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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その16

2014-03-03 21:03:20 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


ラストです。
ヘッダーの部分の画像もかなり私なりに拘って貼ってきたのですが最後は何を貼ろうかと、
ずーっと考えたあげく結局これになりました。
飛行場の場面もセリフは少ないのですがシャーロックの表情が秒単位で私を瞬殺するので、
我ながら気持ち悪いほど貼りまくっています。最後だし(笑)
この切ない雰囲気が少しでも伝わればいいなあと思っています。



飛行場。

マイクロフトと一緒にジョンとメアリーを迎えるシャーロック。
メアリーが先にシャーロックのところにやってきます。
「彼の事、よろしく頼むよ。」とシャーロックの言葉に、
「あら、心配しないで。これからも彼を困らせてあげるわ。」とメアリー。

「さすがだね。」
笑顔のシャーロックです。

そしてジョンが近づいてきます。

シャーロックはマイクロフトに向かって、
「これがジョンとの最後の会話になるかもしれない。少し二人で話をさせてくれないか。」
と言うのでマイクロフトは隣に控えていたセキュリティサービスに合図をしてメアリーとともにその場を離れます。

そして2人きりになりますがどこか固い雰囲気です。
「さて、と。」ジョンが咳払いをしながら言うと、
「William Sherlock Scott Holmes.」とシャーロック。
「え?」
「僕のフルネーム。子供の名前を探しているならどうかな?」
「いや、スキャンしてみたら女の子のようだったよ。」
「そうか・・・」

少しだけ笑う2人ですがあまり視線が合っていません。
ジョンはうしろをきょろきょろしてるし何をもじもじしてるんでしょうこの2人、観てる方がもどかしいです(笑)

「あのさ、何か言おうと思うんだけど何も浮かばないんだ。」とジョンが言うと、
「いや、僕もそうだから。」とシャーロック。

「ゲームは終わりだ。」ジョンが言いますが、
「ゲームは終わってないぞ、ジョン。」とシャーロック。
「だけどこれからは新しいプレイヤーたちがやるのかもな。それでいいんだ。東風は結局みんなを連れて行くんだ。」
シャーロックの言葉に「何?それ。」とジョン。

「子供の頃、マイクロフトが聞かせてくれた話だよ。
東風はすべてを荒廃させてしまう恐ろしい力なんだ。価値の無いものを探し出して地球上から取り去ってしまう。
まあ、僕の事だったんだけどね。」

それを聞いたジョンが「ナイス。」とちょっと笑顔。
「彼はほんと、ひどい兄だったよ。」とシャーロックが言うとお互い笑顔を見せますが、
やっぱり続かず、すぐに所在なさげにしてます。

「それでこのあと君はどうするんだ。これから君、どこに行くんだ?」ジョンが聞きます。
「ああ、ちょっと極秘任務で東ヨーロッパに行く。」
「どのくらい行くんだよ。」
「マイクロフトの推測だと6ヶ月。彼の推測に間違いはないからね。」
「その後は?」ジョンにそう聞かれたシャーロックのこの表情。

そして少し考えてから「わからないよ。」と答えます。
そっか、と頷きながらまた後ろを振り返るジョン。

そんなジョンを見つめながらシャーロックが口を開きます。
「ジョン、言わなければならない事があるんだ。ずっと言うつもりだったけど言えなかった。
僕たちはもう会う事もないだろうから、今言っておくよ。」
そんなシャーロックにジョンも真剣な表情。

すこし間をあけてから、
「シャーロックって実は女の子の名前なんだ。」
早口でシャーロックが言うので、思わず笑い出すジョン。
「いや、それはあり得ないから。」
「やってみろよ。」
「僕たちの娘に君の名前をつける気はないからな。」
「いいと思うけど。」
2人とも笑ってはいますが、どこか泣きそうな表情です。

そうしてシャーロックは静かに手を差し出すと、
「君と過ごせて最高だったよ、ジョン。」と言います。
ジョンも黙って手を出し握手をします。

飛行機に乗り込むためシャーロックが後ろ向きになるとジョンの表情が真顔になっています。
命を落とすとマイクロフトに言われた東ヨーロッパ。マイクロフトの予想は間違わないんだとシャーロックが言うように、
生きて帰れない、もう2度と会うことがない事を隠し「その後はどうするんだ」とジョンの質問に、
わからないとだけ答えたシャーロックですが、きっとジョンは何かに気づいたんでしょうね。

そうしてジョンが見守るなか、シャーロックの乗せた飛行機が離陸しました。

ここでいつものエンディング曲が流れますが、途中で止まり画面がサンドストームになります。
そして場面はとあるパブに変わります。
サッカー、いえフットボール(笑)の試合を映していたテレビの画面が突然おかしくなります。
「テレビが変だよ。」
「テレビに何かあったのか?」
「あれは何だ。」
客が騒然とする中、テレビを観ていたレストレードも驚愕の表情。
「僕が恋しかった?」「僕が恋しかった?」「僕が恋しかった?」
様々な声で流れるその言葉に221Bを掃除していたハドソンさん、そしてモリーも驚いています。

