静岡ラーメン放浪記2

ラーメン大好きな管理人が、自ら食べ歩いた静岡のラーメン店を巡る紀行文。
最近では居酒屋放浪記になりつつあります。

ゲームの理論トレーニング

2018年11月21日 07時30分22秒 | 最近読んだ本
ゲーム理論トレーニング

 逢沢 明  著



 いつもの市立図書館で借りてきた一冊です。
ゲームの理論についてわかりやすく解説されていて読みやすい本です。
本誌の裏表紙にはこう書いてあります。



本書を読んで
あなたの頭が勝負頭脳に切り換われば、
自然と戦略思考が身につきます。
そして、相手がいるゲームで勝つことができます。
勝つことができるのですから、
相手に負けることはなくなります。

 負けず嫌いな私としては何とかマスターしたいと思って、じっくりと読みました。
その結果はともかく、1か所だけですが、数学的に間違っている部分があったので、指摘しておきます。
それは本書101ページにある、「問3-5 ギャンブルの方針」です。
そこにはこう書かれてありました。



 みなさん、どこが間違いかわかりますでしょうか?
直観的におかしいぞと思われた方は、数学のセンスがあります。
ギャンブルの確率は、賭け方では変わりません。

 正解は、「このかけ方で正しい」です。
その理由を説明します。

 本書では二回のギャンブルをやって、説明しています。
しかしその組み合わせが問題です。
「勝ちと負けを交互に繰り返した場合」
で計算していますが、こうならないのは明白ですね。

 2回のギャンブルをすると、その勝ち負けの組み合わせは4通りです。
確率はそのすべてを含めて計算しなければいけません。
本書に書いてある通り、「勝ちの後負け」と「負けの後勝ち」では、それぞれ1パーセント不利です。
しかしもう二通りの場合が同じ確率で起こります。

 つまり、「勝ちの後勝ち」と「負けの後負け」という場合ですね。
計算をすると、前者では21パーセントの利益、後者では19パーセントの損になります。
つまり合計すると2パーセントの利益ですから、4種類を合わせるとプラスマイナスゼロというわけです。

 不正のない平等なギャンブルでは、賭け方によって確率が替わることはありません。


コメント
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