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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 1-2 The Blind Banker その12

2016-03-09 07:26:19 | Sherlock S1E2
「死を呼ぶ暗号」

Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson

ラストです。


シャン「博物館でも空砲を撃った。そしてスーリンのフラットの戦いではあなたの友人を解放した。
あなたを殺そうとしていたら今頃はもう死んでいたわ。
あなたに調査をしてもらいたかった。
我々は見つけられていないが、あなたたちが宝を追跡してくれれば構わない。
だから生かしておいた。あなたは探知犬よ、Mr.ホームズ。」


シャン「猫の尾をかじるネズミは破壊を招くだけ。」
JW「ことわざ?」
シャン「手に入れた?」
JW「何を?」
シャン「宝よ。」
JW「何の事だ。」
シャン「ではわからせてあげるわ。」

シャンの背後には布を被せられた、サーカスにあった投石器がありました。

シャン「西洋では全てのものに値段がつく。彼女の命の値段は情報よ。」
そう言ってサラを投石器の前に座らせます。
矢は真っ直ぐサラの方を向いています。


シャン「ヘアピンはどこ?皇后のピンよ。」
JW「何?」
シャン「900万ポンドの価値がある。既に買い手がついていた。
我々の身内のひとりに貪欲な男がいてロンドンに持ち帰った。
それをMr.ホームズ、あなたが探していた・・・・」
JW「信じてくれ、頼むよ。
僕はシャーロック・ホームズじゃないんだ。それにあんたたちが探しているものも見つけてない。」
シャン「観客からボランティアを募らなくては。」
JW「聞いてくれ。頼むから。」
シャン「レディス&ジェントルマン。あなたはきっとうまく演じられるでしょう。」
シャンは頭の上にある砂袋をナイフで突き刺します。

その頃シャーロックはキャブに乗ってジョンの救出に向かっています。


シャン「ロンドンの遠く離れた月明りの岸からあなた方のために、
シャーロック・ホームズの命知らずなかわいい友人をご紹介します。」
JW「やめてくれ。」
シャンはサラの膝の上に黒い蓮の折り紙を置きます。
シャン「前にも見たから退屈でしょうけど。どんな終わりになるのかも知ってるわね。」
JW「僕はホームズじゃないんだ。」
シャン「信じないわ。」

その時、シャーロックの声がします。

SH「信じたほうがいいぞ。」

シャンは咄嗟に銃を構えます。


SH「シャーロック・ホームズはすごく偉そうなんだ。そして大いに・・・何だっけ?ジョン。」
JW「遅いよ。」

SH「セミオート銃だな。それを撃つと距離は毎秒1000メートルだ。」
シャン「だから?」

シャーロックは暗闇の中で手下のひとりを倒します。

SH「ここの壁はほぼ4メートルの曲率半径なんだ。君がミスをすれば弾丸が跳ね返る。
誰に当たるかな?
誰かには当たるよ。弾丸はトンネルを跳ね返って君に当たるかもね。」
そして火が焚いてあるドラム缶を蹴り飛ばし、サラを縛っているロープをほどこうとします。
しかし、背後からジジューが布でシャーロックを首を締めあげます。
そうしている間にも砂が落ち、重りがどんどん下がっていきます。


それを見ていたジョンが椅子に縛られながらも何とか前進しますが途中で転がってしまいますが
その体制のまま頑張って投石器を倒し、その瞬間放たれた矢がジジューに直撃します。
不格好だけどかっこいいぞ、ジョン。

シャーロックはあたりを見回しますがシャンの姿がどこにもありませんでした。


シャーロックは静かに「もう大丈夫」とサラのロープをほどき、安心したサラがやっと声を出して泣きます。
ジョンは倒れた体制のままサラに言います。
「いつか2回目のデートのチャンスあるよね?」
(ドラマのセリフは「次はもっと安全なデートにする。」なんですね。)
ジョンの言葉に泣き笑いするサラでした。


警察がやってきます。
ディモック警部が待っていました。
SH「僕たちはここで消える。僕たちの名前で報告する必要はない。」
DI「Mr.ホームズ・・・」
SH「君には期待しているんだ、警部。輝かしい経歴をね。」
DI「あなたが指し示すところに行けと。」
SH「その通り。」


後日の221B。
シャーロックとジョンが暗号のメッセージを読んでいます。
‘Nine Mill Fore Jade Pin. Dragon Den Black Tramway’