「どうすればこんな事が可能なの?」スモールウッド議員が聞いています。
「わかりません。ですが国中のあらゆるスクリーンに映っています。すべてのスクリーンに一斉にです。」
「首相には話した?それとマイクロフトには?」
飛行場で電話を受けるマイクロフト。
「だがそれは不可能だ。絶対に不可能だ。」と話しているマイクロフトに、
「何かあったのか?」とジョン。

飛行機の中。
「あなたのお兄様からです。」と電話を渡されるシャーロック。
「マイクロフト。」
「やあ、弟よ。追放者の生活はどんな感じかな。」
「まだ4分しかたってないけど。」
「そうだな。今回でしっかり学んでくれるといいが。結局のところお前は必要とされているんだ。」

そんな事を言われちょっと不機嫌そうに、
「何を言ってるんだ、どっちなんだかはっきりさせろよ。今度は誰が僕を必要としているんだ。」とシャーロック。
電話で話すマイクロフトの車で「僕が恋しかった?」の言葉が繰り返され画面にはあのモリアーティが映っていました。

そうしてマイクロフトは答えます。
「イングランドだ。」

「だけど彼は死んだのよ。と、言うかモリアーティは死んだってあなたが言ったのよ。」
飛行場でメアリーがジョンに言います。
「もちろん、奴は自分で頭を吹き飛ばしたんだ。」ジョンが答えると、
「じゃあ、どうやって戻ったりできるの?」とメアリー。
「そうだな、もし奴だとしたら、暖かい服を着た方がいいぞ。東風が吹くからな。」
そう答えるジョンの目の前でシャーロックを乗せた飛行機が再び着陸します。

ここでエンディングとなりキャストやスタッフロールが流れます。
そして。
エンディングが終わると出てきます、モリアーティが。

「僕が恋しい?」

・・・・To be continued in Series 4



これでS3全て終わりました。
特にE3は長丁場にもかかわらず最後までおつきあい頂き本当にありがとうございます。
こんなに沢山の方に見て頂けるとは思いませんでした。
コメントを頂いた方もそっと見守って頂いていた方にもこの場をお借りしてお礼を申し上げます。
英語力の低い素人の翻訳なのであちこちに誤訳や捏造ががあると思いますが、
そのあたりを見つけたらニヤニヤしておいてください。

BSでの放送が5月の終わりになったそうですね。
先は長いのでそれまで少しでも繋ぎになってくれれば本望です。
次に感想や細々した事を書きたいと思いますので、そちらもお読みいただければ嬉しいです。

何か燃え尽きて明日のジョーになりそう(古)

Sherlock 3-3 His Last Vow その15

2014-03-01 22:53:13 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。

前回に引き続き、マグヌッセンが喋ってる他はセリフの無い場面が多いので
そのあたりは出来るだけ画像と説明を入れてみましたが、
今回は最大の山場なので私の余計なコメントは抑え気味にしてます(笑)

外に出たマグヌッセンとジョン。

マイクロフトたちがまだ来ないので「時間がかかっていますね。」とマグヌッセン。
「僕にはまだ理解できない。」とジョンが言うと、
「その言葉をTシャツの後ろにプリントしますか?」とマグヌッセン、だからなぜTシャツ?
「物事を理解するだけですよ。仕事はどうです?私はあなたの小さな戦士の顔がとても好きですよ。」
このあたりでシャーロックも外に出てきます。
「その顔を叩きたくなります。ちょっとこちらに来てください。ほら、メアリーのためですよ。顔をよこしなさい。」

そう言われてジョンは確かめるようにシャーロックを見ますがシャーロックは黙って頷くだけでした。
そして近づくジョンに「少し前かがみになって顔を突き出して。頼みますよ。」
ジョンがその通りにすると笑い出すマグヌッセン。
「さて、叩いてもいいですか?あなたの顔を叩くんです。」
ジョンは俯きながら「何言ってんだ、このおっさん。」と言っているかのように首を振り嘲笑します。
「私はこれが好きなんですよ。毎日やりたいくらいです。こんな風にね、ジョン。」
そう言うとマグヌッセンはジョンの顔を指ではじきだします。
何も言わずただやられているだけのジョン。そして俯くシャーロック。

「私はメアリーが苦痛を与えたり殺したりした人たちを知っているんです。
彼女を憎んでいる人たちがどこにいるかも知っています。どこに住んでいるかも、電話番号も知っています。
全て私のマインドパレスに入っていますよ、全てね。
今ここで電話をかければあなたの人生は終わるかもしれませんね。やりましょうか?」
その言葉にシャーロックは顔を上げマグヌッセンを見つめながら話を聞いています。

「あなたが顔を叩かせないとやりますよ。
私はこうしていろんな人を手に入れるんです。いろんな国も。私は知っているからです。目もやっていいですか?」
そう言いながら楽しそうに笑います。

「目をあけていられますかね?メアリーのためですよ。ちゃんとあけて。」
ここでジョンは「シャーロック。」と呼びますががシャーロックは、
「彼の好きなようにさせてくれ。すまない。そのままやらせといてくれ。」と言います。
それを聞いたジョンは一瞬笑います。そしてマグヌッセンはジョンの目をめがけて再びはじきます。
「目をあけて。難しいですか?」そう言うと体勢を戻します。
「ジャニーにも一度やったんです。彼女はすごくおかしな事を口にしてましたよ。」
マグヌッセンが言ったその時、ヘリコプターの音がします。

