That's awesome

海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

The Blind Banker by John's Blog

2016-04-01 08:05:46 | Sherlock S1 JW's Blog
ジョンブログ、「死を呼ぶ暗号」事件です。


http://www.johnwatsonblog.co.uk/blog/28march

28th March
The Blind Banker

シャーロックと僕が銀行に行ってからすべてが始まった。
僕たちは彼の旧友に呼び出された。その男は予想に違わない銀行家だ。
誰かがオフィスに侵入し、肖像画にスプレーで落書きをしていった。
大して面白くもないことだと思うかもしれない。
だけど、誰がやったにせよCCTVには何も映っていなかったんだ。
その銀行はフォートノックスみたいに厳重なのに形跡もなかった。


シャーロックが銀行家のひとり(▓▓▓▓▓ ▓▓▓ ▓▓▓▓)(*)と話をしようとフラットを訪ねたけど彼は既に死んでいた。
一見自殺のようだったがもちろんそうじゃない。銀行にあった落書きは警告だった。死の脅迫。
警察は自殺だと考えていて、僕もなんだけど・・
とにかく、部屋はロックされてたし、死体の手には銃が握られていた。自殺に思えた。


だけどシャーロックはフラットでの些細な事から▓▓▓ ▓▓▓▓ (*)が左利きだと気づいた。
彼は僕たちが気づかなかったことに驚いたと言った。
悲しい事に彼は本気でそう思ってる。彼にとってはすごく簡単な事なんだ。

シャーロックの言葉を裏付けるかのように、また殺人が起きた。
ジャーナリストだ。彼の部屋も鍵がかかっていた。
恐らく彼も殺人者から身を守れると思っていたんだろう。
僕たちはふたりの繋がりを調べる必要があった。
シャーロックは落書きが古来の暗号だと解明した。
で、僕たちは彼の「友人」に会いに行った。正しくは「非行少年」だと思う。


手短に話すと、僕は警察で見つけ出した▓▓▓▓▓ ▓▓▓▓▓(**)の手帳を読んだ。
それがシャフツベリーストリートにある中国の雑貨店に僕とシャーロックを導いた。
安っぽいものばかり置いてある店だったけど欲しいものが手に入ったんだ・・・
落書きのサインは数字だ。昔の中国の数字。
シャーロックは店の上にあるフラットにしばらく誰も居なかったことに気づいた・・・
だけど窓は開いていた。


探検している間、僕は外で立ったまま放っておかれたよ。
博物館で働いている女性が所有しているフラットだとわかった。
今だから言うけど、僕はとても混乱していたと認めなければならない。
人や場所すべてが不規則にリンクされていた。
僕たちが銀行を訪れたのも以前から決まっていたかのようだ。

博物館で働いている女性、スーリンは本当に見事だった。
不安を感じていた彼女は博物館に隠れていた。
けれど彼女はそこに隠れながら中国の古い茶器の手入れをしていた。
ばかげた行動だったけど不思議と美しくもあった。シャーロックでさえ感銘を受けていたと思う。


大規模な密輸活動や組織の裏切り者を殺すために送られる暗殺者について話してくれた。
それは銀行家とジャーナリストに起きたことだ。
そして彼女にも。


僕たちは密輸組織が中国の骨董品で取り引きをしていると考えていた。
銀行家とジャーナリストは出張が多かったからイギリスにそれらを持ち込めた。
彼女は骨董品のエキスパートだったからギャングは彼女に接触していたんだ。

僕たちは彼らが盗んだものをどこで売りさばいていたのかを突き止めたけど、
暗号の意味を解明しなければならなかった。
数字の出典は本だ。暗号のひとつひとつは本のページを示していた。
問題はその本が何なのかだった。誰でも手に入れる事ができる本。


その一方で僕はデートに出かけた。ある女性と会ったんだ。彼女の名前はサラで素晴らしい女性だ。
シャーロックは僕と彼女のためにサーカスのチケットをくれた。
ただし、自分の分も手に入れていたけど。
僕とサラの初デートに変人の探偵も一緒なんだ。うまくいきそうにないと思ったよ。
案の定、シャーロックはしばらくの間僕たちの隣にいた。
そのあと変な武将の格好をした暗殺者と舞台の上で戦ったけど。