JW「9ミル・・・」
SH「ミリオン。」
JW「百万か。900万ポンドの翡翠のピン。ドラゴンの棲み処。鉄道。」
SH「ロンドンにいる工作員たちへの指示だ。回収しろというメッセージだった。」
JW「翡翠のピン?」
SH「900万ポンドの価値がある。彼らのロンドンのアジトにそれを持ってこいと。」
JW「ヘアピンなのに・・・900万ポンドかよ!」
SH「そうらしいよ。」
JW「なんでそんなに高いの?」
SH「持ち主にもよるんだ。」


銀行に向かうシャーロックとジョン。
SH「ロンドンが拠点のふたりの工作員、彼らは花瓶を密輸するために大連に行った。
そのうちのひとりが何かをくすねた。小さなヘアピンだ。」
JW「それが900万ポンドの価値だった。」
SH「泥棒はエディ・ヴァンクーンだった。彼は中国で宝を盗んだんだ。」
JW「君はどうしてルーキスじゃなくてヴァンクーンだってわかったんだ?
殺人者だって誰だかわからなかったのに。」
SH「ソープだよ。」

トレーディングルームでヴァンクーンの秘書だったアマンダに電話がかかってきます。
シャーロックでした。
SH「彼は君にプレゼントを贈ったね。」
A「あら、こんにちは。」
SH「中国から戻った時に。」
A「どうして知ってるの?」
シャーロックがアマンダの後ろから現れます。
SH「君はただの秘書じゃないね?」
A「誰かの噂でしょう。」
SH「いや。」
A「じゃあ、どうして・・・」
SH「ハンドソープだ。彼のフラットに置いてあった。モイスチャー効果のある300ミリのボトル。」
A「何ですって?」
SH「エディ・ヴァンクーンが香りのするハンドソープの類を自分で買うとは思えない。
訪ねてくる女性がいない限り。あなたのデスクの上にあるハンドクリームと同じブランドだ。」
A「真剣な交際じゃなかったのよ。すぐに終わったの。続かなかったのよ。結局は彼は私のボスだったの・・・」
SH「なぜ別れたんだ?」
A「彼には日常茶飯事だった。私を評価したわけではなかったの。
よくすっぽかされた。週末に出かける約束をしたけど急に発っていったわ。中国に。」
SH「だけどその後、君にプレゼントを持ってきただろう。お詫びに。」
シャーロックはアマンダの髪に留めてあるヘアピンを見ます。
SH「見てもいい?」


その頃、ジョンはセバスチャンから小切手を受け取ります。
Seb「そいつは本当にバルコニーまでよじ登ってきたのか?」
JW「窓を厚板で固定すれば問題は解決するよ。」
セバスチャンはジョンに報酬の小切手を渡します。


再びシャーロックとアマンダ。

A「市場で買ったって言ってた。」
SH「それは違うと思うよ。盗んだんだ。」
A「エディらしいわ。」
SH「彼はその価値さえ知らなかった。ただあなたに似合うと思っただけだろう。」
A「いくらくらいなの?」
アマンダの言葉にシャーロックが笑います。


SH「900万ポンド。」
それを聞いたアマンダがパニックになっています。

※このあと、ドラマには無い後日譚がありました。

シャーロックとジョンは中国の古代遺跡の部屋に館長といます。
黒と金の衣装を着た皇后の人形があり、シャーロックとジョンはそれをじっと見つめます。
その人形の髪にはプラスチックでできた緑のヘアピンがあります。

館長「皇后の武則天です。中国唯一の女帝。
衣裳はもちろんレプリカですけど。1400年前の女性なので彼女の持ち物は何も残っていません。」
SH「それは確かですか?」
館長「噂を聞いたんですね。中国人は常に何かしらの遺物を見つけ出しています。
彼女のものは何であっても数百万の価値があります。」
シャーロックは翡翠のピンを渡します。
SH「どこか、これを展示する場所を見つけてもらえますか?」

シャーロックたちが立ち去ろうと出口に向かうとアンディが待っていました。

An「彼女が最後に言っていた・・・価値があるものを見極めないといけないと。
彼女は優しい女性でした。だけど彼女がそんなにも勇敢な女性だったなんて僕は思いもしませんでした。」

ジョンは悲しげに微笑みます。
JW「ギャラリーの壁にある後援者のリスト。どのくらい寄付すればいいの?」
そう言ってジョンはセバスチャンから受け取った封筒をアンディに渡します。

