ダラダラとまとまりのない感想ですみません。
以下、内容が含まれますのでご注意ください。
ベネディクトは本当に適役でした。
タイプキャストと言われていますが、いいじゃないですかー!
天才を演じれば右に出るものはいないんですよ。
人の気持ちがわからないKYな人物なのにベネさんが演じると人物が守ってあげたくなるような繊細な人になるんです。
これはすごい才能だと思いますよ。
吃音、本人も時々どもった話し方をしていますよね。
以前、ボニーさんも頭の回転が早くて言語が追いつけないとブログに書かれていましたが
ベネチューリングさんも頭の中ではいろいろな策や説があるのにうまく伝えられない、
言葉にすることが難しいようなそんな雰囲気がありました。
ベネディクトの切歯、これもボニーさんがチューリングに似せているとありましたが、
て、事は入れ歯?マウスピースとか?
ヒューを演じたマシュー・グードもステキでした。
実在のヒュー・アレグザンダーもハンサムさんだったらしいですね。
そして何よりこの方の存在感がすごかったです。
マーク・ストロングさん。さすがでした。
キーラもステキでしたよー。
チューリングさんがプロポーズをする場面もとても気に入りました。
ジョーンのミドルネーム、エリザベスなんですよ。
エリザベスについつい反応してしまう私と今回同行したごるちゃんは
ただのパイレーツオブカリビアン好きでした(笑)
クリストファーと出会い、過ごしたパブリックスクール時代、
若チューリングのアレックスくん、いかにも苛められそうなちょっと弱々しい雰囲気を醸し出して素晴らしかったです。
暗号でクリストファーに愛を伝えようとした日、休暇から学校に戻るはずのクリストファーの姿がなく、
校長先生に呼び出され彼が結核だった事、そして亡くなった事実を知りますが、
この時のチューリングが終始拗ねているように見えるのは、友達だったのに何も知らされていなかったからなのかなーと。
チューリングさんが生涯を通じてクリストファーのお母さんに手紙を送り続けるのですが、
今の自分がいるのはクリストファーのおかげなんだという気持ちが伝わってくるようでした。
ところで、アランくんがクリストファーに伝えようとしたI LOVE YOUの暗号、
私はこれが解けません・・・私に解けるぐらいの暗号じゃダメダメですもんね~。
と、言いつつ頭から離れません(負けず嫌い)
そしてエニグマの暗号解読という偉業。
チューリングさんがいなかったら英国は今頃ドイツだったかも、というのを見かけましたが、
欧州の主だったところはほぼナチスが侵略していて、フランスまで侵攻されていたので、
海に遮られていた英国は侵略こそされていませんでしたが空襲もされていたし、風前の灯だったんですよね。
当時英国は食糧不足に陥り米国が支援物資を送っていましたが、
輸送の途中で海に潜むUボートなどに襲われていたので物資が届きませんでした。
エニグマの解読によって、Uボートの位置も明確に知ることができ、
更にはドイツの作戦までも入手することができた事で、連合軍が優勢になりました。
連合軍の勝利を2年早めたどころか、勝利に導いたと言っても過言ではないですよね。
スパイの容疑でチューリングさんの事を調べていたスミス刑事が
結果的に同性愛発覚となってしまい思わぬ方向に進んでしまった時の表情が何とも複雑な表情でした。
取り調べの時にチューリングさんがスミス刑事に提案したのがイミテーション・ゲームでしたが
それはつまりチューリングテストなんでしょうね。
チューリングさんがなぜあまり有名ではなかった原因のひとつが
本人が論文を発表することにあまり興味がなく、マラソン選手としての活動の方に重視しいたらしいです。
こういった世界は論文を発表したモノ勝ちらしいですよ。
そして、
Bombeは配色がきれいだなーとあらためて思いました。
電子機器などの配線の色なんでしょうけど、並べるとイイ感じですよね。
でも裏側はすごい。
こちらはエニグマ。
チューリングさんはわかりづらいユーモアの持ち主という人物でしたが
作中でもチューリングさんのジョークが何度か出てました。
わかりづらい、というよりも本気なのか冗談なのかの区別がわかりづらいのかも。
でも熊のジョークは良かったですね。
あ、クマと言えばテディベアは出てこなかったんです。ちょっと寂しいかも(笑)
映画の中でも度々三段論法が出てきていました。
映画に行く前に少しだけ原作を読んでいたらチューリングさんの手紙と
そこにあった三段論法について書かれていました。
Turing believes machines think
Turing lies with men
Therefore machines do not think
チューリングは機械が思考すると信じる。
チューリングは男と寝た。
故に機械は思考しない。
これはアリストテレスの三段論法を持ち出していたんだそうです。
ソクラテスは人間である。
全ての人間は死すべきものである。
ゆえにソクラテスは死すべきものである。
このあとソクラテスは毒人参によって処刑されていますが、
ふとソクラテスのWikiを読んだら、
当時の政治的背景による異分子の排除のために告発されていたと書かれていました。
ホッジスさんもチューリングさんの三段論法は彼の究極のブラックジョークだと言っていましたが、
ソクラテスは友人たちが逃亡を勧めるもそれを良しとせずに毒をあおったんですよね。
チューリングさんもジョーンに助けを求めることもせず、暗号解読の事も黙ったまま、
化学療法を受け入れて最後は自殺で幕を閉じてしまうし。・・・・考えすぎ?