幸い、サラは僕が彼を助ける事を気にしないようだった。
僕たちはシャーロックを助けだしたあとフラットに戻った。
シャーロックはもちろん、いつもの高慢で嫌な性格を発揮してサラを無視した。
スーリンが既に暗号の一部を解いていたことを彼女が指摘するまではね。
シャーロックは何かの目的で急いで出て行き、残された僕とサラは誘拐された。
最悪のデートになったよ。


僕たちはオペラ歌手(***)と暗殺者に銃で脅された。
もちろん一番心配だったのはサラだ。彼女は何も知らされていない。何ひとつとしてね。
もちろん、最大の皮肉は彼らの目的は僕でさえなかった。
僕はシャーロックと間違われたんだ。彼らはサラを殺そうとしていた。
僕がシャーロック・ホームズだと思っていたからね。


シャーロックが僕たちを見つけ、無事に脱出して任務は完了した。
彼らはヘアピンを探していたんだ。この狂気と死の原因がヘアピンだよ!
シャーロックはそのヘアピンがどこにあるか知っていた。
彼は以前、目にしていたんだ。そんなところだ。事件は解決。
中国の暗殺者やオペラ歌手(***)、暗号とロンドンの地図に隠された秘密のメッセージ、
そして密輸組織と渡り合った数日間だった。あとは神のみぞ知る。
美しい女性にも出会ったんだ。まさしくジェームズ・ボンドだ。


僕はこういう生き方を好むんだろうね。否定はしない。
だけど、それは危険な人生を選んでいるという事だ。
シャーロックは諮問探偵として生きる事を選び、僕は彼の仲間でいることを選んでいる。


だけどシャーロックは有名になりつつある。
タクシードライバーがモリアーティがシャーロックを知っていると言っていたように。
そして、オペラシンガー、彼女もシャーロックの事をすべて知っていた。
どのくらい前から彼のあとを追っていたんだろうか。
そしてそれはサラやハドソンさんのような人たちにも起こりえるのだろうか。


シャーロックの冒険に巻き込まれる人たち・・・・その人たちも安全とは言えない。
彼らは軍隊を率いてシャーロックのもとに来るんだ。


コメント

君、クスリやってるのか?
Bill Murray

全然理解できないんだけど!
Harry Watson

めちゃくちゃに入り組んでいてすごかったんだ。
街中の至る所や人が密輸組織と繋がっていて、世の中には何があるのだろうと思うよ。
君の隣に座っているのは何者だ?何をしている人なんだ?って。
John Watson

ジョン、これは最低だ。「それから僕たちはここに来た!その後、僕たちは走り回った!で、それは暗号だったよ!」全部これじゃないか。解析はどうしたんだ、ジョン?解析だよ!僕がどう解決したのか。僕はどうして行くべき場所がわかるのか?
「彼の冒険に巻き込まれる人たち・・・・」の部分、僕の何だって?
すまない、まさかとは思うがどう見ても僕は子ども向けのキャラクターじゃないか。
Sherlock Holmes

だって君は子どもみたいじゃないか。帽子が似合いそうだし・・・
John Watson

それから、文章はピリオドを使えば終わるという事にも気づいてくれ。感嘆符の使い過ぎだ。
Sherlock Holmes

いちゃいちゃするならよそでやってよ!!
Harry Watson

君はシャーロック・ホームズにそんな事を言うべきじゃない。
彼は君なんか足元にも及ばない男なんだ。
theimprobableone

あんた本当にキモイよ!!
Harry Watson

ジョン、新しい友人のジムがみんな人生は自分自身で選択をするんだって言ってたわ。
あなたがそんなに他人のことを心配しなくてもいいと思うの。
あなたにジムの話はしたかしら?
Molly Hooper

君のブログを読んだよ。彼はとても・・・・やさしいね。
John Watson

そうなの。
Molly Hooper

大家に洗濯を頼むより自分たちで洗ってくれるなら、彼は完璧なんだけど。
Marie Turner

私よ、ハドソンさんよ。
Marie Turner

ブラボー、ジョン。
Mike Stamford

ああ、そうだな。ブラボー。
Anonymous

どうやってシャーロックの奴と話をするんだ?
彼の助けがほしい。
Barry Berwick

彼のサイト「推理の科学」にコンタクトして。
John Watson

あら、新しい事件ね!!それで私はいつ遊びに行けるの?
Harry Watson

ちょっと今は忙しいけど、近いうちに会えるよ。
John Watson

ジョン!飛行機のチケットを予約してくれ!ミンスクに行く!
Sherlock Holmes

(*)ヴァンクーンです。
(**)ルーキスです。
(***)シャン将軍です。

以上です。

不規則にリンクされてた…の後の銀行を訪れたのくだりは、
いろいろ考えたのですがこういう解釈もアリかなあと意訳しちゃいました。

相変わらずコメントで会話するふたりが可愛いし、ハリーがナイス突っ込み過ぎ(笑)