An「もちろん大丈夫です。名前はホームズとワトソン?」
JW「いや、違う。」

「博物館への価値ある寄付に感謝をいたします。」
そう書かれたリストに新しく名前が彫られました。「スーリン」と。

※何かちょっと感動です。
スーリンが殺されたのはジョンたちのせいではないと思いますが、
彼女があの状況にも関わらず解読を始めてくれたおかげで結局はジョンとサラが無事だったので
何かせずにはいられなかったのかもしれませんね。

没になった場面ですけど・・・(笑)


221B。


JW「1000才以上か。毎晩それが彼女のベッドサイドのテーブルにあったんだな。」
SH「彼は価値を知らなかった。なぜ追われているかもわからなかったんだ。」
JW「ラッキーキャットでも買えばよかったんだ。」
シャーロックが浮かない顔をしています。


JW「気にしてるんだろう?」
SH「何を?」
JW「彼女が逃げた事。シャン将軍だよ。手下をふたり捕まえただけだ。」
SH「巨大な組織なんだ、ジョン。
工作員も何千人といる。僕たちは表面をかすっただけだ。」
JW「君は暗号を解読しただろう。シャーロック。
ディモックが全員探し出すよ。暗号がわかってるんだから。」
SH「僕は解読したけど、組織は鍵を別の本にするだけだよ。」


ある部屋でシャンが誰かとチャットをしています。相手の名前は「M」とだけありました。
シャン「あなたのおかげでロンドンにルートを作ることができました。感謝しています。」
M「感謝など無意味だ。更なる援助を期待しているものだから。」
シャン「まさかあの男がくるとは思いませんでした。
シャーロック・ホームズ。あなたの安全が脅かされるのでは。」
M「彼らは私を突き止める事はできない。」
シャン「私はあなたの事は一切漏らしません。」
M「それは確信している。」
その言葉が送られた途端、シャンの額には赤外線の光が当たります。


終りです。

Sherlock 1-2 The Blind Banker その11

2016-03-07 12:47:10 | Sherlock S1E2
「死を呼ぶ暗号」

Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson


シャーロックとジョン、そしてサラは221Bに戻ります。

JW「やつら、明日までに中国に戻るんだろ。」
SH「まだ帰らない。探し物が見つかってないからな。僕たちは隠れ家を見つけないと。落ちあう場所。」

シャーロックは暗号の画像の前に立ち言います。
SH「このメッセージのどこかにそれが記してあるはずだ。」

その様子を見ていたサラが「私は帰った方がよさそうね。」と言うと、
シャーロックとジョンが同時に答えます。
SH「そうしてくれ、そのほうが調査もはかどるし。」
JW「帰ることないよ、な?シャーロック。もうちょっといなよ。」


シャーロックの言葉を聞いたジョンがすかさずフォロー。
「彼は冗談を言ったんだ。君さえよかったらいてよ。」
ジョンの言葉にサラは少し笑顔になります。
Sa「私だけ?他にお腹空いている人は?」

ジョンが慌てて冷蔵庫の中を探ります。
シャーロックはイライラしながら資料を確認していきます。

Sa「これがあなたの仕事なの?あなたとジョン。パズルを解くのね。生活のために。」
SH「僕は諮問探偵だ。」
Sa「・・・そう。」


ジョンがずっとキッチンで食べるものを探しています。

Sa「この曲がった線は何?」
SH「数字だ。古代の中国の文字で書かれている。」
Sa「なるほど、知ってるべき事なのね。」

ジョンが格闘しているとハドソンさんがトレイを持ってきます。
MrsH「パンチを作ったわ。それとおつまみよ。」
JW「ハドソンさん、あなたは天使だ。」
MrsH「月曜日だったらスーパーに行けたんだけど。」

スーリンの書いたメモの入った袋をサラが手に取ります。
シャーロックはすごく嫌そうです。
S
Sa「それで、この数字が暗号なのね。」
SH「そうだ。」
Sa「そして数字が二組で言葉になるのね。」

それを聞いたシャーロックが初めてサラに興味を持ちます。


SH「どうしてわかった?」
Sa「ふたつの言葉がここに訳してあるの。」
SH「どうやった?」
Sa「私がやったんじゃないわ。ここに書いてあったのよ。」

シャーロックは袋からスーリンのメモを取り出しながらジョンを呼びます。

SH「ジョン、見ろ。スーリン、彼女は博物館で訳し始めていたんだ。気づかなかった。」

シャーロックはふたつの言葉を読みます。

「Nine」「Mill」

SH「 Nine Mill・・・?」
JW「Million(百万)の事じゃないか?」
SH「900万ポンド。何が?文章の終わりを知りたい」
シャーロックは慌ててコートを着ます。


