ける。2位の駒澤・藤山修一は東洋との差を縮め、新八ツ山橋CPで2分52秒まで縮めた。シード権争いでは、日体大が11キロ過ぎに青学を抜いて9位にアップ。これで日体大のシード獲得は決まりだろう。東洋・高見は銀座中央通り~日本橋に入り、最後までペースを崩さず先頭でゴール!東洋大学が2年連続2度目の総合優勝!2位には駒澤大が入り、3位・山梨学院、中央大、東農大、城西大、早稲田、青学、日体大がゴールし、明治が最後のシード権・10位でフィニッシュしました。
総合成績
1位 東洋大学 11時間10分13秒
2位 駒澤大学 11時間13分59秒
3位 山梨学院大学 11時間15分46秒
4位 中央大学 11時間16分00秒
5位 東京農業大学 11時間16分42秒
6位 城西大学 11時間17分53秒
7位 早稲田大学 11時間20分04秒
8位 青山学院大学 11時間21分25秒
9位 日本体育大学 11時間21分45秒
10位 明治大学 11時間21分57秒
※上位10チームまでが来年のシード権獲得
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11位 帝京大学 11時間24分52秒
12位 東海大学 11時間25分46秒
13位 中央学院大学 11時間26分41秒
14位 上武大学 11時間28分14秒
15位 日本大学 11時間28分48秒
16位 関東学連選抜 11時間29分37秒
17位 専修大学 11時間29分37秒
18位 大東文化大学 11時間32分53秒
19位 法政大学 11時間33分22秒
20位 亜細亜大学 11時間41分07秒
区間賞
1区(21.4km) 北條 尚 明治大学 1時間02分27秒
2区(23.2km) ギタウ・ダニエル 日本大学 1時間07分37秒
3区(21.5km) 野口拓也 日本体育大学 1時間02分46秒
4区(18.5km) 安田昌倫 明治大学 55分57秒
5区(23.4km) 柏原竜二 東洋大学 1時間17分08秒=区間新
6区(20.8km) 千葉健太 駒澤大学 59分44秒
7区(21.3km) 田中貴章 東洋大学 1時間04分56秒
8区(21.5km) 木之下翔太 中央学院大学 1時間06分55秒
9区(23.2km) 高林祐介 駒澤大学 1時間10分19秒
10区(23.1km) 福島弘将 上武大学 1時間10分54秒
東洋大学が2位に3分30秒以上の大差をつけての圧勝で総合優勝を果たし、箱根駅伝2連覇達成。駒澤は往路8位でしたが、復路では8位から2位に上がり、復路優勝でシード復帰。5位の東農大は14年ぶり、6位の城西大は初めてのシード、9位の青山学院は41年ぶりのシード権を獲得しました。前回2位の早稲田は終始苦戦して7位、5区途中までトップだった明治はシードギリギリの10位。学生駅伝3冠を狙った日大は、往路13位が響き、総合15位で8年ぶりのシード転落となりました。
終わってみれば東洋大学が往路Vの勢いをそのまま、復路では終始独走で完全勝利。3区終了時点で9位だったけど、5区の柏原選手が4分26秒差をひっくり返す力走を見せ、昨年自らが作った区間記録を更新してみせました。レース後には大会MVPを受賞した柏原選手、まさに「柏原のための箱根駅伝」となったのでした。昨年は部員の不祥事で胴上げを自粛したけど、今年は胴上げを行い、酒井俊幸監督が3度宙を舞いました。33歳の酒井監督は今年監督に就任したばかり、就任1年目でチームを優勝に導きました。箱根V2で黄金時代に突入、来季は出雲と伊勢路の全日本でも優勝できるよう祈っています。
駒澤大は復活を遂げる2位。1区で18位と出遅れたんですが、2区以降は着実に順位を上げ、復路では6区に千葉選手、9区に高林選手が区間賞を獲得しました。10人中4人が1年生の選手、同じく1年生の上野渉選手も翌年以降箱根に挑むと思います。現在の1年生世代を中心に再び黄金時代を築き上げる事ができるか?
これで学生3大駅伝は全て終了。日大がダニエル選手のごぼう抜きで出雲駅伝と全日本の2冠を達成、箱根では「山の竜神」が再び降臨、東洋大の圧勝で幕を閉じました。来季は東洋大が中心となり、駒澤・山梨学院などが「東洋&柏原包囲網」を作るだろう。東洋の箱根V3と柏原選手の活躍、駒澤の復活、新勢力の台頭に期待したいと思います。
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