コメントのBarry Berwick はS3に出てくるクライアントなんですね。

それにしても本文のラストは今読むと泣けるわ。
この頃のジョンはどこに行ったのかしら(泣)

今日から新年度スタートですね。
入社式で新入社員が東京に集まるせいか朝の電車が大変な事になってました。
でも私の年度末はまだまだ続きます(泣)
今日は友人たちとお花見なので頑張らないと~

「FYI」 by John's Blog

2016-03-14 07:55:17 | Sherlock S1 JW's Blog
FYI
昨日アップした動画ですがやはり規制されてしまったので、今朝削除しました。
見てくださった方には本当にすみません。
またいつか何かの形でお目にかかると思いますので
その時はまたよろしくお願いいたします。

自分のお知らせから始めてしまいましたがジョンブログです。
「The Blind Banker」のあとに書かれたブログになります。

FYIは「For Your Information」の略ですがメールのやりとりでよく使います。
とりあえず知っておいてね、とか、参考にしてね、という内容のメールを転送するときに
FYIと書いて送る事が多いです。3文字なので楽チンです。

FYI

3月27日

面白い数日間だったよ。仕事も見つけたし。
密輸組織をやっつける手助けもしたんだ。
詳しい事は次回に書くけど。

ああ、でもその前に、重要なお知らせを!

これが僕。


これはシャーロック。


わかった?ロンドンの犯罪者のみなさん、どっちがどっちなのかちゃんと注意してくれ。
そうすればみんなの時間と手間が省けるんだよ。
これ以上混乱させないためにもプロフィール画像も変えたからね。

別の話になるけど、シャーロックにまた違う暗号のメッセージが届いたから
自信のある人は推理の科学に行ってみて。


コメント

は?
Harry Watson 27 March 20:11

聞く気にもならないよ。
Bill Murray 27 March 21:22

君は秘密のメッセージをトライしてないだろう?ジョン。
Sherlock Holmes 27 March 22:09

「ダイヤモンドは永遠に」とボンドナイト from The Blog of JW

2015-06-18 23:09:01 | Sherlock S1 JW's Blog
ジョンブログの「ピンクの研究」の続きとシャーロックの「推理の科学」の続きです。


その前に・・・
今日、何度か「ほぼ日」という言葉を目にしまして、「ほぼ日」って何?となったわけですが、
要約すると「ほぼ日刊イトイの海外ドラマ座談会ep8が最低だった。」らしいんです。
こういう話題にはまったく疎い私なのでそんなサイトがあるのさえ知らなかったのですが、
主にシャーロックファンが怒っていたので何がそんなに最低だったのかすごく気になってしまい、
帰りの電車の中で読んでみました。
最低でした(笑)
アメドラ中心の座談会な感じですが今回はソニー・ピクチャーズの人とHuluの人がメインで、
欧州のドラマの話もしちゃうよってなノリなんでしょうか。
アメドラが好きなのは別にいいのですが、ソニーの人が英国ドラマに対する情報が残念なほど古くて。
それなのにかなりネガティブな事を書いているからみんなの怒りを買ってるような感じでした。
よく知らないなら話題にしなければいいのにね。

しかもBBCシャーロックはワトソンとシャーロックのボーイズラブだから女性に人気がある、とか、
高いDVDが売れるのはアイドル的な感覚と同じ、とか、英国ドラマはあまりヒットしていないとか、
もう突っ込みどころ満載な内容でしたよ。英国とホームズ舐めすぎでしょ。
デンマークを東欧と言ってる時点でアレですけどね。
あ、BLに関しては以前「BRUTUS」の海外ドラマ特集のシャーロックでPIXIVに言及されていた事を思えば
全然マシだと思いますけど(笑)

