日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

クラシックの主役の座は譲らない!サートゥルナーリアが接戦を制し、デビュー4連勝で皐月賞制覇!

2019年04月14日 | 競馬


2019年の牡馬クラシック第1戦・第79回皐月賞(GⅠ・芝2000m 18頭立て)が14日、中山競馬場で行われました。ホープフルステークスを勝った「西の無敗馬」⑫サートゥルナーリア、共同通信杯を勝った「東の無敗馬」④ダノンキングリー、朝日杯フューチュリティステークス覇者①アドマイヤマーズ、若駒ステークス&若葉ステークスと連勝した⑦ヴェロックス、2歳重賞で2勝⑧ニシノデイジー、京成杯を制した⑪ファンタジスト、⑨メイショウテンゲン・⑩シュヴァルツリーゼ・⑯タガノディアマンテの「弥生賞組」、スプリングステークス2着③ファンタジスト、毎日杯覇者⑤ランスオブプラーナ、3連勝中の②サトノルークスなどが参戦しました。


単勝の人気は、サートゥルナーリアが1.7倍で1番人気。2番人気はアドマイヤマーズ(5.7倍)、ダノンキングリーが僅差の3番人気(5.8倍)。4番人気のヴェロックス(9.0倍)まで10倍を切り、その後はファンタジスト、ニシノデイジー、シュヴァルツリーゼ、サトノルークス、メイショウテンゲンと続きました。

正面スタンド前のスタートは、18頭綺麗に出揃う。先行争いでダノンキングリー、ランスオブプラーナが前に出るが、外から⑭ダディーズマインドが上昇し、ランスオブプラーナに並びかける。さらには⑮クリノガウディーも先行策。ダノンキングリーとヴェロックスは4番手グループ、サートゥルナーリアとアドマイヤマーズとファンタジストは中団のポジション。ニシノデイジーは中団より後ろにつけ、メイショウテンゲンがしんがりで1コーナーを回る。
2コーナーから向正面に入り、ランスオブプラーナが先頭、2番手ダディーズマインド、3番手クリノガウディー、ダノンキングリーは内側4番手追走。その後ろの5番手にアドマイヤマーズ、6番手ヴェロックス、7番手ファンタジスト、8番手⑤クラージュゲリエ、サートゥルナーリアは中団の9番手に控える。10番手グループにはシュヴァルツリーゼ,ファンタジスト,ニシノデイジーの3頭が並び、13番手サトノルークス、14番手⑬ブレイキングドーン。後方グループは⑰アドマイヤジャスタ,⑱ナイママ,タガノディアマンテの8枠3頭が並び、メイショウテンゲン依然として最後方を進む。
3コーナーを通過し、ダディーズがわずかに先頭に出るが、プラーナが内で粘り、ガウディーが外から迫る。ヴェロ、マーズ、ダノキン、サートゥルの4頭は好位を追走し、4番手に上がったヴェロが前の3頭をかわしにかかる。サートゥルは4コーナーの手前で外に持ち出した。
18頭殆ど一塊の状態で直線コースに差し掛かり、ヴェロックスが早めに抜け出しを図るが、ダノンキングリーが最内を突いて追い上げ、一番外からサートゥルナーリアが襲い掛かる!アドマイヤマーズはまだ5番手で苦しんでいる。残り200mを切って、ダノキン,ヴェロ,サートゥルの3頭が叩き合い、残り100mでサートゥルがわずかに先頭。ヴェロも抵抗し、ダノキンも盛り返そうとするが、サートゥルナーリアがわずかに先頭でゴールイン!2歳中距離王者・サートゥルナーリア、無敗で皐月賞を制しました!!



【皐月賞全着順】
1着⑫サートゥルナーリア  1分58秒1
2着⑦ヴェロックス      アタマ差
3着④ダノンキングリー    ハナ差
4着①アドマイヤマーズ    2馬身
5着⑤クラージュゲリエ    1馬身1/2
6着⑯タガノディアマンテ
7着⑪ラストドラフト
8着⑰アドマイヤジャスタ
9着⑭ダディーズマインド
10着⑱ナイママ
11着⑬ブレイキングドーン
12着⑩シュヴァルツリーゼ
13着③ファンタジスト
14着②サトノルークス
15着⑨メイショウテンゲン
16着⑮クリノガウディー
17着⑧ニシノデイジー
18着⑤ランスオブプラーナ

【払戻金】
単勝 ⑫ 170円
複勝 ⑫ 110円  ⑦ 200円  ④ 160円
枠連 ⑷-⑹  670円
馬連 ⑦-⑫  950円
馬単 ⑫-⑦ 1,140円
ワイド ⑦-⑫ 360円
    ④-⑫ 270円
    ④-⑦ 660円
3連複 ④-⑦-⑫ 1,480円
3連単 ⑫-⑦-④ 4,390円