JW「どこに行くんだ?」
SH「博物館の修復室だ。僕たちはそれをずっと見ていたに違いない。」
JW「は?」
SH「本だよ。暗号解読のカギだ。スーリンは訳すために使ったはずだ。
僕たちが博物館の中を走り回っている間に暗号解読を始めていた。修復室にその本があるはずだ。」


シャーロックは外に飛び出し、キャブをつかまえようとしますがダメでした。
その時に「A to Z of London」に没頭しているふたりのドイツ人の旅行者とぶつかります。
シャーロックは謝りながら彼らが落とした本を拾い上げます。

シャーロックはキャブを探しながらあたりを見回します。
向かいの日本人の旅行者ふたりも「A to Z of London」を手にしているのが見えます。


シャーロックはヴァンクーンのフラットに同じ本があったのを思い出します。
ルーキスのフラットやヴァンクーンのオフィスのデスク、そしてスーリンのフラットにも置いてありました。
シャーロックはドイツ人の旅行者を追いかけ本をひったくります。


その頃のジョンとサラ。

Sa「夜は静かに過ごす事は医者も勧めてるのよ。
つまり私は外に出て中国のギャングと取っ組み合うのも好きなのよ。
でも女性にはちょっと過激すぎね。」
「何か頼む?」とジョンはテイクアウトのメニューを出します。

シャーロックは路上でずっとAtoZを調べています。
そして15ページの見出しを読みます。
「Deadman’s Lane(デッドマンズレーン)」

SH「死人。彼らを殺すと脅迫していたんだ。それが最初の暗号なんだ。」

シャーロックは次々と暗号を当てはめていきます。

「Nine Elms Lane」「Mill Hill」「Fore Street」「Jade close」
「Pin street」「Dragon Road」「Den Close」「Black Acre Close」「Tramway Avenue」

221Bのドアをたたく音がするのでジョンが「早かったね。僕が出るよ。」と下に降りて行きます。
ドアを開けると中国人が立っていました。
「待たせてごめん。いくらかな?」
男はジジューでした。
「宝はどこだ?」と聞いてくるので「は?」とジョンが答えているといきなり殴られてしまいます。


その頃、シャーロックは暗号のメッセージを解きます。
「「Nine Mill Fore Jade Pin. Dragon Den Black Tramway 」
(900万の翡翠のピン。ドラゴンの棲み処。暗黒の鉄道。)


暗号を解いたシャーロックが部屋に戻ります。
「ジョン、わかったぞ。暗号を解く鍵。本だよ。London A to Zだった・・・」

部屋は空っぽで窓ガラスの黄色のペンキでメッセージが書かれていました。


ジョンが目覚めるとそこは暗い洞穴のような場所でロウソクが灯されていました。
ジョンは椅子に縛られていて、隣にはサラも同じように固定されていました。
目の前にはサーカスで司会をしていた女性、ブラックロータスのシャン将軍がいます。


シャン「本はポケットに入れて持ち運べる魔法の庭のようだ。」

シャンはゆっくりとジョンに近づきサングラスをはずします。
シャン「中国のことわざよ、Mr.ホームズ。」
JW「僕はホームズじゃない。」
シャン「あなたの言葉を信じなくてごめんなさいね。」
シャンはジョンのポケットから財布を出しクレジットカードを確認します。
シャン「ホームズ名義のカード。」
JW「僕のじゃない。彼に借りたんだ。」
シャン「シャーロック・ホームズあての5000ポンドの小切手も。」
JW「預かったんだ。」
シャン「ホームズ名義の劇場のチケット。」
JW「OK.この状況じゃそう思われても仕方ないと思うけど、僕は本当に・・」
シャン「あなたも自分でそう言ってたわ。」

「僕はシャーロック。誰も僕の素晴らしい知性に張り合う事ができないからいつもひとりで仕事をする。」


JW「本当に僕が言った?・・・・モノマネだって言ってもダメなんだろうな。」
シャンが銃をジョンに向けるので驚くジョン。


シャン「あなたの写真を撮ったのよ。知ってた?」
そう言ってシャンは携帯電話に入っている画像をジョンに見せます。
ジョンの写真がたくさんありました。


シャン「あなたの友人、ジョンのステキなブログも読んだのよ。
私はあなたを研究したの。だけど、とても熱心なファンの事をあなたは何もしらないのね。」


シャン「私はシャン。」
JW「お前がシャン?山?」
シャン「シャンは2つの意味があって、エレガントの意味に使われる。」
シャンはインターネットで検索をします。
シャン「『僕の友人、シャーロック・ホームズが解けないパズルやエニグマはない』テストをしてみましょう。」

