That's awesome

海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 1-1 A Study in Pink その11

2015-05-12 07:31:27 | Sherlock S1E1
「ピンクの研究」


Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat

ラストです。


SH「もし僕がどちらも選ばなかったらどうするんだ?ここから出ていくこともできる。」



シャーロックがそう言うと犯人はピストルを出します。
Cab「五分五分の可能性かそれとも頭を撃たれるか。不思議と誰もこのオプションを求めなかったよ。」
SH「僕は銃を選ぶ。」
Cab「本気か?」
SH「もちろん。銃だ。」
Cab「友達に電話しなくていいのか?」
SH「銃だ。」
犯人が引き金をひくと、火がつきました。
銃はライターだったんですね。


SH「僕は本物を知ってるからすぐにわかったよ。」
Cab「わかったのはあんただけだ。」
SH「明らかだな。さて、とても興味深かった。裁判を楽しみにいているよ。」

シャーロックは立ち上がり部屋を出ようとした時、犯人が話しかけます。
Cab「行く前に聞くが、あんたはわかったのか?・・・」

Cab「・・・どっちが正解のボトルだったか。」
SH「もちろん。子どもの遊びだ。」
Cab「そうか、では、どっちかな?」
そう聞かれドアを開けるシャーロックの手が止まります。

Cab「あんたはどっちを選んだんだ?あんたを負かしたとは思うけど。
ゲームだよ、いいだろう?」
犯人の挑発にシャーロックはゆっくりと近づいていき、犯人側のボトルを手に取ります。
Cab「なるほど。」
そして犯人は残ったボトルを手にし、カプセルを取り出します。

Cab「さあ。」

その頃ジョンはシャーロックを見つけるために必死に探しています。
Cab「どうなると思う?私に勝てると?」
「命を賭けてまで賢さの証明を?」

そしてジョンはシャーロックを見つけますが、反対側の建物の中だと気づきます。

JW「SHERLOCK!」

Cab「あんたは退屈だった、そうだろう?わかるよ。あんたのように・・・」
「・・・賢いとね。あんたが賢さを証明できないなら何の意味もないだろう?中毒者だ。」

Cab「だが、これ・・・これこそあんたが病みつきになるものじゃないのか?」
「退屈をしのぐためなら何でもやる。だが今はもう退屈じゃないだろう?」

Cab「そうでもない?」
その瞬間、銃声とともに犯人が倒れます。


シャーロックは咄嗟に窓を確認しますが、そこには誰もいませんでした。



犯人がまだ生きていたのでシャーロックはカプセルを手に取り詰め寄ります。
SH「正解か?どうなんだ?僕は正解だったか?」
何も答えないのでカプセルを捨てると再び尋問します。
SH「では、君のスポンサーを教えてくれ。誰なんだ?君に僕の話をした、僕のファン。名前は?」
Cab「No.」
SH「死にかけていてもまだ苦痛を与えることはできるぞ。名前を教えろ。」


首を横に振る犯人の撃たれた方を足で踏み、「名前だ。」と叫びます。
「Now.」
「The NAME!」
痛みに耐えきれなくなった犯人はついにその名を叫び、息絶えます。

「モリアーティ!」


シャーロックは唇の動きだけで「モリアーティ」と反芻します。

その後、警察が到着し救急車の後ろの座るシャーロックに隊員がブランケットをかけます。
レストラードがシャーロックに近寄ります。


SH「なぜ僕にブランケットを?ずっとこれを被らせられてるんだ。」
GL「ショックを受けた人のためだからな。」
SH「僕はショックなんて受けていない。」
GL「みんな写真を撮りたがっているぞ。」
SH「で、狙撃手だが形跡はなかったのか?」
GL「我々が到着したときは消えていたんだ。だがそいつには敵がいたんだと思うぞ。
調べても何も出なかったが。」
SH「僕はそうは思わない。」
GL「わかった、見解を聞こう。」


SH「壁に当たった弾丸はHand gun(拳銃)から撃たれたものだ。
射程距離以上をあの手の武器で仕留めるのは、君たちが探す相手は、射撃の名手。だが射撃手じゃない、戦士だ。
彼の手がまったく震えていないのは明らかに荒事に慣れている。
だが、僕の命が危うくなるギリギリまで発砲していない、それは道徳上の信念があるからだ。
探す男は恐らく軍歴があり・・・・」
そこまで言ってシャーロックは近くにいるジョンを見ます。


「・・・鋼の精神力を持つ・・・」


「え?もしかして」って表情をするシャーロックを見てそっぽを向くジョン。
全てを悟ったシャーロックはレストレードに撤回します。
SH「つまり、わかるか?今のは無視してくれ。」
GL「は?」
SH「全て無視してくれ。これはただの・・ショックゆえの話だ。」
GL「どこに行くんだ?」
SH「ちょっと家賃の相談をしに行かないと。」
GL[まだ質問は終わってないぞ。」
SH「今度は何だ?僕はショックを受けているんだ。見ろ、ブランケットだぞ。」
GL「Sherlock!」
SH「連続殺人犯を捕まえただろう・・・・事実上は。」
GL「わかったよ。明日また聞くからな。とっとと行ってくれ。」
シャーロックは近くにあったパトカーの中にブランケットをまるめていれてからジョンのもとに行きます。


JW「ドノヴァンから全部聞いたよ。ふたつのカプセルも。嫌な事件だった。恐ろしいよ。」
SH「射撃の名手だな。」
JW「ああ、窓から撃ったはずだし。」
SH「わかってるんだろう。
硝煙反応を消さないと。服役になるとは思わないが裁判沙汰は避けよう。」

SH「大丈夫か?」
JW「もちろん、全然大丈夫だよ。」
SH「そうだけど、男を殺したんだぞ。」
JW「そう・・・それは事実だが・・だが彼は善良な男じゃない。」
SH「そうだな、そんな男じゃなかった。」
JW「正直、すごく嫌なキャビ-だよ。」
SH「本当に彼はダメなキャビ-だったよ。僕たちをここに連れてくるのにひどいルートで引き回された。」
ジョンが笑い出すとシャーロックも一緒に笑います。


JW「笑うなよ。ここは犯罪現場なんだから笑っちゃだめだ。」
SH「撃ったのは君なんだから僕のせいにしないでくれ。」
JW「大きな声を出すなよ!」

JW「君、あのカプセルを飲もうとしてただろう?」
SH「そんな事するわけないだろう。時間を稼いだんだ。君が来るとわかっていたから。」
JW「いや、違うね。刺激を得る方法だよな?賢さを証明するために命を賭けたんだ。」
SH「なぜ僕がそんな事を?」
JW「バカだからだよ。」

そういわれた時のシャーロックの嬉しそうな顔がいいですよね。やっと対等の友人を持てたって感じです。

SH「食事は?」
JW「腹減って死にそう。」
SH「ベイカーストリートの先に2時まで開いている上手いチャイニーズレストランがある。
ドアの取っ手の下3分の1を調べれば美味しいチャイニーズレストランがわかるんだ。」

