かなり間があいてしまいましたがコメンタリー続きです。
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MG:撮影初日だ。
BC:懐かしいね。マーティン、この猫の話を頼むよ。
MF:弟役のジョン・セッションズ
MG:ステファノも。
MF:そして毛のない猫だ。
BC:ごめん、今のは内緒話だ。
MF:とにかく猫の話を。
ジョン・セッションズが着ていたシャツは生地が薄かった。
何度もひっかかれて血だらけになってたよ。
彼も勇敢だ。
MG:僕は助監督にたずねた。この血みどろの撮影が終わった時だ。
なぜ猫の撮影を初日に?って。答えに窮していたよ。
今思えば最初にやるのは間違いだった。
BC:初日はただでさえ大変なんだ。現場の雰囲気もぎこちない。
「僕がホームズです」と挨拶したりね。
猫のような予測不可能なものが来るとより混乱する。
MF:でもセッションズは予測可能だ。
BC:アメとムチを使い分ければ言うことを聞く。
MG:彼とは撮影まで親しくなかったので大のホームズファンと知らなかった。
MF:クイズ番組にも。
MG:優勝したね。彼には感謝している。こんな小さな役でよく出てくれたよ。
もっと目立つ悪役を頼むこともできたのに。
MF:彼と君とスティーヴンは3大シャーロキアンだ。
BC:次シーズンではセッションズを使って・・・
いや、なんでもない。
MG:猫の話に戻ろう。
(爆笑)
MG:猫は2匹いた。訓練済みと聞いていたが・・・・
MF:セッションズをひっかく訓練だな。
MG:その点は優秀だった。
MG:このシーンは最高だ。
「途方に暮れてる」というセリフには自分が犯人だと匂わせるムードも。
セッションズは視聴者にコニーの弟を疑わせるために君を見つめあえて暗い声で言った。
MF:距離が近くて怖かったよ。
BC:このシーンも楽しかったよ。
彼は狂暴な猫のせいで血だらけになったうえに僕にフラッシュを浴びせられる。
何度の執拗にね。
MG:この事件は事実に基づいているんだ。
BC:話して。
MG:かつてフランスである男が死に原因は破傷風とされた。足に傷があった。
だが実は義理の弟が飼いネコの爪に菌を塗ってたんだ。
MF:本当?まさにホームズの世界だ。
MF:時代は?
MG:1920年代だ。使えると思った。
BC:少し前の話に戻るけど、君と議論するためなら遡る価値はると思うし・・・・言い訳がましいな。
スニーカーを使っての推理のくだりだ。
MG:あれは原作でドイルが書いた様々な推理法を参考にしたんだ。
僕は子どものころからスクールバスの中で推理をしていた。
「ここの人たちはバスに乗る前何をしていたのか?」とね。
もちろん正解は「学校にいた」なんだけど・・・自分もホームズになれる気がしてた。頑張れば謎は解けると。
BC:そこが魅力だ。彼の推理は努力と勤勉に支えられてる。
MG:靴ひもを替えた回数が分かるのは常人離れしてるけどね。それができるのは彼だけだ。
ごく細かな部分の摩耗までを観察し推理する。あくまで物証に基づいてね。
BC:泥にも詳しい。色や質感から異なる場所の泥を見分ける。
MG:最近シリーズの最後に書かれた物語を読み直した。「隠居絵具師」だ。
記憶に残りにくいが殺人事件を書いた傑作だ。
印象的な点は2つ。まず臭いで臭いを隠蔽するところ。
殺人犯は死体の腐敗臭を隠すために部屋を塗り替える。臭いのきつい塗料でね。
2点目は犯人の義足だ。ホームズは彼の靴の片方がすり減っていないと気づく。
足が機能していないからだ。最後の物語とはいえ冴え渡っている。
BC:マーク、そろそろ映像に沿った話を。
MG:僕もそう思った。このシーンは逃せない。
(おばあちゃんと電話)
MG:リタ・デイヴィス。名演だった。ステキな人だ。
僕がベッドの足側に腰掛け君のセリフとカウントダウンを担当。
彼女はイヤホンから聞こえるセリフをそのまま繰り返していた。
MF:いい演技だね。
MG:このシーンは・・・前にも話したことがあるね。
物語の流れでは障害も必要だ。
ホームズだって苦い思いはする。
続きます。
おばあさんが爆発してしまった時のシャーロックが切なかったです。
ゲーム感覚で推理をしているけれど、彼は決して命を軽視してたのではなく
彼なりに必死で救おうとしていたのかな、と。
シャーロックの感情はわかりづらいところもあるけれど
BCシャーロックはちゃんと表情に出ているのがポイントですね。(と、勝手に思っています)
221Bでレストレードやハドソンさんと一緒にワイワイしているのも好き。
ふたりともシャーロックの保護者感がすごいあります。