プロ野球は20日からペナントレース後半戦が開始。パリーグ首位で前半戦を折り返した福岡ソフトバンクホークスは、千葉ロッテマリーンズとの3連戦に臨むはずでしたが、20日に北九州市民球場で予定されていた「鷹の祭典in北九州」は、試合前の雨の影響によるグラウンド不良のため中止となりました。一部ファンから「砂を撒け!」というクレームが飛びましたが、ぬかるみの状態で試合したら危ないと思います。一夜明けた21日は、福岡ヤフオクドームで行われ、ソフトバンク・攝津正VSロッテ・石川歩の先発で始まりました。
両チームのスタメン
ソフトバンク 千葉ロッテ
1(二)本多雄一 (三)中村奨吾
2(一)明石健志 (遊)鈴木大地
3(中)柳田悠岐 (左)角中勝也
4(左)内川聖一 (右)清田育宏
5(指)李大浩 (指)根元俊一
6(三)松田宣浩 (二)クルーズ
7(右)中村晃 (一)大松尚逸
8(遊)今宮健太 (捕)田村龍弘
9(捕)細川亨 (中)伊志嶺翔大
(投)攝津正 (投)石川歩
6月12日の広島戦以来の1軍マウンドに上がったホークス先発・攝津は、初回に1死からロッテ2番・鈴木に四球を与えるも、角中と清田を退けて無失点に抑える上々の立ち上がりを見せます。2回にはクルーズにヒットを浴びるも、大松を併殺打に仕留めて0点、3回は2死2塁と得点圏に走者を背負い、鈴木に高めのスライダーをライトへ弾き返されたが、フェンス手前で右翼手・中村晃がジャンピングキャッチ!味方の好守に助けられ、ロッテに得点を与えません。
ホークス打線の方ですが、3回までロッテ先発・石川の前に一人のランナーも出せず、パーフェクトに抑えられます。4回、1死から明石がチーム初安打となるセンター前ヒットで出塁。柳田併殺崩れ、内川のヒット、イデホの四球で2死ながら満塁のチャンスを作ります。しかし、松田が石川のカーブを引っ掛けて投手ゴロに倒れ、3者残塁で無得点に終わりました…。
6回、ここまでロッテ打線を0点に抑えている攝津が、1番・中村奨にヒット&盗塁、2死3塁で角中の四球で1,3塁と先制のピンチを招くが、清田をレフトフライに仕留め、0点で凌ぎました。
その裏のホークスは、先頭の本多がレフト線への2塁打を放つと、明石が送りバントを決めて1死3塁と先制のチャンスを迎える。柳田凡退で2死後、内川が6球目のストレートを打ち返し、センター前への先制タイムリーヒット!ホークスがようやくロッテ先発・石川から1点をもぎ取る。なおも2死1塁でイデホが石川の変化球を狙い撃ち!センターバックスクリーンに飛び込む2ラン本塁打!この回、内川のタイムリー&イデホの一発で3点を奪いました。
味方の援護を貰った攝津は、7回に根元をセンターフライ、クルーズから三振を奪うと、大松をライトフライに打ち取り、3者凡退に抑えて無得点。攝津は7回まで投げ、無失点の好投でマウンドを降りました。
ホークス3点リードの8回、2番手・五十嵐亮太が2つの四球と自らの悪送球で満塁としてしまう。2死満塁の場面で、ホークスは五十嵐に代えて守護神・サファテを投入。満塁本塁打を浴びれば逆転されるところでしたが、4番・清田を3球三振に仕留め、ロッテの反撃を封じます。サファテは9回も続投し、3者凡退で締めてゲームセット!ホークスが3-0で逃げ切りました。
◇パ・リーグ 2015年7月21日 (火)
ソフトバンク-ロッテ13回戦
(ソフトバンク8勝5敗、ヤフオクドーム、38,500人)
M 000 000 000-0
H 000 003 00×-3
▽勝 摂津 13試合5勝5敗
▽S サファテ 38試合3勝21S
▽敗 石川 16試合7勝7敗
▽本塁打 [ソ] 李大浩 20号(6回裏2ラン)
ヤフオクドームでの「鷹の祭典2015」の初日であり、ホークスの後半戦最初の試合だったこの日は、攝津投手と石川投手の投手戦で進み、ホークスが6回に内川選手が試合の均衡を破る一打を打てば、イデホ選手の2ランでロッテ先発・石川投手を打ち砕きました。先発の攝津投手が7回まで無失点に抑え、五十嵐→サファテの投手リレーでロッテ打線をシャットアウトしました。後半戦白星発進を飾ったホークス、これでVSロッテ戦3連勝。この日は2位・日本ハムが楽天に敗れ
、5.0ゲーム差に開きました。貯金も今季最多の23まで増加。こりゃ余裕だわ。
攝津投手は、7回まで106球を投げ、被安打4・2奪三振・2四死球・無失点の内容。5月29日のヤクルト戦以来、実に2ヶ月ぶりの白星で今季5勝目です。6月12日の広島戦で6回5失点でKO負けの後、再調整により2軍落ち。1か月以上の2軍暮らしから戻ってきたこの日、「エース復活」を印象付ける素晴らしいピッチングを見せてくれました。前半戦は苦しい投球が続いていた攝津投手、後半戦は波に乗れるといいですね。
打線の方はチーム全体で6安打。6回に先制打を打った内川選手と、2番・明石選手が共に2安打のマルチヒット。イデホ選手は今季20号本塁打を放ち、昨年のホームラン数を超えました。2ストライクの後、3球続けてファウルで粘り、石川選手のスライダーを完璧に捉えました。イデホ選手は15日の日ハム戦に続いての2試合連続ホームラン。後半戦もホームラン量産期待しております。