そこに謎の男が再び登場します。

JW「シャーロック。彼だ。君の事を話していた男だよ。」
SH「わかってる。」
シャーロックは男に近づきます。

MH「また事件も解決したな。なんて公共心にあふれているんだ。しかしそれが動機じゃないな?」
SH「ここで何をしているんだ。」
MH「お前を心配しているんだよ。いつもの事だが。」
SH「あんたの「懸案事項」だと聞いたけど。」
MH「いつも攻撃的だな。お前と私が同じ側に属しているとは思わないのか?」
SH「おかしなことを言うな。」
MH「我々はお前が思っているよりも共通点が多いのだよ。
我々のささいな確執は非常に子供じみている。まわりの者はつらい思いをしているし・・・
いつもマミーを困らせている事はわかっているだろう。」
マミーという言葉に怪訝そうな顔をするジョン。

SH「僕が困らせている?困らせているのは僕じゃないぞ、マイクロフト。」
JW「え、ちょっと待って。マミー?マミーって?」
SH「僕たちの母親だ。これは僕の兄のマイクロフト。」


SH「また太ったんじゃないのか?」
MH「痩せたんだよ。」
JW「君のお兄さん?」
SH「そうだよ、僕の兄だ。」
JW「だって彼は・・・」
SH「何だ?」
JW「黒幕じゃないのか?」
SH「似たようなものだ。」
MH「私は理国政府でささやかな仕事をしているのだ。」
SH「彼は英国政府そのものだ。英国秘密諜報局やフリーランスのCIAの仕事であまり忙しくない時はね。」


SH「これで失礼するよ、マイクロフト。僕が家に帰るまで戦争は起こさないでくれ。渋滞するからな。」
去り際にジョンはマイクロフトに話しかけます。
JW「彼の事が心配だって言ってるけど、本当にそうなのか?」
MH「もちろん。」
JW「つまり、子供じみた確執って事?」
MH「彼はいつもひどく嫌がるんだ。クリスマスディナーが目に浮かぶだろう。」
JW「ああ・・・いや、いや。もう行くよ・・・」
そして隣にいるアンシアに「また会ったね。」と話しかけますが
アンシアは初対面のように「ハロー。」と挨拶します。
JW「さっき会ってるんだけどね。」
An「・・・あら。」
JW「Okay, good night.」
MH「Good night, Doctor Watson.」

シャーロックとジョンは歩き始めます。
JW「点心を食おう。」
SH「僕はいつもフォーチューンクッキーを予測できるんだ。」
JW「まさか。」
SH「ほとんど当たる。君は撃たれた。」
JW「何だって?」
SH「アフガニスタンで。傷がある。」
JW「ああ、肩にね。」
SH「肩か!そうだと思ったんだ。」
JW「嘘だね。」
SH「左肩だ。」
JW「まぐれだよ。」
SH「まぐれじゃない。」
JW「そうか。楽しそうだな。」
SH「モリアーティ。」
JW「モリアーティって?」
SH「まったくわからない。」


ふたりを見守るマイクロフトにアンシアが話しかけます。
An「行きましょう、サー。」
MH「軍人の友人か、興味深い。
もしかしたら弟に良い影響を与えるかもしれない・・・今よりも悪くなるかもしれないが。
いずれにしても監視レベルを上げた方がよさそうだ。レベル3で。」
An「失礼ですがサー、誰の監視を?」



マイクロフトが言います。
「Sherlock Holmes and Doctor Watson.」

終わりです。

ジョンが犯人を撃った理由、パイロット版では説明があるんですよね。
「大丈夫?」ってシャーロックに聞かれた場面でジョンはこう答えています。
「僕の目の前で男が死んだんだ。彼は友人でいい奴だったのに。僕はずっと眠れなかった。
でも、今夜はよく眠れそうだよ。」
パイロット版のジョンは友人を助ける事ができなかった事がトラウマだったんでしょうかね。
キャビ-を撃った事に対しても罪悪感より友人を救えた事で気持ちの整理がついたように思います。
ジョンなりの贖罪だったのかもしれません。
ジョンはシャーロックの命を救いましたが同時にジョン自身も救われたんですよね。

結局本編ではトラウマは戦場を離れた事によるアドレナリンジャンキーになったようなので
この設定はなっかことになるのかしら。

ジョンは左利きなのに右手で銃を撃ってるのなぜ?って言っていたら
以前、コメントで教えていただいた事があります。
兵士は狭い場所で並んで撃ったりするので、その時に利き手がバラバラだと邪魔になったりしますよね。
なので、左利きでも右手で撃つよう訓練するそうなんですよ。

そしてシャーロック。
ジョンも含め普通の人たちが友人を作るのは自然の行為ですが、
シャーロックにとってはそれが何よりも難しい事のように思います。
だからこそもしかしたら初めてかもしれない友人に執着するのも無理からぬ事なんでしょうけど。


もうひとつ。
結局カプセルの正解はわからないまま終わりましたが、
これ、キャビ-が巧みな話術で相手に飲ませるだけで自分は飲んでないのかも、と思ったりしています。
だから両方のボトルに毒入りカプセルが入ってるんですよ、きっと。なんて。。。

スクリプトの引用先です。
http://arianedevere.livejournal.com/43794.html

次はジョンのブログです。

話しは変わりますが、マッツさんが来日されたようですね。
フライト情報が未公開だったので出待ちを自粛するファンと出待ちしたファンと何だか揉めていたようですが・・・
ベネディクト来日の時、私は空港まで行く元気はありませんでしたが、
Ustがライブストリーミングをしてくれていたのでそれを見ながらお家でお出迎えしてました。
「両親でさえお迎えなんてしてくれないのに。」って嬉しそうにインタビューを受けていたベネディクト、
あの頃は可愛かったですね~(オイ)

Sherlock 1-1 A Study in Pink その10

2015-05-09 11:24:08 | Sherlock S1E1
「ピンクの研究」

Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat

お休みってあっという間ですね。
気がつけばもう通勤する日々が始まっていました。くすん。
せっかくの連休だからブログも普段出来ないことをやろうと思っていましたが、
結局シャーロックコンで終わったような・・・

さて久しぶりにピンクの研究再開です。


誘われるように外に出たシャーロックの前にはタクシーの運転手が立っていました。



Cab「シャーロック・ホームズさんですか?」
SH「僕は頼んでいない。」
Cab「そんな事は関係ないよ。」
SH「ノーサンバーランド・ストリートで車を止めていたタクシーの運転手だな。
乗客じゃなかった。」
Cab「ほらね、タクシーの運転手の事なんて誰も考えないんだ。
無視されている点ではあんたに似ているな。富や幸せの裏側にいるだけだ。シリアルキラーにとっては強みでもある。」
SH「自白するのか?」
Cab「そうだよ。他に何を話そうか。警察を呼んでも私は逃げないよ。
抵抗もしないし、大人しく逮捕される。約束しよう。」
SH「なぜだ?」
Cab「あんたはどうすることもできないしな。」
SH「僕が?」
Cab「私は4人を殺してはいないよ、Mr.ホームズ。
私はただ話をしただけで彼らは自ら死んだんだ。もしあんたが警察を読んだら私はひとつの事を約束しよう。」


「私が何を話したか、あんたに何も教えない。」

そう言うと運転手は運転席に向かいます。
SH「だが、これでもう被害者が出る事は無いし、事件は終わったと確信できる。」
Cab「あんたは被害者がどうやって死んだか理解できないままだがな。
あんたはどんな結末にしたい?」

そこまで言うと運転手は車に乗り込みます。
シャーロックはあたりを見回すとドア越しに運転手に話しかけます。

SH「もし知りたいと言ったら、僕は何をすれば?」
Cab「私とドライブをしよう。」
SH「それで僕も殺すのか?」
Cab「殺さないよ、Mr.ホームズ。私と話しをして、そしてあんたは自殺することになるんだよ。」

