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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

The Night Manager あらすじと感想 #6 その2

2016-11-21 07:38:12 | ナイトマネージャー
Episode 6

前回の続きです。
The Night Manager あらすじと感想 #6 その1


部屋の金庫の暗証番号を誰かに教えたことがローパーにバレてしまったジェド。

(まつ毛長い・・・)

ローパーの部下、フリスキーから拷問を受けても決してパインの名前は出しませんでした。
しかしローパーはパインが裏切った事はわかっていました。

パインは網膜認証を使ってトレードパス社の口座にあるクヤミ氏の前金3億ドルをどこかに送金しています。



(トムヒのまつ毛も負けてません)

ローパーの金庫から入手した証明書はドロムグールの不正の証拠にもなるため
ロンドンのロブはそのコピーをドロムグールに送り、見逃すかわりにローパーから手を引くよう言います。



それぞれが思惑を秘めたまま取引場所でもある武器の保管庫に向かい、ステッドマンがそれを追います。

ホテルの宿泊客を調べるよう指示していたローパーは1室だけ身元がわからない部屋があると知ります。
その部屋はアンジェラが宿泊していました。
ローパーはその部屋の宿泊客を殺すようフリスキーに命令します。
フリスキーはジェドを連れてその部屋に向かいます。


一方、パインはローパーに拘束されてしまいます。
そしてジェドを助けたければ取引を無事に完了させるよう言います。


ずっと見張っていたステッドマンは銃を突きつけられているパインを見て
ローパーに正体がバレたと気づきアンジェラに注意するよう警告します。
その時、フリスキーがルームサービスを装いジェドを盾にしながら部屋に侵入しますが
アンジェラの活躍でフリスキーを倒しジェドを逃がします。


クヤミ氏との取引きが始まりました。


武器を納めたトラックがクヤミ氏の指定する場所に走り出します。


クヤミ氏が残金の3億ドルを支払うためローパーはパインに網膜認証をするようスマホを取り出します。
パインは銀行にアクセスする振りをしユセフの兄から教えてもらった番号を発信します。


すると武器を積んだトラックが一斉に爆発し一瞬にして跡形もなく吹き飛んでしまいました。


クヤミ氏は当然前金を返金するよう要求しますが、3億ドルはパインがどこかに送金しているので口座にはありません。
ローパーはパインの企みに気づき悔しそうです。


金を返せと言い続けるクヤミ氏。
「If you do not pay, there will be consequences.」
(返さないならただではすまないからな。)

その言葉にキレるローパー。

「Don't you dare threaten me! Who do you think did this?
Arab militia! Little brown rats like the rest of you!
You'll get your money when I'm good and ready! Understand? 」
(俺様を脅すんじゃねー!誰の仕業だと思ってるんだ。
アラブ系民兵じゃねーか!お前らと同じドブネズミだよ。
金は都合がついたら払ってやるさ。わかったか?)

ローパーの侮辱の言葉に黙って静かに怒るクヤミ氏は一旦帰ります。


キレたローパーはパインに銃口を突きつけますが「ジェドを返せば金は返す」とパイン。


一行はホテルに戻りますが部屋で待っていたのはアンジェラでした。


「アンジェラ・バーよ。」
「ディッキー・ローパーだ。」
とお互い自己紹介。


「ジェドはどこだ?」とローパーに保護したとアンジェラ。
それを聞いたパインは「あとは任せる」と部屋をあとにします。


ローパーは電話でドロムグールを呼び出しますが彼が電話に出ることはありませんでした。
「金も後ろ盾も失い突然凡人になった気分はどう?」とアンジェラ。


ずいぶん前から準備をしていたのか?とたずねるローパー。

「Since the sports day in Kurdistan.
I always thought those kids could do with more protection.
So that's what's happening now.
Me and Jonathan.
We're protecting them.
Not the ones you've already killed, obviously, but the next ones.」
(クルディスタンの運動会からよ。
私はずっと子どもたちを守らなければいけないと思ってた。
だからこうしたの。私とジョナサンでね。子どもたちを守るために。
あなたが殺したわけではないけれど、これから殺されようとしている人たちのために。)

