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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 2-3 The Reichenbach Fall その16

2014-11-05 06:27:35 | Sherlock S2E3
「ライヘンバッハ・ヒーロー」

Directed:Toby Haynes
Written:Stephen Thompson


最後です。

モリアーティの突然の自殺に成すすべもなく動揺するシャーロック。
バーツの階段にライフルの持った男がスタンバイをする中、
ジョンがタクシーでバーツに向かっている姿が映ります。

221Bではハドソンさんがタトゥーの男にお茶を出し、
男のツールボックスの中に拳銃が入っているのが映ります。

そしてスコットランドヤードではレストレードの姿をじっと見つめる怪しい男の姿も映ります。


バーツではライフルを組立終わった男が窓を開け、目標が来るのを待ち構えます。

そしてシャーロックは決心をしたように再び端に上ります。
そこにジョンを乗せたタクシーが停まったのでシャーロックは電話をかけます。

JW「もしもし?」
SH「ジョン。」
JW「シャーロック、大丈夫か?」
SH「Uターンして、そのまま帰ってくれ。」
JW「いや、すぐそっちに行くから。」
SH「ジョン、僕の言う通りにしてくれ、頼む。」
JW「どこにいるんだ?」
SH「そこで止まるんだ。」
JW「シャーロック?」
SH「わかった、上を見ろ。僕は屋上にいる。」
JW「Oh God.」

SH「僕は・・・僕は・・・僕はそこにはいけない。だからこうするしかないんだ。」
JW「何をするつもりだ。」
※この場面は例のこれがある場面です。

※普通に読むと「AM AI ONLY」で矢印がジョンに向かっています。この場面でこんな事を仕込むなんてもうね(涙)
元は「AMBULANCE ONLY」と書かれていると思います。

SH「謝るよ。全て真実だ。」
JW「何が?」
SH「彼らが言った事だ。僕はモリアーティをでっちあげた。」

JW「なぜそんな事をいうんだ。」
SH「僕は偽物なんだ。」
JW「シャーロック・・・・」
SH「新聞は正しかった。レストレードにそう言ってくれ。ハドソンさんやモリーにも。
僕は自分のためにモリアーティを作り出したんだと、みんなにそう話してくれ。」

JW「わかったから、黙るんだ、シャーロック、黙れ。
僕と初めて会った時、君は僕の姉について全て言い当てた、違うか?」
SH「そんな賢い人なんていないよ。」
JW「君がいる。」

SH「僕は君の事を調べたんだ。君に好印象を与えるために、君の情報を手に入れてた。
トリックだよ。ただのマジックトリック。」
JW「わかったから、やめるんだ。」
SH「だめだ、そこにいろ。動くな。」
JW「わかったよ。」

SH「僕をずっと見ててくれ。頼む、僕のためにそうしてくれ。」
JW「するって何を?」
SH「この電話は僕の手紙だ。普通の人は・・・遺書を残すものなんだろう?」
JW「遺書を残すって、いつだよ?」

SH「Goodbye, John.」
JW「ダメだ、やめろ。」
シャーロックはそれを最後に携帯電話を投げ捨てると正面を見据えます。

JW「No. SHERLOCK!」
ジョンが叫ぶ中、シャーロックは両手を広げ、地上に向かって飛びます。

JW「シャーロック、シャーロック・・・」
ジョンの目の前でシャーロックは落ちていきます。

呆然としながらもジョンはシャーロックの元に駆け寄ろうとしますが、
勢いよく走ってきた自転車とぶつかり、倒れます。
苦しそうに呻くジョン。そしてシャーロックのもとに医療従事者たちが駆け寄ります。

ジョンは何とか起き上がると「シャーロック」と呟きながら人だかりのほうに近寄ります。
JW「僕は医者なんです、通してください。通して、お願いだ。」
人をかき分けながら何とかシャーロックに近づこうとするジョン。
JW「彼は僕の友達なんだ。友達なんだ。頼む。」
そうしてシャーロックの手首を掴み脈を取りますが、他の人に引き離されると倒れ込みながらも、
「頼む・・・」と「Jesus」を繰り返します。

目を見開き、血に染まったシャーロックはそのままバーツの中に運び込まれていきます。
それを見送るジョンの顔から表情が一切なくなっていました。
同時に、ジョンの頭に定められていたライフルの狙いがすっと離れていきます。
男は銃を分解し、バッグに仕舞うとそのまま立ち去ります。
※この人はモラン大佐なんでしょうかね・・・


ディオゲネスクラブ。
マイクロフトの手にはサン紙があり、
見出しには「SUICIDE OF FAKE GENIUS(偽りの天才、自殺)」と書いてあります。
マイクロフトはそれを折り畳みサイドテーブルに乗せると両手を顔の前で合わせます。
尖塔のポーズですね。


221Bではジョンが向かいにある空の椅子を見つめているように見えますが、
心ここにあらずな感じでじっと座っています。

そして場面はエラのオフィスに変わります。
ELLA「言いたかったことがあるのね。でも言えなかった。」
JW「そうだ。」
ELLA「言いなさい。」
JW「ごめん、できない。」
さらに場面はタクシーの中に変わります。ジョンの隣ではハドソンさんが花束を抱えています。
ふたりは会話をしながらやがてシャーロックのお墓の前に立ちます。