シャーロックは好奇心が勝ってしまい、運転手の思惑通り後部座席に自ら乗り込みます。


その様子を窓から見ていたジョン。

JW「タクシーに乗り込んだ。」

JW「シャーロックだ。タクシーに乗っていったよ。」
SD「だから言ったじゃない。またどこかに消えたのよ。時間の無駄よ!」
JW「電話をしてるんだけど、呼び出し音が鳴ってるだけだ。」

ピンクの電話は運転手の脇で鳴りつづけていました。

GL「呼び出し音がなってるんだったら電話はここには無いって事だな。」
JW「もう一度GPSで探してみるよ。」
SD「どうでもいいじゃない。何があるの?彼は狂ってるの。いつも失望させるのよ。
時間の無駄だわ。」
ドノヴァンに言われ仕方なくレストラードは撤収させます。
GL「わかった、みんな、撤収だ。」

レストラードからシャーロックに場面が切り替わります。


SH「なぜ僕がわかった?」
Cab「もちろん、すぐにわかったよ、あんたが私のタクシーを追いかけているのを見た時に、Mr.ホームズ。
警告を受けていたからね。私はあんたのサイトも見てるんだよ。素晴らしいサイトだからとても気に入ってる。」
SH「誰が警告を?」
Cab「あんたに注目していた誰かだよ。」
SH「Who?」

その時にシャーロックは正面に飾ってある写真をチェックします。

SH「誰が僕に注目などするんだ?」
Cab「謙遜しすぎだよ、Mr・ホームズ。」
SH「違う。」
Cab「あんたにはファンがいるんだよ。」
SH「それで?」
Cab「あんたがもらえる情報はこれで全部だ・・・
・・・生きているうちはね。」

221B。

GL「なぜあいつはこんな事をしたんだ?なぜ行ったんだ?」
JW「僕よりあなたのほうがよく知ってるだろう。」
GL「あいつとは5年のつきあいになるが、わからんよ。」
JW「じゃあ、なぜ我慢を?」
GL「やけくそだからだよ。」
レストラードはコートを着て帰り際にジョンに言います。
「シャーロック・ホームズは偉大だからな。
それである日考えるんだ。もし俺たちがものすごく運が良かったら、いい奴になるかもしれない。」


タクシーは2棟並んだ建物の前に止まります。

※ここはカーディフ大学をCGでツインの建物に見せているんですよね。

SH「ここはどこだ?」
Cab「あんたはロンドンのあらゆる通りを知っているはずだからどこにいるかわかってるだろう。」
SH「ローランドカー継続教育大学。なぜここに?」
Cab「清掃が入るから開いているんだよ。キャビーは殺人に適している静かな場所を常に把握しているんだ。
キャビ-はもっといろいろな商売をするべきだな。」
SH「被害者を中まで歩かせたのか?どうやって?」
シャーロックがそう言うと運転手はシャーロックにピストルを向けます。

SH「・・・つまらん。」
Cab「心配しなくても、面白くなるさ。」
SH「銃で自らの命を絶たせることなんてできないだろう。」
Cab「もっと良い方法があるんだ。
あんたは私の後をついてくるだろうから、これは必要ないな。」
運転手はピストルを仕舞うと建物に入っていき、シャーロックも後を追いかけます。

221Bに一人残されたジョンはラップトップの横にある杖をとり部屋を出ようとした瞬間、
GPSが電話の位置を確定する音が聞こえます。
ジョンが画面を確認するとすぐに状況を察知し、ラップトップを抱えたまま飛び出します。
そして画面は校舎に移ります。


運転手は教室のドアを開けシャーロックの中に導きます。

Cab「さて、どう思う?決めるのはあんただよ。あんたは死ぬんだからね。」
SH「死ぬ気はない。」
Cab「みんなそう言うよ。」
机をはさんで向かい合ったふたりは「Shall we talk?」と運転手が座るよう促します。


SH「少しリスキーじゃないのか?ほぼ半ダースの警官の前で僕を連れ去ったんだ。
彼らだってバカじゃない。ハドソンさんだって君の事は覚えてるぞ。」
Cab「これがリスクだって?No.これがリスクだよ。」
運転手はポケットからひとつだけカプセルが入った小さなボトルを机の上に置きます。


Cab「いいね。まだ理解できてないだろう?だが今にわかるよ。こうすれば。」


そう言いながら運転手は同じカプセルが入ったボトルをもうひとつ置きます。
Cab「予想外だったかな?きっと気に入るよ。」
SH「何を?」
Cab「シャーロック・ホームズ。すごいね。実物がここにいるなんて。
あんたのファンがあんたのウェブサイトの話をしてたんだ。」
SH「ファン?」
Cab「あんたはすごいよ。正しく天才だ。「推理の科学」はまさしく真の思考だ。
ここだけの話、なぜみんは考えないのだろうか?」

「あたまにこないか?なぜ考えることもできないのかって?」
運転手のこの言葉にシャーロックは自分と同じように考えていたことがわかります。


SH「ああ、わかったぞ。あんたも真の天才なんだ。」
Cab「そうは見えないだろう?タクシーを運転してる奇妙な凡人だし。
だがあんたはすぐにわかったな。話はこれで終わりだ。」
SH「わかった、2つのボトルの説明を。」
Cab「正しいボトルとそうではないボトルがある。
正しいボトルの錠剤を飲めば何も起きない。違うボトルを飲めばあんたは死ぬんだ。」
SH「言うまでもなく両方同じボトルだな。」
Cab「そうだ。」
SH「君は正解を知っている。」
Cab「もちろん。」
SH「だが僕にはわからない。」
Cab「わからないからゲームなんだよ。あんたが選ぶんだ。」
SH「なぜ僕が選ぶんだ。判断できるものが何もない。僕に何の得がある?」
Cab「私はまだあんたに最高の仕掛けを教えてない。
あんたがどちらを選んでも私は残った方を選ぶ。そして一緒に錠剤を飲むんだよ。」


Cab「イカサマはしない。あんたが選べば私は残った方を必ず飲む。」
予想外だっただろう?Mr.ホームズ。」
SH「こうして彼らに選ばせたのか。」
Cab「そして今度はあんたが選ぶんだ。急がなくていいから。落ち着いて。」
あんたにとって最高のゲームだろう。」
SH「ゲームじゃない。偶然だ。」
Cab「私はこれを4回やって4回とも死んでない。偶然じゃないよ、Mr.ホームズ。
チェスなんだ。一手でどちらかが生き残る。これが一手だ。」
運転手は片方のボトルをシャーロックの方に押し出します。
「私が出したのは正しいボトル?それともハズレ?選ぶのはあんただよ。」


ジョンはタクシーでGPSが示した場所に向かいます。
そして懸命にレストラードと連絡を取ろうとします。
JW「違う、レストラード警部だ。彼と話したい。重要なんだ。緊急なんだよ!」
そして地図を見ながらタクシーに「ここを左に。」と指示を出します。

校舎。
Cab「プレイの準備は出来たかな?」
SH「プレイ?五分五分の可能性に賭けるだけだ。」
Cab「あんたは曲をプレイするんじゃなく私とプレイをするんだ。
あんたに2つのボトルを渡しているだろう?ブラフか?裏の裏か?その裏か?」
SH「ただの偶然だ。」
Cab「4人続けて?偶然じゃないな。」
SH「運だ。」
Cab「才能だよ。私は相手の考えが読める。」


