That's awesome

海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Bonus Part1 : Study in SHERLOCK その2

2013-02-19 22:21:34 | The Abominable Bride
訳はあまり正確ではありませんが(今更)こんな感じ、くらいで・・・
続きです。



ドラマ我々全員として、シリーズの成功に大きな役割を演じたのはキャラクターだけではなく配役も大きいというのは重要な事だ。

モファットさんのインタビュー。

SM:ベネディクトとマーティンには本物の魔法があるから。
彼らはひとりひとりとしても輝いているけど二人一緒だとモーレキャンベ&ワイズのようで、かわいいよね。
もし彼らが一緒にスクリーンに映ればさらに良いだろうね。


彼の仕事の熱心な信者として、シャーロック・ホームズとDr.ワトソンのキャラクターを
つくりだしたアーサー・コナン・ドイルは文学的青写真を考案し今日の成功を証明した事をじゅうぶん認識している。


MG:彼が探偵を創作して以来ずっとふたりで行動している。
アガサ・クリスティの有名な言葉があったよね。
「私のホームズにはワトソンが、ポワロにはヘイスティングスがいなければいけないんです。」
そして彼は究極の超悪玉を創り出したんだ。
SM:ヒーローは常にワトソンを必要とし、常にモリアーティを必要としてるんだよ。


犯罪を捜査するパートナーシップと偶像化された悪役の他に何が我々のシャーロックと世界中の視聴者を結び付けているのだろうか?


SM:シャーロックの一番最初のエピソードはピカピカの新品であると同時にきわめて古い何かにも見えた。
伝統的であり新しい分野でもある。同じ気持ち、同じ鼓動で両方味わえるんだと思うよ。
おかしな表現だけど「古典的になるほどの名作」のようなものだ。

しかし、現代版シャーロックの制作はかなり大変だった。
少しの時間でも機会があれば原作の世界からヒーローを蘇らせる事について常に話し合ってきた。

The game is afootの場面です。

SH:まったくだ。君、リボルバー持ってきたか?
JW:ゴーストに効力があるのか?
SH:そうだな。で、持ってきたのか?
JW:もちろんだとも。
SH:ではいくぞ、ワトソン。The game is afoot.



SM:ビクトリア時代だからこそできる事がある。
ドイルの世界とドイルのスタイルの信者だけど変更しているものもあるよ。改訂しているからね。
今は言えるのはこれだけだ。
ビクトリア時代の221Bに戻れば突然あらゆるものがシフトされているのがわかる。

ビクトリア版の221Bの風景。


はっきりしたことをひとつ例えると、ビクトリア時代では女性のキャラクターが普通に強い。



今もベイカー街にいてレストレードが事件を持ち込んでくるドラマの冒頭場面を撮影している。
エメリア・リコレッティと呼ばれる女性が頭を吹き飛ばす事件だ。
Dr.ワトソンの妻に対するとてもビクトリアン風な態度やコルセットの負担は、
言ってみればビクトリアンの考え方でそれもまた我々の狙いでもある。

モルグに行く場面です。

SH「ワトソン、君の帽子とコートを。」
JW「どこに行くんだ?」
SH「モルグの話ができなかった。急ごう、時間が無い。」
MM「で、私はここに座ってるだけ?」
JW「そんなことはないよ、メアリー。私たちはきっとあとで腹が減る。
ホームズ、おい、ツイードのスーツでモルグに行くのか?」
SH「背に腹は代えられないよ、ワトソン。」

アマンダのインタビュー。


MG:以前からワトソン夫人について何か知っていた事はある?
AA:何も知らなかったわ。
私は小さい時はかなりイーニッド・ブライトンを読んでいたのでコナン・ドイルはほとんど知らなかった。
新たに取り組みたいから彼女についてはあまり読みたくなかったの。
だけど彼女の本質は理解しているわ。だけどあなたが言ったように、
あなたはコナンドイルのようなキャラクターにはしなかったでしょう。
見事だったわ。私もすぐに切り替えられるしね。
MG:女性に対するビクトリアンの態度を調べるのは面白いと思う?
AA:ええ。知っての通り、彼女が多少卑屈になってしまうような要素があるんだけど、そんな事はなかったわね。
抑圧されているような感じは全然なかったわ。
わかるかしら?あなたがそんなふうに書かなかったからよ。
MG:社会の考え方を示そうとしたって事だね。
AA:そうなの、文字通りあなたはコルセットから脱却させたから本当に面白いわ。
あなたのように、どのくらい理解して、そして・・・
MG:そして君のランチがどのくらいするのか。
AA:そうそう、しかもすごい大盛だから。