シャンは銃の引き金に指をかけます。
シャン「私たちは3回あなたを殺そうとした。
チャイナタウンのフラット、博物館、そして今夜のサーカス。どうして撃たなかったかわかる?」

シャンは引き金を引きますが、空砲でした。
シャン「本気じゃなかったからよ。」

221Bではシャーロックが大きな地図をテーブルの広げてアジトの場所を急ぎます。


続きます。

Sherlock 1-2 The Blind Banker その10

2016-03-05 14:18:36 | Sherlock S1E2
「死を呼ぶ暗号」


Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson

スクリプトにある説明です。

放置されたミュージックホールの中には席がなく観衆は空いたスペースに立っています。
ロウソクで円が描かれ真ん中には黒い布で覆われた三脚が置いてあります。
Dagu drumの音と共に京劇のメイクをした女性が入ってきます。

女性が布をとると、古代中国の投石器が三脚の上に乗せられて、片方には金属シャフトがあり、
もう片方には引き金から金属のボウルが下がっています。
女性はそこに石弓をセットします。

目っと目っで通じ合うー♪

向かい側には人の形をした厚い板が置いてあります。
女性が羽飾りをひとつ、ボウルに入れた途端石弓が放たれ板に命中します。
女性が矢を元に戻すと覆面をした戦士の出で立ちの男が入ってきます。


JW「次に何が起こるか予想できるよ。」
Sa「これから何をするつもりなの?」


(↑このサラのセリフはドラマにはありませんでした。
↓のシャーロックはジョンに向かって説明していて、
おいおい、ジョンだけに説明ですか?と突っ込みたくなった場面ですが
上のセリフが入るとサラを完全無視なのでもうそんなレベルじゃなくなりますね。って何を言ってるんでしょう、私。)

SH「古代中国の脱出術だ。
弓矢を精巧なバネに乗せ、戦士はそれが燃え尽きる前に脱出しなければならない。」
と、ジョン(だけ)に説明するシャーロック。(しつこい)


JW「金曜日の夜には最高のエンターティメントだな。」
戦士が鎖に繋がれていきます。
戦士の叫びに思わずジョンにしがみつくサラとそれをチラ見しているシャーロック・・・・

と、いうかずっと見てるよね、この人・・・・

SH「砂が詰まった袋を割れば、砂が徐々にボウルに落ちてくる。古典的中国のサーカスだな。」
と、再びジョンに説明するシャーロック。
JW「僕はちょっとした曲芸をするピエロだけでよかったのに。」


上からつりさげられている砂袋にナイフを刺す女性。
砂が下に落ち、ゆっくりと重りが下がってきます。
そして弓矢が放たれた瞬間、戦士が脱出し、観衆から拍手が起こります。
ジョンも満足そうです。

JW「これはすごいな・・・・?」
ジョンが後ろを振り向くとシャーロックの姿はありませんでした。


シャーロックは舞台裏の楽屋に忍び込んでいました。
中国の衣装がテーブルや椅子の上においてあり、隅には鎧を着た人形があります。
遠くで拍手が聞こえます。

女性が観客に挨拶をします。
「ご来場のお客様。はるか長江の岸辺からやってまいりました。
ご紹介しましょう。中国の恐ろしいトリクイクモです。」
天井からシルクの紐を使ってクルクルと降りてくる男性は顔にマスクをつけています。
2本の紐を使い器用に空をまわる演者にジョンたちはボーっと見詰めています。

その様子をカーテンの隙間から見ていたシャーロックは男性の正体に気づきます。


その時、遠くから足音が近づいてくるのでとっさに衣装の陰に隠れるシャーロックは
そこに置いてあったバッグの中から黄色のペンキのスプレー缶を見つけます。
SH「見つけたぞ。」


シャーロックが鏡にスプレーを吹き付けて色を確認した時、後ろの人形が動き出します。
そして手に持った剣でシャーロックを襲います。


クモのパフォーマンスを見ていたジョンですがカーテンが動いているのに気づきます。
シャーロックが人形に蹴り飛ばされパフォーマンスをしている会場に投げ出されます。
ジョンが急いでシャーロックのもとに駆け寄り、乱闘になります。