「Protecting from what? From me? I never killed anyone.
I never stole, never fiddled my taxes.
All I did was work for a company.
Owned and operated by your little Pinocchio.」
(何から守るんだ。俺からか?俺は殺したことはないぞ。
盗んだこともないし税金を滞納したこともない。
俺は会社のために働いてきたんだ。お前らピノキオが経営している会社だよ。)

そこにステッドマンがエジプト警察を連れてきました。
ハミドを後ろ盾にもつローパーはそれでも余裕の態度で明日には自宅に帰ることを確信していました。


サンディも逮捕。


そしてパインと対面するローパー。

「Why did you do it, Jonathan? 」(なぜなんだ、ジョナサン。)


「You have to commit.You have to make a decision.」
(約束だから。そう決めたんだ。)

警察に連行される様子を見守るアンジェラ達ですが突然アラブ語を話す男たちが乱入してきます。
警察は素直に彼らに従い、ローパーの乗っている護送車を運び去ってしまいます。


何が起きたかわからずステッドマンがエジプト警察に事情を聞きに行こうとしますが
すべてを察知したアンジェラはステッドマンを引き留め報いだからと見なかったことにします。


同じく何が起きたかわからないローパーも車中で暴れますが
運転席にクヤミ氏を見つけ驚きの表情です。


ローパーの取引相手はハミドよりも力のある人物だったのでしょうか。
ドラマの中で正体は明かされませんが、
ローパーは今までやってきたことがすべて自分の身に返ってくる「因果応報」になるわけですね。


ジェドは家に帰ることにしました。
子どもが自分のことを忘れているのでは、と不安を漏らすジェド。

「I keep thinking, what if he doesn't recognise me? 」
(私のことを覚えてなかったら、といつも考えてしまう。)


「A son always recognises his mother. And if he doesn't, I'll tell him.」
(息子は母親を忘れないものなんだ。もし忘れてたら俺が思い出させてやるよ。)


ジェドをお見送りするパイン。
すぐに会いに行くとは言ってるけど・・・・


無言でお別れをするふたり。このジェドがたまらなくかわいいんです。

ひとり佇むパインに声をかけるホテルのマネージャー。


「Is there anything I can do for you, sir? 」
何か御用はありますか?


「No, thank you. Nothing at all.」
何もないよ、ありがとう。

The End

以上です、お付き合いありがとうございました。
すべての始まったホテルでラストを迎えるのがすごくいいです。

文中の英語のセリフの訳はちょっとニュアンスが違うところもあるかもしれません。
ちなみに、ラストの「Nothing at all」もアマゾンの字幕は「今でじゅうぶん」となっていました。

ドラマの中ではパインの過去はほとんど明らかにされていません。
原作のパインは既婚者だしもう少し複雑な感じですがドラマのパインは
何となくジェイソン・ボーンを彷彿しました。
特殊部隊にいたし、魂を失っていたパインが女性を愛することで取り戻し、
女性を失ったことで復讐を決意する・・・なんて、これは私の妄想ですけど。

ル・カレさんの作品はこれとTTSSしか知らないのですが
あまりすっきりとしたハッピーエンドではないんですよね。
パインがこの先どんな人生を歩むのか想像もつきませんが、
幸せな人生ではないような気がします。ジェドにも会わないんじゃないかなあ。
アンジェラの組織に入って英国のために働くのが良さそうですけど
でもやっぱり一番はナイトマネージャーなのかな。

ラストはすごく長くなってしまいましたが、
最後までおつきあいいただいてありがとうございました。
テレビ放送しないですかねー、せめてDVDレンタルとかあればいいのに。

ベネディクトによるトムヒのインタビューはこちらからどうぞ。
Tom Hiddleston interview by BenedictCumberbatch その1



それにしてもサービスショット(?)が多かったですねー。
英国俳優の脱ぎっぷりの良さには定評がありますが、トムヒもいちいち脱いでいました(笑)
脱ぐ場面があるとそれなりに鍛えないといけないから、それはそれで大変なのかも。
と、下世話な話になってきたのでこの辺で終わります。

The Night Manager あらすじと感想 #6 その1

2016-11-18 07:24:53 | ナイトマネージャー
Episode6

ラストエピソードです。
長くなってしまったので2つに分けています。

ロンドンでは、今回の失策についてアンジェラがリバーハウスに責められていました。
更に情報源を執拗に聞かれますがこのメンバーに言えば、
すぐにローパーの耳に入ってしまうのでアンジェラは黙秘を通します。