建物を囲うように武装したセキュリティサービスたちが次々と現れ、ヘリコプターからマイクロフトが呼びかけます。
「シャーロック・ホームズ、ジョン・ワトソン。その男から離れなさい。」
それを聞いたマグヌッセンは「さあ、いよいよですね。」と言います。
するとシャーロックが待っていたかのようにマグヌッセンに向かって叫びます。
「アップルドアの保管室はあんたの頭に中にだけ存在するのか?はっきりさせたい。他にはないんだな。」
そう言いながらジョンの隣まで出てきます。

「実在するものは無いですよ。持ったこともないです。」
その言葉を聞いたシャーロックは何かを考えるような表情です。

「シャーロック・ホームズ、ジョン・ワトソン。離れなさい。」
再びマイクロフトが呼びかけます。
「大丈夫です。彼らは無害です。」と、マグヌッセンはヘリコプターに向かって叫ぶと、
「目標は武装していない。」と、武装した男がラジオで交信します。
「シャーロック、どうするんだ。」ジョンの言葉に、マグヌッセンが答えます。

「何も。やれる事は何も無いです。ああ、私は悪人ではありませんし何の企んでいません。
私はビジネスマンだから資産を作っているんです。あなたはたまたまそのひとつなのです。
残念ですが、ヒーローになるチャンスは無いようですね。」
マグヌッセンが話しているとシャーロックはジョンの顔を見つめます。

「シャーロック・ホームズ、ジョン・ワトソン。今すぐその男から離れなさい。」
再度マイクロフトが呼びかけます。
すると突然、シャーロックが叫びます。
「あんたはちゃんと調べたのか?」

「僕はヒーローなんかじゃない。僕は高機能社会不適合者だ。」
そして、シャーロックはジョンのポケットから銃を取り出します。
「メリークリスマス!」

そう叫ぶとシャーロックはマグヌッセンを撃ち、すぐに銃を捨て両手を上げます。

「僕から離れろ、ジョン!後ろにいるんだ。」シャーロックが叫ぶと、
「何てことを、シャーロック!」とジョンもその場で両手を上げます。

「撃つな。シャーロック・ホームズを撃つんじゃない。撃つな!」
マイクロフトが必死でシャーロックたちを包囲していくセキュリティサービスたちに叫びます。
「ああ、何てことだ、シャーロック。」呆然とするジョンのほうを振り向き、
「メアリーによろしく言ってくれ。もう安全だって電話しろよ。」と微笑みます。

そうして再び正面を向きヘリコプターと向かい合い、静かに跪きます。

そんなシャーロックに言葉も無いジョン。

シャーロックは跪きながら泣きそうな表情になっています。

ひたすら茫然とした表情のジョン。そして俯くシャーロック。
その姿をヘリコプターから見ていたマイクロフト。
「ああ、シャーロック。何という事だ。」
そう呟くお兄ちゃんの目に映るのは泣いている小さな子供のシャーロックでした。


場面は会議室に変わります。
マイクロフトと数人の男たちがいます。MI6や議員のようです。
「私の同僚がよく言うのですが、この国には鈍器が必要で、同時に短剣も必要だとね。
正確で良心の呵責など持たない鋭いメスが。」マイクロフトはそう言いながら、
「シャーロック・ホームズを必要とする時はいつでもきます。」と続けます。

「もしその言葉がいくらかの家族の心情からきているのなら・・・」
隣りの男がそう言うと、「ばかな事を言わないでくれ。兄弟ゆえの慈悲心など湧きあがらせた事はない。」
マイクロフトはそう言うと、「もうひとりの件は君も知っているだろう。」と続けます。
「いずれにしても日常的に騒動が起きる事なくシャーロックを投獄できた刑務所が無いんだよ。」
そして、テーブルについているスモールウッド議員に向かい、
「しかし、代案があるんだがあなたの承認が必要だ。」と言います。
「情けがないのね。」と議員が言うと、
「残念ながらスモールウッド議員、弟は殺人者だ。」と厳しい表情で言います。


続きます。
註釈?のような追記になります。
「私の同僚がよく言うのですが、この国には鈍器が必要で、同時に短剣も必要だとね。
正確で良心の呵責など持たない鋭いメスが。」というマイクロフトのセリフ、
もしかしたら何かの揶揄なのかもしれませんがわからなかったのでそのまま直訳です。
「Blurt instrument」と「Dagger」が元のセリフです。

そしてその後、「もうひとりの件」とマイクロフトが言っていますが、
ここは「もうひとつ」なのか「もうひとり」なのか判断がつかなかったのですが、
「次のシーズンにもうひとりのホームズ兄弟が出るかも。」という記事を見かけたので「もうひとり」にしています。
飛ばし記事かもしれないのでここは何となくグレーにしておいてください。

言い訳ばかりですみません(汗)
次がラストになります。


Sherlock 3-3 His Last Vow その14

2014-02-28 11:48:04 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。

毎度の事ながら怪しい訳、怪しい日本語が多いです。
今回はほとんどマグヌッセンがひとりで喋っていますのでシャーロックの表情などはほぼ私の主観です。
細かく変化するシャーロックの表情をできるだけ画像にしましたので何となく読み取っていただければと思います。