トリクイクモと呼ばれた男がマスクを外します。ジジューでした。
彼は素早く逃げていきます。

サラが木の棒を手にジョンを救うべく男に立ち向かいます。
サラに何度も叩かれ男が倒れます。
シャーロックは男の踵にあるタトゥーを確認します。

3人は急いでその場を後にします。

JW「楽しんでもらえたかな。」
Sa「ありふれたデートだわ。」
JW「思い出に残るデートにしたかったのに。」

サラが男前です!
メアリーも工作員とかにしないでサラのように普通の女性よりは度胸があるくらいにしておけば・・・


シャーロックとジョンはディモック警部のところに報告行きます。
サラも一緒にいます。


DI「パトカーを数台やったが、ホールはもぬけの空だったそうだ。」
SH「いいか、僕は劇場で印を見たんだ。死体にあったタトゥーだ。組織の印。」
JW「彼らは密輸を分担していた。
中国にいたとき、どちらかが何かを盗んだ。価値のある何かを。」
SH「サーカス団はギャングの一味でそれを取り戻すために送られてきた。」
DI「何を取り戻すのだ?」
JW「それがわからないんだ。」
DI「わからない?DMr.ホームズ、私は君の要求にはすべて応えてきた。
レストレードは君のアドバイスには多少の価値があると考えているようだが・・・
私は強制捜査の命令を出した。その成果が何だった説明してくれないか。時間外の巨額な請求書の他に。」


続きます。

Sherlock 1-2 The Blind Banker その9

2016-03-03 07:33:47 | Sherlock S1E2
「死を呼ぶ暗号」


Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson

続きです。

暗号を解くためにシャーロックとジョンは本を調べ始めます。
ジョンがふたりの所有する本から同じものを見つけてシャーロックに渡し、
シャーロックが本を開き、15ページ目の最初の言葉をチェックします。
「is」
SH「違う」

次々とチェックしていきますが使える単語は出てきません。
SH「書籍暗号として使うのはギャングのメンバーがみんな持っている本だ。
そして彼らが入手できるもの・・・・・」
JW「シェイクスピア全集を持ってちゃ走り回る事はできないしな。」

そして夜が明け、ジョンの時計のアラームが鳴ります。


病院でジョンの患者が長い列を作っているのでサラが受付に聞きます。
Sa「何をしているの?」
受付「あなたが雇った代理医師ですよ。ずっと患者を呼ばないんです。」
Sa「私が話してみるわ。」

サラがジョンの診察室のドアをノックし名前を呼びますが反応がないので
ドアを開けてみると、Dr.ワトソン爆睡中です。


しばらくしてすべての患者の診察を終えたジョンが部屋から出てきます。
JW「終わったようだ。もっと患者がいたように思ったけど。」
Sa「私が2人くらい診たのよ。」
JW「2人くらい?」
Sa「5~6人くらいだったかしら」
JW「ごめん。プロ意識が全然ないね。」
Sa「そんなことないわよ」
JW「ちょっと夜遅かったから。」
Sa「そうなの。」

ジョンが「またね」と帰ろうとするとサラが声をかけます。
Sa「遅くまで起きて何をしていたの?」
JW「あー、本のイベントのようなものに参加したんだ。」
Sa「彼女は本が好きなのね?あなたのガールフレンド。」
JW「デートじゃないよ。」
Sa「よかったわ。つまり・・・・」
そんなサラにジョンは「今夜は何もないんだ。」と笑顔で答えます。

さすが三大陸先生!

その頃シャーロックはずっと本と格闘していました。
SH「誰もが持っている本・・・」
シャーロックは本棚に向かうと数冊の本を取り出し同じように15ページを開きますが
何も見つかりません。思わず髪の毛をくしゃくしゃっとします。
(もう、本当にこのくしゃくしゃが大好きなんです、私。)


そこにジョンが帰ってきます。
SH「新鮮な空気がほしい。今夜は出かけよう。」
JW「実は・・・今日はデートなんだ。」
SH「何それ? 」
JW「好き合ってるふたりが一緒に出かけて楽しむことだ。」
SH「それって僕が提案したことじゃないか。」
JW「それとは違うんだよ。・・・・違うといいんだけど。」


SH「どこに連れて行くんだ?」
JW「映画。」
SH「独創性がないな。これはどう?」
シャーロックはお財布から紙切れを取り出します。
SH「一夜限りなんだ。」
JW「サンクス。でもデートのアドバイスはいらないから。」
その紙には絵も何もなく「サーカス」の文字とボックスオフィスの番号が書かれているだけでした。