Mrs.H「シャーロックの持ち物、全部実験の道具なんだけど。全部箱に入れたのよ。
どうすればいいかしらね。学校に寄付しようかと思うんだけど。頼めないかしら・・・」
JW「僕は2度とフラットには戻れないんです。今だけではなく。」
その言葉にハドソンさんがジョンの腕にそっと手を回します。
JW「僕は怒ってるんだ。」
Mrs.H「大丈夫よ、ジョン。それが普通なの。彼は誰にでもそんな気分にさせるのよ。」
Mrs.H「私のテーブルの傷とか、雑音とか、それに朝の1時半から銃を発砲させるのよ!」
Mrs.H「冷蔵庫にある血液のサンプルも。食べ物があるところに死体が入ってるなんて想像できる?」
JW「そうですよね。」
Mrs.H「それにケンカ!彼の騒ぎはいつも私をイライラさせるのよ!」
ハドソンさんが次第にキレてしたので逆にジョンが落ち着かせます。
JW「ハドソンさん、ぼくはそれほど怒ってまぜんから。」
そしてハドソンさんは「ひとりにしてあげるわね・・・」と言うと離れます。
ひとりになったジョンは緊張しているのかソワソワと後ろを振り向き、
また前を向いて、やがて話し始めます。
JW「君は…君はヒーローなんかじゃないって言ってたよな。
君が人間だとは考えもしなかった時があったけど、でも言わせてくれ。
君は最高の男だし、僕が知る中では最も人間らしい男だ。
君が嘘を言ったんだと僕を納得させることは誰にもできないよ。そうだろう。」
※ジョンは「human being 」と言っていて、最後に「You machine.」と言ってしまった事を
とてもとても後悔しているように思います。

そして再びちょっとだけ後ろを見てハドソンさんが見ていないのを確認すると、
シャーロックのお墓にやさしく触れながら続けます。

JW「I was so alone, and ”I owe you ”so much.
(僕はとても孤独だったから、僕は君にそれほどの借りがあるんだ。)
※お墓に触るのは「I Love You」の意味があるとどこかで見たんですよね。ジョン・・・(号泣)

「OK」ジョンはそう言って一旦後ろに下がりますが再びお墓に向き直します。
JW「No, please, there’s just one more thing, mate, one more thing: one more miracle,
Sherlock, for me.」
(ダメだ、頼む、もう一度、mate、もう一度奇跡を起こしてくれ、シャーロック、僕のために。)
そしてジョンは堪え切れないように続けます。
JW「 Don’t ... be ... dead. Would you do ...? Just for me, just stop it. Stop this.」
(死んでちゃダメだ。頼むよ。僕のために。死ぬのをやめるんだ。やめてくれ。)

シャーロックのお墓に映っているのは俯きながら泣いているジョンの姿でした。
そして、右手で涙を拭うと一度大きく息を吐き顔を上げます。
シャーロックに向かって一度頷き、軍隊式にまわると背筋を伸ばして立ち去っていきます。

そんなジョンの姿をじっと見守るシャーロックの姿がそこにありました。
ジョンの姿が見えなくなるタイミングで彼もまたその場を離れます。


Continue to Series3・・・・

うわわーん(号泣)
この時のジョンはシャーロックが追いつめられて自殺してしまったと信じているなら、
本当に追いつめたのは、キティでもモリアーティでもなく自分なんだと思っているのかもしれません。
先ほども書きましたが、君は機械だと言って突き放したのが最後になってしまったので、
後悔と自責の念ばかりがジョンにあるのかと思うと、ホントにね・・・
詳細はまた近いうちに考察などをまとめようと思っています。

最後にLeeさんのライヘンのトレーラーです。
THE REICHENBACH FALL TRAILER
そして以前にも紹介させていただいたdicomadeをこっそりと・・・
SherlockDicomadeV5
この動画を見るにつけ、やっぱりウルトラブックが欲しいと思うのだった・・・

Sherlock 2-3 The Reichenbach Fall その15

2014-10-30 07:23:10 | Sherlock S2E3
「ライヘンバッハ・ヒーロー」

Directed:Toby Haynes
Written:Stephen Thompson

前回のいろいろでも書いたベネディクトが詩を朗読したBBCのトレイラー。
新しいドラマを紹介しつつ、過去の名作ドラマも織り交ぜられていましたが、
だが、ちょっと待ってほしい。
「And then the lover」で何故アレが?
ちょっと、BBCドサクサすぎるでしょーw
これ、真面目なトレイラーじゃないんかい。
相変わらず公式は予想外のところから爆弾投下してきます。

そんなシャーロックとモリアーティの最後の対決です。
毎回、このふたりの対決は素晴らしいのですがこの場面は特にどちらも美しくて、
ついつい見とれながらもたくさん画像をゲットしてしまいました。てんこ盛りです。
プールの場面でシャーロックを救ったステインアライブが流れているのも印象的でした。


バーツの屋上。
ステインアライブが流れる中、モリアーティが屋上の端に座っています。
そこにシャーロックが現れます。

JM「ああ、やっとたどり着いたね、君と僕。シャーロック、僕たちの問題だ、最後の問題。」
シャーロックはゆっくりとモリアーティに近づいていきます。
JM「ステインアライブ!退屈すぎるよ、そう思わないか?」
モリアーティは自分の携帯電話を持ち上げて言います。

そして舞台の上で演技をするように大げさな手振りで「ただ生き続けるだけなんて。」と言います。
シャーロックはその間、ずっと無言で歩きまわっています。
思えばこの時にも、これからの展開、13通りでしたっけ?を探っていたんでしょうね。
JM「僕はずっと娯楽を探求してきた。君は最高の娯楽だけど君さえもいなくなる。
なぜなら僕が君をたたきのめすからだよ。」
シャーロックがモリアーティのほうを向くと後ろで手を組みます。