前置きが長くなってしまいました。
ジョンブログの「ダイヤモンドは永遠に」のコメント欄のシャーロックとジョンの会話の中に出てくる
ボンドナイトの話がシャーロックのサイトに続いている事もあったのでまとめてUPしちゃいます。
時期的には「死を呼ぶ暗号」の前後になるんだと思います。




23rd March
Diamonds are forever

ただし書くことはなにもない。シャーロックが事件を引き受けなかったから何の話もないんだ。
どうやら消えたダイアモンドにはまったく興味が湧かなかったらしい。
なのに僕たちは今日死体を発見してそれが彼をエキサイトさせたんだよね。

コメント

前にどこかでそのフレーズ聞いた覚えがある。ダイヤモンドは永遠に?
Sherlock Holmes

ジェームズ・ボンドだよ。ジェームズボンドは知ってる?
John Watson

その名前は聞いたことがある。
Sherlock Holmes

君、見た事はないだろう?よし、ボンドナイトをやろう。
John Watson

楽しみがあるのはいいことだ。
Sherlock Holmes

皮肉は機知としては最低レベルだぞ。
John Watson

それは違う。例えば、棚から落ちる猫の動画。君はそれを12回も見たと言い張ってた。
Sherlock Holmes

That WAS funny.(あれは面白かった。)
ところで君、階下にいるのになんで僕のブログにコメントしてるの?
※be動詞を大文字にするのは、強調の意味があるそうです。
この場合はfunnyを強調しているので「本当にすごーく面白かった動画」となるそうです。
John Watson

I. AM. BORED. 退屈なんだ。君の缶ビールを吹き飛ばすための温度で悩んでる。
Sherlock Holmes

OK、わかったよ。今降りていくから。
John Watson

以上です。やーだ、もー、かわいー!
やっぱりS1こそゴールデンデイズですよ~。

そして「科学の推理」FORUMの3P目です。
FORUMP3
太字が最初のポスト主です。


Barry Berwick:
助けてください。ベラルーシで殺人で逮捕されます。
罪を免れるためにみんなあなたを頼っています。家族にはお金がありますのでいくらでも払います。


SH:
僕が金に興味を持つとでも?

John Watson:
そうだよな。

SH:
ベラルーシには行った事がない。英国大使館に連絡をとって詳細を手に入れる事にする。
※この部分はグレードゲームの前振りなってるんですね。



Anonymous:
私のメールは届きましたか?


SH:
届いた。最初のメッセージは解読した。ゾッとしたよ。

Anonymous:
それが皮肉でなければいいのですが。

SH:
もちろん皮肉ではない。
このバカの2度目のメッセージを解読したい人はHidden Messages を見てくれ。

Anonymous:
自分では解読しないんですか?

Anonymous:
あなたの注意を引くには方法を変えないといけないようですね。
※これでグレートゲームになっていくんですかね。



SH:
www.johnwatsonblog.co.ukでブログを書いているジョンの提案で
僕はこれからジェイムズ・ボンドの鑑賞に取り掛かるところだ。


SH:
ばかばかしい。

SH:
不合理だ。

theimprobableone:
私は「市民ケーン」が好きですよ。まともな映画ですし。

SH:
実は夢中になり始めている。すごくエキサイティングだ!

John Watson:
君がもっと集中してくれたらもう少し楽しめると思うけど。

SH:
Bless you、ジョン。でも僕には必要ない。
※Bless youは以前も結構悩んだのですよ。ジョン、くしゃみした?とか。
多分、お気づかいありがとう、とかご忠告感謝する、とかそんな意味なのかも。



theimprobableone:
あなたの新しいフラットメイトは鈍いようですね。あなたにはその知性に見合う人が必要ですよ。


John Watson:
うちに遊びに来たらどうかな?あんたに会いたいし。



SH:
僕はタバコのためなら君たちみんなを殺しそうだ。


John Watson:
少しは家事をやってみたら。気が紛れると思うよ。その方がフラットも無傷で済む。

SH:
ハドソンさんにやってもらってくれ。彼女は僕たちの世話が好きなんだ。

John Watson:
君が頼めよ。

SH:
いつも君がやってるじゃないか。

John Watson:
弱虫。

SH:
ミルクが切れてる。




最後は再びジョンブログです。

23rd March
A rant

僕が嫌いなものが何だか知ってる?無人のセルフレジだよ。
時間を節約するために置いてあるんだけど、全然節約なんてできない。
こんなの誰も必要としてないよ。スタッフが助けに来なくちゃならないし。
どうやって節約しろって言うんだ。


