漢字の日である12月12日は、この1年の世相を漢字一文字で表す「2016年 今年の漢字」が、京都の清水寺で発表されました。15万3562通の応募が寄せられた今回、最も投票が多かった「金」が2016年の漢字に選ばれました。
ベスト10は次の通り
1位「金」6,655票(4.33%)
2位「選」4,723票(3.08%)
3位「変」4,619票(3.01%)
4位「震」4,606票(3.00%)
5位「驚」3,746票(2.44%)
6位「米」3,616票(2.35%)
7位「輪」3,327票(2.17%)
8位「不」3,171票(2.06%)
9位「倫」2,769票(1.80%)
10位「乱」2,542票(1.66%)
6,655票を集めた「金」を選んだ理由には、
・リオデジャネイロ五輪での「金メダル」ラッシュに日本中が沸いたこと。
・ドナルド・トランプ米国次期大統領の髪の毛の色が「金髪」である。
・イチロー選手のメジャー通算4000本安打と女子レスリング・伊調馨選手の五輪4連覇といったスポーツ界の「金字塔」。
・舛添要一前東京都知事の政治資金問題、甘利明氏の金銭授受問題、2020年東京五輪の巨額の経費と「政治とカネ」にまつわる出来事が続出。
さらには「PPAP」でブレイクしたピコ太郎さんの「金ピカ衣装」も理由のひとつに挙げられました。
2位の「選」、5位の「驚」、10位の「乱」…イギリスのEU離脱の是非を問う国民投票で離脱派が勝利、アメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利。事前の予想を覆す波乱の結果に世界中が驚いた。
3位の「変」…世界情勢が変化する恐れ、東京都知事が舛添氏から小池百合子氏に変わった。変動し続ける株価と円相場。
4位の「震」…4月の熊本地震、9月の鳥取地震、11月には福島県沖でM7.4の地震が発生するなど、大きな地震が多かった。それに日本中に激震が走った「SMAP解散騒動」もありました。
8位「不」&9位「倫」…流行語にもなった「ゲス不倫」。今年はベッキー&「ゲスの極み乙女」の川谷絵音、六代目三遊亭円楽師匠、とにかく明るい安村さんなど、芸能界の不倫の話題が多かったです。最近になっては、テレビ朝日の田中萌アナウンサーが加藤泰平アナウンサーと不倫関係にあったと報じられました。
今年の漢字で「金」が選ばれたのは、2000年、2012年に続き3度目。夏季五輪の年に「金」が選出されるのは、正直なんでだろうって思います。もしかすると4年後の2020年の漢字も「金」になりそうな予感がしますな。
個人的には「女」(女性政治家の台頭、リオ五輪で女性選手のメダリストが続出)か、「離」(英国EU離脱、SMAP解散でメンバー離れ離れ、不倫や薬物問題による有名人の離婚)が選ばれるんじゃないかと思われましたが、2つともベスト10どころか、20位すら入っていませんでした…。ヒラリー氏がアメリカ大統領選に勝利していたら、今年の漢字が「金」ではなく「女」になっていたと思います…。