桜が残る中で行われた平成最後の皐月賞は、最後の直線でサートゥルナーリアが内側に斜行し、ヴェロックスに接触した件で審議となり、結果が出るまで10分以上もかかりましたが、到達順位の通り確定しました。2着争いはヴェロックスとダノンキングリーが同体でゴール板を通過しましたが、ヴェロが2着、ダノキンがハナ差の3着となりました。どの馬が勝ってもおかしくなかったけど、やはりサートゥルは強かったです。
2番人気だったアドマイヤマーズは4着。最内枠が影響したのもあるし、2000mは長かったかな。5着には14番人気のクラージュゲリエが入り、ダービーの優先出走権を獲得しました。そのほか、京成杯馬のラストドラフトが7着、武豊騎手騎乗のファンタジスト13着、弥生賞馬のメイショウテンゲンは15着、ニシノデイジーは17着、毎日杯から中2週で挑んだランスオブプラーナは最下位の18着。2年前のアルアインの再現とはならなかったね。
サートゥルナーリアは昨年末のホープフルステークスに続いてのGⅠ連勝で、デビューから4戦4勝。無敗での皐月賞制覇は、2005年のディープインパクト以来14年ぶりです。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は皐月賞初勝利で、3歳クラシック競走を完全制覇達成。先週の桜花賞ではグランアレグリアを勝利に導き、アーモンドアイのドバイターフを含めると、3週連続GⅠ勝利を収めました。サートゥルを管理する角居勝彦調教師は、このレース2勝目です。
兄のエピファネイアは2013年の皐月で2着、リオンディーズも2016年に5着(4位入線のあとに降着)と敗戦。「皐月賞制覇」はシーザリオ一族の悲願でしたが、サートゥルが兄の無念を晴らして1冠獲得。前走から106日開いての皐月賞優勝は同レース最長記録、年明け初戦での優勝は史上初だそうです。ルメール騎手がレース後に「今日は100%の出来ではなかった」と話していましたが、それでも休み明けで勝ち切ったんですから凄いですよ。
無敗で1冠を獲得し、次は令和最初の日本ダービーで2冠獲得が掛かっています。ダービーもサートゥル、ヴェロックス、ダノキンの3強の争いになりそうだけど、サートゥルが万全の状態なら、圧勝も期待できるでしょう。無敗&元号跨ぎの二冠制覇、せひ見たいです。




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これが平成最強障害馬の実力だ!オジュウチョウサンJRA史上初の同一重賞4連覇!

2019年04月14日 | 競馬

皐月賞を前日に控えた13日は、中山競馬場で春の障害王決定戦・第21回中山グランドジャンプ(J・GⅠ 芝4250m、11頭立て)が行われました。障害界の絶対王者⑤オジュウチョウサンが、中山GJ4連覇に挑戦。もし勝てばJRA史上初の同一重賞競走4連覇の快挙となります。他にも、昨年末の中山大障害で接戦を演じた①ニホンピロバロンと⑩タイセイドリーム、ペガサスジャンプステークスを勝った④マイネルプロンプト、②ミヤジタイガ、③シンキングダンサーも参戦しました。