コメント

私もいいかしら?
バーに入ってから飲みたいものを決めるやつらに我慢できないのよ。
あらかじめ決めておけって!うーっ!
何か他の事を考えようとしてるんだけどね。
Harry Watson

地下鉄のコヴェントガーデン駅のエレベーターはすごく時間がかかるよ。
Mike Stamford

私が持ってきた新しいリップスティックなんだけど包装の色が中身に全然見合ってなかったのよ。
コニー・プリンスの話を聞いておけばよかった。安物は買っちゃダメよ!
Molly Hooper

私の家具に剣の傷があるの!
Marie Turner

ところで私はハドソンさんよ。
Marie Turner

愚かだ。
theimprobableone

フリーク
sallydonovan

退屈な日々に不満がある退屈な人達の壊滅的な退屈だ。
Sherlock Holmes

確かに。
Anonymous



私も週末はシャーロックナイトやっちゃいます。
友人への啓蒙活動の一環ですが、前回はS1だったので今回はS2です。
でもS2で終わるとは思えませんけど。
あのクリフハンガーに耐えられる人などいないでしょう(笑)

"A Study in Pink" from The Blog of JW

2015-05-20 07:22:19 | Sherlock S1 JW's Blog
このあたりはいろいろな方が翻訳されているので何を今さらなのですが、
このブログでもやっておきたかったんです。。。
他とはちょっと一味違うかもしれない(超意訳って意味で)ジョンブログです。

そういえば先日BBCのサーバーがダウンしていましたよ。
BBCでもダウンするんですね。ちょっとびっくり。

伏字は???????になっているかも^^;



A Study in Pink

ピンクの研究
2月7日

法の関係で名前や場所を数か所消したけど、これは僕がシャーロックと越してきた夜に起きた出来事なんだ。

僕がシャーロックと初めて会ったとき、彼は僕に僕の身の上に起こった事を話していた。
僕の足や日焼け、携帯から僕の事がわかったようだ。
それが彼の仕事なんだ。
シャーロックはあらゆる人のすべてをすぐに見抜いてしまうので隠そうとしても無駄だ。
しかし、信じられないのは、部分的な事に関して彼は見事なくらい無知だって事だ。

例えば今朝、首相が誰なのか僕に聞いてきたんだ。
彼は地球が太陽のまわりをまわっていることを本気で知らなかったようだ。
本当に彼は知らなかったんだよ。
太陽が地球のまわりをまわっているとか、そう思っていたわけじゃない。
彼はそんな事どうでもいいんだ。僕にはまだ信じられないけど。

いろいろな点で彼はこれまでに会った誰よりも賢いんだけど、怖いくらい空白の領域がある。
少なくとも今は慣れた。いや、言っとくけど、本気で慣れる事はないと思う。
何て言うか、初日から何が起こるかなんてわかるわけがないし、僕に何ができた?
僕がフラットを見に行っていた時に突然スコットランドヤードの▓▓▓▓▓▓▓▓警部が入ってきたから驚いた。
シャーロックは彼がなぜ来たのかは既にわかっていた。
またひとり死んだ。今回の場所は▓▓▓▓▓▓▓だった。
シャーロックに一緒に来るかと聞かれたので僕は興味をそそられて同行することにした。



タクシーの中で彼は僕の一言一言や一挙一動、
電話のほんのわずかな事から僕の過去をどう推測したのか説明してくれた。
本当に驚いた。
その事について書こうとしたけどちゃんと説明できないと思うから彼のサイト「推理の科学」を見て確かめてみて。
明らかに天才である彼のところに警察が助けを求めにきたのにも僕は驚いた。
彼は「諮問探偵」だと言った。
もちろん某尊大な男が自ら世界で唯一の肩書きを自分に与えたんだけど。

僕たちが▓▓▓▓▓▓▓ に到着してから驚いたことに彼は僕を同僚だと紹介した。
彼には今まで同僚などいなかったらしく、警察は驚いたみたいだった。
そこにはピンクの服を着た女性の死体があった。
彼女は毒によって死んでいた。
今回もシャーロックは女性を見ただけで彼女のすべてを把握した。
彼女の服、足に飛び散った泥、そして何よりそこにあったものがなくなっていた。彼女のスーツケースだ。
その事が彼をエキサイトさせた。消えたピンクのスーツケース。



