8日は競馬ファンが気になるようなニュースが続きました。
まず、今月25日に中山競馬場で行われる第61回有馬記念のファン投票の最終結果が発表されました。中間発表では、キタサンブラックが1位でしたが、最終結果の順位はこうなりました。
1位 キタサンブラック 137,353票
2位 サトノダイヤモンド 117,192票
3位 ゴールドアクター 105,327票
4位 マカヒキ 86,266票
5位 マリアライト 85,897票
6位 ディーマジェスティ 81,934票
7位 モーリス 58,205票
8位 リアルスティール 51,474票
9位 サウンズオブアース 47,716票
10位 シュヴァルグラン 45,919票
11位 ラブリーデイ 37,240票
12位 ルージュバック 33,728票
13位 クイーンズリング 32,881票
14位 エアスピネル 29,625票
15位 ミッキークイーン 28,109票
16位 レインボーライン 27,397票
17位 ロゴタイプ 26,071票
18位 メジャーエンブレム 24,650票
19位 ヴィブロス 21,184票
20位 ミッキーアイル 19,932票
ジャパンカップを制したキタサンブラックが13万票以上を集め、堂々のファン投票1位。2位には菊花賞馬・サトノダイヤモンド、昨年の有馬記念覇者・ゴールドアクターが3位に入りました。4位にはダービー馬のマカヒキ、5位には宝塚記念馬・マリアライトが入りました。
上位20頭の中で、有馬に出走予定なのは、キタブラ、サトダイ、ゴルアク、マリア、サウンズ、シュヴァル、ミキクイ、レインボーくらいでしょうか。他にもステイヤーズステークスで連覇を果たしたアルバート、金鯱賞を勝ったヤマカツエース、サトノノブレスも参戦予定。
最新情報によると、先日落馬して鎖骨を骨折した福永祐一騎手が、有馬記念でシュヴァルグランに騎乗。年内絶望と言われていましたが、復帰してきますか。現在騎乗停止中の浜中俊騎手も有馬ウィークに復帰し、ミッキークイーンとコンビを組みます。また、グランプリ春秋連覇を目指すマリアライトは、今度の有馬がラストラン。GP連覇で有終の美を飾れるのか?
「クリスマス決戦」今年の有馬記念。ファン投票1位のキタサンブラックが、当日も断然の1番人気に推されるでしょう。ここで勝てば年度代表馬は確実だし、中山競馬場でも「勝利のまつり」が鳴り響くと思います。対抗候補はゴールドアクターかサトノダイヤモンド。ゴルアクの祖父・グラスワンダーは有馬で連覇しているので、孫も期待したくなりますね。サトダイは古馬初対戦となりますが、ルメール騎手の神騎乗でキタブラの勢いを止められるかどうか?
有馬ウィークは3日間連続開催で、有馬以外にも注目の重賞レースが目白押し。天皇誕生日の23日は秋のジャンプ王決定戦「中山大障害」、24日は「阪神カップ」、25日は2歳重賞の「ホープフルステークス」が行われます。この3レースにも目が離せません!
次に、2017年度の新規調教師免許試験の合格者が発表となり、武豊騎手の弟である武幸四郎騎手など7人が合格しました。
合格者一覧
・高柳大輔 栗東
・武幸四郎 栗東
・武英智 栗東
・田中博康 美浦
・林徹 美浦
・安田翔伍 栗東
・和田勇介 美浦
現役騎手は幸四郎騎手の他に、田中博康騎手も合格。他にも、安田隆行調教師の息子で、調教助手を務めている翔伍氏も免許を取得。安田厩舎からはもう1人、高柳氏も合格しております。
武幸四郎騎手は8日の会見で「5年前から調教師転身を意識していて、昨年から受験し始めた」との事。2度目の挑戦で見事に合格しましたね。目標の人物としては、父の邦彦さん(元騎手&調教師)を挙げ、「人間としても一生の目標だ」と語りました。お父さんが今年8月に亡くなり、その数ヵ月後に息子が調教師免許に合格。父の遺志を継ぐタイミングが良かった…。
武邦彦氏の四男として生まれた幸四郎騎手は、1997年に騎手デビュー。「読売マイラーズカップ」でJRA初勝利&重賞初勝利を挙げるという鮮烈なデビューを果たすと、2000年の秋華賞、2003年の菊花賞、さらにはメイショウマンボとのコンビでオークスなど3勝を挙げるなど、GⅠ競走で通算6勝をマーク。現在まで通算687勝を挙げ、重賞28勝。
デビューした時から「天才ジョッキーの弟」と注目され、大きなプレッシャーを抱え続けてきましたが、GⅠジョッキーにもなれたし、それなりの成績は残せたかと思っています。お兄さんも「開業したら幸四郎厩舎の馬に騎乗できることを楽しみにしている」と言っており、「武兄弟タッグ」でのGⅠ制覇も夢じゃないかも。来年2月末で騎手生活に別れを告げる幸四郎騎手、調教師としての成功を心から願っています。