Cab「私の考えを彼らがどう考えるかもわかる。頭の中にある地図のようにすべて見えるんだ。
みんなバカなんだよ、あんたもね。」
SH「何であろうと、君はタクシーの運転手として終わるんだ。」


校舎に到着したジョンですがどちらに行くべきか悩みますがすぐに決断します。

SH「で、君は他人を殺すために4回も命を賭けた。なぜだ?」
Cab「時間だよ。」
SH「そう、僕はゲームをしている。次は僕の番だ。
君の左耳の後ろにシェービングフォームが残っている。誰もそれを指摘しない。
君がひとりで生活してるのは明らかだ。教えてくれる人は誰もいない。」


SH「だが3人の子どもの写真があった。子どもの母親の部分は切られていた。
もし死別だとしたら彼女はまだ写真にいただろう。
写真は古いがひフレームは新しい。子どもたちを大事にしているが会ってはいない。
疎遠の父親。彼女は子どもたちを連れて行ったが君はまだ彼らを愛しているし今でも心が痛んでいる。

ああ、まだ何かあるな。

君の服は最近洗濯しているが、服はすべて少なくとも・・・3年は経っている。
体裁を保っているが計画的ではない。さらに君は無謀な殺人を続けている。なぜだ?
ああ、3年前に宣告されたのか?」

Cab「何を?」

その時シャーロックの前にテキストが浮かびます。

DYING

SH「君は死ぬんだ。」
Cab「あんたもだろう。」
SH「しかし君にはあまり時間がない。そうだろう?」
シャーロックに指摘された運転手は自分の頭を指さすと
「動脈瘤だ。ここの右にね。いつ死んでもおかしくない。」と認めます。

SH「死にかかっているから4人殺したのか。」
Cab「4人より長生きしたよ。動脈瘤だが最高に楽しいぞ。」
SH「違う、何か他の理由だ。つらいから殺したわけではない。苦痛は麻痺する。
愛は更に危険な要因となる。何らかの形で子どもたちが関わっているな。」
Cab「Ohh.さすがだな。」
SH「だがなぜだ?」
Cab「私が死んでも子供たちに多くのものを残せない。タクシーの運転手の収入は多くはないからね。」
SH「連続殺人も。」
Cab「あんたを驚かせようか。」
SH「僕を驚かせる。」
Cab「私にはスポンサーがいるんだ。」
SH「何がいるって?」
Cab「私が人を殺すごとに金が子どもたちにいくんだ。
殺せばそれだけ裕福になる。わかるか?あんたが考えるよりも素晴らしいんだ。」
SH「誰が連続殺人犯のスポンサーを?」
Cab「誰がシャーロック・ホームズのファンを?」


Cab「殺人を楽しんでいるのはあんただけじゃない。他にも世の中にはあんたみたいなのがいるんだ。
あんたはただの男だが、それ以上の存在だ。」
SH「それ以上とはどういう意味だ。組織か?何だ?」
Cab「誰もその名前を言わないし、言うつもりもない。さあ、おしゃべりはもうたくさんだ。」

「Time to choose.」
(選ぶんだ。)



その頃ジョンは部屋を確認しながらシャーロックを探します。
JW「Sherlock!」


続きます。

この場面はほとんど犯人役のフィリップ・デイビスさんとベネディクトの会話だけで
派手なアクションどころか動きもほとんどないのにそれでも引き込まれていくのがスゴイです。
それにしても・・・・

この頃のジョンは軍人らしい行動力があって本当にかっこよかったなー・・・

Sherlock 1-1 A Study in Pink その9

2015-04-21 22:29:43 | Sherlock S1E1
「ピンクの研究」

Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat

今回はかなり長くなってしまいました。。。

221Bに戻ったふたりは息を切らしながら玄関先で笑いながら話しています。
この場面は本当に大好きー!


JW「バカみたいだな。こんなにバカやった事なかったよ。」
SH「アフガニスタンに侵攻したじゃないか。」
JW「俺がやったんじゃないし。」

JW「レストランに戻らなくていいのか?」
SH「ああ、彼らが見張ってくれるから。いずれにしてもあまり見込みはないけど。」
JW「じゃ、僕たち何をしに行ったんだよ。」
SH「ただの暇つぶしだよ。それにある事を実証するためにね。」
JW「何の実証?」
SH「君だよ。」
シャーロックはそう言うとハドソンさんの部屋の方に向かって叫びます。
SH「ハドソンさん、Dr.ワトソンが部屋を借りるそうですよ。」
JW「誰がそんな事を言ったんだよ。」
SH「ドアの前に立っている男。」
その瞬間玄関のドアをたたく音がします。
ジョンがドアを開けるとアンジェロが杖を持って立っていました。


An「シャーロックからメールが届いたんだ。君がこれを忘れたってね。」
アンジェロから杖を受け取ったジョンは一瞬シャーロックの方を振り向きます。
シャーロックはニコリと笑うとジョンはアンジェロにお礼を言います。
JW「ああ・・・Thank you、thank you.」

天使の微笑み!・・・す、すいません。

と、そこにハドソンさんが心配そうな顔をしながら駆け寄ってきます。
MrsH「シャーロック、あなた何をしたの?」
SH「ハドソンさん?」
MrsH「2階よ。」


シャーロックとジョンが急いで2階に行くとレストレードがいました。
SH「何をしているんだ。」
GL「お前がスーツケースを探し出したことは知ってるんだ。俺はバカじゃないからな。」
SH「フラットに押し入る理由になってないぞ。」
GL「証拠を隠しておくこともな。それに俺は押し入っているわけじゃない。」
SH「じゃあ、なんだ。」
GL「麻薬の押収だよ。」


そんなレストレードに自信満々で「冗談だろう?こいつがジャンキー?証拠はあるのか?」とジョンが言います。
シャーロックはちょっと困った顔で「ジョン・・・」と止めますが、ジョンは止まりません。


JW「君たちが一日中このフラットを探し回っても快楽を得るためのものは何も見つけられないって事は保証するよ。」
SH「ジョン、今すぐ黙ってほうがいい。」
JW「ああ、だけど・・・」
そこでシャーロックと目が合ったジョンは何となくわかっちゃいます。


JW「No.」
SH「何だよ。」
JW「おい、まさか。」
SH「うるさい!」
そしてレストレードに向かって、
SH「僕はあんたの麻薬犬じゃないぞ。」と言いますが。
「麻薬犬はアンダーソンだ。」とレストレードが言った瞬間アンダーソンがキッチンから顔を出します。
SH「アンダーソン、何で君がここで麻薬の押収をしているんだ。」
PA「志願したんだよ。」
GL「全員志願したんだ。厳密には麻薬取締犯には話してはいないが、彼らはかなり鋭いんだぞ。」
そしてドノヴァンまで現れます。
SD「これ人間の目玉?」
SH「元に戻せよ!」
SD「電子レンジの中にあったわよ!」
SH「実験だ。」


GL「しっかり探してくれ、みんな。」
そしてイライラと歩き回るシャーロックに「我々に協力するなら、撤収させてもいいんだぞ。」と持ち掛けますが、
「子供じみたことを。」とシャーロック。
GL「俺は子供と仕事をしているけどな。シャーロック、これは我々の事件だ。
お前には自由にやらせていたけど 勝手に単独行動はするな。わかったか?」
SH「君は僕を脅すために麻薬押収だと偽った。」
GL「もし何か出てきてもごまかすのはやめろよ。」
SH「僕は潔白だ!」
GL「ここ、お前が借りてるのか?全部?」
とレストレードの質問を無視し、腕をまくり「タバコだって吸ってないぞ。」とニコチンパッチを見せますが、
「俺もだよ。」とレストレードも腕をまくります。何、この親子(笑)