彼は死体をそのままにしてスーツケースを探しに行ってしまったので当然ながら僕は置き去りだった。
僕と話をした女性の警察官がシャーロックを一言で表現した。
「彼はこれに興奮するの。」確かに彼は興奮した。
彼は死んだ女性や他の被害者などどうでもよかった。
もしシャーロックがフラットに戻って僕と大家さんがのどを切られて倒れているのを見つけたとしても,
彼は頭脳の訓練だと見なすだけだと思う。

「ファンタスティック」って叫んで両手をこすり合わせ、
「だがドアはロックされているし、どうやってお互いを殺したのか?」ってね。
女性の警察官は彼の事をサイコパスだと言った。
辛辣な物言いはとてもじゃないがプロの分析とは思えないが
僕も彼と初めて会ったときに彼の事を「the madman.」と書いていたよ。

さて、僕はベイカーストリートに戻るとシャーロックからテキストを送るよう頼まれた。
シャーロックはスーツケースを見つけ彼女の携帯電話がなくなっていることに気づいた。
彼は犯人が電話を持っていると確信していたので僕にテキストを送らせたんだ。



シャーロックがスーツケースを見つけたのは被害者の服と同じようにピンクだと気づいていたからだ。
僕はそんな事など思いもしなかったのでシャーロックにそれを言うと、バカだと言われた。
彼はけんかを売っているつもりはなくただ思ったことを言っただけだ。
僕はもっとひどい言葉で呼ばれていた事があったけど、彼の不愛想にはちょっと驚いた。
彼にとって礼儀とかそんな事はどうでもいいんだよ。
なぜ彼に同僚などいないと思われたのか、僕は理解し始めた。

そのあと、僕たちは張り込みをした。
僕が送ったテキストの住所に犯人が現れるかもしれないからその場所は見えるレストランで待った。
通りの向こうでタクシーが止まるのが見えた。
僕たちは急いで店を出たが車は走り去っていった。
シャーロックは車を追うと言い張り、幸いにも彼はロンドンの裏道を知り尽くしていた。
僕たちは道から道へどこまでも駆け抜け、何とかタクシーをつかまえる事ができた。
そしてその乗客が殺人犯ではなかった事だけが収穫だった。
彼はロンドンに着いたばかりだった。

その日は僕の人生において最もばかげた夜だった。
つまり、ロンドンで追いかけっこをするなんて誰もやらないよね。でも僕たちはやったんだよ。
しかも、それによってシャーロックは僕の足が心因性によるものだと証明してみせた。
彼は賢いって言ったよね?



僕たちがフラットの戻ると▓▓▓▓▓▓▓▓と警察が来ていてスーツケースを調べていた。
この事でシャーロックがどれだけ怒ったか、実を言うとその様子を見てるのはかなり面白かったよ。
シャーロックは自分が法の適用をうけないと思っていることを僕はつくづく実感した。
シャーロックは▓▓▓▓▓▓▓▓が自分より一枚上手だという事実にも耐えられなかった。
▓▓▓▓▓▓▓▓ はシャーロックを子どもだと言ったが、いろいろな意味で彼はそうなんだ。
シャーロックは他人にどう思おうが気にしないしそれが尊大たる所以だと言ったけど、
気にかけていないというわけではないんだ。
彼は気にする事が当たり前だという事を理解していないんだよ。
他人がどう思うのかを考えるのは普通の事だけど、彼は子どもみたいに社会のルールを理解していないんだ。
だからこそ他人を暴露するのが得意なんだろうけど。



シャーロックは誰もがバカだと思っているから誰かが何か賢い事をしたとわかるとクリスマスの子供のようにはしゃぐ。
僕の事じゃなくて殺人の被害者。
彼女は電話をなくしたわけでも置き忘れたわけでもなかった。
彼女は死を覚悟したからタクシーの中に電話を残した。
今の携帯電話には追跡できるようにGPSシステムが搭載されている。
頭脳明晰なその女性は僕たちを殺人者まで導いてくれた。
しかも彼は僕たちのフラットの外にタクシーをとめていた。
運転手が殺人者をタクシーに乗せて走っていたと思ったからロンドン中を追いかけたけど、運転手が殺人者だったんだ。
それは、彼らを迎えに行くだけで首尾よく被害者にたどりつける方法だった。