ヘリコプターからアップルドアを見下ろすシャーロックとジョン。
セキュリティサービスの男たちに迎えられ案内されたところにマグヌッセンがいました。

そしてマグヌッセンは男たちを下がらせます。
「飲み物はいかがですか?とてもレアで高価なものですが。」
シャーロックは何も答えずマグヌッセンの横に座ります。

「ああ、あれはあんただったんだな。」
シャーロックは目の前のモニターに映し出された映像を観てそう言います。
そこにはガイフォークスの篝火の中に閉じ込められたジョンを助け出すシャーロック、E1のあの場面が映し出されていました。

↑これわかります?半透明のモニターが浮いてるんです。
「そうですよ。あなたの弱みをみつけるのはとても大変でしたよ、ミスター・ホームズ。
クスリが弱みというのは信じられませんし、それが公表されてもあなたは構わないと思っているでしょう?」
マグヌッセンの言葉に「どうかな」な感じの表情をしてます。
映像をじっと観るジョンを見つめるマグヌッセン。
「だが、ジョン・ワトソンの事は気にかけていますね。あなたは囚われの姫君を救う英雄だ。」
その時ジョンは「あんた、そのために僕を焼こうとしたのか。」と詰め寄ります。
「決してそんな事はしませんよ、ドクター・ワトソン。私は傍観者です。殺人者ではありません。」
そして立ち上がりジョンと向かい合うと「あなたの奥さんと違ってね。」と言います。

睨むジョンにほんのり笑顔を見せながらマグヌッセンは話を続けます。
「取引きとはどういうものか、あなたに説明しましょう、ドクター・ワトソン。
こういったものを理解する人たちにとってマイクロフトはこの国において最も権力のある男です。私を除いてね。」
シャーロックはずっと無言でマグヌッセンの話を聞いていますが表情はちょっとバカにしてるような感じです。
マグヌッセンは更に話を続けます。
「マイクロフトの弱みは探偵で麻薬中毒の弟、シャーロック。
シャーロックの弱みは彼のベストフレンド、ジョン・ワトソン。ジョン・ワトソンの弱みは彼の妻。
私がジョンの妻を手に入れれば、マイクロフトを手に入れる事になるのですよ。」
そしてマグヌッセンは再びシャーロックの隣に座ります。
「私はクリスマスに彼が手に入る。」
「ギフトじゃない、交換だ。」そう言いながらシャーロックは持ってきたラップトップをマグヌッセンに渡します。
「それは失礼しましたね。だが、もう手に入れたようなものですよ。」

マグヌッセンはラップトップを抱えながら言いますが、
シャーロックは立ち上がるとマグヌッセンと向かい合い「パスワードがかかっている。」と言います。
「パスワードの見返りにあんたが持っているメアリー・ワトソンという女性に関するデータを渡してくれ。」
「ああ、彼女は悪い人です。沢山の人間を殺しました。私が見たものをあなたも見るべきですよ。」とジョンに言うと、
「そんな必要はない。」とジョン。
「そんな事を言わずに、楽しんではどうですか?楽しいですよ。」
そんな事を言われたジョンの顔が無表情ですごーく怖いです。

「だったら僕たちに見せてくれない?」とシャーロックに、
「アップルドアですか?秘密の保管室を?あなたの欲しいものは何です?」
「あんたが持っているメアリーの全てだ。」
するとマグヌッセンは突然笑い出し「正直なところ、もっといい物が貰えると期待してたんですが。」と言います。

「そう?そのラップトップから見つかると思うけど・・・」そこにマグヌッセンが被せるように話し出します。
「GPS機能内臓でしょう?
そろそろあなたのお兄さんが盗まれたのに気づいてセキュリティサービスをこの家に向かわせているでしょう。
到着したら彼らは私の手にあるこの機密情報が入ったラップトップを見つけます。
彼らはあらゆる理由をつけて私の保管室を捜索しこの種の情報を次々と発見します。
その結果、私は投獄されあなたは無罪となるでしょう。
そしてあなたは小さな臭いアパートでサイコパス夫婦と犯罪を解決する生活に戻ります。
マイクロフトは長い間このチャンスを窺っていました。彼はとてもあなたの事を誇りに思うでしょうね。」
そう話すとグラスの酒を一口飲むマグヌッセン。
「あんたはそこまでわかっていてもこれを阻止する事はできない。」
そうシャーロックが言うと「では、私がなぜ笑っているのか私に質問してくれませんか?」とドヤ顔のマグヌッセン。

そこでジョンが「なぜあんたは笑顔なんだ?」と一歩前に出ながら聞きます。
「なぜなら、シャーロック・ホームズは大きな間違いを犯しています。
彼が愛する者の人生や大切にしているもの全てを壊すような間違いをね。」

↑マグヌッセンの話を聞きながら微妙に変わるシャーロックの表情です。

そこまで言うと立ち上がり「アップルドアの保管室を見せましょう。」と歩き出します。
そうして部屋に入り大きな扉の前に立ちます。ここは最初の頃にも出てきました。

「私の保管室の入り口です。ここに全てを保管しています。」
そう言いながら扉を開けるとそこは一脚の椅子だけがおいてある小さな部屋でした。
これを見たシャーロックもさすがに驚いた表情です。