GL「じゃあ、お互いに協力しよう。レイチェルを見つけたんだ。」
SH「誰だったんだ?」
GL「ジェニファー・ウィルソンズの一人娘だった。」
SH「娘?なぜ娘の名前を書いたんだ。なぜだ?」
PA「そんな事気にするなよ。スーツケースを見つけたんだ。
誰かに言わせれば、殺人犯がスーツケースを持っていて、
我々がひいきにしているサイコパスが持っていたところを発見した。」
SH「僕はサイコパスじゃない、アンダーソン。高機能ソシオパスだ。よく調べておけ。」


SH「レイチェルを連行して、尋問しないと。僕も聞きたいことがある。」
GL「彼女は死んでいたよ。」
SH「素晴らしい!」
と、言った瞬間のジョンの眉間にほんのり皴が・・・・

SH「なぜ、いつ、どうやって死んだんだ?何か関連はあるのか?」
GL「そうだな、彼女は14年間死んでいたから関連は無さそうだ。
技術的に見ても彼女が生き返ったという事はないな。
レイチェルはジェニファー・ウィルソンズの死産だった娘だ。」
SH「じゃあ・・・なぜ彼女は娘の名前を書いた?なぜだ?」
PA「なぜ彼女が死の瞬間に娘の事を考えたか?まあ、ソシオパスだし。そういう事だな。」
SH「彼女は娘の事を考えたわけじゃない。彼女は名前を床にネイルをした指で引っ掻いたんだぞ。
彼女は死を前にしていたんだ、労力が要る。痛んだだろう。」

やりとりを聞いていたジョンが口を開きます。
JW「君は犠牲者は全員自分で毒を飲んだと言ってたな。殺人犯がそうさせてるんだと。
だったら、多分・・・娘の死について犯人と何か話をしたんじゃないのか?」
SH「だが、ずいぶん昔の事だぞ。なぜ彼女はまだ動揺することがあるんだ?」
とシャーロックが言った瞬間のジョンの表情から何かが伝わったのか
「Not good?」と聞いちゃいます。これが最初の「Not good?」です!


JW「うん、ちょっと。」
SH「いやでも、もし君が死を目前にしたら最後のほんのわずかな時間に君だったら何を言う?」
JW「Please, God, let me live.」
SH「すごい想像力だな。」
JW「いや、経験上だ。」
SH「なるほど、だが君がもし賢かったら・・・・
ジェニファー・ウィルソンズは愛人をうまく持ち続けるほど賢かった。
彼女は何かを伝えようとしていたんだ。」


そこにハドソンさんがやってきます。
MrsH「ドアベル鳴らなかったの?タクシーが来てるわよ、シャーロック。」
SH「タクシーなんて呼んでないですよ。今忙しいんです。」
MrsH「あらあら、ずいぶん散らかしたのね。みんな何を探しているの?」
JW「麻薬の押収ですよ、ハドソンさん。」
MrsH「私も腰に使ってるわよ。Herbal soothersよ。」
※Herbal soothers、調べたんですけど何だったのかよくわかりませんでした。
ハーブの濃縮エキスか何かなんでしょうかね。

などと雑談をしているとシャーロックが叫びだします。
SH「うるさい、みんな黙れ!動くな、喋るな、息をするな。僕は思考中なんだ。
アンダーソンはあっちを向いていろ。顔が邪魔なんだ。」
PA「なんで僕の顔なんだよ。」
GL「みんな静かにしていてくれ。アンダーソンは後ろを向け。」
PA「Oh, for God's sake!」
と、アンダーソンが文句を言っているとレストレードが「アンダーソン、頼むから下がっていろ。」と声を荒げます。
レストレード警部は文句を言いつつもシャーロックの仕事の部分は信頼しているんですね。


「考えるんだ、早く!」と歩き回るシャーロックに「タクシーはどうするの?」と聞いちゃうので、
「ハドソンさん!」と怒られハドソンさっは退散します。
しかしその瞬間、シャーロックは閃きます。
「ああ、彼女は賢かったんだ、そうだ!」

SH「彼女は君たちよりよっぽど賢いんだ、そして彼女は死んだ。
わかるか?彼女は電話を失くしたんじゃない、彼女は失くしたんじゃなかった。犯人に仕掛けたんだ。
車から降りた時、殺されるのがわかっていた。
だから彼女は僕たちを殺人犯に導くために電話を置いて行ったんだ。」
GL「だがなぜだ?」
SH「今、何て言った?なぜって言ったか?レイチェルだよ。
わからないか?レイチェルだ。」
このあたりの場面はシャーロックの孤独が伝わってきて胸が痛くなります。
人が死んでいるにも関わらず嬉しそうに推理を披露するシャーロックに、
まわりは怒ったり嘲ったり遠巻きに見ていたり、
レストレードでさえ、仕事は信頼するけど本人を理解するのは至ってないように見えます。
きっと今までずっと腫れ物扱いをされてきたように思いますが、
ジョンはひとりで舞台を演じていたシャーロックに、観客でいるのではなく
ちゃんと同じ舞台に上がって、褒めたり時には怒ったりしていく、
そこがジョンと他の人の違いなにかもしれませんね。


SH「何をしてるんだ、もっと頭を使ったらどうだ。リラックスしないと。レイチェルは名前じゃない。」
シャーロックのまわりくどい言い方にジョンが「じゃあ、何なんだ?」と、キレ気味です。
SH「ジョン、荷物についているラベルだ。メールアドレスが書いてあるから読みあげてくれ。」
JW「jennie dot pink at mephone dot org dot uk.」
シャーロックは「mephone」のサイトを立ち上げるとメールアドレスを入力していきます。
「iPhone」じゃなく「meohone」なんだもん、笑っちゃいましたよ。

SH「僕としたことが気づくのが遅すぎだ。彼女はラップトップを持っていなかった、
つまり彼女は電話で仕事をしていたんだ。スマートホンだからメールも使える。」
彼女はこのウェブサイトのアカウントを持っている。ユーザーネームは彼女のメールアドレス・・・
パスワードが何だかわかるか?」
JW「レイチェルだ。」
PA「そうすれば彼女のメールが読めるわけだけど、それが何なんだ?」
SH「喋るな、アンダーソン。このあたりのIQが下がる。
彼女のメールが読めるだけじゃない。このスマートホンにはGPSが内臓されている。
つまり、電話を失くしてもオンラインで見つける事ができる。」
GL「犯人がそれを捨ててない限りな。」
JW「彼は捨ててないよ。」


そこに再びハドソンさん。
MrsH「シャーロック。タクシーの運転手さんが・・・」
「ハドソンさん、夕方のsootherの時間じゃないですか?」とハドソンさんを邪険にするする。
SH「車とヘリコプターが必要だ。早く動く必要がある。電話のバッテリーはそう長くはもたない。」
GL「地図だけじゃないか。」
SH「まだこれからなんだ。」
JW「シャーロック・・・」
SH「ロンドンにいれば誰でも範囲を絞り込める。これは最初の手がかりだ。」
JW「シャーロック・・・」
SH「何だ?早く言え、どこだ?」
JW「ここだよ。ベイカーストリート221。」