JM「終わりにするのは簡単だったよ。
簡単だった。僕はまた凡人とあそばなくちゃ。結局君も彼らと同じで平凡なんだね。」
そして「ああ、でも」と言いながら立ち上がります。
JM「君は僕が現実なのか疑い始めただろう?どう?」
SH「リチャード・ブルック」
JM「誰もこの冗談がわからなかったな。でも君には通じた。」
SH「当然だ。」
JM「えらいぞ。」
SH「リッチブルックはドイツ語でライヘンバッハ、ある事件で僕につけられた名前だ。」
JM「楽しみたかっただけだよ。」
その時モリアーティはシャーロックが後ろ手に指でリズムを打つのに気づきます。

JM「グッド。それもわかったんだ。」
SH「数字を打っていた。叩くとそれは1を表し、そうでないときは0。バイナリ―コードだ。」

SH「なぜ暗殺者たちは僕の命を救ったのか。
すべてのシステムを突破する数行の単純なコンピューターコードが僕の中に隠されていたからだ。僕の頭の中に。」
JM「僕のクライアントに教えたんだよ。シャーロックは臆病者だから。」
SH「だが、僕は今ここでそれを使って全ての記録を変えることができる。
リッチ・ブルックを殺し、ジム・モリアーティに戻すことが。」

モリアーティはしばらくシャーロックを見つめたあと背を向けます。
JM「No, no, no, no, no, それじゃ簡単すぎる。簡単すぎるよ。」
そして再びシャーロックに向かい合うと「これはキーじゃないんだ、マヌケ!」と言います。
JM「数字に意味なんか無いんだ。何の役にも立たない。
2行のコンピューターコードが世界中を破壊するなんてそんな事君も思わないだろう?がっかりだな。
君には失望したよ、凡人シャーロック。」
SH「だがあのリズムは・・・」
JM「『パルティ―タNO1』だよ。ありがとう、ヨハン・セバスチャン・バッハ。」
SH「だがどうやって・・・」
JM「どうやって銀行やロンドン塔や刑務所に侵入したか?白昼強盗だよ。協力者がいたんだ。」

JM「君なら引っかかると思ったよ。いつも全てにおいて賢くやろうとするのは君の欠点だね。
さて、ゲームを終わりにしよう。君が高い建物を選んでくれて嬉しいよ。やるには最適な場所だ。」
SH「やる?何を?」
そう言ってからシャーロックはすぐに気がつき、モリアーティを見ます。
SH「ああ、そうだった。僕の自殺だ。」
JM「『天才探偵、詐欺であることが証明される』新聞で読んだんだ。
だから真実にしないと。僕は新聞が好きなんだ。おとぎ話もね。」
ふたりは屋上から地上を覗きます。
JM「そしてグリムもね。」

その頃、ジョンはタクシーを221Bの前に停めるとすぐに中に入ります。
するとタトゥを入れた男の修理を見守るハドソンさんがいました。
「あら、ジョン。びっくりするじゃない。」とハドソンさんに戸惑うジョン。
「警察官と一緒?大丈夫なの?シャーロックのことはすべて片付いたの?」
そう言われてジョンはあの電話が嘘だった事に気がつきます。
「Oh my God.」ジョンはすぐに外に出るとタクシーを横取りし、再びバーツに向かいます。

バーツの屋上。
SH「君が偽の身元を作ったと僕はまだ証明できる。」
JM「君が死ぬほうが手間がかからないよ。」
シャーロックはモリアーティに背を向けます。
JM「さあ、僕のために。」
「Pleeeeeease?」モリアーティがそう言った瞬間、
シャーロックはモリアーティの胸ぐらをつかみ屋上の端まで追いやります。
SH「君は正気じゃない。」
JM「今さら?」

JM「OK、君にやる気を起こさせてあげよう。」
シャーロックはモリアーティの言葉に少し首を傾げます。
JM「もし君がやらなければ君の友達が死ぬんだ。」
SH「・・・ジョン。」

JM「ジョンだけじゃない。全員だ。」
SH「ハドソンさん。」
JM「全員だよ。」
SH「レストレード。」

JM「3発の弾丸、3人の狙撃手、3人の犠牲者。それを止めることはできない。」
シャーロックはモリアーティを掴んだ手を離します。
JM「君が飛ばない限りね。」
モリアーティの言葉に無言になるシャーロック。

JM「君は僕を逮捕できるし拷問もできる、君の好きにできるんだ。
でも彼らが引き金を止めることはできない。君の世界でたった3人しかいない友人は死ぬんだ。」
SH「僕が死んで君のストーリーを完結させない限り。」
JM「そのほうがセクシーだと思わない?」
SH「そして僕は不名誉なまま死ぬ。」
JM「そうだよ。それがポイントなんだ。」

モリアーティは通りを見下ろしながら、「今なら観客もいるし、早く飛び出そうよ。」と言います。
JM「ほら。」
シャーロックは屋上の端に上ります。
JM「どんな結末になるか教えたよね。」

JM「殺人者を止めたければ君が死ぬしかないんだ。もちろん僕はそんな命令はしないよ。」
その時シャーロックが「少しだけ自分の時間が欲しいから、時間をくれないか?頼む。」と言います。
そしてモリアーティを見下ろすともう一度「Please」と頼みます。
モリアーティは少し考えてそれから「もちろんだよ。」とその場を離れます。

シャーロックは少し間をあけて、それから笑い出します。大笑いです。
シャーロックから遠ざかっていたモリアーティは驚いて振り返り、「何だ?」と聞きます。
それでもシャーロックの笑いが止まらないので「何だよ。」ともう一度言います。