アンジェラがオフィスに戻るともぬけの殻になっていてロブがひとり佇んでいました。
内閣の通達でメンバー全員異動になり、IEAも解散に追い込まれます。
諦めモードのロブですがアンジェラはパインを巻き込んだのは自分だからと頑張ろうとします。
みんなパインが寝返ったと思っていますがアンジェラは彼を信じていました。


その時、アンジェラに誰かから電話がかかってきます。
「ソフィはそこにいますか?」と男の声がするので「ソフィ?いないわ」と答えると
「では彼女に伝えて下さい。同じホテルにいると、そのホテルにみんな集まっていると。」

それはパインからの電話でした。
すぐに察知したアンジェラは笑顔で「カイロに行くわ。」と言います。
まだローパーに繋がる糸は切れていませんでした。


翌朝、ホテルで朝食をとりジェドはサンディの妻、キャロラインと外出します。
ローパーはコーキーの事は残念だったと言います。

「I don't know why I'm telling you this.
You've already made your decision, haven't you? 」
(こんな話は無用だね。君はとっくに腹を決めているんだろう。)
と、言うローパーに「A long time ago.(とっくの昔にね)」とパイン。


コーキーが裏切ったと信じてなく、裏切り者が誰なのかを探っているようでした。

そこにハミドが現れます。
彼はパインの顔を覚えていませんでした。
ふたりは挨拶をかわします。
「It's going to be fun.」(楽しくやろう)とハミドに対し
「Oh, I can't wait.」(超楽しみだよ)と笑顔のパイン。
ここで会ったが百年目状態です。


ローパー一行はハミドの家でバイヤーのクヤミ氏と会い、取引を成立させます。


その夜、ジェドはパインに逃げたいと言いますがパインはそれは出来ないと言い、
ローパーの部屋の金庫にある文書を手に入れるよう頼みます。

普通の恋人同士に見えますが会話は殺伐をしています。

ステッドマンがパインに接触し、アンジェラと再開するパイン。


久しぶりの再会にハグ。



ここで初めて対面するステッドマンとパイン。
疑ってごめん、とパインに謝るステッドマン、いい人なのね。


後ろ盾がないから何かあっても守れない、手を引いたほうがいいとアンジェラが言いますが
失うものは何もないから、とパインは最後までやり抜こうとします。
そして、アンジェラたちに協力を求めます。

元々はソフィの復讐でもあったわけですし、
発端の場所に戻ったんだからもうやるしかないでしょ、パインさん。

パインはナイトマネージャーとして勤めていた時に親しくしていたユセフに頼んで
ユセフのお兄さんにも協力をしてもらいます。


ローパーを追い詰める舞台が整いつつありますが、
ストーリーの沿って書いていくとグダグダになりそうなのでそれぞれの役割を箇条書きにしてみました。

まずジェドがホテルの部屋の金庫の暗証番号を手に入れます。
その後、みんなでハミドの経営するカジノに行きます。
ルーレットを囲んだ時にジェドは数字にチップを置いてパインに番号を知らせます。


パインはそれをアンジェラに知らせローパーが留守の隙にユセフの協力を得て
アンジェラが部屋に入り書類を盗みだします。書類は「所有権証明書」と書かれています。
途中、ローパーのボディガードが戻ってきて危なかったのですがステッドマンの機転で切り抜けます。


パインの仕事はこれだけではありません。
メインイベントのひとつであるハミドへの復讐作戦も着々と進行中です。
酒に薬をまぜてハミドを泥酔させたパインはハミドを自宅まで送ります。
ハミドとカジノを出るとき、ジェドがパインを目で追ってしまいローパーに気づかれてしまう場面もあります。

ハミドとふたりきりになったパインはソフィ殺しについて聞き出します。
ソフィが最後までパインの名前をローパーたちに言わなかった事を知るパイン。
ソフィは娼婦だと嘲るハミドを殺します。


ホテルに戻ったパインはフロント経由でアンジェラから「所有権証明書」を受け取ると
レンタカーでユセフと彼の兄とともに取引に使用する武器が保管されている軍の施設に向かいます。
入り口で証明書を見せて難なく入ります。
彼らはそこで何かの細工をし、スマホである番号を発信すれば起動するように設定します。