SH「なぜここになる?なぜだ?」
GL「多分お前がスーツケースを持ってここに戻った時にはケースの中にあって、
それがどこかに落ちたんだろう。」
SH「それを僕が気づかないと?僕が?」
JW「とにかく、僕たちがテキストを送ったら電話がかかってきたんだよ。」
GL「みんな、被害者が持っていた携帯がどこかにあるはずだから探してくれ。」

シャーロックは考えます。
「初対面でも信用される相手は?」

その時、ハドソンさんの背後からタクシーの運転手が近づいてきます。


「どこに行っても見過ごされるのは?」
「雑踏の中でも狩りができるのは?」


被害者の近くには必ずタクシーがいた事に気がつきます。
その時、タクシーの運転手はピンクの携帯を取り出すとシャーロックにテキストを送ります。


シャーロックはゆっくりと自分のモバイルを取り出し、テキストを確認します。


JW「シャーロック、どうしたんだ?」
ジョンが話しかけますが「何?あー、うん、何でもない。」と上の空です。
JW「なんでここに電話があるってなるのかな。」
SH「わからない。」
JW「もう一度やってみるか。」
SH「それがいいよ。」
と、シャーロックは出口に向かいます。


JW「どこに行くんだよ。」
SH「ちょっと外の空気を吸ってくる。すぐに戻るから。」
JW「本当に大丈夫か?」
SH「I'm fine.」
シャーロックはそう言いながら階段を下りていきます。

続きます。


こんなシリアスな場面で何なのですが、
タクシーの運転手、つまり犯人が岸部シローに似てるという、
シャーロックに嵌った頃にどこかで見たツイートが大爆笑でそれ以来この方を見るたびに
もう岸部シローにしか見えません(泣)
↓これ。岸部シローです。


で、それを探したら何だかすごいまとめを見つけてしまいました。
かなり昔のツイートのまとめですが面白かったです。
http://matome.naver.jp/odai/2135826803305348901

Sherlock 1-1 A Study in Pink その8

2015-04-18 09:11:15 | Sherlock S1E1
「ピンクの研究」

Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat

この人の横顔は本当に美しいですよね。
私が横顔フェチになるのも無理ないでしょう。


通りを歩くふたり。

JW「どこに行くんだ?」
SH「ノーサンバーランドストリートはここから歩いて5分だ。」
JW「君は彼がそこに行くほどバカだと思ってるのか?」
SH「いや、彼はかなり頭が切れると思う。僕は頭のいいやつが好きだ。
彼らは常に捕まりたくて仕方がないんだ。」
JW「なぜ?」
SH「評価!賞賛!ようやくスポットライトが浴びれるんだ。
天才が陥りやすい誘惑だよ、ジョン。信奉者が必要なんだ。
この街の中心、ここは彼の猟場だ。
被害者が拉致をされていたことがわかったからには状況は変えられる。
被害者は全員、人通りの多い路上や混雑した場所で行方不明になっているからだが、
彼らが拉致されるところは誰も見ていない。」

SH「考えろ!そいつの事を何も知らないのに信用する相手は?
雑踏の中で狩りができるのは?」
JW「わからん。誰?」
SH「まったく見当がつかない。空腹?」


アンジェロの店に入り「サンキュー、ビリー。」と言って窓際のテーブルに座ります。
SH「ノーサンバーランド・ストリート22.目を離すなよ。」
JW「だけど、彼はドアベルを鳴らさないと思うけど?気でも狂わないと。」
SH「彼は4人殺してるんだぞ。」
JW「・・・OK」

そこにアンジェロがメニューを持って現れます。
An「シャーロック。あんたの好きなものを何でも頼んでくれ。」
アンジェロはシャーロックと握手をします。

An「デートなんだし、店のおごりだよ。」
SH「何が食べたい?」
JW「僕は彼氏じゃない。」
An「この人は俺を殺人容疑から救ってくれたんだ。」← 聞いちゃいねー
SH「アンジェロだ。3年前、凶悪な3人の殺人事件が起こった時、
アンジェロがまったく違う場所にいて強盗をしていた事をレストレードにうまく証明したんだ。」
An「身の潔白を証明してくれたんだ。」
SH「部分的にね。向かい側で何か起こったことは?」
An「何も。この人がいなければ俺は刑務所行きだったんだ。」
SH「刑務所に入っただろう。」
An「キャンドルを持って来よう。もっとロマンチックになるよ。」
そう言いながら奥に入るアンジェロにジョンは「デートじゃないから!」と念を押します。
SH「何か食べた方がいい。長くなるかもしれない。」
ジョンがメニューを見ているとアンジェロがキャンドルをテーブルに置きます。

親指を立てるアンジェロになぜか「Thanks」とお礼を言うジョンでした。

窓の外をじっと見ているシャーロックにジョンがふと話しかけます。
JW「普通は宿敵なんていないぞ。」
思わす「何だって?」と聞き返すシャーロック。
JW「リアルライフでだよ。宿敵なんていない。そんな事あり得ないよ。」
SH「いないのか?退屈だな。」


JW「で、僕が会ったのは誰なんだ?」
SH「普通に生きている普通の人間には誰がいる?」
JW「友達だよ。知り合いとか好きな人、嫌いな人・・・ガールフレンド、ボーイフレンド・・・」
SH「ああ、なるほど、退屈だな。」
JW「じゃあ、君にはガールフレンドはいないのか?」
SH「ガールフレンド?No、僕の範囲外だ。」
シャーロックのそっけない返事にジョンはちょっと間をあけてから
「ああ、そうか。ボーイフレンドがいるのか?」と聞きます。
JW「僕はそれでも構わないよ。」
SH「わかってる。」
JW「で、ボーイフレンドはいるの?」
SH「No.」
JW「Right. Okay. 恋人はいないって事か。僕と同じだ。」


ジョンの言葉を反芻したのか、少し考えてから、あ!という表情してそれから言葉を選びながらジョンに答えます。
SH「ジョン・・僕は仕事と結婚しているって事を君には知っていて欲しい。
君の好意は嬉しいけど僕は誰かと付き合う気は・・・」
※ここで初めてジョンの名前を呼ぶのですが・・・
わかってたさ、ずっと名前を呼ばない事にあまり意味がないって事はさ(涙)
JW「違う、違うんだ。そういう意味じゃないよ。
言っただろう、君が何でも僕は構わないんだ。」
ジョンの言葉に「そうか。」と言い、再び視線を窓の外に向けてから
「ありがとう。」と言います。

ジョンのこの表情は「え?今ありがとうって言った?」のびっくり顔なんでしょうね。
それにしてもジョンのこの言葉はすごい口説き文句ですね。え?違う?
ジョンのセリフ、元は「I’m just saying, it’s all fine.」ですが、
名訳だなーと思います。

その時シャーロックが「向こう側を見ろ。タクシーだ。」と言うのでジョンも窓の外を見ます。


SH「止まっている。誰かを乗せたのか、或いは誰かを降ろしたのか。
なぜタクシーなんだ?ああ、賢いな。賢いのか?なぜ賢いんだ?」
JW「彼なのか?」
SH「あまり見るなよ。」
JW「君は見てるじゃないか。」
SH「見るのは終わりだ。」
そう言ってシャーロックは外に飛び出して行くのでジョンも後を追いかけます。
店にはジョンの杖が置き去りにされていました。


