クラブチームの世界一決定戦「Alibaba YunOS Auto プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016」は、いよいよ準決勝に突入。準決勝から欧州王者と南米王者が登場。14日は市立吹田サッカースタジアムで準決勝第1試合「鹿島アントラーズ(日本)VSアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)」が行われました。アトレティコ・ナシオナルは、飛行機墜落事故で多数の犠牲者を出したシャコペエンセ(ブラジル)の分までクラブ世界一を目指します。対する鹿島は、これが今大会3試合目。日本勢初の決勝進出となるか?
両チームのスタメン
[アトレティコ・ナシオナル]
GK 34 アルマーニ
DF 2 ボカネグラ
DF 3 アギラール
DF 12 エンリケス
DF 19 ディアス
MF 6 ウリベ
MF 8 アリアス
MF 10 トーレス
FW 9 ボルハ
FW 21 モスケーラ
FW 28 ベリオ
[鹿島アントラーズ]
GK 21 曽ヶ端準
DF 3 昌子源
DF 16 山本脩斗
DF 22 西大伍
DF 23 植田直通
MF 10 柴崎岳
MF 13 中村充孝
MF 25 遠藤康
MF 40 小笠原満男
FW 8 土居聖真
FW 18 赤崎秀平
まず前半11分、アトレティコは左サイドでボルハが横パス→中央から走り込んできたウリベが右足ミドルシュートを放つが、鹿島GK・曽ヶ端がセーブします。12分には右CKからウリベが頭で合わせたが、曽ヶ端にキャッチされる。対する鹿島は13分に中村のスルーパス→右サイドの遠藤がフリーの位置からシュートを放つも、ゴール左に外れる。18分には柴崎がドリブルでペナルティエリア内に進入したが、シュートはGKに防がれた。
アトレティコは20分過ぎに決定機を連発。22分にベリオのクロス→ボルハのボレーシュートはGKの正面。23分には中盤の浮き球パス→ウリベが抜け出して右足を合わせたが、左に外れる。さらに24分、PA左からモスケーラがシュートを狙うもクロスバーに当たり、こぼれ球をベリオが右足でシュートを打ったが、ゴール前で鹿島DF昌子が間一髪クリア!
前半28分、鹿島のFKの場面で、DF西がPA内で相手選手に倒されたが。主審はファウルを取らず。しかしその数分後に、ビデオ判定で相手のファウルが認められたため、鹿島がPK獲得。この判定にナシオナル側は抗議するが、PKはPKだ。先制のチャンスを迎えた鹿島は、キッカー・土居がゴール左隅に決めて、1点を先制します。
34分、鹿島は左CKをDF植田がヘディングシュート。完璧なヘッドだったが、アトレティコGKアルマーニの好セーブに阻まれて追加点ならず。
アトレティコは43分、PA内でベリオがシュート→GK曽ヶ端が防ぐと、こぼれ球をボルハが拾うも鹿島DF陣がシュートを打たせない。44分にはウリベがミドルを狙うもクロスバーの上。前半アディショナルタイムの45分、右サイドの折り返し→ゴール前に詰めていたボルハがヒールで合わせたが、GKにキャッチされる。前半終了間際には、左サイドのクロスにモスケーラが頭で合わせるも、クロスバー直撃。さらに、こぼれ球をトーレスがシュートするもDFにクリアされた。アトレティコの猛攻を凌いだ鹿島、前半を1点リードで折り返します。
後半開始早々に鹿島は、赤碕がドリブルで左サイドを駆け上がり、シュートまで持って行ったが、GKにキャッチされる。後半9分、鹿島は赤崎を下げて金崎夢生が登場。2試合連続ゴール中のエース投入で追加点を狙います。
1点を追うアトレティコは、後半に入っても鹿島ゴールに襲い掛かります。後半14分にボルハが強引な形で突破してシュートを放つが、曽ヶ端がヒザでセーブする。後半15分にMFゲラ、さらに22分にはMFダホメを投入。すると23分、代わったばかりのダホメが味方のパスを受けてシュートを打つも、大きく外してしまいます。
試合時間が残り少なくなる中、攻め続けるアトレティコは焦りが見え、守り続ける鹿島は連戦の疲れが出るように。1点リードのまま迎えた後半38分、鹿島は左サイドで柴崎が右足でクロスを上げると、ゴール前飛び込んだ遠藤がGKと交錯した後、ヒールでゴールに押し込んだ!鹿島に大きな追加点が入り、2-0とリードを拡げます!これで勢いづいた鹿島は後半40分、右サイドで金崎が抜け出した後にグラウンダークロス→途中出場・鈴木優磨が合わせて3点目のゴールを奪った!終盤に突き放した鹿島アントラーズが、3-0でアトレティコナシオナルに快勝しました!
多くのJリーグ勢が跳ね返されてきた「クラブW杯準決勝の壁」が、ついに打ち破るときが来ました!鹿島アントラーズが、南米王者のアトレティコ・ナシオナルを撃破!日本勢どころかアジア勢で史上初の決勝進出を果たしました。さすがに南米王者に勝つのは無理だろうと思っていたけど、3-0で勝利を挙げるなんてビックリです。
アトレティコに24本のシュートを浴び、危ないシーンが沢山ありましたが、最後までゴールを許さず。本当にヒヤヒヤしたけど、よく守り抜いたと思います。GKの曽ヶ端選手は、前回の試合に続いて「神セーブ」を連発し、この試合の「マン・オブ・ザ・マッチ」に選出。ディフェンスリーダーの昌子選手も、気迫の守備がありました。この2人が先発出場していなかったら、恐らくは大量失点になっていた思います。
後半38分に2点目のゴールを奪った遠藤選手は、準々決勝に続き2試合連続得点。相手の守備陣を嘲笑うかのような、素晴らしいヒールシュートを決めました。あのゴールでアトレティコの選手の気持ちが折れましたね。ダメ押しの3点目を決めた鈴木選手は、後半39分にピッチに入り、ファーストタッチで得点を挙げました。ゴール直後には、クリスティアーノ・ロナウド選手のゴールパフォーマンスまで披露。鈴木選手は吹田スタジアムとの相性が非常に強く、ガンバ大阪戦で決勝ゴールを奪うと、マメロディ戦で1アシスト、今回も1ゴールを記録しました。
伝統の勝負強さに加え、我慢と粘り強さで快進撃を続けている鹿島アントラーズ、決勝戦では悔いのない戦いに期待したいと思います。
15日は横浜国際総合競技場で準決勝第2試合「レアル・マドリード(スペイン)VSクラブアメリカ(メキシコ)」戦が行われます。クリスティアーノ・ロナウドを中心に、ハメス・ロドリゲス、カリム・ベンゼマなどのスター選手が日本で見られます!初戦となるクラブアメリカ戦で、日本のファンを大いに魅了してくれることは間違いありません。そんなレアルは、現在公式戦で35戦負けなし。この大会で無敗記録をさらに伸ばすはず。鹿島アントラーズがレアルを止めるのは、はっきり言って無理です(笑)。