英国が宣戦布告した時に「欧州の自由がナチスによって侵略されていく」というような表現が出てきましたが、
自由?は?てな感じでしたよ。
女性に学士を授与しないとか、同性愛者は投獄とか、何が自由なんだか、とひとりで怒ってました(笑)
連合軍を勝利に導いたのみならず、数学者として偉大な功績を残したまさに英国の英雄なのに
なぜあんな末路を迎えなければならないんでしょう。
取り調べを受けた時にMI6のメンジーズさんを呼べばよかったんですよ。
それがダメでもヒューさんとかジョーンとか、誰かに助けを求めればよかったのに。
今までずっとひとりでやってきたから、誰かに頼るとかそんな考えは浮かばなかったんでしょうかね。
解読に携わった人はみんな長い間誰にも言えなかったそうです。
新聞などで話題になっていても、自分も参加してたんだよ、英国の勝利に貢献したんだよって言いたかったでしょうね。
チューリングさんもたくさんの秘密を抱えたまま逝ってしまいました。
もちろん戦場で戦った兵士たちは何年もずっと死と隣り合わせの毎日で、
だからこそ帰国した時は英雄として迎えられます。
彼らは死と隣り合わせでもなく飢える事もなかったし、国家機密として他言できないのも理解できますが、
何、この扱い、何でこんな末路にならないといけないの、と。
ラストのベネディクトの演技が本当に素晴らしく、本人もマジ泣きしたらしいですが、
「僕にはクリストファーがいるから」
こんなセリフを聞かされると、悲しいやら悔しいやら、なんとも言えない感情が込み上げてきます。
死後恩赦が茶番だと言われていたのが何だかわかるような気がします。
こちらに恩赦のニュースとキャメロン首相の声明があります。
http://japanese.engadget.com/2013/12/24/59/
ダラダラと書いてしまいましたがこのあたりで終わりにします。
出来ればもう一度観たいですね。そして早くDVDが日本でも発売されますように。。。
早く出してくれないと思わずUK版をポチりそうなので。
最後に、以前載せていたムーアさんのスピーチとその他、TIGに関連した記事のリンクを貼ります。
人と違っていてもいい、という言葉で何だかガガちゃんの「Born This Way」の思い出しました。
肌の色が違っていても障害があってもゲイでもバイでも、それが自分なんだから受け入れよう、という歌です。
「私は16歳の時に自殺をしようとしました。
自分はとても奇妙で他人と相容れない違和感を感じ孤立しているように思ったからです。
しかし今、私はここに立っています。
他人と相容れない違和感やどこに行ってもなじめないと感じる子供のためにこの瞬間があるのだと思います。
変わっていてもいいんです。他人と違っていてもいいんです。
ありのままで生きていくことで成し遂げられるものがあるのだと私は約束します。
将来、あなたがステージに上がった時にはこのメッセージを同じように感じている人のために伝えてあげてください。」
When I was 16 years old I tried to kill myself because
I felt weird and I felt different and I felt like I did not belong.
And now I'm standing here. I would like for this moment to be for that
kid out there who feels like she's weird or she's different or she doesn't fit in anywhere.
Yes you do. I promise you do. You do. Stay weird. Stay different.
And then when it's your turn and you are standing on the stage,
please pass the same message to the next person who comes along.
チューリングさんの書いた手紙の和訳です。
チューリングさんの手紙
ボニー・マクバードさんのブログ
THE IMITATION GAME - Genius at Play その1
THE IMITATION GAME - Genius at Play その2
THE IMITATION GAME - Genius at Play その3
昨年のBFI London Film Festivalの時の記者会見を訳してくださったMistyさんの記事です。
ロンドン映画祭 記者会見 その1
ロンドン映画祭 記者会見 その2
同じくロンドンでのレッドカーペットのまとめ
閑話 BFI London Film Festival その4
本当にまとまりの無い長文ですみませんでした。
どさくさに紛れて宣伝!