外に出てコートを着ながらタクシーを見ていると乗客が後ろを伺い、そしてすぐにタクシーが走り出します。
それを見たシャーロックが追いかけようと車に惹かれそうになりながら走り出します。
ジョンも車に「Sorry.」と謝りながら追いかけますがタクシーは走り去ってしまいます。

ジョンが「ナンバーを覚えたぞ。」と言い、シャーロックは「よし、いいぞ。」と答えた瞬間、
ロンドンの地図と道路標識でタクシーの進路をシミュレートします。


SH「右折、一方通行、道路工事、信号、バスレーン、横断歩道、左折オンリー、信号。」
シミュレートが終るとタクシーに追いつくため裏道を駆け抜けます。
通行人を押しのけて走るシャーロックですが、謝りながら後を追いかけるジョンがちょっと不憫(笑)

ビルを通りぬけ非常階段を上り屋上から屋上へ飛び移っていきますが、
シャーロックに何度も「急げ」言われているジョンでした。
一応病み上がりだしね(笑)

一応矢印入れていました。

屋上を飛び移るところでいったん躊躇するジョンの場面の信号も面白い演出です。


そしてタクシーの前に出たシャーロックは身体をはって止めちゃいます。
その瞬間、「END」が出るのもオシャレです。


SH「警察だ!ドアを開けろ!」
※この場面、「Open her up.」と言っていますが、車や船は女性名詞を使うそうです。
「乗る」というちょっと下世話な事が由来のようですけど、
アメリカでもよく「俺の女」とか言ってますもんね。

ドアを開け乗客を見た瞬間、シャーロックは憮然とします。
SH「白い歯、日焼け、カリフォルニア?
ロサンゼルス、サンタモニカ。着いたばかりだ。」
JW「なんでわかるんだよ。」
SH「荷物だ。」

※空港コードなら任せてください!←偉そう。
LAXはロサンゼルス空港、
LHRはロンドンヒースロー空港です。
ってこんなメジャーな空港でエバられても・・・・

SH「おそらく、初めてのロンドンだな。最終目的地までタクシーで行こうとしてるんだ。」
客「あの、あなたたちは警察?」
SH「そうです。問題はないですか?」
客「ええ。」
SH「Welcome to London.」
そう言ってタクシーから離れていくシャーロックですがジョンが
「困ったことがあれば知らせてください。」とちょっとフォローしています。

JW「要するに、タクシーは減速しただけか。」
SH「簡単に言えばそうだな。」
JW「犯人じゃなかったな。」
SH「ああ、犯人じゃなかった。」
JW「国がちがうんだ、良いアリバイだよ。」
SH「そうだな。」
ジョンはシャーロックが持っている警察手帳を指して
「なあ、これどこでゲットしたんだよ?」と手帳の中を見ます。
JW「レストレード警部?」
SH「ああ、ムカついたときにすってやるんだ。持っててもいいぞ。フラットに行けばたくさんあるし。」
その時ジョンが突然笑い出すのでシャーロックは不思議そうに「何だよ。」と聞きます。


JW「ロンドンへようこそ、はないよなー」
と、そんな事を言うジョンにシャーロックにも笑顔が見えます。


ふとタクシーの方を見るとさっきの乗客が警察に何かを訴えているのが見えます。


SH「まだ走れるか?」
JW「いつでもいいぞ。」
そうしてふたりはまた走り出します。


これだけ振り回しておいて普通は怒り出すのに笑っちゃうジョンがすごく不可解だったけど
シャーロックが夢中になれることを一緒に楽しんでくれる事が嬉しかったんでしょうね、きっと。

続きます。

マーティンがサントリーの「響」のCMに起用されたんですね。
響 JAPANESE HARMONY『響 THE PRESENTATION』篇 30秒 マーティン・フリーマン 長谷川博己 サントリー CM


すごーい、サントリー!と思いましたがよく考えてみればマーティンは「ホビット」の主演男優だし、
今では世界のマーティン・フリーマンなので不思議ではないんですよね。
で、ベネディクトは?日本のCMに出る予定は無いんですか?
しかし、マーティンのCMがツイートされた時にベネディクトの画像botがこの画像をツイートしてて全然botじゃないし(笑)

もしこのふたりが日本のCMで共演とかしたら、大変どころじゃない騒ぎになりそう。

Star warsのティーザー第2弾が出ていたのですが、だいぶ盛り上がってきちゃいましたよ~
Star Wars: The Force Awakens Official Teaser #2
「父も僕も妹もフォースを持っていた。そして君にもあるんだ。」ってルークが言ってるんだと思いますが、
「君」ってやっぱりルークの娘なのかしら。あ、でもジェダイは結婚できなかったような・・・
ハンソロとチューイも出てますよ。もう泣きそう。はやく見たいです。

Sherlock 1-1 A Study in Pink その7

2015-03-31 07:52:58 | Sherlock S1E1
「ピンクの研究」

Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat


221Bの戻る前に自分のフラットに立ち寄り引き出しからシグ・ザウエルを取り出しポケットに押し込みます。


ジョンを乗せた車が221Bの前に止まります。
ジョンはシートベルトを外しながらアンシアに話しかけます。
JW「あのさ、僕が行った場所を君のボスに言わないでくれるとありがたいんだけど。」
An「いいわよ。」
JW「もう言っちゃったよね?」
An「ええ。」

ジョンはドアを開けますが、もう一度アンシアのほうを向きます。
JW「ねえ、暇なときってあったりする?」
An「たくさんあるわよ。」
ジョンはアンシアの次の言葉を待ちながら無言でじっと見ています。
それに気づいたアンシアが「Bye.」と言うので、ジョンは「OK」と言って車を降ります。
さすが三大陸先生、どんな状況であっても女性へのアプローチは欠かしません。


ジョンが部屋に入るとシャーロックはソファに寝そべり、左手を開いたり閉じたりさせています。
JW「何をしてる?」
SH「ニコチンパッチ。思考の助けになる。」
SG「ロンドンでは近頃たばこを吸うのもままならない。頭脳労働には厄介な問題だ。」
JW「呼吸にとっては良い事だよ。」
SH「ああ、呼吸ね。呼吸は退屈だ。」
JW「パッチが3枚?」
SH「パッチ3枚分の問題だ。」

これは「赤毛同盟」に出てくるタバコ三服分の問題」が元ネタなんでしょうね。
50分は話しかけないでくれ、と言う場面です。


そう言って目を閉じるシャーロックを上から見下ろしたジョンが少し間をあけてから
JW「僕にすぐに来いって言っただろう。何かあったのかと思って。」
と、言うとシャーロックは思い出したように目を開けて
「ああ、うん、もちろんだ。君の電話を貸してくれないか?」と言います。


JW「電話?」
SH「僕の電話は使えないんだ。電話番号が知れ渡っている可能性がある。ウェブサイトに載っているから。」
JW「ハドソンさんに借りろよ。」
SH「うん、彼女は1階にいるから叫んでみたけど聞こえなかった。」
JW「僕はロンドンの向こう側にいたんだぞ。」
SH「別に急いではいない。」

あーいえばこー言うな会話が続きますが、結局ジョンは自分の携帯をポケットから出します。
シャーロックに渡す時のジョンの顔が非常に怖いです。。。怒ってますね?

