野球日本代表とメジャーリーグのオールスターチームが激突する「2018年日米野球」が、9日に開幕しました。4年前の日米野球では、侍ジャパンがメジャーに勝ち越しました。2020年の東京五輪のメダル獲得へ、メジャーを相手に意地を見せたいところです。9日は東京ドームで第1戦が行われ、最後に劇的な結末を迎えました!
両チームのスタメン
<侍ジャパン>
1番(指)山田哲人
2番(二)菊池涼介
3番(右)秋山翔吾
4番(一)山川穂高
5番(中)柳田悠岐
6番(三)岡本和真
7番(左)田中和基
8番(捕)甲斐拓也
9番(遊)田中広輔
(投)岸孝之
<MLBオールスター>
1番(一)サンタナ
3番(捕)モリーナ
3番(中)アクーニャJr.
4番(右)ハニガー
5番(左)ソト
6番(三)スアレス
7番(指)ホスキンス
8番(遊)ロサリオ
9番(二)メリーフィールド
(投)ゲラ
第1戦の先発投手は、日本はパリーグ最優秀防御率を獲得した岸孝之、MLBはブルワーズで今季6勝のゲラ。日本は秋山と山川の西武コンビが3,4番を務め、捕手には日本シリーズMVPの甲斐を起用。「世界ナンバー1キャッチャー」モリーナとの強肩対決にも注目が集まりました。
日本の先発・岸は、1回に上位打線を3者凡退に抑えると、2回はMLB4番・ハニガーに四球を与えるも、後続を退けて得点を与えません。
一方、日本代表は初回に2死から秋山が四球で出塁するも、4番・山川が空振り三振。2回は3者凡退に終わりました。
3回、MLB選抜は先頭のロサリオが岸の3球目のチェンジアップを捉え、レフトスタンドへのソロ本塁打を放って1点を先制。しかしその裏、日本は先頭の甲斐がゲラの3球目を捉えてレフト前ヒット。続く田中広が詰まりながらもレフト前に運ぶ2塁打で無死2,3塁のチャンスを作る。山田が倒れて1死の後、菊池が遊撃ゴロ→3塁走者が生還し、1-1の同点に追いつきます。
5回、岸がホスキンスとロサリオに連打を浴びて無死1,2塁のピンチを背負う。メリーフィールドに対してはファウルで粘られながらも、最後は空振り三振に退けて1アウト。岸は80球の規定制限により交代、2番手に成田翔が登板しますが、サンタナに2球目を痛打され、レフトへの3ラン本塁打を被弾。1-4と勝ち越されます。
3点を追う日本は5回裏、甲斐と山田がヒットでつなぐと、菊池が四球を選んで1死満塁のチャンスを作る。長打が出れば同点、ホームランで逆転の場面で、秋山がMLB2番手・アンドリースの3球目の直球を逆方向に弾き返し、レフト線を破るタイムリー2塁打!3塁走者、2塁走者に続き、1塁走者の菊池がヘッドスライディングで生還。走者一掃で4-4の同点とします。
6回、MLB選抜は先頭打者が内野安打で出塁すると、ソトが日本3番手・岡田明丈の5球目をレフトへ打ち上げると、高く上がった打球はスタンドに到達。ソトの2ラン本塁打で、6-4とMLB選抜が3たびリードを奪います。
日本もその裏、田中和がセンターへヒットを打ち、相手の後逸の間に3塁まで進塁。さらに2死後、山田のヒット&盗塁で2,3塁と一打同点の場面を迎えたが、菊池が三振に倒れて2者残塁。
7回、日本はアンダースローの高橋礼が4番手で登板。ヒットと死球の走者を出したものの、ソトを空振り三振に切って取り0点で切り抜ける。8回も続投し、無失点の好投を披露した。
MLB選抜が2点リードのまま迎えた9回裏、日本は1死から菊池の代打・上林誠知がセンター前にヒットを放つと、2塁への盗塁を決める。あと1人でMLB選抜の勝利だが、2死2塁から代打・會澤翼がMLB4番手・イエーツからセンター前へのタイムリーヒット。2塁走者が還って5-6と日本が1点差に迫る。なおも2死1塁で、柳田がイエーツの2球目をフルスイング!センターへ大きな当たりを放つと、打球はバックスクリーンに直撃!柳田が土壇場でサヨナラ2ラン本塁打!日本代表が9回に3点を奪い、7-6の逆転サヨナラ勝ちを飾りました!
日米野球 第1戦 2018年11月9日(金)
日本-MLB選抜
(日本1勝、東京ドーム、44,934人)
MLB|001 032 000 |6
JPN|001 030 003x|7
【責任投手】
(勝)山崎 1試合1勝
(敗)イェーツ 1試合1敗
【本塁打】
(M)ロサリオ1号ソロ、サンタナ1号3ラン、ソト1号2ラン
(日)柳田1号2ラン
日米野球の第1戦は、MLB選抜が日本のファンの前で3本のホームランを放ち、メジャーリーガーの実力を見せつけました。しかし、9回裏に日本代表が猛反撃を見せ、9回2アウトから會澤選手のタイムリー、さらに柳田選手の2ラン本塁打で3点を挙げ、MLB選抜にサヨナラ勝利!90%以上敗色濃厚から、奇跡の大逆転です。メジャー相手にサヨナラホームランで勝つなんて信じられない。
逆転2ランを打った柳田選手、イエーツ投手のストレートを豪快に叩き、打った瞬間にホームランと確信してましたね~。滞空時間もメジャーの選手より長かったと思います。バックスクリーンへの逆転サヨナラ2ランといったら、4月の鹿児島でのロッテ戦の再来ですね。先週の日本シリーズ第5戦ではバットを折りながらもサヨナラ本塁打。2週連続のサヨナラ弾であります。ホームランの他にも、4回に四球で出塁した後、2塁への盗塁を成功。メジャー№1捕手のモリーナから盗塁を決めたのも素晴らしい。
日本シリーズMVPの甲斐選手は、日本中を震撼させた「甲斐キャノン」は不発に終わりましたが、MLB先発のゲラ投手から2打席連続ヒットを放ち、2度も生還しました。甲斐選手が塁に出ると、なぜか得点に繋がるよなぁ。3番に入った秋山選手は、4回に走者一掃のタイムリー2塁打。直球をレフト方向に打ち返したのも上手かったし、菊池選手も好走塁でしたね~。
投手陣では、先発の岸投手が5回途中まで81級を投げて3失点。指から出血しながらも、メジャー相手に5つの三振を奪いました。成田投手は3ラン本塁打、岡田投手は2ラン本塁打を浴びてメジャーの洗礼を受けましたが、4番手の高橋投手は粘りの投球で2イニング無失点。公式戦未勝利ながらもサプライズで選出され、代表デビュー戦で堂々のピッチング。稲葉監督の期待に応えました。
MLBオールスターは、先制ソロ本塁打を放ったロサリオ選手が4打数3安打の猛打賞。3塁打が出ればサイクル安打でした。2番に入ったモリーナ選手も3安打をマーク。ただ、守備では盗塁を3度も許しました。投手陣では先発のゲラ投手が3失点、2番手のアンドリース投手が秋山選手にタイムリーを浴びました。9回に抑えで登板したイエーツ投手は、2アウトから連打を浴びて3失点を喫し、負け投手となりました。あと1人からの逆転負けなので、ショックはでかいぞ。
日米野球は10日も東京ドームで第2戦が行われ、連勝を狙う日本は上沢直之投手が先発登板。MLB選抜はエラスモ・ラミレス投手の先発で雪辱を狙います。第2戦以降も好ゲームに期待したいと思います。