日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

連闘策ズバリ的中!モズアスコットが安田記念で重賞初制覇!

2018年06月03日 | 競馬

東京競馬場のGⅠ5連戦の最終日・第68回安田記念(GⅠ・芝1600m 16頭立て)が3日に行われました。大阪杯でGⅠ初勝利を飾った①スワーヴリチャードが初めてのマイル戦に挑み、昨年のマイルCSを勝った⑤ペルシアンナイト、NHKマイルカップ覇者④アエロリット、2016年2歳王者②サトノアレス、桜花賞馬⑥レーヌミノル、ドバイ帰り⑪リアルスティール、昨年3着⑨レッドファルクスのGⅠ馬7頭に加え、前走のヴィクトリアマイルで2着⑭リスグラシュー、マイラーズカップでレコード勝ち⑮サングレーザー、香港馬⑦ウエスタンエクスプレスなどが参戦しました。


単勝の人気は、1番人気スワーヴリチャード(2.8倍)、2番人気ペルシアンナイト(6.1倍)、3番人気サングレーザー(6.4倍)。4番人気のリアルスティール(9.0倍)まで10倍を切り、その後はアエロリット、リズグラシュー、サトノアレス、レッドファルクス、⑩モズアスコット、⑧キャンベルジュニアと続きました。

スタートで②サトノアレスが少し遅れ気味、ペルシアンナイトもまずまずのスタート。レーヌミノルが好スタートから先手を取るかと思ったが、⑯ウインガニオンが外から押して先頭を奪い、レーヌミノル2番手。3番手アエロリット、4番手キャンベルジュニア、5,6番手の位置にスワーヴリチャードとウエスタンエクスプレス。ペルシアンナイトとサングレーザーが7,8番手で並び、その後に③ダッシングブレイズ、10番手リアルスティール、11番手モズアスコット。12番手⑫ヒーズインラブ、13番手リスグラシュー、14番手サトノアレス、15番手レッドファルクス、最後方に⑬ブラックムーンが追走。
3,4コーナー中間を過ぎ、ガニオンが軽快に飛ばし、レーヌ2番手、アエロ3番手、キャンジュニ4番手は変わらず。スワリチャは内側5番手を走り、レーザーとペルシアンはまだ中団馬群。リスグラも外に持ち出し、スティールは少し後退。
4コーナーから最後の直線コースに差し掛かり、ウインガニオンが逃げる逃げる。2番手からアエロリットが接近し、スワーヴリチャードも3番手に浮上。さらにはサトノアレスが大外から追い込んできている。ゴール残り200mを切り、アエロが先頭だが、モズアスコットが馬群を切り裂いて襲い掛かる。ラスト100mを切り、スワリチャ・モズアス・アレスがアエロに差を詰め、ゴール前でモズアスがアエロをかわしてゴールイン!伏兵モズアスコットが強豪を退けて春のマイル王となりました!


安田記念 全着順&払戻金
1着⑩モズアスコット   1分31秒3
2着④アエロリット      クビ
3着①スワーヴリチャード  3/4馬身
4着②サトノアレス     1/2馬身
5着⑮サングレーザー     クビ
6着⑤ペルシアンナイト
7着⑯ウインガニオン
8着⑭リスグラシュー
9着⑨レッドファルクス
10着⑦ウエスタンエクスプレス
11着⑧キャンベルジュニア
12着⑥レーヌミノル
13着⑫ヒーズインラブ
14着③ダッシングブレイズ
15着⑪リアルスティール
16着⑬ブラックムーン

単勝 ⑩ 1,570円
複勝 ⑩ 410円  ④ 290円  ① 160円
枠連 2⃣-5⃣ 4,170円
馬連 ④-⑩ 7,370円
馬単 ⑩-④ 15,290円
ワイド ④-⑩ 2,100円
    ①-⑩ 1,020円
    ①-④  680円
3連複 ①-④-⑩ 6,560円
3連単 ⑩-④-① 63,280円


春のマイル王を決める戦いは、9番人気のモズアスコットがゴール前差し切り勝ちで優勝を飾りました。アエロリットはクビ差の2着。大阪杯とのGⅠ連勝を狙ったスワーヴリチャードは3着に敗れ、2000mに続く「2階級制覇」とはならず。ゴール前で止まったのは、馬体重-10キロの影響でしょうか…。4着のサトノアレスは大外から追い込む激走を見せたけど、スタートの出遅れが痛かった。3番人気のサングレーザーは5着、2番人気のペルシアンナイトは6着でした。今年の安田記念は、6着までは4歳世代の馬が独占しました。
勝ったモズアスコットは、これが重賞初勝利。栗東・矢作芳人に所属し、父・フランケル、母・インディアの間に生まれました。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、安田記念初勝利で、今年のGⅠ3勝目。ルメール騎手は当初、ムーンクエイクに乗る予定でしたが、出走回避でモズアスに騎乗。その結果、自らの好騎乗でモズアスを勝利に導いたのでした。矢作厩舎は今回3頭出しで挑み、念願の安田初勝利です。また、フランケル産駒はソウルスターリングに次いで2度目の国内GⅠ馬を輩出。「モズ軍団」ことキャピタル・システムも、2頭目のGⅠ馬が誕生しました。

モズアスコットは3歳時、7月の未勝利戦から4連勝でオープン入りを果たし、重賞初挑戦の阪神カップで4着。今年は阪急杯、マイラーズカップで2着惜敗。前走の安土城ステークスでも1番人気で2着でした。安田記念は除外対象でしたが、回避馬が出たために出走が実現。連闘での参戦となりましたが、最後の直線で馬群を割って猛追し、ゴール前でアエロリットを捕らえて1着。連闘で見事にGⅠ勝ちを果たしました。連闘というだけで無謀でしたが、まさか来るとは思ってなかったし、勝つとは思いませんでした。
連闘でのGⅠ制覇は、1989年安田記念のバンブーメモリー、1997年阪神3歳牝馬ステークスのスティンガーに次いで史上3頭目の快挙。勝ちタイム1分31秒3は、東京芝1600mのレコードタイ記録です。強運も実力も兼ね備えたモズアスコット、今後もマイル戦線を盛り上げてくれるに違いない。






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