日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

高校サッカーの決勝は山梨学院大付属VS青森山田に決定!

2010年01月10日 | soccer

昨年末の12月30日に開幕した第88回全国高校サッカー選手権大会。開幕戦で帝京高校が敗れると、東福岡、国見、野洲、前橋育英といった強豪校が相次いで姿を消しました。準々決勝まで終了し、準決勝から聖地・国立競技場が熱戦の舞台に。ベスト4に勝ち進んだのは、青森山田、矢板中央(栃木)、山梨学院大付属、関西大学第一高校(大阪)の4チーム。青森山田以外は初めての国立です。9日は準決勝2試合が行われ、第1試合は「矢板中央VS山梨学院」の組み合わせ、第2試合は「青森山田VS関大一高」がありました。


第1試合:矢板中央VS山梨学院大付
作陽(岡山)と広島観音を撃破し勢いに乗る矢板中央、関東勢最後の砦が栃木勢初の決勝進出なるか?快進撃を続ける山梨学院は初出場で決勝進出を目指しました。
まず前半7分、矢板は堀越龍也が左サイドからドリブルで持ち込んでシュートを放つも、ポスト右に逸れてしまいます。堀越は12分にもロングシュートを狙うもGKの正面。山梨は15分、右サイドでボールを繋ぐと、平塚拓真のクロスに宮本龍が狙うも相手DFに当たりゴールならず。
30分、山梨がロングボールでチャンスを作り、鈴木峻太が中央からシュートを放つが、矢板GK・三浦拓が横っ飛びでセーブ。続くCKでは宮本が足で合わせるもバーの上。迎えた前半35分、スローインから碓井鉄平のシュートはGKに防がれるも、こぼれ球を鈴木の左足シュートが決まり山梨学院が先制!矢板は前半終了直前に中田充樹が狙うも決まらず、前半は山梨1点リードで終了。
後半に入り、1点を追う矢板の惜しいチャンスが目立ちます。後半7分に細かいパス回しから、益子直樹がペナルティエリア手前から左足ミドルを放ちますが、GKにキャッチされます。10分にはCKを須藤貴郁が頭で合わせるも、枠を捉えられず。後半30分、左サイドのクロスは相手にクリアされた後、エリア内での波状攻撃が続き、右サイドのクロスを堀越がヘディングもバーに直撃、さらに味方が詰めるも同点ゴールならず。33分、CKを途中出場・石井涼斗が合わせるもボールはポスト右。38分にもミドルシュートが外れ、なかなか追いつきそうで追いつけない。
そんな中、1点をリードする山梨は後半40分、伊東拓弥がボールを持ち込んだ後、右サイドから駆け上がって来た碓井にパス。受けた碓井が直接右足で決めて山梨学院2点目。貴重な追加点を奪い、決勝進出をほぼ確実とする。2点差とされた矢板は、ロスタイムに猛攻撃を仕掛けるも、最後まで1点が遠く試合終了。2-0で山梨学院が勝利し、初の決勝進出を果たしました。

