現在7連勝中の福岡ソフトバンクホークスは、千葉ロッテマリーンズとの首位攻防戦の初戦を制し、今季初の単独首位に浮上しました。20日の第2戦は、ロッテ・二木康太VSソフトバンク・和田毅の先発でスタート。ロッテに連勝して首位の座を守り、連勝継続&4カード連続勝ち越しとなるか?そして、王貞治会長の「18連続試合四球」に並んだ柳田悠岐選手、19試合連続四球のプロ野球新記録は達成されたのでしょうか?
両チームのスタメン
千葉ロッテ ソフトバンク
1(二)中村奨吾 (右)福田秀平
2(中)岡田幸文 (遊)今宮健太
3(右)清田育宏 (中)柳田悠岐
4(指)デスパイネ (一)内川聖一
5(左)角中勝也 (三)松田宣浩
6(一)井口資仁 (左)中村晃
7(遊)鈴木大地 (指)長谷川勇也
8(三)三木亮 (捕)斐紹
9(捕)田村龍弘 (二)本多雄一
(投)二木康太 (投)和田毅
8連勝を狙うホークスですが、初回は上位打線がロッテ先発・二木の前に3者凡退に抑えられ、2回と3回も3者凡退に終わります。一方、ホークス先発の和田は、1回と2回はヒットを浴びながらも無失点。3回は2アウトから岡田と清田に連続ヒットを許すと、デスパイネの四球で満塁のランナーを背負ったか、角中を空振り三振に切って取り、満塁のピンチを脱出しました。
4回以降も和田と二木の投手戦が続き、和田は4回と5回に2イニング続けて3者凡退。一方のホークス打線は、5回まで二木の前にパーフェクトに抑えられます。
0-0のまま迎えた6回、何でもいいからランナーを出したいホークスは、先頭の長谷川が二木の6球目を捉え、センター前へのヒット。ホークスにようやくこの日初めてのランナーが生まれます。斐紹犠打の後、本多が四球を選び、1死1,2塁の場面で、1番・福田が初球ストレートを狙い撃ち。右中間を真っ二つに破るタイムリー3塁打!長谷川と本多が生還し、ホークスが2点を先制します。なおも福田を3塁に置いて、今宮がレフトへキッチリと犠牲フライを放ち3点目。この回は長谷川のチーム初ヒットをきっかけに3点を挙げました。
3点の援護を貰った和田は、6回裏にロッテのクリーンナップを片付けると、7回と8回も0点に抑えます。
9回、ホークスは先頭の柳田が打席に立ち、初球を弾き返してセンター前ヒット。続く内川もヒットで繋ぎ、1死2,3塁で中村晃がロッテ2番手・南昌輝からライト前タイムリーヒット。柳田生還で、ホークスに大きな追加点が入ります。なおも1死2,3塁で、長谷川の場面で南が暴投し、もう1点追加。この回2点を取り、5-0とリードを拡げました。
その裏、和田が9回のマウンドに上がり、 3者凡退に打ち取ってゲームセット。和田が見事に完封勝利を飾り、試合も5-0でホークスが勝利を収めました。
2016年4月20日 パリーグ QVCマリン
ロッテ-ソフトバンク 5回戦
(2勝2敗1分、観衆11891人)
H 000 003 002 5
M 000 000 000 0
【勝】和田 2勝1敗
【負】二木 1勝2敗
首位攻防の第2戦は、5回までスコアレスでしたが、6回にホークスがロッテ先発・二木投手を捉えて3点を先取。9回にも2点を追加。投げては先発の和田投手がロッテ打線を完封。第2ラウンドもホークスが勝利し、首位の座をガッチリ守りました。8連勝を飾ったホークスは、4カード連続の勝ち越し。2位・ロッテに1ゲーム差に拡げ、貯金も5に増やしました。昨年と同様、連勝しだすと止まらないですね!
完封勝利を挙げた和田投手は、9回まで114球を投げ、被安打6・5奪三振・1四球・無失点。先週の西武戦に続いての連勝で、今季2勝目です。日本での完封勝利は、2011年の9月21日のオリックス戦以来、実に5年7ヶ月ぶりとなります。序盤の3イニングは毎回走者を出し、3回には満塁のピンチを作りながらも、ゼロに抑えました。中盤になって以降は調子を上げ、4~6回まで3イニング連続3者凡退の快投を披露しました。試合後のインタビューでは「斐紹がいいリードをしてくれた」とコンビを組む斐紹捕手を称賛。斐紹もようやく良い評価を得られましたね。いまは和田投手の専属みたいになってるけど、いつかは武田翔太投手やバンデンハーク投手と組む機会が来ると思います。
打線の方は、5回まで沈黙していたけど、6回以降8安打を記録。チーム初ヒットを放った長谷川選手と、9回に4点目のタイムリーを打った中村選手がともに2安打。この日の「打のヒーロー」福田選手は、6回に試合の均衡を破る2点タイムリー3塁打。その前の2打席ではファウルフライに倒れていたので、名誉挽回の一打と言えるでしょう。
そして、連続試合四球の新記録が懸かっていた柳田選手ですが、この日は四球を選ばず。3打席凡退で迎えた、9回の第4打席でヒットを打ったため、連続試合四球が18で止まりました。歴史的瞬間を楽しみにしていた分、正直残念な気持ちもある…。まぁ、本人は記録については意識していない、むしろ全然無関心だと思うけど。
ロッテに連勝し、今季初の同一カード3連勝にリーチをかけたホークス。21日はロッテ・涌井秀章VSソフトバンク・千賀滉大の予告先発で行われます。うーん、4戦4勝の涌井投手が相手ですか…。21日は雨の予報が出ており、試合ができるかわかりません。21日も連勝中の勢いを見せつけ、アウェーで3タテできれば最高だ。