「OK。それでどこに保管庫があるんだ?」とジョンが聞くと振り向きながら大げさな表情で、
「保管庫?何ですかそれは?この建物の下にそんなものはありませんよ。」
そしてゆっくりと椅子に座ると「全てここにあるんです。」と言います。

「アップルドアの保管室は私のマインドパレスの中にあります。」マグヌッセンはそっと眼鏡に触れます。
「あなたはマインドパレスをよくご存じでしょう?シャーロック。
あなたは情報を格納するためにそれをイメージ化して記憶していますね。
私はここに座って目を閉じるだけです。そうして私の保管室に降りて行くんです。」

ここで、マグヌッセンが螺旋のような階段を降り図書室のような部屋に入るとファイルを探し始めます。
このエピソードの中で時々出てきていましたが扉の先はすべてマグヌッセンの記憶の中のイメージでした。
「保管室の中ならどこにでも行けます。私の記憶ですから。」
そうして椅子に座った現実のマグヌッセンが手を伸ばしファイルが入った抽斗を開ける仕草をすると、
更に保管室のマグヌッセンがその中からひとつのファイルを取り出します。

「ミセス・ワトソンのファイルを見てみましょう。」
この時、シャーロックが目を閉じ絶望的な表情をしますがジョンはちょっとバカにしたように笑っています。

「これは私のお気に入りのひとつです。」そして笑いながら話し続けます。
「とても刺激的ですよ。CIAで暗殺の仕事をかなりしていたようです。
ああ、今はフリーになって少しやってるんですね。悪い娘だ。」
ここでマグヌッセンはファイルを見ながら更に笑います。大笑いです。
「おお、彼女はとても危険な人ですね。あなたがなぜ彼女を好きなのかわかりますよ。」

そうしてマグヌッセンは抽斗を閉め2人に向かって手を広げると「わかりましたか?」と言います。

「じゃあ、ここに書類は一切ないのか?」とジョンが聞くと、
「時には書類を送りますよ。そうしなければならない時はね。だが大部分は私が記憶しています。」と答えます。
「理解できないんだけど。」とジョンが言うと、
「それTシャツにプリントするべきですね。」とマグヌッセン。(「I don't understand.」と書かれたTシャツ?なぜTシャツ?)
「全部記憶していると?」続けてジョンが質問します。
「要は知識ですよ。知るということは所有するという事です。」とマグヌッセン。
「それだけじゃ証拠にならないぞ。」ジョンが更に突っ込むと、
「証拠?私が証拠を必要としますか?バカですね、私はニュース屋ですよ。
私が証明をする必要はありません。それを印刷しさえすればいいんです。
ニュースと言えば、明日あなた方は大きく取り上げられますよ。国家機密を私に売ろうとした事でね。」

シャーロックはずっと黙っています。無言で時々目を閉じ厳しいような悲しいような表情をします。
マグヌッセンは立ち上がり、「外に行きましょう。」と元の場所に戻ります。
「間もなく彼らがここに到着するでしょう。あなた方が逮捕される瞬間を見るのが楽しみです。」
マグヌッセンが行ってしまうとジョンがシャーロックの方を見て話しかけます。
「シャーロック、何か計画はあるのか?」
だけどシャーロックは何も答えず一点を見つめています。

「シャーロック?」ジョンは呼びかけますが何も反応が無いのでひとりでマグヌッセンの後を追います。
ジョンが去った後、シャーロックは再び目を閉じます。

せ、せつなすぎるよシャーロック(涙)もう、ジョン笑ってる場合じゃないし!

続きます。あと2回くらいだと思いますが心情的にはこれ以上進みたくないです(泣)

Sherlock 3-3 His Last Vow その13

2014-02-26 06:24:21 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。



その11でママがビリーからもらって飲んでいた飲み物を「紅茶」と書きましたが「パンチ」でした。
飲み物については今回も少しだけ出てくるので混乱を避けるため、訂正しました。すみませんです。

再び場面は現在のホームズ家。
メアリーとジョンが話し合いをします。

「それで、それ読んだの?」とメアリーが聞くと「ちょっとこっちにきてくれないか?」とジョン。
「嫌よ、読んだのか教えて。」とメアリーは言いますが「いいから、来て。」と譲らないジョンなので、
椅子から立ち上がろうとするメアリー。でも少しお腹が重そうなのでジョンが助けようとしますが、
「大丈夫よ。」と立ち上がりジョンに近づきます。
メアリーと向かい合ったジョン。
「君に何て言おうかずっと真剣に考えていた。これから言う事は、メアリー、慎重に選んで準備した言葉だ。」
「わかったわ。」
「君の過去は僕には関係ない。君の未来に関わることが僕の誇りだ。これが僕の言いたいこと、知ってほしいこと全てだ。」
そしてメモリーの暖炉の中に投げ入れます。

