連日熱戦が続いている「2018 FIFA ロシアワールドカップ」。現地時間26日は、グループCとグループDの第3戦が行われました。グループDでは、優勝候補の一角・アルゼンチンが最下位。最終戦のナイジェリア戦で、逆転での決勝トーナメントとなったのか?
グループD クロアチア2-1アイスランド@ロストフアリーナ
初出場ながら決勝トーナメント進出の可能性を残しているアイスランドは、D組首位のクロアチアと対戦。クロアチアは引き分け以上で首位となります。
勝ち点3が欲しいアイスランドは、前半26分に左サイドでMFグンナルソンがロングスローを入れると、ニアサイドでDFマグヌソンが頭で折り返したが、逆サイドのDFラグナル・シグルドソンが合わせられず。31分にはゴールほぼ左の位置からのFKをMFシグルズソンが狙うも、GKにキャッチされる。前半40分、FWフィンボガソンが味方とのワンツーからシュートを放ったが、ゴールを奪うことができず。前半終了間際には、CKからMFビャルナソンが右足シュートを狙うも、DFに阻まれた。さらにはグンナルソンのシュートもポストに当たった…。
後半8分、クロアチアは左サイドのDFピバリッチのクロス→走り込んで来たMFバデリが右足ボレーで叩きつけてゴール。クロアチアが先取点を奪います。
ベスト16入りには2点が必要となったアイスランドは、後半27分に右サイドからフィンボガソンがクロスを上げ、ファーサイドにいたビャルナソンが左足を合わせたが、シュートはわずかに左…。後半30分、シグルズソンのクロスボールが相手の手に当たりPKを獲得。決まれば同点のPKを、シグルズソンがゴール右に突き刺して、1-1の同点とします。
しかし45分、クロアチアはバデリの絶妙なスルーパスから、裏へ抜け出したFWペリシッチが左足シュートを豪快に決めて勝負あり。クロアチアがアイスランドに競り勝ち、グループリーグ3連勝を飾りました。
グループD アルゼンチン2-1ナイジェリア@サンクトペテルブルクスタジアム
ここまで2試合を終えて未だ勝ち星なし、最下位と苦しんでいるアルゼンチン。引き分け以下なら、敗退となってしまいます。
アルゼンチンは前半8分、MFバネガのスルーパス→前線にいたDFタグリアフィコのシュートは枠を捉えられず。前半14分、中盤でバネガが浮き球のパスを入れると、このボールに反応したFWメッシが右サイドを突破し、右足のシュートを決めた!メッシの今大会初ゴールが生まれ、アルゼンチンが先制します。
27分、右サイドでメッシが絶妙なスルーパス→FWイグアインにボールが通るも、ナイジェリアGKに阻まれる。前半32分には、PA手前でFKを獲得し、メッシが左足で狙ったが、ポスト右に当たって2点目ならず。
アルゼンチン1点リードで折り返した後半4分、ナイジェリアのCKの場面で、DFマスチェラーノが相手を倒してしまい、ナイジェリアにPKが与えられる。ナイジェリアはFWモーゼスがPKを決め、1-1の同点とする。このまま終われば、ナイジェリアがベスト16入り、アルゼンチンの敗退となる。
何が何でも勝ち越し点が欲しいアルゼンチンは、後半36分に左サイドのクロスにイグアインがシュートを放ったが、大きく外してしまう。そして後半41分、右サイドのMFパボンのクロス→ゴール前でロホが右足ボレーを鮮やかに決めて勝ち越し!アルゼンチンが2-1でナイジェリアを破りました!
グループDは、3連勝のクロアチアが勝ち点9で堂々の首位。アルゼンチンは1勝1分け1敗・勝ち点4でグループ2位に滑り込みました。ナイジェリアは勝ち点3で3位、アイスランドは勝ち点1でW杯を終えました。
アルゼンチンは最終戦で勝ち点3をもぎ取り、最下位から2位に浮上して決勝トーナメント進出となりました。キャプテンのメッシ選手が3戦目で初得点を挙げ、後半41分にロホ選手が決勝ゴール。勝ち越し点が入ったときは、「これがアルゼンチンの底力か!」と思いました。メッシ選手はアイスランド戦でPKを外し、クロアチア戦ではシュート2本しか打てず。活躍しないまま終わってしまうのかと思われましたが、背水の陣で臨んだナイジェリア戦でエースとしての仕事を果たしました。
クロアチア戦で敗れた後、選手と監督が対立して「内紛騒ぎか?」という報道がありましたが、ナイジェリア戦で勝ってチームがまた一つになったんじゃないかと思います。敗退の危機を乗り越えたから、決勝トーナメントで快進撃を起こすかもしれません。
グループCの2試合は、ペルーVSオーストラリアは2-0でペルーの勝ち、フランスVSデンマークは0-0の引き分けに終わりました。
この結果、フランスが2勝1分け・勝ち点7で首位、デンマークは1勝2分け・勝ち点5で2位、ペルーが勝ち点3で3位、オーストラリアは勝ち点1で最下位となりました。アジア王者の豪州は、2大会連続で未勝利となりましたね。
今大会は開幕戦から毎試合ゴールが生まれていましたが、フランスVSデンマーク戦で今大会初めてのスコアレスドロー。会場に駆け付けたサポーターからは大きなブーイングが発生したそうです。
決勝トーナメント1回戦の組み合わせは、フランスVSアルゼンチン、クロアチアVSデンマークの2試合が決定。ベスト16でW杯優勝経験国同士の対決が実現しますね。フランスVSアルゼンチン、ウルグアイVSポルトガルが同じ日(6月30日)に実現するなんて、胸が熱くなりますな~!