日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ドバイワールドカップデー2022 シャフリヤールがシーマクラシック制覇!パンサラッサも逃げ粘った!

2022年03月27日 | 競馬

年に一度の競馬の祭典「ドバイワールドカップデー2022」が、日本時間26日深夜にドバイ・メイダン競馬場で行われました。今年は日本馬が多数参戦し、GⅠ勝利が期待されました。そんな中、ドバイターフでパンサラッサが1着同着V、ドバイシーマクラシックでシャフリヤールが見事に優勝しました!



第26回ドバイターフ(GⅠ・芝1800m)は、16頭立てのところ、④ファイネストサウンドと⑦ロードグリッターズが出走取消のため、14頭立てで争われました。日本からは、昨年のNHKマイルカップ覇者⑫シュネルマイスター、昨年2着⑮ヴァンドギャルド、海外初挑戦⑪パンサラッサの3頭が出走。海外勢は前回覇者⑧ロードノース(アイルランド)、ペガサスワールドカップターフを制した②カーネルリアム(米国)、前哨戦のジェベルハッタを勝った①アルファリーク(アイルランド)、2連勝中⑯サフロンビーチ(アイルランド)などが参戦。
スタートしてすぐにパンサラッサがハナに立ち、カーネルリアム2番手、③デザートファイアが3番手、サフロンビーチと⑩マイオベロンが4,5番手につけ、シュネルマイスターは6,7番手に控え、ヴァンドギャルドは後方3番手を追走。
3,4コーナー中間を過ぎて、パンサとカーネルの2頭が後続を引き離すと、サフロンが3番手に浮上。ロードノースも外に持ち出し、前を追いかける。シュネルはまだ中団馬群、ヴァンギャルは後方4番手あたり。
最後の直線に差し掛かり、パンサラッサが突き放しにかかるが、大外からロードノースが2番手に上がる。シュネルマイスターとヴァンドギャルドも追うが、ヴァンギャルが伸びてきている。シュネマイは伸びあぐねているか。残り100mを切ってもパンサがまだ粘るが、ゴール前でノースとヴァンギャルが接近し、最後は3頭並んでゴールイン!パンサラッサ粘ったか?ロードノース連覇か?ヴァンドギャルドのリベンジか?

ドバイターフは3頭が並ぶ大接戦となり、長い写真判定の結果、ロードノースとパンサラッサが1着同着という結末となりました!GⅠでの同着といえば、2010年のオークスを思い出しますねぇ。ロードノースはこのレース2連覇を達成。ヴァンドギャルドはハナ差の3着。後方待機から一気の追い上げもあと少しでした。もう1頭の日本馬のシュネルマイスターは伸びを欠いて8着に終わりました。
パンサラッサは前走の中山記念に続いての連勝を果たし、3度目のGⅠ挑戦で初制覇。鞍上の吉田豊騎手は海外GⅠ初制覇で、自身も2008年のマイルチャンピオンシップ以来13年4か月ぶりとなります。吉田騎手も久しぶりの海外騎乗で大きなことを成し遂げました。
前走の中山記念は序盤からハイペースで逃げ、3コーナーで一気に差を拡げ、直線も勢い止まらず、最後は2着に2馬身半の差をつけての圧勝でした。今回は大逃げを見せず、直線も前を抜かせず粘り切りました。パンサラッサはこれで昨年10月のオクトーバーステークスから5戦4勝。同世代で同じ矢作芳人厩舎のコントレイルが輝きを放つ中、地道に努力し続けてようやく覚醒を迎えました。ドバイの後は、国内だと安田記念、海外だとイスパーン賞かプリンスオブウェールズステークスくらいか?パンサと同じタイプのジャックドールとの「逃げ馬対決」も一度見てみたいものです。