「これは読まなかった。」ジョンがそう言うとメアリーは泣きながら「あなたは私の名前も知らないのよ。」と言いますが、
「メアリー・ワトソンで十分だろう?」とジョン、男らしいです。
「どうしよう、信じられないわ!もちろんよ。」
「僕もそれで十分だ。だけど、まだ君に怒っていないわけではないからな。」
このあたりジョンが囁くように話すんですよ。これがまた卑怯なくらいドキドキしますw
「わかってる。」
「すごく怒ってるし、時々それが表面に出ちゃうかもしれない。」
「わかってる、わかってるわ。」
「これからずっと芝刈りは君がやるんだぞ。」
「いつもやってるわよ。」
「僕がやってるんだ。」
「やってないわ。」
「子供の名前は僕が選ぶぞ。」
「そんな事させないわ。」
「わかったよ。」そして2人は抱き合います。

なんですかねーこの恋愛映画は(笑)それにしても今シリーズのジョンのかっこ良さは半端ないです。
シャーロックはまだ8歳な感じですがジョンだけ年相応になっちゃいました(泣)

その頃、ホームズ兄弟はお外でスモーキングタイムでした。

「お前がマグヌッセンの件を諦めてくれてよかったよ。」とお兄ちゃん。
「よかったのか?」とシャーロックに、
「今でも気になってるんだが、今回はいつもの謎を解くような件ではない。なぜお前は彼を嫌うんだ?」と言うと、
「奴は様々な人間の秘密を握っては餌食にしてるからだ。あんたはどうなんだ?」とちょっと怒り気味。
「彼は重要人物には大して損害を与えてないからね。賢明だよ。彼は実業家にすぎないんだ。
だが時には役立つこともある。必要悪だ。お前が退治すべきドラゴンではないよ。」
「ドラゴン・スレイヤーか。僕の事をそう思ってるのか?」
「お前が自分をそうだと思っているんだ。」
その時、ママが突然外に出てきます。
「あんたたち煙草吸ってるの?」怒るママ。

咄嗟に煙草を後ろ手に隠す兄弟ですが、
「吸ってないよ。」と言うお兄ちゃんに対し「マイクロフトだよ。」と兄ちゃんのせいにするシャーロック。
何と言うか弟の習性ですね。かわいいけどw
ママがじろりと睨みをきかせつつ中に戻るとすぐに煙を吐き出すシャーロックでした。君たちは高校生か(笑)

「お前に仕事の依頼があるんだが、断ってほしいんだ。」
「お言葉に甘えてお断りします。」
「了解した。そう報告するよ。」
「何の仕事だったんだ?」
「MI6だよ。もう一度東ヨーロッパに潜入してほしいそうだ。おそらく命を落とすことになる極秘任務だ。6ヶ月くらいだろう。」
「じゃあ、なんで断らせたんだ?」
「それも魅力的だったが、お前は近くにいたほうが役立つからな。」
「役立つ?どう役立つんだ。」
「ドラゴンがいるだろう。私の考えではないが。」マイクロフトの言葉に何か考えている感じのシャーロック。
「さて、私は家の中に入るよ。」と不味そうな顔をして煙をはくマイクロフト。

家に向かって歩き出すマイクロフトに
「あんたに必要なのはロータールだな。まだまだ初心者の吸い方だ。」とシャーロック。
その時、マイクロフトはドアの前で足を止めると神妙な顔つきで話を続けます。
「やはり、お前を失うと私も悲しんだよ。」
その言葉を聞いたシャーロックは思わず煙を全部吐き出してしまいます。
「一体どうしたんだ。僕は何て返せばいいんだよ。」
「メリークリスマスでいいよ。」もうこのあたり、涙なしでは。。。兄ちゃんの愛が深すぎる(涙)
「クリスマス、嫌いなくせに。」
「嫌いだよ。パンチに何か入っていたかもしれないな。」
「絶対そうだよ。中に入ってもっと飲めよ。」

そして場面はジョンとメアリーに変わります。
「きっとシャーロックが私たちをここに連れてきて彼のママとパパに会わせたのには理由があるのよね。」とメアリー。
「ステキな2人だ。結婚生活の良いお手本だから僕たちに見習わせようとしたんだな。
つまりシャーロックの策略だよ。いつも予想外の事をするんだ。」
ジョンがそう言った瞬間、突然メアリーが倒れます。
「メアリー。何て事だ。メアリー?ここに座って、僕の声が聞こえる?」
メアリーをソファに寝かせるジョン。
そこにシャーロックが入ってきます。
「メアリーの紅茶、飲んでないな。あ、それとパンチも。」そう言いながらキッチンに向かって歩き出すシャーロック。
「シャーロック?」
追いかけるジョンはみんなが寝ている状況に異変を察知します。
「君は僕の身ごもっている妻にクスリを盛ったのか?」と怒るジョン。

「大丈夫。ウィギーは優秀な薬剤師だ。」ビリー、ちゃんとウィギーって呼んでもらえてるのね。
「僕がちゃんと計算して奥さんに飲ませたんだ。子供にも影響ないよ。僕が彼女をみてるから大丈夫。」とウィギー。
「彼が観察しながらみんなを回復させる。彼の本職もそんな感じだし。」とシャーロックに、
「一体全体、君は何をしたんだ?」とジョン。
「悪魔と取引をしたんだ。」

ここで回想です。
入院中のシャーロックですが、レストランで食事をしています。
そこにマグヌッセンがやってきます。
「病院にいなくていいんですか?」
「ちゃんと病院にいるよ。ここは食堂なんだ。」
「そうなんですか?」
「僕はそう思ってる。座って。」
マグヌッセンは「ありがとう」と言ってシャーロックの向かい側に座ります。