ヨーロッパ戦線のドラマはBand of brothers が面白いですよ~
以下、内容が含まれますのでご注意ください。
ベネディクトは本当に適役でした。
タイプキャストと言われていますが、いいじゃないですかー!
天才を演じれば右に出るものはいないんですよ。
人の気持ちがわからないKYな人物なのにベネさんが演じると人物が守ってあげたくなるような繊細な人になるんです。
これはすごい才能だと思いますよ。
吃音、本人も時々どもった話し方をしていますよね。
以前、ボニーさんも頭の回転が早くて言語が追いつけないとブログに書かれていましたが
ベネチューリングさんも頭の中ではいろいろな策や説があるのにうまく伝えられない、
言葉にすることが難しいようなそんな雰囲気がありました。
ベネディクトの切歯、これもボニーさんがチューリングに似せているとありましたが、
て、事は入れ歯?マウスピースとか?
ヒューを演じたマシュー・グードもステキでした。
実在のヒュー・アレグザンダーもハンサムさんだったらしいですね。
そして何よりこの方の存在感がすごかったです。
マーク・ストロングさん。さすがでした。
キーラもステキでしたよー。
チューリングさんがプロポーズをする場面もとても気に入りました。
ジョーンのミドルネーム、エリザベスなんですよ。
エリザベスについつい反応してしまう私と今回同行したごるちゃんは
ただのパイレーツオブカリビアン好きでした(笑)
クリストファーと出会い、過ごしたパブリックスクール時代、
若チューリングのアレックスくん、いかにも苛められそうなちょっと弱々しい雰囲気を醸し出して素晴らしかったです。
暗号でクリストファーに愛を伝えようとした日、休暇から学校に戻るはずのクリストファーの姿がなく、
校長先生に呼び出され彼が結核だった事、そして亡くなった事実を知りますが、
この時のチューリングが終始拗ねているように見えるのは、友達だったのに何も知らされていなかったからなのかなーと。
チューリングさんが生涯を通じてクリストファーのお母さんに手紙を送り続けるのですが、
今の自分がいるのはクリストファーのおかげなんだという気持ちが伝わってくるようでした。
ところで、アランくんがクリストファーに伝えようとしたI LOVE YOUの暗号、
私はこれが解けません・・・私に解けるぐらいの暗号じゃダメダメですもんね~。
と、言いつつ頭から離れません(負けず嫌い)
そしてエニグマの暗号解読という偉業。
チューリングさんがいなかったら英国は今頃ドイツだったかも、というのを見かけましたが、
欧州の主だったところはほぼナチスが侵略していて、フランスまで侵攻されていたので、
海に遮られていた英国は侵略こそされていませんでしたが空襲もされていたし、風前の灯だったんですよね。
当時英国は食糧不足に陥り米国が支援物資を送っていましたが、
輸送の途中で海に潜むUボートなどに襲われていたので物資が届きませんでした。
エニグマの解読によって、Uボートの位置も明確に知ることができ、
更にはドイツの作戦までも入手することができた事で、連合軍が優勢になりました。
連合軍の勝利を2年早めたどころか、勝利に導いたと言っても過言ではないですよね。
スパイの容疑でチューリングさんの事を調べていたスミス刑事が
結果的に同性愛発覚となってしまい思わぬ方向に進んでしまった時の表情が何とも複雑な表情でした。
取り調べの時にチューリングさんがスミス刑事に提案したのがイミテーション・ゲームでしたが
それはつまりチューリングテストなんでしょうね。
チューリングさんがなぜあまり有名ではなかった原因のひとつが
本人が論文を発表することにあまり興味がなく、マラソン選手としての活動の方に重視しいたらしいです。
こういった世界は論文を発表したモノ勝ちらしいですよ。
そして、
Bombeは配色がきれいだなーとあらためて思いました。
電子機器などの配線の色なんでしょうけど、並べるとイイ感じですよね。
でも裏側はすごい。
こちらはエニグマ。
チューリングさんはわかりづらいユーモアの持ち主という人物でしたが
作中でもチューリングさんのジョークが何度か出てました。
わかりづらい、というよりも本気なのか冗談なのかの区別がわかりづらいのかも。
でも熊のジョークは良かったですね。
あ、クマと言えばテディベアは出てこなかったんです。ちょっと寂しいかも(笑)
映画の中でも度々三段論法が出てきていました。
映画に行く前に少しだけ原作を読んでいたらチューリングさんの手紙と
そこにあった三段論法について書かれていました。
Turing believes machines think
Turing lies with men
Therefore machines do not think
チューリングは機械が思考すると信じる。
チューリングは男と寝た。
故に機械は思考しない。
これはアリストテレスの三段論法を持ち出していたんだそうです。
ソクラテスは人間である。
全ての人間は死すべきものである。
ゆえにソクラテスは死すべきものである。
このあとソクラテスは毒人参によって処刑されていますが、
ふとソクラテスのWikiを読んだら、
当時の政治的背景による異分子の排除のために告発されていたと書かれていました。
ホッジスさんもチューリングさんの三段論法は彼の究極のブラックジョークだと言っていましたが、
ソクラテスは友人たちが逃亡を勧めるもそれを良しとせずに毒をあおったんですよね。
チューリングさんもジョーンに助けを求めることもせず、暗号解読の事も黙ったまま、
化学療法を受け入れて最後は自殺で幕を閉じてしまうし。・・・・考えすぎ?