レストラードとメアリーの場面。

MM「私はキャンペーンの一員なのよね。」
GL「キャンペーン?」
MM「女性参政権よ。」
GL「で、君は賛成派?それとも反対派?」
MM「出て行って。」

MG:シリーズ3で重要なのは本質的に新しい要素を取り入れた事だ。いわば、3人になったんだ。

MG:君は彼女が何者なのか判明するまで知らなかったんだよね。
AA:全然わからなかったわ。本当に驚いたわよ。
彼女にダークサイドの一面があると言っていたけど、3話目の脚本を貰うまでまでそれが何なのか教えてくれなったし。

メアリーがシャーロックの撃つ場面

MM「ジョンはここにいるの?」
SH「下のフロアだ。」

AA:私とマーティンが同時に脚本を貰って、家のソファで一緒に読んでたんだけど、
「彼女がシャーロックを撃った」という場面で一緒に叫んだわ。
「すごいエキサイティングだ」って。

マーティンのインタビュー。


MF:そうなるとは思わなかったよ。
僕は驚かされるのがすごく好きなんだけどドラマではめったに起こらないから。
でもこのドラマはかなりうまくそれができると思う。僕たちを驚かせることがね。
だから、あの結果は想定外だった。


MM「Truly I am(本当にごめんなさい)」

ベネディクトの続き。


BC:メアリーは意外にも友好的にやり合える相手で、彼女は男同士の友情を引き裂くのではなく結び付けるんだ。
時々、ちょっとした隔たりを埋めたりね。そして同盟を組むんだ。
スキルがあるからだけじゃなく・・・
知性に対する評価とおそらくはアウトサイダーであること、
女性の暗殺者なんて普通じゃないし、いずれもシャーロック・ホームズにはないものだ。

ベルグレービアの醜聞の場面。

AA「黙ってて、私が説明するから。バックファイアーの寸前にハイカーは空を見ていた。
でも野鳥観察じゃない。別の飛行体を見ていた。バックファイアーで振り向く。それが間違いだった。」

シリーズ2でアイリーンアドラーはシャーロックと互角以上だということを自身で証明した。

BC:女性たちはそれ以上に有能かもしれないね。彼女たちには完成された感情的知性があるから。
彼女たちは直観力も見事で、他のこともすべてうまくやるんだ。


AA「コートを返しにきただけよ」


続きます。

遠すぎた橋

2013-02-15 19:37:39 | 映画+ミリタリー
原題、A Bridge Too Far



ヨーロッパ戦線の映画はたくさんありますがこれは本当に本当に名作
何度観ても飽きません!

内容としては、
D-Dayのノルマンディー上陸から数か月後に実行した「マーケットガーデン作戦」がメインです。


以下、ネタバレですので注意してください(って、今更かいw)

結論から言うとマーケットガーデン作戦は失敗した作戦なんですね。
アメリカの戦争映画って大体は感動ありきの自画自賛、正義は勝つ!なので、失敗した作戦のものは珍しいと思います。
しかもこの映画、どこをとっても感動場面とか盛り上がる場面がまったく無いの。淡々と、シニカルにコミカルに終始しています。
私的には反戦映画なんかよりずっと戦争の悲惨さやバカらしさを表現してると思いますよ。
それに、上層部の無謀な作戦に命を懸けるのはいつも現場の人間で、ばかな上司を持つと悲劇なのはいつの時代でも変わりません。

しかしこの映画、出演者がめっちゃ豪華!
ロバートレッドフォードやジーンハックマン、ショーンコネリーなどなどたくさん名優が出ています。
今ではこんな豪華な俳優陣の映画は作れないでしょうね。
そしてもちろん、CGなんて使ってないので映像にも迫力があります。戦闘機とか戦車とか爆発にCG使われるとショボくてね(笑)

右がショーンコネリー、下の画像がロバートレッドフォード



私が初めて観たときは、ヨーロッパ戦線もD-Dayの知識もあまりなかったのですがそれでも楽しめました。
が、やはり多少背景や登場人物などを知っておくとより楽しめます。実話を基にしているので国や地域、人物もすべて実在しているので。そしてヨーロッパ戦線に嵌ろうではありませんか!(笑)

少し前だとプライベートライアンもそうですね。
私はあまり好きじゃないんですが。。。ノルマンディ上陸のシーンとか、市街戦とか、面白いシーンもいっぱいあるし、
マットデーモンは若くてステキだし(笑)良い映画だとは思うんだけど、なんつーかアメリカの偽善が好きじゃないのよね。
なので、ラストのトムハンクス死んじゃうのは不要だなーといつも思ってしまいます。
てか、トムハンクスってコメディアンだったのに(笑)いつの間にシリアス俳優になったんだ?