夜。
ジョンとサラがイーストエンドストリートを歩いています。
Sa「何年もサーカスに行ってないわ。」
JW「友人に勧められてね。電話もしてくれた。」
Sa「それって巡業中の一座か何か?」
JW「よく知らないんだ。」

劇場の正面はたくさんの提灯で飾られていました。
「黄龍サーカス」と書かれたポスターはシャーロックが手渡した紙切れと同じものでした。
Sa「中国のサーカスね、きっと。」


中に入りジョンがボックスオフィスの受付に行きます。
JW「2人分で予約しているんですが。」
受付「お名前は?」
JW「あー・・・ホームズ。」
受付「3人分で予約していますね。」
JW「それは多分間違いだよ。2人分で予約したんだ。」
SH「あの後電話して僕の分もとったんだ。」
と、シャーロックが現れます。
シャーロックはサラに自己紹介をします。
ジョンが心底嫌そうな顔をしています。


サラがトイレに行っています。
JW「一晩くらい休みをくれよ。」
SH「黄龍サーカスだよ。彼らは一日だけロンドンにいる。
ぴったり合うんだ。組織が英国に暗殺者を送ったんだよ。」
JW「ドレスアップして綱渡りか。」
SH「よじ登ることができる殺人者なんだ!ロープをよじ登ることができる者だ!
他にどこでそのレベルの達人を見つけられる?中国で出国ビザを取得するのは難しい。
出国するには何らかの理由が必要だ、そう思わないか?この周辺を少し見て回る必要がある・・・」
JW「わかった。君は仕事しろよ。僕はサラと飲みに行くから。」
SH「助けが必要だ。」
JW「いいか、今夜は他にも気掛かりなことがあるんだ。」
SH「例えば?」
JW「冗談だろ?」
SH「何がそんなに重要なんだ?」
JW「シャーロック・・・僕はデートの真っ最中なんだよ。」
SH「だから何だ?」
JW「サラとうまくやろうと頑張っている最中なんだよ!」
(ここのセリフ「Whilst I’m trying to get off with Sarah! 」の「Get off with」は
英国ではかなり濃い、性的なキスの意味があるそうですが、今の若い人たちは使わないらしいですね。
おっさんか、ジョン(笑))


と、ジョンがエキサイトしたと同時にサラが出てきます。
ジョンはサラに「行ける?」と急に笑顔で聞き、シャーロックは呆れたように先に行きます。


続きます。

Sherlock 1-2 The Blind Banker その8

2016-02-29 07:28:28 | Sherlock S1E2
「死を呼ぶ暗号」

Directed by Euros Lyn
Written by Stephen Thompson

何となく落ち着いたので久しぶりに再開です。

ジジューを追いかけるシャーロック。
その時、2階から男が銃を撃ってくるのでとっさに隠れます。

SH「その頭蓋骨は20万年前のものだ。少しは敬意をはらったらどうだ!」
シャーロックが叫ぶと同時に銃撃が止まります。
「Thank you. 」とお礼を言うシャーロックですが、急に人の気配もなくなります。


隠れていたスーリンが様子を見るためにそっと立ち上がると後ろに男が立っていました。

ジョンが辺りを見回しているとスーリンのいた部屋から銃声がします。
ジョンは慌てて部屋に戻りますがスーリンが倒れていました。
スーリンの手には黒い蓮の折り紙が乗せられていました。


スコットランドヤード。

JW「何人殺されればこんな凶暴な奴が野放しになっていると信じるんだ。
今日、女性が銃で撃たれた。3日間で被害者は3人だよ。そいつを見つけないと。」
ジョンがディモックに言いますがディモックの反応はありません。

SH「ブライアン・ルーキスとエディ・ヴァンクーンは国際的な密輸組織で働いてた。
「ブラックロータス」と呼ばれていて、ここロンドンで暗躍している。君の鼻先でね。」
シャーロックの言葉に「証明できるのか?」とディモック。

場面はバーツに変わります。
食事を選んでいるモリーの後ろからシャーロックが声をかけます。
SH「ポークかパスタにするか考えてるのか?」


SH「ここならエゴン・ロネイの厄介になることなど絶対にないだろうな。
パスタを勧めるよ。ローストポークはやめたほうがいい。君が死体を切り刻んでいるのなら。」
MH「何か食べる?」
SH「仕事中は食べない。消化するのに消耗するんだ。」
MH「そうなの。今夜はここで仕事?」
SH「調べなければならない死体がいくつかある。」
MH「いくつか?」
SH「エディ・ヴァンクーンとブライアン・ルーキス。」
MH「ああ、その人たちならリストにあるわ。私が検視したから。」
SH「もう一度運び出してくれないか?」
MH「でも、もう書類の手続きもしたし・・・」
SH「髪型変えた?」
MH「え?」
SH「以前は分け目がセンターだった。」
MH「ええ、そうなの。」
SH「よく似合ってる。」