英国が宣戦布告した時に「欧州の自由がナチスによって侵略されていく」というような表現が出てきましたが、
自由?は?てな感じでしたよ。
女性に学士を授与しないとか、同性愛者は投獄とか、何が自由なんだか、とひとりで怒ってました(笑)
連合軍を勝利に導いたのみならず、数学者として偉大な功績を残したまさに英国の英雄なのに
なぜあんな末路を迎えなければならないんでしょう。
取り調べを受けた時にMI6のメンジーズさんを呼べばよかったんですよ。
それがダメでもヒューさんとかジョーンとか、誰かに助けを求めればよかったのに。
今までずっとひとりでやってきたから、誰かに頼るとかそんな考えは浮かばなかったんでしょうかね。
解読に携わった人はみんな長い間誰にも言えなかったそうです。
新聞などで話題になっていても、自分も参加してたんだよ、英国の勝利に貢献したんだよって言いたかったでしょうね。
チューリングさんもたくさんの秘密を抱えたまま逝ってしまいました。
もちろん戦場で戦った兵士たちは何年もずっと死と隣り合わせの毎日で、
だからこそ帰国した時は英雄として迎えられます。
彼らは死と隣り合わせでもなく飢える事もなかったし、国家機密として他言できないのも理解できますが、
何、この扱い、何でこんな末路にならないといけないの、と。
ラストのベネディクトの演技が本当に素晴らしく、本人もマジ泣きしたらしいですが、
「僕にはクリストファーがいるから」
こんなセリフを聞かされると、悲しいやら悔しいやら、なんとも言えない感情が込み上げてきます。
死後恩赦が茶番だと言われていたのが何だかわかるような気がします。
こちらに恩赦のニュースとキャメロン首相の声明があります。
http://japanese.engadget.com/2013/12/24/59/
ダラダラと書いてしまいましたがこのあたりで終わりにします。
出来ればもう一度観たいですね。そして早くDVDが日本でも発売されますように。。。
早く出してくれないと思わずUK版をポチりそうなので。
最後に、以前載せていたムーアさんのスピーチとその他、TIGに関連した記事のリンクを貼ります。
人と違っていてもいい、という言葉で何だかガガちゃんの「Born This Way」の思い出しました。
肌の色が違っていても障害があってもゲイでもバイでも、それが自分なんだから受け入れよう、という歌です。
「私は16歳の時に自殺をしようとしました。
自分はとても奇妙で他人と相容れない違和感を感じ孤立しているように思ったからです。
しかし今、私はここに立っています。
他人と相容れない違和感やどこに行ってもなじめないと感じる子供のためにこの瞬間があるのだと思います。
変わっていてもいいんです。他人と違っていてもいいんです。
ありのままで生きていくことで成し遂げられるものがあるのだと私は約束します。
将来、あなたがステージに上がった時にはこのメッセージを同じように感じている人のために伝えてあげてください。」
When I was 16 years old I tried to kill myself because
I felt weird and I felt different and I felt like I did not belong.
And now I'm standing here. I would like for this moment to be for that
kid out there who feels like she's weird or she's different or she doesn't fit in anywhere.
Yes you do. I promise you do. You do. Stay weird. Stay different.
And then when it's your turn and you are standing on the stage,
please pass the same message to the next person who comes along.
チューリングさんの書いた手紙の和訳です。
チューリングさんの手紙
ボニー・マクバードさんのブログ
THE IMITATION GAME - Genius at Play その1
THE IMITATION GAME - Genius at Play その2
THE IMITATION GAME - Genius at Play その3
昨年のBFI London Film Festivalの時の記者会見を訳してくださったMistyさんの記事です。
ロンドン映画祭 記者会見 その1
ロンドン映画祭 記者会見 その2
同じくロンドンでのレッドカーペットのまとめ
閑話 BFI London Film Festival その4
本当にまとまりの無い長文ですみませんでした。
どさくさに紛れて宣伝!
ヨーロッパ戦線のドラマはBand of brothers が面白いですよ~