第24回ドバイシーマクラシック(GⅠ・芝2400m 15頭立て)は、昨年のダービー馬⑫シャフリヤール、オークス馬⑮ユーバーレーベン、香港ヴァーズ2勝④グローリーヴェイズ、前走サウジアラビアで快勝①オーソリティ、ドバイで善戦マン返上⑬ステラヴェローチェの日本馬5頭が参戦。対する海外勢は、ブリーダーズカップターフを制した⑭ユビアー(UAE)、⑨アレンカー(英国)、⑪ドバイオナー(英国)などがエントリー。
スタートでシャフリヤールとオーソリティが上手く飛び出したのに対し、グローリーヴェイズとステラヴェローチェは少し遅れ気味。1コーナーを回るところでオーソリティが押される形で先頭に立ち、③フォーザトップが2番手(UAE)3番手シャフリヤール、アレンカー4番手、パイルドライヴァー(英国)5番手。中団勢にはグローリーヴェイズとドバイオナーがいて、②ドバイフューチャー(UAE)9番手、後方4番手にステラヴェローチェ、ユーバーレーベン12番手、ユビアーは向正面で最後方を追走。
3コーナーを回り、オーソリティが逃げ、シャフリは内ラチ沿いを走る。⑩バーガス(トルコ)が4番手に上がり、アレンカーは5番手。ヴェイズ中団馬群、ユーバーが大外に持ち出し、ステヴェロは後方あたり。
4コーナーから直線コースに差し掛かって、オーソリティが依然として先頭をひた走るが、シャフリヤールとパイルドライヴァーが接近。後続からアレンカー、ドバイフューチャー、外からユーバーレーベンとユビアーが追い込む。残り200mでオーソリティとシャフリが並ぶと、残り100mでシャフリが前に出る。一番外からユビアーが襲い掛かり、さらにはパイルやユーバーも突っ込んできたが、シャフリヤールが先頭でゴールイン!シャフリヤールが日本ダービー馬の意地を見せつけ、ドバイSCを制しました!


日本馬5頭が参戦したドバイシーマクラシックは、シャフリヤールが激戦を制して優勝。日本馬がこのレースを制したのは、2014年のジェンティルドンナ以来8年ぶり。ここ数年は2着や3着と惜敗が続いていましたが、久しぶりに日本馬の勝利が見れました。最後方から猛追してきたユビアーはクビ差の2着、レースを引っ張ったオーソリティが3着。その他の日本勢は、ユーバーレーベン5着、グローリーヴェイズ8着、ステラヴェローチェ9着という結果でした。
シャフリヤールは昨年の日本ダービー以来の勝利を挙げ、GⅠ2勝目をマーク。鞍上のクリスチャン・デムーロ騎手はドバイGⅠ初勝利だそうです。また、日本ダービー馬の海外GⅠ勝利も史上初。オルフェーヴルやキズナは凱旋門賞の前哨戦で勝利しても本番では惜敗。ドゥラメンテやレイデオロもダメでした。
昨年のダービーではエフフォーリアを破りましたが、その後の神戸新聞杯では重馬場に泣き4着、ジャパンカップでも3着。エフフォーが天皇賞と有馬記念を勝ったのに対し、シャフリは2連敗。背水の陣で挑んだ今回は、序盤から前に位置付けて、ラストの直線で先行するオーソリティを捕らえると、ユビアーの追撃を振り切りました。勝ちタイム2分26秒88は、ドバイSCのレコードタイムです。シャフリの走りを見て、さすがはエフフォーに土をつけた馬だなぁって思いました。宝塚記念か秋の天皇賞あたりで、エフフォーリアとの再戦が実現できるだろうか?


今年のドバイWCデーは、日本馬の活躍が相次ぎました。
まず「ゴドルフィンマイル」でバスラットレオンが快勝。NHKマイルカップでスタート直後に落馬してからは低迷が続きましたが、ドバイのダートで復活を果たしました。鞍上の坂井瑠星騎手も海外重賞初勝利。
3200mの長距離戦「ドバイゴールドカップ」では、ステイフーリッシュがゴール前での叩き合いを制して優勝。前走のサウジ重賞「レッドシーターフハンデキャップ」に続いての海外重賞制覇です。
3歳馬のダート重賞「UAEダービー」はクラウンプライドが勝利。
ダート短距離重賞「ドバイゴールデンシャヒーン」は、レッドルゼルが昨年に続いての2着。チェーンオブラブも4着と健闘。
メインの「ドバイワールドカップ」は、昨年2着のチュウワウィザードが参戦し、最後方から追い上げて3着入線。優勝したのはアメリカのカントリーグラマー。世界ランク1位のライフイズグッドは4着でした。日本馬が世界ランク1位の馬に先着するとは!

今年は8レース中5レースで日本馬が勝利し、うち矢作厩舎の馬が3勝を挙げました。矢作軍団は海外の大舞台に強いなぁ。アメリカ、香港、オーストラリア、中東も制圧し、あとは欧州のGⅠを勝つだけですね。



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