JW「事件(ケース)の件なのか?」
SH「彼女のスーツケースだ。」
JW「彼女の?」
SH「どう見ても彼女のスーツケースだ。殺人犯がスーツケースを持っていった。重大なミスだよ。」
JW「そうか、犯人が彼女のスーツケースを持っていったのか。それで?」
SH「他に方法がないんだ。危険だがやるしかない。」
かみあっているようで全然成立していない会話なところが面白いですが、
ジョンは大変だと思う(笑)


SH「僕のデスクに電話番号があるからテキストを送ってほしい。」
JW「テキストを送らせるために僕をここに呼んだのか。」
SH「そうテキストだ。番号はデスクの上にある。」

そう言って電話をジョンに向かって差し出します。
それを聞いたジョンの顔が怖いです。
なんだけど、結局はシャーロックから電話を受け取るため歩き出します。
受け取ったあと、窓を覗くジョンに「何か問題でも?」とシャーロック。
「君の友人に会ったよ。」とジョンに言われ怪訝そうに「友人?」と言いますが、
「敵だって。」と言われ、納得したように「ああ。どの敵?」と言うシャーロックが、もうね(涙)

JW「君の宿敵だと言っていた。普通、宿敵がいる奴なんていないだろう?」
SH「僕をスパイすれば金を渡すと?」
JW「うん。」
SH「申し出を受けたか?」
JW「No.」
SH「残念。折半できたのに。次はよく考えろよ。」
JW「彼は誰なんだ。」
SH「君が今まで会った中では最も危険な男だが今は関係ない問題だ。」
JW「ジェニファー・ウィルソン。待ってくれ。死んだ女性の番号じゃないか。」
SH「そうだ。それは重要ではない。番号を入力してくれ。」

SH「入力してるか?」
JW「うん。」
SH「終わった?」
JW「あー、ちょっと待ってくれ。」

SH「内容はこうだ。『ローリストンガーデンズで何があったのかしら。私、意識を失ったみたいなの。
ノーサンバーランド·ストリート22番地に来て。』」


What happened at
Lauriston Gdns?
I must have b

と、打ったところで、「君、気を失ったのか?」とジョン。
SH「何?いや、違うよ。」
とシャーロックは起き上がり「その内容ですぐに送ってくれ。早く。」と言いながら
ピンクのスーツケースを取り出します。
SH「送った?」
JW「住所は何だっけ?」
SH「ノーサンバーランド·ストリート22番地。急げ!」


ジョンはピンクのスーツケースを目にして驚きます。

JW「これ、ピンクの女性のスーツケースだよな。ジェニファー・ウィルソンズの。」
SH「もちろんだ。」
ジョンが無言で立っているのに気がついたシャーロックは、一瞬脱力します。
このシャーロックがかなりかなーり好きです、私。
SH「ああ、言っておくけど、僕は彼女を殺してはいない。」
JW「君がやったなんて言ってないだろう。」
SH「違う?君に送ってもらったテキストと彼女のスーツケースがあるという事実から、
そう思うのは理にかなっている。」
JW「いつもみんなに君が殺人者だって思われてるのか?」
ジョンの言葉を聞いたシャーロックはニヤリとし、
「時々ね。」と言ってカウチの背もたれに腰を下ろし、顎のところで手を組みます。
ここのシャーロックもかなーり好きです。
が、疑われるに慣れている様子が悲しいです。子供の頃から苛められてたんだろうな、と妄想。
ジョンは少し考えてから口角だけで笑うとシャーロックの向かい側に座ります。


JW「どうやってこれを手に入れたんだ?」
SH「見つけたんだ。」
JW「どこで?」
SH「殺人者は間違いなく彼女を車でローリストンガーデンズまで乗せたんだ。
それが車の中にあったとしたら、偶然置かれていた事もあり得る。
誰もこのスーツケースに注目することはない、統計学的にも男性は特にね。
スーツケースがまだ車の中にあると気づいたとき、彼はそれを処分しなければと思ったのは明らかだ。
彼がミスに気づくまで5分以上はかかっていないだろう。
僕はローリストンガーデンズから車で5分の範囲内ですべての裏通りをチェックした。
誰にも目撃されずに大きなものを処分できる場所を。」
シャーロックがスーツケースを探し出す場面。
ビルの屋上にいるシャーロックと月がいい感じなんですよね。


SH「それを捜し当てるまで1時間とかからなかったよ。」
JW「ピンクだ。 君はスーツケースがピンクだと気づいていたのか?」
SH「ああ、ピンクなのは明らかだよ。」
JW「なぜ僕はそこに気づかなかったんだ?」
SH「君がバカだからだ。」
そう言われムッとするジョン。
SH「情けない顔をするな。みんなそうだから。見てくれ。何がなくなっていると思う?」

↑これですよー、まつ毛の長さも際立ってうっとりです。

JW「スーツケースから?わかるわけないだろう。」
SH「彼女の携帯電話。電話はどこにある?死体にはなかったしスーツケースにも入っていなかった。
彼女が電話を持っていたことはわかっている。君がテキストを送った電話番号があるんだ。」
JW「家に忘れたとかじゃないのか。」
シャーロックは再びカウチに座りなおします。

SH「彼女にはずっと愛人がいたから注意深く行動している。
家に電話を置き忘れるはずはない。」
JW「なぜテキストを送ったんだ?」
SH「さあ、そこで問題だ。彼女の電話は今どこにある?」
JW「彼女がなくしたのかも。」
SH「なくしたか、或は・・・?」


JW「殺人犯・・・君は殺人犯が電話を持っていると思ってるのか?」
SH「おそらくスーツケースと一緒に電話も置いていったんだ。
おそらく彼は何らかの理由でそれを持っていった。
いずれにしても、確率的には殺人犯が電話を持っている。」
JW「ちょっと待ってくれ。僕は殺人犯にテキストを送ったのか?何の役に立つんだよ。」
その時、ジョンの携帯のコール音が鳴ります。相手は非通知です。

SH「殺人から数時間後に彼女が受信するべきテキストを彼が受け取った。
もし他の誰かが携帯を見つけていたならテキストは無視するだろうが、殺人犯なら・・・・」
コール音が鳴りやみ、シャーロックはスーツケースの蓋を閉めると
「パニックだ。」と言って立ち上がります。


JW「警察には?」
SH「4人死んでるんだ。警察に話している時間はない。」
JW「なら、なんで僕に話すんだよ?」
SH「ハドソンさんが僕の頭蓋骨を持って行ったんだ。」
JW「要するに僕は頭蓋骨のかわりか?」
SH「落ち着け、君はよくやっている。」
シャーロックはコートを着ます。

SH「それに。」
JW「それに?」
SH「君はそこに座ってテレビを見てもいいんだ。」
JW「何、君は僕に一緒に行ってほしいのか?」
SH「僕は外出する時は同伴者がいたほうがいいんだ。声に出して話せば良い考えも浮かぶ。
頭蓋骨を連れていくと注目を浴びてしまうんだ。だから・・・」
※ここの会話、素直に言えないシャーロックの気持ちを早くも汲み取ってるジョンと、
ジョンが断らないってわかってて言ってるシャーロックな感じで。
お互い探り合ってるのかもしれないですね。


SH「何か問題が?」
JW「ああ、ドノヴァンだ。」
SH「彼女が何?」
JW「彼女が言ったんだよ。君はこういう事に興奮する、楽しんでるって。」
SH「僕は「危険」だとも言った。だけど君は戻ってきた。」
シャーロックが部屋から出ます。
ジョンは少し考えてから「Damn it!」と立ち上がります。

続きます。