「ずっとあなたの事を考えていたんだ。」とシャーロックが言うと、
「私もあなたの事を考えていましたよ。」マグヌッセンも応えます。
「本当に?」点滴装置のボタンを押しながら答えるシャーロックをずっと見つめるマグヌッセン。
「僕はアップルドアが見たいんだ。あなたの持っているみんなの秘密が全て保管してあるところ。僕を招待してくれないか?」
「私がそんな不用心に見えますか?」
「あなたは見かけよりかなり不用心だと思うよ。」
「そうですか?」
「秘密を漏らすような活気のない目だ。いや、そんな事はないな。」
シャーロックはそう言うとマグヌッセンから眼鏡を取ります。

「あんたはこれで読み取っている。ポータブルアップルドア。どんな機能になってるんだ?USBメモリー内蔵?4Gワイヤレスか?」
シャーロックは眼鏡をかけてみます。眼鏡すごく似合いますよねー。
だけどすぐに外し「ただの普通の眼鏡だ。」と言います。
「そうですよ。」
そう言いながらマグヌッセンは再びシャーロックを読み取ります。
ここでマグヌッセンの眼鏡に何も仕掛けがない事がわかります。
弱み:モルヒネ

「あなたは私を過小評価している、ミスターホームズ。」
「じゃあ、僕を感心させてよ。アップルドアを見せてくれないかな。」
「全てのものには値段がつきます。私に何を提供してくれるんですか?」
「クリスマスプレゼントを。」

「クリスマスプレゼントに何を頂けるんです?ミスターホームズ。」
「僕の兄だ。」
この時のシャーロックの表情が少し哀しそうな何とも言えない表情なんですよね。

そして現在。
「何てことだ。頼むから気が狂ったんじゃないと言ってくれ。」ジョンが叫ぶと、
「そう思ってくれていいよ。」とシャーロックはマイクロフトのパソコンを持ち出します。
その時ヘリコプターの音が近づいてきて家の前に降り立ったのでジョンが外に出ます。
後ろからシャーロックもついてきて「来るか?」とジョンに聞きます。

「どこへ?」
「君の妻を安全にしたい?」
「もちろんだ。」
「いい返事だ。僕たちはものすごく危険な事をしようとしているんだ。
一歩間違えれば僕たちは国家安全保障への裏切りと、反逆罪で投獄される。
マグヌッセンはかつて僕たちが遭遇した中でも最も危険な人物だし僕たちにとって状況は完全に不利だ。」
「でもクリスマスだ。」ジョンの言葉に、
「同感だ。」と言ってからシャーロックはすぐに気づきます。
「あー、君は今日がクリスマスだって言ってるのか。君、拳銃は持ってきた?」
「何で君の両親の家でのクリスマスディナーに僕が拳銃を持ってくるわけ?」
ジョンがそう言いますが、「君のコートの中?」とシャーロックがジョンにコートを渡すと、
「そうだよ。」とすかさず返事をするジョン。
この2人の呼吸がいいんですよね!2人のこんなやりとりがすごく久しぶりに感じます。
「じゃあ、行こう。」
「僕たち、どこに行くんだ?」
「アップルドアだ。」

シャーロックの言ってるクリスマスは面白い事件があると「今日はクリスマスー」の事ですよね。
懐かしいです。
やっぱりこうやって2人が事件を解決すべく危険なところへ赴く姿を見るとワクワクします。

いよいよクライマックスが近づいてきましたよー。
続きます。
もしかしたら続きは土曜日かもしれません。

Sherlock 3-3 His Last Vow その12

2014-02-24 06:18:55 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


今回221Bでの会話の場面が多いので似たような画像が多く自分でどれがどの場面なのかわからなくなってたりします(笑)
なのでいつにも増して同じような画像を貼り散らかしている状況です(汗)


「君が彼女を選んだんだ」シャーロックの言葉にジョンブチ切れます。
J「なんで全て僕のせいなんだ!」そう叫んでテーブルに蹴りを入れるジョン。
H「ちょっと、ご近所があるのよ。」
S「ジョン、冷静に答えてくれ。彼女は何だ?」
J「僕の嘘つき妻?」
S「違う、そうじゃない。彼女は何だ?」
J「出会った時から僕に嘘をつき、僕の子供を身ごもっている女性か?」
S「違うんだ、このフラットや部屋での話じゃない。今、ここの、目の前の彼女の事だ。」

J「わかった。君の方法でやろう。いつもの君のやり方だ。」とジョンは椅子を出します。
J「座れ。」
M「なぜ?」
J「彼らはみなここに座るんだ。ここに来る人たちはそれぞれの話をしに来る依頼人だ。メアリー、今の君はそれだよ。
君はここに座って話をする。僕たちはここに座って話を聞く。その結果依頼を受けるかどうか決めるんだ。」
そうして、ジョンとシャーロックがそれぞれ定位置に座るとメアリーも依頼人の椅子に座ります。

場面はクリスマスのホームズ家に戻ります。
J「大丈夫か?」
M「あら、今日は私たち会話ができるの?本当にクリスマスだわ。」
ジョンがUSBメモリーをポケットから取り出します。
M「今?」
ジョンがうんうん頷きます。頷く顔がかわいーったら(笑)
M「嘘でしょう?1ヶ月も沈黙してたのに、今それをするの?」