第2試合:青森山田VS関大一高
エース・野間涼太とU-17日本代表メンバーの柴崎岳、U-18候補の椎名伸志を擁する青森山田は、9年ぶり2度目の国立進出。タレント軍団が初の決勝進出に挑む。対する関大一高は、豊富な運動力と終盤での粘りで勝ち上がって来ました。準決勝第2試合は、ロスタイムに奇跡が待っていました!
立ち上がりから両チームとも決定的シーンを迎え、まず前半2分、関大一高はCKを小谷祐喜が頭で押し込むもポスト直撃、さらにもう一度シュートするもGKにキャッチされた。青森山田は6分、柴崎がエリア前からミドルを放つが、関大GK・樫根啓人が防ぐ。13分、右サイドの遠藤竜史からのクロスを柴崎が胸で落としてバックパス、野間が強烈な右足シュート、しかしGK・樫根がジャンピングセーブ、ボールはバーに直撃。これは惜しい!17分、関大は浜野友旗が右サイドから狙うもGKに阻まれ、続くCKでは頭で繋いた後に久保綾祐が押し込もうとするもGKに正面でキャッチされた。
前半30分、青森山田は成田鷹晃が右サイドからエリア内に進入した後、相手に倒されてPKを獲得。このPKを野間がキッチリと決めて1点を先取します。39分、椎名伸志が相手陣内でボールを奪った後、中央からのループシュートが直接ゴールネットに突き刺さって2点目を獲得。この美技は相手GKも棒立ちするほどでした。勢いに乗る青森山田は1分後、遠藤竜史が相手DFに囲まれるも、鮮やかな切り返しとターンで振り切った。ただシュートはバーを越えた。前半は2-0で青森山田リード。
後半立ち上がりも青森山田のペースは変わらず。4分に野間ミドル、6分には中島龍基がワンツーから抜け出すも3点目は生まれず。関大は後半20分、左サイドのクロスに途中出場の浅井哲平が飛び込むもポスト右。22分のCKでは小島悠司がヘディングを見せるも決まらない。30分、前線で繋いだ後、浅井がシュートを放つもGK正面。再三反撃のチャンスを見せる関大一高だが、1点をなかなか返す事ができません。
青森山田は38分、左サイドからチャンスを作り、最後は野間がシュート。これは僅かに外れて野間は頭を抱える。この後もチャンスを迎えるもダメ押し点が生まれず。このまま青森山田が完封勝利で終わるかと思われた後半44分、関大は横川玄がワンツーで抜け出してクロス、最後は久保の左足シュートが決まり1点を返します。この1点で流れが変わり、後半46分に自陣からのFKのこぼれ球を井村一貴が左足で放ってゴール!関大一高が終盤の粘りで奇跡の同点に追いつき、逆に青森山田はまさかの2連続失点…。濃密で劇的な90分間は2-2のタイスコア、勝負はPK戦に持ち込まれました。
運命のPK戦、1人目は青森・柴崎が上手く転がして成功したのに対し、関大は小島のシュートがGKにセーブされる。2人目、青森・中島が関大GK・樫根に止められ、関大・久保もGKに止められてしまい、関大は2人連続ミス。青森GK・櫛引政敏好セーブ連発!3人目は青森・野間と関大・小谷が成功、4人目も両者成功し、3-2と青森山田が決勝進出に王手。5人目は赤坂勇樹は決まれば勝利決定の場面でしたが、無情にもポスト直撃…。外すと後がない関大の5人目・梅鉢貴秀。梅鉢のシュートは櫛引に止められ勝負あり。青森山田がPK戦の末関大一高に勝利!激闘を制して初の決勝進出です!


というわけで、準決勝2試合は山梨学院大付と青森山田が勝ち上がり、11日の決勝戦で両者が対戦します。今回は特に第2試合が印象的で、序盤から決定的シーンが生まれ、前半に青森山田が2点を取り、このまま勝つのかなと思ったら、後半終了前に関大一高が同点に追いつき、PK戦では櫛引選手が3本止める活躍で青森山田に軍配。最後まで熱い試合、今大会のベストバウトと呼んでもいいでしょう。関大一高は敗れはしたけど、終盤の粘りと奇跡の同点劇を見せてくれました。本当に選手たちに拍手を送りたいですね。
決勝戦の「山梨学院VS青森山田」は、どちらかが勝っても初優勝という試合になりました。まず山梨学院はこれまで4試合で失点が未だにゼロの堅守、8人で10得点の「全員サッカー」で勝ち進んできました。初めての全国大会で決勝まで来れたのは選手たちも信じられない気持ちがあるはず。決勝では大一番でのプレッシャーに打ち勝ち、23年ぶりの初出場初優勝を目指します。青森山田は、柴崎・野間が実力を思う存分見せており、野間選手は今大会4得点。決勝でもゴールを決めれば大会得点王の可能性も見えてくると思います。決勝は攻撃の山田VS守備の山梨となりそう。決戦当日はどんな試合内容になるのか本当に楽しみだ。


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