スタートでマイネルプロンプトとタイセイドリームの2頭が良い飛び出しを見せ、オジュウチョウサンはまずまずのスタート。最初の5号障害(生垣)で、ミヤジタイガ、オジュウチョウサン、マイネルプロンプトの3頭が同時に飛越。正面スタンド前で、ミヤジタイガが先頭、マイネルプロンプト2番手、オジュウチョウサンは3番手を追走。内側4番手にニホンピロバロン、5番手タイセイドリーム。6番手集団はシンキングダンサー・⑥ラピッドシップ・ルペールノエルの3頭が並び、9番手⑪ヤマニンシルフ、10番手⑨シゲルボスザル、最後方に⑦トーアツキヒカリ。
1,2コーナー中間の3号障害、バンケットを過ぎたところで、オジュウが2番手に浮上して先頭のタイガに接近。同時にバロンも3番手進出。11頭は最初の大障害コースに入り、大竹柵障害をタイガとオジュウが同時に飛越すると、後続の各馬もクリアしていく。
左回りでミヤジタイガが再び単独先頭。オジュウチョウサンは内側に入り、ニホンピロバロンと並走する。マイネルプロンプト4番手、タイセイドリーム5番手、シンキングダンサー6番手。その後はラピッドシップ、ルペールノエル、ヤマニンシルフ、シゲルボスザル、 トーアツキヒカリと続く。
3コーナーのバンケットを通過し、2度目の大障害コースへ。大生垣障害を目前に、オジュウは右側に進路変更。そして、大生垣障害をオジュウ・バロン・タイガの3頭が並んでジャンプ。プロンプトもタイドリ、シンキングもクリアし、最後方のツキヒカリまで落馬なし。
順回りに戻り、2号障害(生垣)をタイガとオジュウが並んで飛越した後、1コーナーでタイガがまたも単独先頭。後続の3番手争いでは、プロンプトがバロンをかわす勢い。タイドリとシンキングも前を追いかける。
2コーナーのバンケットを上った後は、芝の外回りコースに出る。4番手のプロンプトが早めに仕掛け、オジュウをかわしにかかる。しかし、オジュウはバランスを崩しながらも2番手を譲らない。3コーナーの9号ハードル障害で、今度はタイドリとシンキングが襲い掛かり、さらには内側のバロンも先頭争いに加わる。オジュウ4連覇へ正念場か?3,4コーナーの9号障害を飛越後、オジュウがついに先頭に躍り出るが、外側でシンギングが必死に並びかける。
4コーナーを回って、残すは正面スタンド前のハードル障害。オジュウチョウサンとシンキングダンサーがほとんど同時に飛越。そして残り200mでオジュウチョウサンがラストスパート!シンギングダンサーを突き放し、そのまま1着ゴールイン!オジュウチョウサンが見事に中山GJ4連覇を達成しました!


【中山グランドジャンプ 全着順】
1着⑤オジュウチョウサン  4分47秒6
2着③シンキングダンサー  2馬身1/2
3着④マイネルプロンプト   7馬身
4着⑥ラピッドシップ     クビ差
5着⑩タイセイドリーム    クビ差
6着①ニホンピロバロン
7着⑨ルペールノエル
8着②ミヤジタイガ
9着⑪ヤマニンシルフ
中止⑧トーアツキヒカリ
中止⑪シゲルボスザル

【払戻金】
単勝 ⑤ 110円
複勝 ⑤ 110円  ③ 320円  ④ 200円
枠連 (3)-(5) 1,430円
馬連 ③-⑤ 1,390円
馬単 ⑤-③ 1,660円
ワイド ③-⑤  580円
    ④-⑤  280円
    ③-④ 1,580円
3連複 ③-④-⑤ 2,430円
3連単 ⑤-③-④ 7,270円



平成最後の障害GⅠ競走は、単勝1.1倍の圧倒的1番人気のオジュウチョウサンが中山グランドジャンプ4連覇。JRA史上初となる同一重賞4年連続優勝を果たしました。これで障害GⅠ通算6勝目、障害戦の連勝も11に伸ばしました。鞍上の石神深一騎手は、なんと障害GⅠ7連勝。昨年の中山大障害ではニホンピロバロンに騎乗してました。
3,4コーナーでオジュウチョウサンと競り合ったシンキングダンサーが2着、3着争いはマイネルプロンプトが入りました。3番人気のタイセイドリームが5着、2番人気のニホンピロバロンは6着。今年は9頭が完走し、トーアツキヒカリとシゲルボスザルの2頭が最終障害で落馬競走中止。ツキヒカリとボスザルは共に異常はありませんでしたが、ツキヒカリ鞍上の五十嵐雄祐騎手は胸椎圧迫骨折の疑いで船橋市内の病院に搬送されたそうです。

この日のオジュウチョウサンは、飛越の際に危ない場面が2回もあったし、終盤に他馬たちに競り合いを懸けられたときは「もしかしたら…」って思ったけど、4コーナーになっても石神騎手が手綱を持ったまま。最後はシンキングダンサーを振り切り、2馬身半差の完勝をおさめました。タイセイドリームやニホンピロバロン、マイネルプロンプトも全力でオジュウを倒そうとしたけど、絶対王者が一枚どころか二,三枚上手でした。それに石神騎手の騎乗ぶりも素晴らしかった。内側に走ろうと大竹柵の時は左側、大生垣の時は右側に進路を取っていました。
平成時代はシンボリクリエンス、ブロードマインド、ポレール、ゴーカイ、カラジ、キングジョイ、アップトゥデイトが障害界の一時代を築きました。そして現在はオジュウチョウサンがグランドジャンプで4連覇を果たし、平地でも2勝を挙げ、有馬記念にも出走しました。次走参戦予定の宝塚記念でもファン投票で上位にランクされるんじゃないかなと思います。「令和」になっても障害界の絶対王者でいてほしいです。


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