14日午後9時26分頃に熊本地方で震度7の大きな地震が発生しましたが、丸一日以上経った16日未明にまたしても熊本で強い地震が襲いました。午前1時25分頃に熊本市や宇土市などで震度6強の地震が発生し、その後も震度6レベルの地震が相次いでいます。
午前1時25分頃の地震は、震源地が熊本地方、地震の深さは10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.1と推測。この地震で津波注意報も発令されました。
さらに午前1時44分ごろにマグニチュード5.3、最大震度5弱の地震。その2分後の46分にもマグニチュード6.0の地震が起こり、熊本市東区と合志市などで震度6弱を記録。
午前3時3分には阿蘇地方を震源地とするマグニチュード5.8の地震が発生し、阿蘇市と南阿蘇村で震度5強。3時55分には産山村で震度6強を観測する地震が起きました。
夜が明けても強い地震は収まらず、午前7時11分に大分県中部を震源とする地震があり(M5.3)、大分県由布市で震度5弱を観測。7時23分には熊本東区で震度5弱を観測する地震が発生(M4.8)。そして、9時48分に熊本地方でM5.4の地震が起き、菊池市で震度6弱、熊本市内でも震度4を観測しました。
熊本県警によると、この相次ぐ地震により、熊本県内で32人が死亡が確認され、一連の地震では41人の方が亡くなっております。また、1000人以上がケガを負い、熊本県内では9万人以上が避難しているとのことです。(16日23時現在)
大きな被害を受けた南阿蘇村では7人が死亡し、阿蘇大橋が崩落すれば、東海大学阿蘇キャンパス付近のアパートが倒壊し、下敷きとなっていた学生2人が亡くなりました。西原村では5人が死亡し、6割以上の民家が全半壊。宇土市では市役所の庁舎が半壊。職員たちは全員無事に退避しました。
気象庁の会見によると、1時25分ごろの地震を「本震」と位置づけ、マグニチュード7.1は、1995年の阪神大震災(M7.3)と同規模であると発表。また、14日の震度7を「前震」としました。
九州地方の相次ぐ地震を受け、スポーツイベントの中止が相次いでいます。福岡ヤフオクドームで開催予定だった福岡ソフトバンクホークスVS東北楽天ゴールデンイーグルス戦は、安全を考慮して中止。読売ジャイアンツも19日から九州地方で中日ドラゴンズとの2連戦(19日・熊本、20日・鹿児島)を予定してましたが、2試合とも中止を決定。
Jリーグでもアビスパ福岡VS名古屋グランパス(@レベルファイブスタジアム)、サガン鳥栖VSヴィッセル神戸(@ベストアメニティスタジアム)、J2の京都サンガVSロアッソ熊本など、J1・J2・J3合わせて6試合が中止となりました。
深夜から早朝にかけてに震度5~6レベルの強い地震が続くと、被災者の精神的なダメージも深刻だろうと思います。時間が経つに連れて犠牲者の数も増えていくばかりですね…。また、被災地に追い討ちをかけるかのように、熊本県全域で大雨警報が発令。もし土砂災害が起きたら、被害がより拡大するかもしれません。
熊本大地震で被災された皆様のお見舞いを申し上げるとともに、犠牲になられた方々のお悔やみを申し上げます。一日でも早く熊本県&九州全体に平穏な日々が戻りますように…。