JM「何かミスをした?」
シャーロックはモリアーティを見るとぴょんと飛びおります。

そしてモリアーティに近づきながら言います。
SH「『君は命令をしない』ということは、殺人者に中止命令を出す、
つまり呼び戻すための暗号、言葉か或いは数字があるんだ。」

モリアーティのまわりを歩きながら更に続けます。
SH「僕が死ぬことはないんだ、君を手に入れれば。」
JM「Oh、君は僕に中止の命令を出させることができると思ってるのか?僕が命令をすると?」
SH「そうだ。君はやるんだ。」
JM「シャーロック、君の偉大なお兄さんや”all the King’s horses”も、
僕がやりたくない事をやらせることはできなかったんだよ。
※all the King’s horsesはマザーグースのハンプティ・ダンプティに出てくる歌詞の比喩か暗喩かもしれないですね。
Humpty Dumpty sat on a wall,
Humpty Dumpty had a great fall.
All the king's horses and all the king's men
Couldn't put Humpty together again.
ハンプティ・ダンプティが塀に座った
ハンプティ・ダンプティが落っこちた
王様の馬と家来の全部がかかっても
ハンプティを元に戻せなかった

何これ、こわいよー(笑)
ちなみにハンプティ・ダンプティはリチャード三世を指しているという説もあるそうです。

シャーロックはモリアーティの正面に立ちます。顔が近いよ、君たち。
SH「だが僕は兄とは違うという事を忘れたのか?僕は君なんだ。
何でもできるぞ。焼き尽くすことも、凡人がやらない事もね。
君は地獄で僕と握手をしたい?君に失望はさせないよ。」

JM「いや、それは嘘だ。違う、君は凡人で、天使の側にいるつまらない男なんだ。」
SH「僕は天使の側に立つ時もあるけど、天使の1人だと思った事はない。」

ふたりはじっと互いを見つめます。
モリアーティはシャーロックの眼を覗きこみ「No」と言います。
JM「そうだな、君は違う。」
そうして、モリアーティは微笑むと「わかった」とひとり頷きます。

「君は凡人なんかじゃない。
そう、君は僕だ。
君は僕!ありがとう!」

そして下を向き、「シャーロック・ホームズ。」と言いながら握手を求めます。
シャーロックもそれに応じます。
「ありがとう」とモリアーティの言葉に首を傾げるシャーロック。
モリアーティは何度も頷きながら「幸運を祈ってるよ。」と囁きます。

JM「僕が生きている限り、君は友人を救う事ができる。これで解決だ。」
そして「だから、頑張れよ。」と言葉を残すと自ら銃を咥え発砲します。

続きます。
次で最後です。

Sherlock 2-3 The Reichenbach Fall その14

2014-10-27 06:22:37 | Sherlock S2E3
「ライヘンバッハ・ヒーロー」

Directed:Toby Haynes
Written:Stephen Thompson

GNSの前にライヘンの続きです。


ディオゲネスクラブ。
マイクロフトが部屋に入りドアを閉めようとした時に、ジョンがドアに背を向けて座っているのに気づきます。
ジョンはキティの書類を見ています。

JW「ミス・ライリーは宿題をきちんとやりましたよ。シャーロックに近い人間だけが知っている情報で。」
MH「ああ・・・」
マイクロフトはドアを閉めます。
JW「最近、あなたの弟のアドレスブックを見た?名前がふたつしかない。
あなたと僕だけだし僕はモリアーティにこの事は話していない。」
MH「ジョン・・・」
JW「奴はどうやって手に入れたのかというと、あなたが絡んでるのかな?
時々、お茶をしたりして。あー、あなたとジムで。」
マイクロフトはジョンの向かい側に座り何か話そうとしますがジョンがそれを遮ります。
ジョン、かなり怒ってます。
JW「あなたが自分の弟を、あのマニアに彼の人生をべらべらと話したんだ。」
MH「意図したわけではないし、望んだわけでもない。」
JW「だから僕に話したんだな。『彼を守れ。』なぜなら自分がミスをしたからだ。」
ジョンはサイドテーブルに書類を置くと真っ向からマイクロフトを見つめます。

JW「なぜ奴に接触をしたんだ。」
MH「彼のような人間、我々はそういった人間をよくわかっている。監視しているのだ。」
MH「だがジェイムズ・モリアーティ・・・奴は世界で最も危険な犯罪者で、
彼のポケットには最終兵器が入っている。
キーコード。どんなドアでも開けることができるたった数行のコンピューターコードだ。」
JW「それで奴を拘束して、キーコードを探し出そうとしたのか?」
MH「数週間かけて尋問した。」

JW「で?」
MH[まったく応じなかった。彼はただ座って、じっと暗闇を見つめていた。
唯一、口を割ったのは・・・」
MH「私になら話すと・・・」

MH「だが、少々問題が・・・」
JW「シャーロックの過去を見返りに取引したんだな。
だからシャーロックが詐欺だという大嘘を人々は信じる。残りはすべて真実だからだ。」

JW「モリアーティはシャーロックを破滅させたい。そうだろう?なのにあなたは完璧な攻撃材料を与えた。」
ジョンは怒りを抑えた笑顔で言いますがマイクロフトが沈黙をしているとジョンは席を立ちます。
その時、マイクロフトが掠れ気味の声でジョンを呼びます。
MH「ジョン・・・」
ジョンが振り向きます。
MH「すまない。」
マイクロフトの言葉にジョンは笑いながら、「やめてくれよ。」と言って部屋を出ます。
マイクロフトがその姿をじっと見送りながら、「弟に伝えてくれ。」と静かに言います。

