北京五輪14日目、オリンピックも既に佳境に入りました。14日目はソフトボール日本代表が決勝でアメリカと対戦、サッカー女子日本代表は3位決定戦でドイツと銅メダルを争いました。
準決勝でアメリカに完敗、3位決定戦でオーストラリアに延長12回までもつれ込んでサヨナラ勝ちを果たして決勝進出を決めたソフトボール日本代表。決勝では3たびアメリカと激突。宿敵を相手に金メダル獲得なるか?この日も上野由岐子が先発、前日は2試合で21イニングを投げ抜いただけに疲労が心配されました。
1回、日本はアメリカ先発・オスターマンの前に3者凡退で終わります。その裏のアメリカの攻撃で、上野は2者連続で内野安打を許して無死1,2塁、4番・ブストスの2塁ゴロがフィルダースチョイスとなって1死満塁と大ピンチ。この場面で上野はクレッチマンを2塁ゴロ→本塁封殺で2死、続くデュランを捕手フライに打ち取ってピンチを凌ぎました。
2回は両チームとも3者凡退に終わりますが、3回に試合が動きます。3回表、日本は先頭の三科真澄が左中間フェンス直撃の2塁打を放つと、2死3塁で狩野亜由美がショートへの内野安打で日本が先制!4回、この回先頭の山田恵里がバックスクリーンへ飛び込む本塁打で1点追加、アメリカに2点のリード!このあと2死走者無しのところで雨天で一時中断。試合再開後の4回裏、アメリカの4番・ブストスが上野の5球目を右中間へ叩き込む本塁打で1点を返します。日本エース・上野、ブストスに2日連続の被弾となってしまいました。
2-1で日本が1点リードで迎えた6回、日本は2死からヒットと死球で1,2塁としましたが、佐藤理恵が三振に倒れて無得点。その裏、上野は先頭打者にヒットを許し、1死後にブストスを敬遠したあと、クレッチマンを死球で歩かせて1死満塁と同点&逆転のピンチ。この試合最大のヤマ場でしたが、デュランを遊撃フライ、ヌーブマンを2塁フライに打ち取って3アウト!上野が最大のピンチを無失点に抑えて勝負は最終回の7回へ。
7回、日本は先頭の広瀬芽がレフト前ヒットを放つと、続く三科の犠打を米国捕手・ヌーブマンが2塁に送球、タイミングはアウトでしたが遊撃手が落球してセーフ。無死1,2塁で峰幸代の投手ゴロで1死2,3塁。ここで藤本索子が投手ゴロ→アメリカ2番手・アボットが本塁送球するも悪送球、3塁の広瀬が生還し1点追加。ボールがこぼれている間に三科も本塁に行くもこれはアウト。それでも日本にとっては大きな追加点!さあ後はその裏のアメリカの攻撃を抑えるだけ!7回裏、上野が金メダルへ向かって続投。上野はまず先頭のユングにヒットを許してしまいます。本塁打が出ればもちろん同点の場面でしたが、続くフラワーズを遊撃ファウルフライで1死、ワトリーの3塁への強烈な当たりを3塁手・広瀬が捕んで2アウト!金メダルまであと1アウト!そしてロウを3塁ゴロに打ち取ってゲームセット!日本が3度目の対戦でアメリカに勝利!そして最後の五輪で金メダル獲得!!!
いや~、日本のソフト代表がやってくれましたね!悲願だった金メダルが遂に獲得しました。上野投手はこの2日間で3連投でしたが全て完投、心配された疲労度も感じさせないほどの鉄腕ぶりでした。この金メダルは上野投手がもたらしたものだと思います。決勝戦は雨で中断する前は日本の流れでしたが、中断後は流れがアメリカに移り猛反撃に遭いました。ブストスに本塁打で1点を返されると、6回には満塁でしたが、上野が粘って無失点に抑えました。もしヒットか押し出しだったら逆転負けで銀メダルに終わっていました。上野投手は初回にも満塁のピンチがあったんですが無失点。2度の満塁を抑えたのは大きいですね。
打線のほうは2回まで無安打でしたが、3回に三科の2塁打から先制点が生まれ、4回には山田の一発があり、アメリカ先発・オスターマンから2点を奪いました。7回には前日に苦杯をなめたアボットから1点を奪い勝負あり。チームは5安打とアメリカと同じ数でしたが、少ないチャンスをモノにすることができたのが勝因かもしれません。これで日本はアメリカの4連覇を阻止して五輪で初の金メダル、最後の五輪で有終の美を飾りました。日本が獲得した金メダルは9個目となりました。本当におめでとうございます!