夜が明け、いよいよファイナルステージに突入です。

The Night Manager あらすじと感想 #5

2016-11-15 21:04:35 | ナイトマネージャー
Episode 5


前回はこちら。
The Night Manager あらすじと感想 #4

キャストの補足を少し・・・・

ローパーには妻子がいますが現在別居中なのか、息子は学校が始まったので母親のもとに帰っています。
ジェドには子どもがひとりいますが、現在は母親が育てているようです。
ジェド自身、自分は母親に売られてローパーの愛人になったと言っていますが
詳細は語られていません。
アンジェラに渡った取引文書には、関わっている人物が暗号で書かれていて、
アポーストルがその暗号を解読したため、彼は殺されてしまいます。
また、文書にはドロムグールやパメラなどリバーハウスの人間も載っていました。

補足終わり

トルコのカシムリに向かう飛行機の中でローパーはパインにある文書を見せます。
それはパインがアンジェラに渡したトレードパス社の取引文書でした。
この文書がアンジェラに渡った事を知ったローパーはサンディを疑います。


カシムリから「安息の地」へ向かう途中、
ローパーは国境に逃げていたシリア難民の人道支援を行います。
この支援はローパーが安息の地に向かう隠れ蓑として利用していました。


安息の地はローパーが顧客に武器を売るための場所で、
各国の傭兵が集められ軍隊のベースキャンプ並みの機能が備わっています。
ひとつの国みたいだと言うパインに王国だよ、と答えるサンディ。
ここはローパーの王国でした。

その夜、買い手のバルガッティが到着し武器を使用しながら性能を説明していきます。
ローパーは戦争は見るためのスポーツだと言い、対戦車ミサイルなど様々な武器が使用されていきます。
ラストはナパーム弾が近くの村を襲います。そのために村を近くまで移動させたとローパーは言います。


※ナパーム弾は湾岸戦争以降廃止となった焼夷弾です。
その様子を見ているパインの無表情さがその心中を察するにあまりあります。


翌朝、ローパーがバルガッティを見送っている間に
パインはユニセフを装ったトラックのナンバーを書き留めます。
そのトラックが武器を積んでバルガッティのもとに届けられます。


一方、パインと連絡が途絶えたままのアンジェラはステッドマンから、
SDCCからの資金が回収される事になった事、そして彼自身もアメリカに帰る事を聞かされます。


「安息の地」にローパーに呼ばれたジェドがコーキーと到着します。
※このふたりが視線を合わせたり不自然な態度を取ったりしているので、
見ていてヒヤヒヤするんですよ。多分コーキーは疑っているんでしょうね。


夜遅く帰宅したアンジェラの自宅に度ロドムグールがやってきます。
彼は英国が大国と肩を並べるにはローパーが必要なんだと言い、アンジェラに手を引くよう脅しをかけます。


その夜、パインは書き留めたトラックのナンバーをアンジェラに渡そうと行動します。
ベースキャンプの電源を故障させ暗闇に乗じてキャンプを抜け出しますが、
途中、ジェドのテントに寄り自分の正体を明かしジェドも協力することになります。


パインは難民キャンプ近くに停車していたタクシーの運転手に
イスタンブールに滞在しているアンジェラの部下に渡すよう頼みます。
一方ジェドの進言でコーキーに疑いを持つローパー。

元々、パインに疑いを持っていたコーキーにキャンプに戻るところを見られてしまい、
乱闘の末、コーキーを内通者に仕立て上げて殺してしまいます。

イスタンブール経由でアンジェラのもとにリストが届きます。
アンジェラはそれを証拠に国境でトラックを押さえ武器を押収するため
アメリカ軍を動かすようステッドマンに依頼します。

それぞれが見守る中トラックが国境にたどり着き、アメリカ軍の検閲を受けます。


それを知ってもローパーは余裕でした。
「You been practising your magic tricks, Andrew? (君、手品の練習してる?)」とパインに言った通り、
積み荷は農業機器で、ローパーは事前に積み荷を入れ替えていました。


アンジェラの命令に背いて逃げた事もあり、
ステッドマンはパインが寝返ったのではと疑います。
その夜、アンジェラが帰宅すると夫が何者かに襲われ大けがをしていました。