この場面、S3を観た後だとマイクロフトの謝罪が別の意味になってきますよね。
深いですねー、面白いです。
それにしても、ジョンは怒りを抑えるほど怖いです。
こんな風に歩く英国政府を向こうにまわせるのはジョンだけかも(笑)

バーツの研究室。
シャーロックは作業台を背もたれにして床に座りながらスカッシュボールを何度も棚にぶつけています。
そこにジョンが「メッセージ受け取ったよ。」と言いながら入ってきます。
SH「コンピューターコードがカギだ。
もし僕たちが探し出して使うことができたらモリアーティのゲームで彼を出し抜ける。」
JW「どう使うんだ?」
SH「彼は偽の経歴を作る時に使ったんだ。
だから僕たちもそれを使って記録を破壊し、リチャードブルックを消去する。」
JW「そうすればジムモリアーティに戻る。」

SH「221Bのどこかにあるんだ。判決が出たあの日にどこかに隠していったんだ。」
シャーロックは立ち上がると作業台に向かい、ジョンも隣に立ちます。
JW「奴がさわったのは?」
SH「りんごだけ。他にはない。」
JW「何か書き残したとか。」
SH「No」

ジョンは考えながら作業台の上で指をトントンと叩き、そしてそこを離れます。
シャーロックもジョンと同じように指を叩きます。
するとシャーロックの指からバイナリ―コードが流れます。

ジョンはまだ考えながら下を向いているので、シャーロックが顔をあげてジョンを見ているのに気づきません。

シャーロックは何気なくジョンに背を向けると携帯電話でメッセージを送ります。

Come and play.
Bart’s Hospital rooftop.
SH
バーツの屋上に遊びに来い。

PS. Got something
of yours you might want back.
追伸・君が取り戻したいものを持っている。

この時の表情が(涙)やらなければいけない、そんな事を決めた表情にも見えます。

数時間後の夜明け。
シャーロックは作業台に足を乗せ、手のひらでスカッシュボールを作業台の上で転がしています。
ジョンは机に突っ伏して寝ていますが、携帯電話に起こされます。

JW「もしもし。え?何だって?何があったんだ。」
ジョンは慌てたように立ち上がります。
シャーロックはジョンの様子を窺うように横目で見ていますが、
ジョンがシャーロックの方に向くと視線を下に戻します。
JW「彼女は無事なのか?OMG!わかった、すぐに行く。」
ジョンが電話を切ります。

SH「どうした?」
JW「救命医療隊員からだ。ハドソンさんが撃たれたって。」
SH「なぜ?」
JW「多分君が引き寄せた殺し屋のひとりに・・・何てことだ、彼女が死んでしまう。行くぞ、シャーロック。」
SH「行ってくれ。僕は忙しい。」
シャーロックの言葉にジョンは信じられない、というような顔で怒ります。

JW「忙しい?」
SH「思考中だ。僕は考えなければいけないことがある。」
JW「何を?君は何とも思わないのか?彼女に触れただけの男を半殺しにした事もあったのに。」
SH「彼女は僕の大家だ。」

JW「死にそうなんだぞ・・・」
そしてジョンは「You machine.」と言い、それから突き放すように、
「くそ!君がここにいたければ、好きにすればいい。」とドアに向かいます。
SH「僕にあるのは孤独だ。孤独が僕を守る。」
JW「違うよ、人を守るのは友達だ。」

ジョンが出ていくタイミングを見計らったようにテキストの着信音が鳴ります。

I’m waiting...
JM

シャーロックは立ち上がり、コートを取ると部屋を出ていきます。

続きます。

ちょっと、言っちゃってもいいですか?
私、ここだけはどうしてもどうしても言いたくて・・・

ジョン、君はシャーロックを信じてるんじゃなかったの?
ハドソンさんが本当に死にかけていたとして、それを放っておくと思うの?
彼女がいなければ英国が滅びるとまで言ったんだよ。
なぜ、なぜこの大事な時にシャーロックは信じず怒りに任せて「You machine.」と言い放ち、
シャーロックを独りにするの?ジョン、ひどいよー(泣)
シャーロックはジョンの言う通り、友達だからジョンを守っているのにー(号泣)

と、この時はジョンに八つ当たりしてました、私。ジョン、ごめんなさいー。
先ほども書きましたがS3を観た後ではいろいろと捉え方が変わってきますよね。
ここでジョンが出て行かなくてもどこかでバーツから遠ざけられていたと思うので。

で、「You machine.」が最後の場面に繋がるんです(大号泣)

Sherlock 2-3 The Reichenbach Fall その13

2014-10-13 12:06:42 | Sherlock S2E3
「ライヘンバッハ・ヒーロー」

Directed:Toby Haynes
Written:Stephen Thompson

BFIの前にSherlockの続きです。

その前に。
角川からS1~S3特典映像入りのボックス発売のお知らせがあったので、
まだ本国でも発売になっていないのに今回は早いなーと思って角川のサイトを見てみました。
最初に目についたのがこれ。
「待望の英語字幕を新たに収録」
これを見た瞬間の私の心境をジョンの表情に置き換えてみました。
「は?」

次に特典にS3のコメンタリーとNGが入ってないと知った時の私の心境。
「何だと・・・」

今更英語字幕とかドヤ顔で言われても100万年遅いんじゃ、ボケ!!
コメンタリーとNGが無いって、そこ!そこだよ、そこを日本語字幕で見たいんじゃないかーー!!
で、お値段が39.500+TAX(BD)

・・・怒りのあまりつい遊んでしまいました。すみません。
角川さんのサイトのリンクです。
http://kadokawa-d.jp/lineup/sherlock/bd_dvd.html