当然、シャーロックは全面的に、そして完全に頭がおかしいので、殺人者と話しがしたくてタクシーに乗り込んだ。
繰り返すけど、シャーロックはルールに興味などないし、なぜドライバーがここに来たなどにも興味はないんだ。
彼が特に関心を抱いていたのは犯行を止める事だったから、
警察に彼らが探している男が外にいる事を知らせる考えがシャーロックの頭をよぎらなかったわけではないと思う。
シャーロック・ホームズの興味はなぜ殺人者が犯行に及んだという事だ。
殺人者にそれを聞くためには二人きりになりたかった。
それは彼にとって何よりも重要だった。自分の命が脅かされているにも関わらずに。



タクシーの運転手はシャーロックを継続教育大学まで乗せていったんだけど、
そこはお互いに教育する事ができるので、そう、彼らの潜在意識が推し量れるよね。
僕は本当の意味では理解してないし、正直なところ理解したいとも思わない。
あれほどのサイコパスだ。僕たちの知識を超えている。かなり危険だ。とても恐ろしいよ。
後にシャーロックは何が起こったか僕に話してくれた。
タクシーの運転手の脳には動脈瘤があった。彼は死に瀕していた。
彼は被害者をタクシーに乗せどこかに連れて行っていた。
その後、彼らに選択をさせる。2つのカプセル、無害のものと死に至らせるもの。そのうちひとつを飲ませる。
これ以外を選んだ場合は撃つという事だった。

彼のタクシーに乗り込んだかわいそうな人たちの事を考えると凄まじい怒りが湧いてくる。
そのうちのひとりはまだ子どもだったんだ!
彼らは地獄を味わったに違いない。
だがシャーロックは、頭のおかしい親愛なるシャーロックは彼の理解者だ。
タクシー運転手が杞憂していたよりずっと、彼は被害者たちより長生きをした。
彼は生殺与奪の権限を持っていた。
だからシャーロックはこれを理解したと心底思う。

僕と警察は二人の行先を何とか突き止め、後を追った。
だが遅かった。僕たちが到着した時にはシャーロックがカプセルを飲もうとしているのが見えた。
彼はそうせざるを得なかったのではなく、知力のゲームだったからだ。
彼はもう一人の尊大な、思い上がったサイコパスに勝たせるわけにはいかなかった。



その時、誰かがタクシーの運転手を撃った。
敵だっているだろうから驚くことでもないけど誰かが撃たれるのを見たのはアフガニスタン以来だ。
決して慣れる事ではない。
誰かが他の誰かの生殺与奪の権限を持ったとしても、撃ったのが誰であれ僕は歓迎する。
シャーロックの命を救った事は疑いようもないからだ。
正直に言うと、その男が何の罪もない人たちを車に乗せて殺した事を思うと
相応の報いを受けるよりは即死のほうがマシだったんじゃないかな。

その後の事?
僕とフラットメイトはチャイニーズレストランに行ったよ。
僕が言ったとおり、彼は美味いレストランを確かに知ってたよ。



実はこれだけじゃなかった。
タクシーの運転手が死ぬ間際に名前を言った。
彼を助けた誰かの、或いは何かの名前。モリアーティ。
僕もシャーロックもその名前を聞いたことがなかった。
もちろん、彼は気に入ってたよ。宿敵ができたと思ったようだ。
彼は奇妙な子どもなんだ。

その夜以降?それで終わりじゃなかったよ。
話したいことがたくさんあるんだ。

コメント

コメントは削除されました。
Harry Watson

子どもが読むかもしれないだろう、ハリー。
John Watson

わかったわよ。だけど本当なの?本当にそんなひどい事があったの?
精神異常者だからだわ。
Harry Watson

その通り。
John Watson

エキサイティングね。ターナーさんのコンピューターでこれを書いてるのよ。
彼女のところの下宿人のひとりが私にフェイスブックを勧めるんだけど私はみんなの干渉をしたくないのよ。
私は隣の家でこれを書いてるのよ。
Marie Turner