一方、ローパーたちはカイロに移動し、ハミドと会う事になります。
かつてパインは勤めていたネフェルティティホテルにチェックインしたローパー一行。


パインはソフィとの過去がフラッシュバックします。


E6へ続きます。

時々、ローパーが意味ありげにパインに視線を向けるとバレた?とハラハラしてしまいます。
このあたりで、ローパーの取引を全貌が見えてきます。
後ろ盾を失いつつあるアンジェラとパインですが、
いよいよ全ての始まりであるカイロに舞台が移り、ハミドとご対面です。

The Night Manager あらすじと感想 #4

2016-11-12 22:52:17 | ナイトマネージャー
Episode4


前回はこちら。
The Night Manager あらすじと感想 #2 #3


ローパーは取引き相手のブローカーにパインを紹介し、武器売買の計画が着々と進んでいきます。
売買に使用する資金の口座はパインの網膜で認証するよう登録も済ませました。
一方でお互いに惹かれ合うジェドとパインはローパーが不在の夜に結ばれます。
例のHiddlebumの場面です。

(小さめの画像で・・・)

蚊帳の外に置かれたコーキーはレストランで怒りを爆発させてしまいます。
隣の席に座っていた客が怒りだしますが、パインがこれをうまく収めます。
その客がル・カレです。
この場面はル・カレを出すために作られたような気がします。


アンジェラはリストからリバーハウスやロンドンのCIAが関わっている事を突き止め、
メイヒューやリバーハウスの知人の協力を得て全貌を明らかにしていきます。
それを知ったロンドンのCIA、パメラがメイヒューに探りを入れるとCIAが関わっている事を知らないメイヒューは
彼女にリストを見せ、リバーハウスのドロムグールに伝わります。
リバーハウスやローパーはスパイの存在を知りますがそれが誰なのかはまだわかっていません。


ローパーたちがイスタンブールに向かった事を知ったアンジェラは部下を行かせます。
その夜、パインがホテルの部屋で寝ているとジェドから電話がかかってきます。
寂しいと言うジェドですがパインはすぐに電話を切ります。

情報がアポーストルから漏れたと思ったローパーはアポーストルを殺し弁護士をトルコ人に変えます。
まとめると、
ローパーは国務省公認の武器を購入し
パインは武器(表向きは農業機器)を購入するトレードパス社の代表として、
トルコ人の弁護士は武器を輸出するファラーゴ社の代理人として取引きをしますが
ファラーゴ社はフロントカンパニー(ダミー会社)です。
リバーハウスは違法な手続きを承認し、その手数料を貰っています。
と、こんな感じなのかな。このあたり、難しくてよくわかりません。


トルコ人の弁護士は契約書をよく読んでからでないとサインはしないと言い出しますが
この場もパインの機転で好転します。
ローパーはパインの働きに満足そうです。


網膜をスマホでも使用できるよう登録をしたパインは口座の残高を確認します。
口座には300万ドル入っていました。


その夜、イスタンブールのハイダルパシャ港でラトビア人と会うローパー一行。
彼らはトレードパス社が購入した武器を運んできました。

一方、毎日遅くまで仕事をするアンジェラを気遣う部下との会話で
彼女がなぜローパーを追うのか明らかになります。
「2003年にバグダッドのクルドの村で化学兵器が使われ大勢の子どもたちが虐殺された。
その事件をきっかけにローパーは化学兵器、サリンなどを扱うようになったの。
112人の子どもと58人の大人を殺したサリンがビジネスになると考えたのよ。
それがリチャード・ローパーという男よ。」
調べてみたらこれは実際にクルドの村で起きた事件が基のようです。


その時、イスタンブールでパインを監視している部下から電話が入ります。
パインが止まっているホテルの電話を盗聴していたのでジェドとの関係がバレてしまいました。
アンジェラはパインと電話で話します。
ローパーの愛人であるジェドとの関係は危険だから、このミッションから手を引くように言いますが
パインは反論します。

ここの場面、トムヒが下のセリフを一気に捲し立てるのですが、
トムヒの話し方というか発音がすごくきれいでとても気に入っています。
特に最後の「powerless」が好き。マニアックすぎですね、私・・・