「Suits you better this way. 」ってちょろすぎるよ、モリーちゃーん。

シャーロックはディモックとモルグに入ってきます。
死体袋を開けているモリーに「足が見たいだけなんだ。」とシャーロック。
MH「足?」
SH「足を見せてくれる?」

シャーロックはディモックにルーキスのかかとにあるタトゥーを見せ、
ヴァンクーンのかかとにも同じものがあることを確認します。
SH「ふたりは偶然同じ中国の入れ墨の店に行った。もしくは僕の話が真実か。」
DI「望みは?」
SH「ルーキスのアパートにある本をすべて。ヴァンクーンのもだ。」

ジョンとシャーロックが221Bに戻ってきます。
SH「犯罪の組織というだけではない、カルトだよ。彼女の兄はひとりのリーダーによって堕落させられたんだ。」
JW「スーリンが言ってた名前の・・・」
SH「そう「シャン」、シャン将軍だ。中国では山を意味する。」
JW「そいつを見つけるにはまだまだ道はほど遠いな。」
SH「そうじゃない!僕たちはほぼ知り尽くしている。彼女は足りない部分の大部分を埋めてくれたんだ。」
『彼は私に盗まれたものを探すのに手伝うよう頼んだの。』


SH「なぜ彼は彼女の妹に会いに行った?なぜ彼が彼女の専門知識が必要だったのか?」
JW「彼女は博物館で働いてたな。」
SH「その通り。」
JW「古美術の専門・・・・ああ、そうか。わかった。」
SH「貴重な骨董品だ、ジョン。古代中国の遺物は闇市場で取り引きされる。
中国には文化大革命のあとに隠された数千の宝が存在する。」
JW「ブラックロータスはそれを売ってるのか。」


シャーロックはPCでオークションのサイトを見ています。
SH「日付を見ろ。一週間前に中国から到着している。匿名だ。東洋の発見されていない2つの宝。」
JW「ルーキスとヴァンクーンがそれぞれスーツケースにひとつ入れていた。」
SH「他にもある。一ヶ月前。中国の陶磁の像。40万。」
JW「見ろよ。そのひと月前にも中国の絵画が50万。」
SH「全部匿名だ。」
SH「中国に渡り盗み、ひとつずつイギリスでそれらを捌いている。」

ジョンはルーキスの手帳やヴァンクーンのスケジュールを確認します。
JW「エディやルーキスが中国に行った時期と一致する。」
SH「そのうちのひとりが貪欲だとしたら、中国に渡って何かを盗むかもしれない。」
JW「彼が来た理由はそれだよ。」

その時、ハドソンさんがやってきます。

Mrs.H「チャリティーでも始めるの?シャーロック。」
SH「はい?」
Mrs.H「若い人が木箱に詰めた本を持ってきたわよ。」

警察官がたくさんの箱を次々と部屋に運んできます。

SH「あの数字の参照元だ。」
JW「本が?」
SH「特定のページにある特定の言葉だ。」
JW「わかった。じゃ、15と1は・・・」
SH「15ページ目の最初の言葉だよ。」
JW「OK、で、メッセージの内容は?」
SH「本によるんだ。2度と同じ本は使わないだろうし。書籍暗号の抜け目のないところだな。
彼らがふたりとも所有する本を探す。」


山と積まれた箱を見ながらジョンが言います。
「OK、わかった。これだったらあまり時間はかからなそうだな。」

ジョンが作業を始めた時、ディモックが「POLICE EVIDENCE」と書かれた袋を持ってきます。
DI「博物館で見つけた。君が書いたものか?」
それはスーリンが暗号をメモした紙でした。
JW「彼女が解読できるかと思ったんだ。」

しかしシャーロックもジョンもスーリンのメモには触れず作業を続けます。
取り残されたようにディモックが立っています。
「他に何かあるか?手助けするぞ。」とシャーロックに話しかけますが
ディモックの顔も見ずに「静かにしててくれればいいよ。」と言うので
寂しそうに部屋を出て行くディモックでした。


続きます。