ふと思ったのですが、ジョンのセリフって結構荒っぽい言葉を使ったりしていて、
思えば元軍医とはいえ軍人だし、もしかしたらジョンの一人称は「僕」ではなくて「俺」な感じなんでしょうかね。。。
日本語字幕が「僕」だったからそんなイメージできちゃいましたが。

そしてゲイティスさんのツイート

書いてるんだー、書いてるんだ、Sherlock!
頑張ってくださいー、そしてお願いします。どうかどうか、ふたりを幸せにしてあげてください~(涙)

続きです。

キティの家でモリアーティと対面したシャーロック。

JM「ここなら彼らに見つからないって言ったじゃないか。ここは安全だって。」
脅えたように訴えるモリアーティにキティが言います。
KR「あなたは安全よ、リチャード。私は目撃者よ。目撃者のいる前であなたに危害を加えるようなことはしないわよ。」
JW「お前が情報提供者?モリアーティがリチャード・ブルック?」
KR「そうよ、彼がリチャード・ブルックよ。モリアーティじゃないの。」
JW「何を言ってるんだ?」
シャーロックは黙ったままモリアーティを観察しています。

KR「リッチ・ブルックはシャーロック・ホームズがモリアーティとして雇った役者なのよ。」
瞬間、シャーロックは全てを悟ったような表情をします。
仕向けたのはホームズ兄弟でもモリアーティがどんな方法を使うのかわからかったのでしょうね。
ここで、シャーロックが理解したような感じです。

JM「ドクター・ワトソン。あなたは善良な人だ。僕を傷つけないで。」
モリアーティの言葉にジョンは激昂します。
JW「違う、お前はモリアーティだ!僕と会ったのを忘れたのか?僕を吹き飛ばそうとしたんだぞ。」
JM「ごめんなさい、ごめんなさい。彼からお金をもらったんです。
僕は仕事をしなければいけなかったんだ。役者だから。僕は失業中だったんだ。ごめんなさい、許してくれる?」
JW「シャーロック、状況がよくのみこめない・・・僕にわかるように説明してくれ。」
KR「それなら私が紙上で説明してるわよ。」
キティはジョンに新聞の原稿を渡します。
KR「あなたはモリアーティをでっちあげたのよね。あなたの宿敵を。」
JW「でっちあげ?」
KR「そうよ。すべての犯罪をでっちあげ、あげくのはてに悪人の黒幕に仕立て上げた。」

JW「バカなことを言うな!」
KR「彼に聞いてよ。ここにいるんだから、聞けばいいわ。教えてあげて、リチャード。」
JW「ふざけんな、そいつは裁判にかけられてただろう!」
KR「そうよ。彼にお金を払って巻き込んだのよ。陪審員を操作するからと約束して。
ウェストエンドで演じるのとはわけが違うけど、私は高額を支払ったのよ。」
※ウェストエンド◆英国ロンドンの中心部シティ(City)より西側の地域。
裕福な人々の邸宅・高級ホテル・大使館が立ち並びピカデリー(Piccadilly)、
ボンド・ストリート(Bond Street)、オックスフォード・ストリート(Oxford Street)を中心に
高級ショッピング街・劇場・レストランがある(トラベルサイトより・・・どこのサイトだか忘れました涙)

KR「だけど、彼は話を売りたかったわけじゃないのよ。」
JM「ごめんなさい・・・ごめんなさい。」
JW「これが君が公表しようとしている話か。ずいぶんな結論だな。モリアーティが俳優?」
JM「彼は僕を知ってる。僕には証拠があるんだ。証拠がある。彼に証拠を見せてやってくれ、キティ。」
JW「よし、見せろ。」
キティがファイルを取りに行っているとき、モリアーティは心の中で下を出すような顔で一瞬シャーロックを見ます。
それを受けてるシャーロックの表情が追いつめられているのにちょっと面白がっているようにも見えます。

JM「僕は子供番組に出ていた。語り手なんだ。」
(タクシーの中のモリアーティはこれを皮肉ったんでしょうね。)
JM「僕はストーリーテラーだ。DVDもある。」
ジョンはキティに渡されたファイルを見ます。
記事の切り抜きには聴診器を首から下げたモリアーティの写真と、
見出しには「Award Winning Actor Joins The Cast of Top Medical Drama」と書いてあります。
(受賞した俳優はトップの医療ドラマのキャストに加わります)

JM「彼に教えてやってくれ。全て公表されるからこれで終わりだ。」
モリアーティはジョンを指さしながらシャーロックに言います。
JM「全てが終わる・・・」
シャーロックがモリアーティに一歩近づいた瞬間、「やめろ!」と叫びながらモリアーティは後ずさります。
JM「僕にさわるな。指1本でもふれるな!」
SH「やめろ!今すぐやめるんだ!」
シャーロックの叫びにモリアーティは「僕に乱暴しないでくれ!」と言いながら階段をかけ上がります。

JW「奴を逃がすな!」
KR「彼に構わないで!」
シャーロックたちが追いかけますがモリアーティはバスルームに駆け込みます。
すぐにバスルームのドアを開けますが、モリアーティの姿はなく窓が開いていました。
SH「ダメだ!彼は援護されてしまう。」
シャーロックが立ち去ろうとするとキティが近づいています。
KR「わからないの?シャーロック・ホームズ。見なさいよ、そして聞きなさい。」

キティはシャーロックを正面から見据えると言い放ちます。
「You」「repel」「 me」(あなたには吐き気がするわ)
ここで裁判所の仕返しをするキティでした。お前の方が吐き気がするわ!と思いますよね。
でも外に出るときジョンがキティを何気に軽く突き飛ばしているのでちょっとスッキリ(笑)