話が逸れてしまいましたが、
哀しくもおかしいちょっと変わった戦争映画ですが、おススメです。

2001年宇宙の旅

2013-02-15 18:52:47 | 映画+SFファンタジー
この映画、公開したのって1968年なんですよね。
60年代に作られた映画とはとても思えないですよ。
SF、特に近未来の設定ってかなりリスキーじゃないですか。特に宇宙ものはコンピューターを含め電子機器なんて
当時の発想で作るととんでもなく古く感じるのですが、この映画はあまり感じないですね。
やっぱりそこはキューブリックマジックかとw


キューブリックは何といっても映像、というか構図と音の使い方が本当にすごい。
フルメタルジャケットとかシャイニングも音と構図で底知れぬ恐怖を表現していると思います。
私は特に無音の時の映像が好きですね。
2001年はクラシック音楽がよく使われていますが、これもSF映画においては当時は画期的でしたね。
美しき青きドナウを聞くと宇宙旅行に行きたくなります(笑)

2001年の真の主役とも言うべき、コンピューター「HAL9000」これってIBMなんですよね。
アルファベットをひとつずつずらしていくんです。H→I A→B L→M
知った時には「おおっ!」て目からうろこだったけど、ウィキみたら撮影当時はあちこちにIBMのロゴがあったけど
HALが殺人コンピューターと知って、引いちゃったらしいですよ。まー、企業にとってイメージは大切ですからね。
でもHALはやっぱりなくてはならない存在で(当たり前だけどw)あの感情のない話し方とか怖いけど好きだったな。
システムを止められそうになったときの「やめて、怖い」のセリフも感情全然なくて逆に怖かった。


そして、HALの何が怖いって、無音のアップの赤い光!あれもすんごくこわいーー。
でも、あのメモリーは今観てもステキですよね。すごいセンスいいわ!

2010年は、2001年の謎を解明した映画になっていますが、私はなんとなくHALの救済だと思ってます。
2001年では狂った殺人コンピューターのまま終わってしまいますが、2010年ではちゃんと人間の命を優先して自分を犠牲にするんです。

さて、最大の謎の「モノリス」
今はあちこちで解説されちゃってますが、昔はネットもなかったので結構議論されてましたよね。
「時間を具現化したもの」とか「進化を促すもの」とか。あとはかなり宗教がかった意見もありましたが、
そんなにちゃんと解明されなくてもいいのでは~と思います。観た人が持った印象でいいんですよ^^

それにしても
2001年どころか、2010年も過ぎちゃってますけどいつになったら宇宙の旅に行けるんでしょうね。
まずはエネルギー革命とコールドスリープの技術が進化しないとダメなんですかね。
先日、Huluに2010年がUpされていたので久しぶりに観たんですが、2010年なのにソ連がまだあって笑ったw
当時はソ連崩壊するなんて思わなかったんでしょうね。だから近未来SFはリスキーなんだって。

ショーシャンクの空に

2013-02-11 14:45:37 | 映画+ドラマ
この映画は私の中でBest5に入ります。本当に良い映画です。
原題:The Shawshank Redemption
原作:スティーブン・キング
監督:フランク・ダラボン

刑務所を題材にした映画やドラマはたくさんありますが、
プリズンブレイクや大脱走のような派手さはなく、静かに淡々と流れていきます。
だけど決して退屈ではなく気が付けばぐいぐいと引き込まれていくそんな映画です。
特に主役のアンディ(ティム・ロビンス)とレッド(モーガン・フリーマン)との会話が秀逸なんです。
二人とも名優だな~とつくづく思います。

左がモーガンフリーマン、右がティム。


キングの原題は「刑務所のリタ・ヘイワース」だそうで、これは最後に「なるほど!」てな感じです。
あらすじとしては、銀行の副頭取だったアンディが妻殺しの冤罪で刑務所に服役。終身刑だったレッドや仲間たちと出会い、
壁の中でおこる様々な出来事にもめげず、希望を失わず、自由を勝ち取る、そんなお話です。

せつなかったのは、50年服役してたおじいちゃんがある日仮釈放になってシャバに出ます。
仕事と住まいをあてがわれ、普通に生活しようとするのですが、どうしても外の世界になじめない。
今まで、壁の中である意味守られてきたので急に下界にはなされてどうしていいかわからないんですね。
結局、悲しい結末となってしまいます。それはレッドにも衝撃をあたえています。

アンディがいなくなったあと、レッドは仮釈放の審議のためインタビューを受けるのですが、今までは外に出たいがために
優等生の受け答えをしますが、今回はひたすら自分の気持ちを吐露して終わります。が、皮肉にもそれで承認されてしまいます。

外に出たレッドは前出のおじいちゃんと同じ住まい、同じ仕事につきますが、おじいちゃんと同じ心境にいます。
その時に、アンディの言葉を思い出し、アンディの指示した場所へ行きそこでレッドなりの希望を掴みます。
アンディとレッドの友情に涙が止まりませんでしたよ

つたない文章では全然伝わらないですね。。。
ぜひぜひ、多くの人に観てもらいたい映画です!



ところで、リタ・ヘイワースは後になって伏線だったのか!という感じで使われますが、最初に観たとき最後のどんでん返しはかなりびっくりしました。そしてすごーくすっきりしました!最近ストレスが溜まったり後味の悪い映画が多いのですすっきりは大切です。