再び221B。
メアリーがメモリーをテーブルに置きます。表面には「AGRA」と書かれています。

S「AGRA。それは何だ?」
メアリーはジョンに向かいます。
M「私についての全てがそこに入っているの。もし私を愛しているなら、私の前でそれを読まないで。」
J「なぜだ?」
M「それを読んだらきっと私との関係を終わりにしたいと思うから。私はそんなの目の当たりにしたくないわ。」
ジョンはしばらく考えたあと、メモリーをポケットにしまいます。

そしてメアリーはシャーロックを見ます。
M「どのくらいわかってるの?」
S「君のスキルから君はスパイ、或いはスパイだった、という事。君の発音はイギリス人そのものだが、
君はイギリス人ではないだろう。君は何かから逃げている。君のスキルを駆使して存在を消していた。
マグヌッセンはその秘密を知っているから彼を殺しに行ったんだ。そして君は彼に接近するために、
ジャニーンと友人になったんだろう。」
話しながらシャーロックがとても苦しそうにします。
M「あら、あなたも同じでしょう。」
J「二人とも何やってるんだよ。君たちが結婚すればよかったんだ。」ジョン、思わず突っ込み。
M「マグヌッセンの持つ秘密は私の一生を刑務所の中で過ごさせることが出来るの。」
J「だから君は彼を殺しに行ったと言うのか?」
M「マグヌッセンのような人たちは殺されるべきだわ。だから私のような人間が存在するのよ。」
J「完璧だな。それで君は殺し屋だったのか?なぜ気が付かなかったんだろう。」
M「あなたは気づいていたわ。だから私と結婚したのよ。シャーロックの言う通り、あなたはそういったものに惹かれるのよ。」
ふたりのやりとりを聞いているシャーロックの表情がちょっと困ったような感じでニヤニヤしてしまいます(笑)
いや、シリアスな場面なのに余計なコメントばかりで本当に深くお詫びします。

S「それでメアリー、マグヌッセンが持っている君自身についての書類を取り戻してほしいだろう。」
M「なぜあなたが私を助けるの?」
S「君は僕の命を救ったからだ。」

J「ごめん、ちょっと、何だって?」
S「マグヌッセンのところで君と遭遇した時、君は問題を抱えていた。」
S「もっと具体的に言うと、目撃者がいたんだ。」
シャーロックの呼吸がかなり苦しそうです。
ここでマグヌッセンのオフィスでの回想になります。

メアリーに銃を突き付けられたマグヌッセンの「あなたは何をするつもりだ?」のセリフから
シャーロックがメアリーに銃を向けられる場面まで一気に飛びます。
「私たちを殺すのか?」とマグヌッセンが言ったところでシャーロックの説明が始まります。
「その問題を解決するのは簡単だ。手っ取り早く僕たちを殺して立ち去ればいいんだ。」
ここでメアリーがシャーロックの眉間に銃を撃ち、続けてマグヌッセンも殺します。
S「だが、君の感情が勝ったんだ。正確に計算された射撃で僕を行動不能にした。
おそらく僕を黙らせることで時間を稼ごうとしたんだ。もちろんマグヌッセンの事も撃たなかった。
あの夜、僕たち二人ともビルの中に入り込んでたから君の夫が容疑者になってしまうからだ。
君はマグヌッセンが警察に通報せずに君が関与した事実を脅迫に使うだろうと踏んだんだ。それが彼の手口だから。
そして君はまた侵入と同じ方法で立ち去った。」

シャーロックはここまで説明したあとジョンに向かって「他に何かあるか?」と言います。
J「どうやって君の命を救ったんだ。」
S「彼女は電話で救急車を呼んだ。」
J「僕が呼んだんだ。」
S「彼女の方が早かった。」
メアリーが救急車を呼んでいます。
S「君が僕を見つけるまでさらに5分はかかっただろう。それから君が救急車を呼んでいてもその間に僕は死んでいた。
ロンドンの救急車が到着する平均時間は・・・」
ここで救急隊が部屋に入ってきます。
「誰か救急車を呼びましたか?」

S「8分だ。モルヒネ持ってきた?電話で頼んだんだけど。」
「銃撃にあったそうですね」と救急隊員に
「そう、先週の事だ。でも僕は内出血をしてるみたいだ。僕の脈、すごく不安定なんだ。心臓の再始動が必要かもしれない。」
これってAEDの事でしょうか?
崩れ落ちるシャーロックを支えるジョン。
シャーロックは苦しそうにしながらジョンに呼びかけます。

↑これ救急隊のスキンヘッドが邪魔だなーと思ったのは私だけではないはず!
「ジョン、重要なのはマグヌッセンの事だけだ。メアリーを信じろ。彼女は僕の命を救ったんだ。」
「彼女は君を撃ったんだぞ。」とジョン。ですよねー(笑)
「君の言う通り一貫してないな」そう言うとシャーロックはそのまま倒れてしまいます。
ジョンは救急隊員に「シャーロックを、彼を連れて行ってくれ。」と言います。
その奥で黙って状況を見つめるメアリーでした。

・・・ジョンて医者だよね・・・?処置とかしないの・・・?

続きます。