はは、ありがとう、ハドソンさん。後でビスケットを持ってきてくれたりします?
John Watson

I'm your landlady not your housekeeper.
Marie Turner

素晴らしいよ!勲章に値する!
Bill Murray

もし私がシャーロックの同僚だったら当然もっとはやくに事件を解決できたでしょう。
なぜあなたはスーツケースがピンクだとわからなかったのですか?
theimprobableone

アンタ誰よ?その名前は何なの?
Harry Watson

私はシャーロック・ホームズのエキスパトです。
あなたのような人には彼を決して理解できないでしょうけど私は理解できます。
theimprobableone

(※theimprobableoneのコメントの文字が全部小文字なので)
少なくとも私は大文字を使う方法は理解しているわよ!!!
Harry Watson

大文字は私が無視することにしている社会の慣例のひとつです。
あなたは社会の一員であるようプログラムされているんですよ。あなたは臆病者ですね。
theimprobableone

コメントは削除されました。
Harry Watson

言葉に気をつけろよ。ハリー!
John Watson

ブラボー!ジョン。君ならできると思ったよ。
Mike Stamford

シャーロックはアメージングだわ。彼は本当にブリリアントよ!!!
Molly Hooper

彼は天才だよ。いつか彼に会えるといいな。
Anonymous

フリーク
Sally Donovan

ジョン、僕はたった今これを見つけたばかりだ。
ざっと読んでみたが正直なところ、何と言っていいかわからない。
僕の仕事は精密科学だからちゃんとそれなりに扱ってくれないか。
これではまるでロマンチックアドベンチャーだ。
君は僕の分析的推理を重点的に書くべきで他は必要ない。
Sherlock Holmes

君がミルクを買う番だぞ、シャーロック。
John Watson

シャーロックが真面目に苦言を呈しているのに、
牛乳買ってきての一言で終わらすジョンの無敵加減はスゴイですよね。最高です。

"My new flatmate" from The Blog of JW

2015-05-14 08:20:29 | Sherlock S1 JW's Blog
ジョンブログです。
ピンクの研究の翌日に書かれたブログになります。


1月31日
新しいフラットメイト
My new flatmate

僕は昨夜フラットを見に行った。ちゃんとした感じのいいところだった。
シャーロックは既に引っ越しが済んでいたのでちょっと散らかっていたけど、
僕が前にいたところよりは全然マシだ。

彼は変人かって?
彼には興味をそそられるよ。尊大で横柄で仰々しい。危険な男だってことは僕にもわかる。
退屈はしないだろうしガス料金は誰が払うのかテレビは何を見るのか言い争いにはなるとも思えない。
だけど、うん、きっと、たぶん、間違いなく彼は頭がおかしいと思う。
でも彼は美味いレストランを何軒か知ってるし悪い事ばかりでもないよ。

で、僕たちはフラットをパッと見て大家さんとも話した。
それから警察が来てシャーロックに死体を見るよう依頼をしてきたので僕たちは犯罪現場に行った
殺人者を追ってロンドンの道を駆け抜けて、シャーロックは連続自殺/殺人の事件を解決させた。

そのあと、美味いチャイニーズレストランでの僕のフォーチューンクッキーが言うには
「この世には全く新しいものはない。すべては成し遂げられている」だった。
あの夜がなかったらそれに同意していただろう。


コメント

何があったのよ。電話に出なさいよ!
(ハリー・ワトソン)

頼むから電話に出てくれ。
(E・トンプソン)

君がブログをやっていたなんて知らなかったよ、ジョン。
君がキーボードを打つなんて意外だ。
シャーロックに何が起こっても僕は少しも驚かないよ。
グッドラック、相棒。
(マイク・スタンフォード)

ニュースを見たんだけど君はその話をしているのか?
(ビル・マーレイ)

マジなの、ジョン。どうなってるの?アンタは大丈夫なの?
(ハリー・ワトソン)

ごめん、慌てないでくれよ、僕は大丈夫だから。すごく元気だし。
(ジョン・ワトソン)

放ってなんておけないわ!何があったか話してよ。
(ハリー・ワトソン)

そうだよ、シャーロックがどうなったか話してよ。
(匿名)

電話に出てよね!!!
(ハリー・ワトソン)

僕たちにはいつ話すつもりなんだ?
(ビル・マーレイ)



ずいぶん前に訳したのでハリーがお姉さん口調になっちゃってますね。
でも妹だからと言ってもはや口調は変えられないんですけど・・・