通りに出たふたり。
JW「そんな事ができるのか?完全に身元を変えるなんて。君は犯人にされてしまうのか?」
SH「彼は僕の過去を手に入れた。ウソを真実だと思い込ませるときにやるんだ。
口当たりを良くするために真実でうまく包むんだよ。」
シャーロックは立ち止まりウロウロと行ったり来たりします。
JW「君に勝ち目はないぞ。」
SH「彼はこの24時間で人々の心に疑いを植え付けたんだ。
ゲームを完成させるためにやることはひとつしかない。それは・・・・・」
シャーロックが立ち止まります。

キティから渡されたファイルを見ていたジョンがシャーロックを見上げます。
JW「シャーロック?」
SH「やることがある。」
JW「何を?手伝うよ?」
SH「あー・・・自分でやるから。」
そう言ってシャーロックはひとりで歩き出します。
ジョンはため息をつきながらシャーロックを見送ります。
そしてもう一度書類を見て、意を決したようにシャーロックとは反対の方向に歩き出します。


バーツ。
モリーが小さい部屋の電気を消し、研究室を通ります。
出口に向かっていると暗闇にシャーロックがモリーを背にして立っています。

SH「君は間違っている。」
突然のシャーロックの声に驚くモリー。
SH「君は数に入っている。君はいつも数に入っているし僕はいつも君を信頼してきたんだ。」
そしてモリーの方に振り向きます。
SH「だが、君は正しいよ。僕は大丈夫なんかじゃない。」
MH「間違いって何?」
モリーが聞くとシャーロックはゆっくりとモリーに近づきます。

SH「モリー、僕は多分死ぬことになる。」
MH「何が必要?」
SH「もし、僕が君の考えている僕ではなくて、僕が考えている僕でなくても、君はまだ僕を助けたいと思う?」
MH「何が必要なの?」

SH「YOU.」

続きます。

シャーロックのセリフ、
「もし、僕が君の考えている僕ではなくて、僕が考えている僕でなくても、君はまだ僕を助けたいと思う?」
原語はこれ。
「If I wasn’t everything that you think I am – everything that I think I am – would you still want to help me?」
日本語字幕の通りに書きましたが、直訳するとこうなんです。
「もし僕が君の考える僕ではなく、どれも僕が考える僕だとしても、君はまだ僕を助けたいと思う?」
文法とか基本がまったくわからないのですがこの文は全部最初の「Was not」にかかるんですか?
それによって捉え方が変わってくるような気もするなーと、ずっと考えてたりします。
そもそも、そんなレベルで訳とかするから悪いんですけど(涙)

それにしても倒れそうですよね、この場面。
「You」とか言われたいでしょ。そして言われたら何でもやっちゃうでしょ。
Lean on me Sherlock!!
このシリアスな場面に不謹慎なコメントばかりで深くお詫びします。。。

もうひとつ、FlauntMagazine の動画がUPされていますね。
これ、Vimeoのほうは削除されたりしていたり、Youtubeもプライベート公開だったりしていましたが、
今日はあちこちで一般公開されていました。
フライングらしいのでこっそり…
恐ろしいほど破壊力のある動画でした。
Benedict Cumberbatch for Flaunt Magazine

Sherlock 2-3 The Reichenbach Fall その12

2014-10-09 12:45:24 | Sherlock S2E3
「ライヘンバッハ・ヒーロー」

Directed:Toby Haynes
Written:Stephen Thompson


続きです。

ジョンがシャーロックの左側に押されてきます。
SH「付き合いか?」
JW「警視正の顎に当てるのは違反のようだよ。」

警察官がシャーロックの右手の手錠を外しジョンの右手に繋げます。
↓嬉しそう(違)

SH「ちょっとやりづらいな。」
JW「釈放はないだろうな。」
SH「僕たちは差し迫ってるしもっと大胆な逃走を考えていた。」

↑でもすぐ真顔に(笑)
その時、シャーロックはパトカーの中の無線に気づき手を伸ばします。
「何を・・・」とジョンが言うとシャーロックは無線のトークボタンを押します。
その瞬間、無線から甲高い音が鳴り響き、
シャーロックの隣でイヤホンを装着していた警察官が痛そうに耳を押さえながら身体を折り曲げます。
シャーロックはその警察官から銃を抜き取ると後ずさりながら叫びます。
SH「皆さん、ひざまずいてくれますか?」

そして銃を2発、空に向かって撃つと更に訴えます。
SH「そのほうが身のためだから!」
そしてレストレードが部下たちに叫びます。
GL「言われた通りにしろ!」
警察官たちがみな跪きます。
JW「わかっていると思うけど、銃は彼のアイデアだから。僕はただ・・・その・・・」
SH「人質だ!」
JW「人質!そうだ、それだ、それだよ!」

ふたりの後ろには3つ目の「I O U」がありました。

JW「で、どうするんだ?」
SH「モリアーティが望むことをするんだ。僕には逃亡者がふさわしい。走るぞ。」
シャーロックとジョンはその場から走り出します。

そして警視正がレストレードに命令します。
CS「後を追うんだ、レストレード!」

手錠に繋がれたまま走り続けるシャーロックとジョン。
SH「僕の手をとれ。」
JW「間違いなく噂になるな。」
シャーロックは左にそりながら銃を落とします。
JW「銃が!」
SH「ほおっておけ!」
シャーロックはパトカーを避けるため路地に入り、裏通りを駆け抜けていきます。
すると高い鉄格子のようなものに突き当り、シャーロックはひとりゴミ箱に飛び乗ると、
ジョンを置き去り死したまま鉄格子を飛び越えるので手錠に引っ張られたジョンが痛そうに顔を歪めます。
JW「シャーロック、待て!」
ジョンはシャーロックのコートの襟を掴み引き寄せます。
JW「連携しないとダメだ。」


