今月から開幕した「2018ロシアワールドカップ アジア最終予選」。6大会連続W杯出場を目指すサッカー日本代表(ハリルJAPAN)ですが、ホームでの初戦・UAE(アラブ首長国連邦)戦で1-2の逆転負けを喫し、黒星スタートを切りました。ロシアへ向け暗雲の船出となったハリルJAPAN。2戦目のタイ代表戦(@ラジャマンガラ・スタジアム)で勝ち点3を取らないと、W杯出場が厳しくなるどころか、ハリルホジッチ監督の進退問題に発展する可能性も…。本当に負けられない第2戦、日本の意地を見せられたのでしょうか?
両チームのスタメン
[日本代表]
GK 12 西川周作
DF 6 森重真人
DF 19 酒井宏樹
DF 21 酒井高徳
DF 22 吉田麻也
MF 4 本田圭佑
MF 10 香川真司
MF 16 山口蛍
MF 17 長谷部誠(Cap)
FW 8 原口元気
FW 18 浅野拓磨
[タイ代表]
GK 1 カウィン
DF 3 ティーラトン(Cap)
DF 13 ナルバディン
DF 15 コラビット
DF 19 トリスタン
MF 4 クルクリット
MF 7 シャリル
MF 17 タナボーン
MF 18 チャナティップ
MF 21 ポックロー
FW 10 ティーラシン
日本は初戦のUAE戦から3人メンバーを入れ替え、山口蛍、原口元気、浅野拓磨の3人が先発出場。岡崎慎司はベンチスタート。
前半の立ち上がりから日本がペースを握り、前半8分に左ショートコーナーから原口がドリブルで仕掛け、ペナルティエリア内に進入するが、シュートは味方に当たる。前半12分、左サイドのFKをファーサイドにいた本田が頭で合わせたが、ゴール前で相手DFにクリアされてゴールならず。前半16分、右サイド酒井宏樹クロス→逆サイドにいた高徳が飛び込むも上手く折り返せず。続く右CKを吉田が頭で叩きつけるも相手に阻まれ、こぼれ球を森重が右足で押し込もうとしたが、タイGKカウィンの好守に阻まれて得点ならず。
そして迎えた前半18分、山口のパスを受けた酒井宏のダイレクトクロス→ゴール前で原口がヘディングシュートでゴールに突き刺した!原口が先発起用にしっかり応え、日本に待望の先制点!
追加点を狙う日本はさらに攻め続け、24分に左サイドで浅野が相手DFに競り勝ってからグラウンダークロスを入れるが、ゴール前で詰めていた本田が合わせられず。前半43分には浅野ヒールパス→本田がドリブルから左足を振り抜いたが、シュートは相手DFに当たってからGKに防がれる。前半アディショナルタイム、右サイドの酒井宏のクロス→本田が飛び込むも、またもやGKカウィンの好セーブに阻まれ、こぼれ球を香川がシュートするもゴールネットを揺らせず。前半は1点のみで終了しました。
後半9分、日本はゴール前での混戦から、浅野と香川が立て続けにシュートを放つもDFに阻まれ、さらに浅野のこぼれ球のシュートが相手DFの手に当たったが、ハンドの判定はなし。後半17分、中盤で山口が浮き球パス→右サイドで酒井宏がヘッドで折り返し、本田が胸トラップから右足でシュートを放ったが、GKカウィンに阻まれる。さらに後半18分、原口縦パス→香川の左足シュートはGKの正面。後半23分には原口がミドルを狙うもGKにキャッチされる。立て続けに決定機を作る日本ですが、追加点を奪うことができません。
後半25分、タイにチャンス。チャナティップが右サイドにスルーパスを入れると、ティーラシンがDFラインの裏へ抜け出したが、日本GK西川がティーラシンのシュートを防ぎ、ピンチを凌いだ。後半30分、日本は左サイドのクロスに香川がヘッド→ゴール前で原口押し込めず。その直後、長谷部のロングパス→浅野がDFを振り切り、右足でゴールに流し込んだ!浅野のゴールで、日本に待望の2点目が入ります。
しかし、残り10分を迎えたところで日本のピンチが続きます。後半35分に自陣PA内で吉田と酒井宏がクリアミス、後半38分にはGK西川がPA外で相手選手を倒して警告を受ける。しかし、タイも後半44分に途中出場のプラキットが2枚目の警告を受けて退場処分。試合はこのまま2-0で日本が勝利しました。
勝利が絶対必要だった一戦は、先発入りした原口選手と浅野選手が共にゴールを決めて、2-0でタイを下しました。タイ代表が急成長中、完全アウェーでの試合だったので、引き分け以下だったらヤバイなあと思いましたが、最低限の勝ち点3をゲット。ただねぇ、22本のシュートを放ちながらも2点で終わったのは物足りない気がします。タイのGKのカウィン選手の好セーブに何本阻まれたことか…。試合の内容からして、あと3点くらいは取れていたんじゃないかなぁ。
岡崎選手に代わって先発出場した浅野選手、持ち前の快速でチャンスを作り続け、後半30分に得点を挙げました。自身にとってもフル代表2得点目、W杯予選では初ゴールです。先日のUAE戦では、自ら放ったシュートがゴールラインを越えながらも得点が認められず、「幻の同点ゴール」と言われましたが、この日は正真正銘のゴールを決めてみせました。リオデジャネイロ五輪で2得点を挙げ、フル代表でも先発で結果を出した。この勢いでレギュラーの座を奪えるように頑張ってほしいです。
日本は最終予選2試合を終えて1勝1敗・勝ち点3。サウジアラビアが2連勝で勝ち点6で単独首位です。UAEと豪州の結果次第では、日本が4位になるでしょう。
日本はこのあと、10月6日に埼玉スタジアム2002でイラク代表戦、11日はアウェーに乗り込んでオーストラリア代表(ドックランズスタジアム@メルボルン)と戦います。残り8試合でグループBの2位以内に入れるか?厳しい戦いは続く…。