日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

3連休の競馬を振り返る

2010年01月12日 | 競馬

1月9~11日の3連休は、中央競馬は3日連続開催。日曜日は京都競馬場で明け3歳最初の重賞・シンザン記念、月曜日は中山競馬場で3歳牝馬のマイル重賞・フェアリーステークスが行われました。そして中山では最悪の大惨事ともいえる落馬事件が発生してしまいました…。


10日の京都メイン・第44回日刊スポーツ賞シンザン記念(GⅢ)は、フルゲート16頭で争われ、単勝の上位人気は②ピサノユリシーズが1番人気、2番人気は⑨キョウエイアシュラ、3番人気⑥メイショウカンパク、4番人気以降は④ガルボ、⑮エーシンホワイティ、⑬カネトシディオス、⑭タガノパルムドールという順番でした。
レースはスタートでピサノユリシーズが立ち遅れ、⑦シャインが先手を取り、ガルボはインコースの4番手。5番手のところにメイショウカンパクとエーシンホワイティが並走し、ユリシーズは中段まで進出して⑧レトをかわします。後方ではパルムドールとアシュラが10番手争い、カネトシディオスは14番手からの競馬。外回り3コーナーの下り坂に入っても前段の4頭の位置は変わらぬまま直線に入り、先頭のシャインと⑩エスカーダが粘り続ける中、残り200mのところで外に持ち出したガルボが2頭をかわし先頭に浮上、そのまま2番手以降を突き放して先頭でゴール。逃げ粘ったシャインが2着、混戦の3着争いは内から追い込んだ①セレスロンディーが入りました。
朝日杯フューチュリティーステークスで4着だったガルボが、2度目の重賞挑戦で見事重賞初勝利を果たしました。直線での切れ味鋭い末脚なら、クラシックやNHKマイルカップでも期待できそうです。1番人気のピサノユリシーズはスタートミスと直線で伸びを欠いて11着、2番人気のキョウエイアシュラは10着、3番人気・メイショウカンパクは13着と上位人気は2ケタ着順の総崩れでした。

11日の中山メイン・第26回フェアリーステークス(GⅢ)は、3戦2勝の⑯テイラーバートン、2戦目となる②メジロオードリーと⑬アプリコットフィズ、⑮アドマイヤテンバ、⑧ロジフェローズなど16頭が出走しました。ここから桜花賞の有力候補は出てくるのか?
ばらついたスタートで始まったこのレース、アドマイヤテンバは後方からのスタートとなりました。好スタートを切った④カホマックスが単独先頭に立つと、徐々に2番手集団との差を拡げていきます。⑦ナリタブースターが2番手、アプリコット、ティラーバートン、アドマイヤテンバ、オードリーは中段の位置につけ、ロジフェローズは後方2番手からの追走。
飛ばしていくカホマックスは残り800m地点で10馬身以上のリードを保ち、観客からもどよめきの声が上がります。2番手以降では⑨コスモネモシンが進出し、有力馬は依然中段で4コーナーから直線に向かいます。直線に入り、カホマックスが逃げまくるが、徐々に脚色が苦しくなり、残り100mで馬群に飲み込まれる。変わってアプリコットフィズが先頭に立つが、ゴール前でコスモネモシンが差し切って1着。アプリコットはクビ差の2着、1番人気のテイラーバートンは追い上げもむなしく3着、メジロオードリー4着でした。
コスモネモシンが重賞初挑戦で見事に勝利を飾り、フェアリーステークスを制しました。昨年12月の未勝利戦に続く連勝で通算5戦2勝、勝ち星は共に中山コースで挙げたものです。ネモシンに騎乗した石橋脩騎手はデビュー8年目で重賞初勝利を挙げました。おめでとうございます。

さて、11日の中山競馬場の第4レース・サラ系3歳新馬戦(メイクデビュー中山)で16頭中9頭が落馬、6人の騎手が重軽傷を負う大惨事が起こりました。事件が起きたのは最終コーナーのカーブ付近で、⑫フォルメンが先頭を走っていた⑩ノボプロジェクトに並びかけた瞬間、騎手が振り落とされて落馬。それから後続の馬たちが相次いで巻き込まれて落馬してしまいました。
このレースで落馬したのは、②オンワードオルメン、④ライラックパンチ、⑤トラストフウジン、⑥ローレルデパール、⑦バトルスウィーパー、⑨バルビゾン、⑫フォルメン、⑮シルクメガリス、⑯ジュアンレパンの9頭。大惨事にもかかわらず全馬とも異常はありませんでした。
一方落馬した騎手たちの容体についてですが、勝浦正樹騎手は右大腿部筋挫傷、内田博幸騎手は左尺骨近位骨幹部骨折、蛯名正義騎手は口唇裂傷と背部打撲、後藤浩輝騎手は腹部と腰部を打撲しましたが、その後のレースに騎乗。中舘英二騎手は顔面挫創と頚椎捻挫、松岡正海騎手は口腔内裂傷および左側胸部打撲、北村宏司・小林久晃・柴山雄一の3騎手は異常ありませんでした。
このレースで1位入線したノボプロジェクトですが、外側に斜行した事により失格、騎乗した三浦皇成騎手は16日から4日間の騎乗停止処分を受けました。三浦騎手の公式ブログでは「自分の不注意が原因で大きな事故に繋がってしまったことをお詫びしたい」と謝罪コメントを出しました。今年新成人である三浦騎手(20歳)は、失格&騎乗停止で最悪の成人の日となったのでありました。
9頭の落馬はJRA史上最多記録。テレビのニュースに取り上げられるほどの社会問題となりました。これまでの記録では平地での7頭落馬が過去2度、障害では1999年の京都ハイジャンプで7頭が落馬しました。昨年最多勝を勝ち取った内田騎手が左腕骨折、本人は「蹄が当たった」と説明した後、「大丈夫。すぐ復帰します」と言いきったんですが、4月のGIシリーズに間に合うか正直微妙。今年も好調なスタートを切り、2年連続リーディングに視界良好だっただけに本当に痛すぎます。これ以上多重落馬の大惨事、そして騎手の死亡事故が起こらない事、そして内田騎手の早期回復と復帰を願うばかりです。



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