なでしこジャパンは準決勝でアメリカに1-4で完敗して3位決定戦に進むことになりました。3位決定戦は世界ランク2位のドイツと対戦。勝てば日本サッカー40年ぶりのメダル獲得となるんですが…。
前半、開始から日本がペースを掴みます。キックオフから1分、ドイツのクリアボールを拾った澤穂希が前線にパス、永里優季がシュートを放ちますがバーを越えます。3分には左サイドで宮間あやが蹴ったFKのクリアボールのこぼれ球を矢野喬子がミドルを放つが左に外れました。20分に日本は2度決定的なチャンスを迎えます。まず宮間がペナルティエリア手前からの強烈なシュートを放つもGKに弾かれます。続くCKのこぼれ球を近賀ゆかりが狙うもGKにセーブされる。いずれも枠内を捉えているのですが、なかなかゴールネットを突き刺すところまでには至りませんでした。
30分からはドイツペースに。CKのこぼれ球をクランがシュートするもGK福元美穂がキャッチ。41分にはスローインからベーリンガーがミドルを打ってきますが日本DFがブロック。前半終了間際には左サイドのスローインからのクロス→プリンツが頭で合わせるも枠を捉えられず。前半は両チーム無得点で折り返します。
後半も立ち上がりから日本が攻め立てます。4分に右サイドからのFKを宮間が蹴りるも相手にクリアされます。5分、澤のワンツーのこぼれ球をこの日スタメンの原歩がシュートを放ちますがバーを越えます。7分には澤が左足で狙いますがキーパーに弾かれてゴールならず。9分には永里のパスを受けた原がシュートするもGKの正面でした。ペースをつかめないドイツは、後半20分までに3人の交代枠を全部使いきり逆襲を狙います。すると21分、プリンツ→ポーラース→こぼれ球を拾ったバイラマイがシュートを放つもダメ。24分、右サイドにいたポーラースのクロスからガレフレケスが頭で合わせるもGK福元がセーブ、しかしこぼれ球をバイラマイが決めてドイツが先制。日本はペースを握りながらも先制点を許してしまいました。
日本は丸山桂里奈、荒川恵理子とFW陣を相次いで投入して反撃を狙います。32分、丸山が右サイドからドリブルを図ってペナルティエリア内に侵入、荒川にパスを出すもクリアされる。ここはシュートでも良かったような…。35分には丸山がペナルティエリア内で倒されるもPKの判定はなし。タイムアップが刻一刻と迫っていく中で迎えた42分、ドイツはカウンターからプリンツが右サイドからドリブル突破してペナルティエリア内へ。パスを受けたバイラマイの右足が決まり2点目。時間的にも痛い2失点目を喫し勝負あり。0-2でドイツが銅メダルを獲得、日本は残念ながら4位で北京五輪を終えました。
なでしこは試合途中までペースを握りながらも後半に2失点、反撃を試みるもドイツの壁は厚かった…。本音で言えばメダルが欲しかったけど、4位という成績は大健闘といっても過言ではありません。北京五輪は6試合で2勝3敗1分けという結果で終わりました。それでも準決勝まで駒を進めたのは素晴らしかったと思います。日本サッカー40年ぶりのメダル獲得の夢は叶いませんでしたが、次のロンドン大会でメダルを獲得できることを願っています。日本のお茶の間を熱くしてくれたなでしこジャパンの皆さん、本当にお疲れ様でした。
22日は野球日本代表が準決勝で韓国戦。アメリカ戦はタイブレークの末に敗れて4位通過となり、準決勝で韓国と戦うことになりました。予選では韓国に敗戦、準決勝はリベンジマッチです。そういえばWBCでも準決勝で韓国と戦って勝利したんだよな…。これは2年前の再現もありうるぞ。これで勝てば銀メダル以上は確定、でも日本が欲しいのは金メダルです!この際だからソフトボール代表にあやかりたいです…。星野JAPAN、お願いだから勝ってくれぇ。打線爆発して~。
陸上では男子400mリレーの決勝が行われます。日本は予選で全体の3位通過とメダル圏内にいます。予選ではアメリカがバトンミスで敗退という波乱がありまして、女子も男子の影響からかアンカーでバトンミスがあり決勝に進めませんでした。どうした短距離王国・アメリカ?ジャマイカが男女ともリレーで金メダルを獲れば短距離の盟主が変わったも同然です。決勝ではウサイン・ボルトが登場予定、アサファ・パウエルとの2枚看板で世界新に挑みます。日本はボルト率いるジャマイカにどう立ち向かうのか?メダル獲得で朝原宣治選手に有終の美を飾れるか?これはもう見るしかないっ!
女子は両方とも打倒アメリカですけど星野は韓国に負けましたね。
ああ、ホークスも勝ちましたね。ソフトボールとなでしこジャパンを掛け持ちで見てたんでホークスのことなんか忘れてましたわ。
・スポーツ瓦版さん
ソフトボールでやっとアメリカに勝ちましたね。星野JAPANは…、最悪ね。3位決定戦見ないかもよ