大隣憲司４年ぶりの完封勝利！日ハム打線から11奪三振！

11日の北九州での日本ハム戦は、先発のピント、中継ぎで登板した巽真悟が打ちこまれ、14失点の大敗を喫した福岡ソフトバンクホークス。さすがに私も負けっぷりに呆れるしかありませんでした。一夜明けて福岡ヤフードームに戻って来た12日は、この日１軍昇格したばかりの大隣憲司が先発し、日ハム打線から三振の山を築きました。


12日のスタメン
１（二）本多雄一
２（遊）明石健志
３（右）内川聖一
４（指）松中信彦
５（一）小久保裕紀
６（三）松田宣浩
７（中）長谷川勇也
８（左）ペーニャ
９（捕）細川　亨


今季初登板の大隣は初回、日ハム先頭の糸井義男をフォークで空振り三振を奪うと、後続も打ち取り３者凡退の好スタートを切ると、２回には中軸を相手に３者凡退、３回は金子誠に初安打を許すも、ピンチを拡げない投球で無失点。４回、田中賢介にライト線への２塁打を浴び、１死２塁と得点圏に走者を置きますが、中田翔をストレートで３球三振に仕留めると、稲葉篤紀にも直球で見逃し三振に斬り落とし、先制点を許しません。
日ハム先発・ウルフから先制点が欲しいホークス打線は、初回に本多がヒットで出塁するも、明石の場面で盗塁失敗。１死後に明石がセンター前ヒットを放つも、内川が併殺打に倒れて３アウト。
４回に本多がセーフティバントを決めると、続く明石のライト前ヒットで本多が３塁まで進み、相手の隙を見て本塁を狙おうとするも、三本間で挟死。１死２塁で内川の３塁ゴロを三塁手・小谷野栄一が後逸し、１,３塁で松中がウルフの８球目の変化球を叩きつけ、ライト前タイムリーヒットで１点を先制します。なおも２,３塁で小久保の遊撃ゴロの間に２点目が入りました。
２点の援護を貰った大隣は、５回に陽岱鋼とスレッジから三振を奪うと、６回は小谷野を見逃し三振、７回は中田翔をチェンジアップで空振り三振に仕留め、８回も２奪三振で、５回から８回まで４イニング連続三者凡退という圧巻のピッチングを見せます。
追加点が欲しいホークスは、７回に松田のヒット、長谷川の犠打で１死２塁の場面で、ペーニャがカットボールを捉え、ライトへの打球はあわやホームランかというフェンス直撃のタイムリー２塁打。２塁から松田が生還して１点を追加。８回には２死３塁で松田が日ハム３番手・植村祐介のカーブを上手く合わせ、レフト前タイムリーで４点目。
９回、完封ペースで投げ続けている大隣は、代打。二岡智宏を高めのストレートで空振り三振に仕留めると、糸井にセンター前ヒットを許すも、続く小谷野を投手ゴロ併殺打に打ち取り３アウト。大隣が日ハム打線を完封し、ホークスが４－０で快勝しました。


パ・リーグ　2012/04/12（木）
ソフトバンク－日本ハム　3回戦
（ソフトバンク2勝1敗、ヤフードーム、18:00、26968人）
F　０００　０００　０００　　０
H　０００　２００　１１ｘ　　４
【投手】
（日）ウルフ、宮西、植村－大野
（ソ）大隣－細川
【責任投手】
（勝）大隣1試合1勝
（敗）ウルフ2試合1勝1敗


今回の試合は、先発の大隣投手が２ケタ奪三振の好投で９回完封、打っては松中選手に今季初打点が飛び出し、４－０で日ハムに雪辱を果たしました。完封には完封でお返しじゃあ。これで日本ハムとの３連戦はホークスが２勝１敗の勝ち越しで終了しました。
大隣投手は29人の打者と対戦して105球を投げ、被安打３・11奪三振・無四球・無失点と素晴らし過ぎるピッチングを披露。今季初登板・初先発で初勝利を手にしました。２回を除けば毎回奪三振、５回から８回までは４イニング続けて３者凡退に抑え、３塁を踏ませませんでした。自身の完封勝利は2008年以来実に４年ぶりだそうです。ここ２年は４勝、３勝止まりですが、今季は４年ぶりの２ケタ勝利も行けるかもしれません。
打線の方は全体で11安打。４回に先制タイムリーを放った松中選手は、48打席目にして今季初打点をマークしました。本人も「やっとですよ。ほっとしました」と安堵の表情でした。７回に３点目となるライトへの２塁打を放ったペーニャ選手は、チームトップの10打点目。変化球を流し打ちする技ありの一打でしたねえ。松田選手は４打数３安打の猛打賞を挙げ、４打席目にはレフト前タイムリーを放ちました。他にも本多選手と明石選手が揃って２安打のマルチヒットを記録。しかし、本多選手は走塁面でのミスが相次ぎましたな。
２カード連続の勝ち越しを決めたホークスは、金曜日から千葉ロッテマリーンズとの３連戦。金曜日の初戦の予告先発は。ソフトバンク・攝津正、ロッテ・成瀬善久のエース対決。相手のエースを打ち崩して、両リーグ最速の10勝到達なるかどうか？