うまく鉄格子をやりすごしますが追いかけるパトカーから隠れるため、いったん止まります。
SH「誰もがみな信じたがる。真実より好ましい嘘をね。賢いやり方だ。」
SH「僕の卓越した推理はすべて偽りだった。」
SH「シャーロック・ホームズはただの平凡な男だ。」

↑これって何だか手を繋いでいるより恥ずかしいんですけど。。。

JW「マイクロフトはどうなんだ?彼なら僕たちを助けてくれるかも。」
SH「家族の仲裁か?時間の無駄だ。」
あたりを窺っていると物陰から男が見ているのに気づきます。
JW「シャー・・・シャーロック。」
JW「僕たちを追ってきたんだ。警察からは逃げ切るのは無理だよな。」
SH「警察じゃない。ベイカーストリートの新しい隣人のひとりだ。あの男が答えをくれるかどうか確かめてみよう。」
シャーロックはそう言うと通りに向かって走り出します。
JW「どこに行くんだ?」
SH「バスの前に飛び出すんだ。」
JW「は?」
シャーロックはジョンと一緒にバスの前に飛び出します。

すると、物陰の男も飛び出してくるとふたりを突き飛ばし助けます。
その反動で3人とも崩れるように倒れますがその隙にシャーロックが男から拳銃を抜き取り男に向けます。
SH「僕に何の用があるんだ。」
じっとシャーロックを見る男に語気を強めます。
SH「教えろ!」
男「彼があんたのフラットに置いてきたと。」
SH「誰が?」
男「モリアーティ。」
SH「何を?」
男「コンピューターキーコードだ。」
SH「なるほど。彼はそれを売るのか。タワーに侵入するために使ったプログラム。
フラットに来た時にこっそり置いたのか。」
その時、男が撃たれその場に倒れます。
シャーロックは向かいの建物を見上げ、すぐにその場を立ち去ります。

後ろから追ってくるパトカーをさけるため再び路地に入ります。
SH「ゲームの変更だ。どんなシステムにも侵入できるキーがフラットに置いてある。
あのメッセージはどこに行くべきかをみんなに示していたんだ。」
「Get Sherlock」
SH「フラットに戻って探しださないと。」
JW「ロンドン警視庁犯罪捜査部が張り込んでるぞ。なぜそれを君に?」
SH「僕の名前を汚すもうひとつの方法だ。今の僕は全ての犯罪者の最高の相棒なんだ。」
その時、ジョンが通りの上に束になって置いてある新聞に気が付くと手に取ります。

JW「ああ、なるほど。これ見ろよ。」
JW「秘密を暴露。リッチ・ブルックと呼ばれた男。」
JW「何者なんだ?」

キティ・ライリーが車を停め自分のフラットに入って行きますが、
ドアを開けようとしたときに、既に少しだけドアが開いているのに気づきます。
警戒しながら部屋に入り明かりをつけるとそこにはシャーロックとジョンが手錠に繋がれたまま座っていました。
SH「取材するには遅すぎる?」

シャーロックが手錠を外しながらキティに話しかけます。
SH「おめでとう。シャーロック・ホームズの真実か。みんなが欲しがるスクープを君が手に入れた。ブラボー。」
KR「私はあなたにチャンスを与えたのよ。あなたの味方になりたいって、覚えてる?断られたから・・・」
SH「そうしたら、誰かが現れて秘密をばらした。まったく都合がいいな。ブルックとは誰だ?」
しかしキティは「言えない」と首を振ります。

SH「言えよ、キティ。電話の声だけで相手を信用する人はいない。
人目を忍びながらカフェで会い、ホテルの一室で君の録音再生装置にしゃべり続けた。
彼が信用できるとなぜわかったんだ。ポケットに聖杯を入れて現れたか。彼の信用証明物は何だ?」

シャーロックに問い詰められちょっと劣勢なキティでしたがその時ドアが開き誰かが入ってきます。
JM「ダーリン、挽いてあるコーヒー豆がなかったから普通のを買ってきた・・・」
そこに入ってきたのはモリアーティでした。


続きます。


ここからはまたしても余談になります。
まずはビハインドシーンの画像ですが、これはシャーロックとジョンが手錠に繋がれたまま
暗殺者の男に詰め寄る場面ですかね。そのリハーサルだと思います。何かかわいい。

もうひとつ、バスの前に飛び出す場面でスタントをした役者さんたちと一緒に撮った画像だそうです。



そして、手錠に繋がれたまま逃げる場面、この場面はファンの間でもかなり話題になりましたよね。
特にファンフィクションが大量に出回り、ベネディクトがTop Gearに出演した時にもこの話に触れていました。
そういえば、マーティンはThe Graham Norton ShowでFanficのものすごい絵を見せられていました。
が、さすがマーティンは動じずにしっかり絵を見ていました。
ニコニコ動画に字幕をつけてUPしてくださってる動画がありましたのでリンクです。
かなりきわどい絵が出てくるので苦手な方は避けてくださいね。
(私でさえ(笑)あまり見たくないシロモノでした。。。)
ニコニコのアカウントがないと視聴できないかもしれません。ごめんなさい。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20299702
Top Gearのほうは、字幕のある動画が検索できなかったので私の過去記事をよろしかったら・・・
Top Gear Series20
蛇足な余談になってしまいましたが、
今回の手錠で逃避行は正典の「最後の事件」が元ネタなのでしょうかね。。。