全文です。
If I leave now, you have nothing.
I will have you not screwing up my operation, that's what I'll have.
Without me, you don't have an operation.
The arms were taken off a boat called the Leila Jane in Istanbul Harbour late last night.
They're now being taken by road to a place called the Haven.
If I stay on the inside, I can take you directly to the arms,
and deliver you Roper and whoever's buying them, caught in the act.
Without me, you've got nothing.
You don't have Roper in possession of chemical weapons,
you can't arrest him for corporate fraud, his name's not connected to Trade Pass.
You have no phone taps, no witnesses.
His deal will go ahead, and you'll be powerless to stop it.
Am I wrong?

要約すると、
「あと少しで証拠がつかめるのに自分が手を引けばすべてが水の泡だけどいいんですか?
あなたに彼の計画を止める力はないんですよ。何か間違ってます?」です。

多分、ものすごく正論なので反論ができないアンジェラは力技で返します。
「Just leave.That's an order.」
(いいから、戻りなさい。命令よ。)


パインはホテルに戻り、アンジェラの部下と空港に向かうはずでしたが、
パインはローパーに「警察に見張られている」と話し、ローパーとホテルから脱出してしまいます。

E5へ続きます。

The Night Manager あらすじと感想 #2 #3

2016-11-07 07:35:47 | ナイトマネージャー
Episode2


前回はこちら。
The Night Manager あらすじと感想 #1


場面はマヨルカ島にあるローパーの別荘から始まります。
和やかな雰囲気でディナーを楽しむローパーファミリー。


突然武装した男がダニーを人質にとり「金と交換だ」とダニーを連れ去ります。


その様子を物陰からパインが見ていました。

場面は半年前に遡ります。
アンジェラはスイスのパインの自宅に行きます。アンジェラは妊娠していました。
パインがカイロで働いたことを職歴から抹消したことを知ったアンジェラは
パインの正義感や知性、行動力、そして何よりローパーを倒す動機があることから
パインと同じ連隊でスパイをしていた彼の父親の本を手にしながら、
潜入スパイとして働かないかと提案します。


その時のアンジェラのセリフが気に入ってます。
オリヴィア・コールマンの演技がとても良かったです。
あまり自信はありませんが意訳してみました。

I want to put you inside his operation.
I will give you a legend as thick as your arm.
You will be in so deep, you'll worry that you'll never get out of it.
There's not a scrap of you that won't get used,
there's not an hour that will go by that you won't be scared.
But you will nail him.
You will nail him for Sophie Alekan.
You will nail him for your country.
And you will nail him for the man that owned that book.
Or you can go back to the hotel of non-existence.
It's up to you.
「彼の組織の内部に入り込んでほしい。あなたを腕の立つ伝説の人物にしてあげるから。
2度と抜け出せないのではと思うくらい深く入り込むの。
本来のあなたではなくなるしそれになじむこともない。恐怖を克服する時間もない。
だけど彼を捕まえられる。
ソフィのために。祖国のために。
そして、あの本の所有者のためにあなたは彼を捕まえるの。
或いは何の意味もない存在としてホテルに戻ることもできる。あなた次第よ。」


アンジェラは上司のメイヒューにローパーの目を引くように犯罪歴をパインに与えるよう依頼します。
同時に彼女はリバーハウスには一切言わないようにくぎを刺します。

パインはアンジェラに会いに行き、スパイになる決心をしたと告げます。
アンジェラはパインに悪党に成りきるよう強く言います。
気に入らないやつは片っ端からやっつけるのよ、とか言いながらパインに紅茶を出して
タッパに入れたビスケットまでお勧めするのが何となくハドソンさん。


パインは犯罪の既成事実を作りにメイヒューが手を回したデヴォン州に行きます。


そこで部屋を借り、麻薬のディーラーに成りきり、部屋のオーナーである女性とベッドインまでしています。
情報はベッドの中で、ってやっぱりボンドを意識したんでしょうかね。
個人的にはデヴォン州のエピソードはちょっと蛇足だったかな。
こんなに時間を割かなくても良かった感じ。


最後に、パインが人を殺したような痕跡を部屋中に偽装し彼女を目撃者に仕立てると
彼女の元カレの名前でパスポートを偽造しマヨルカ島に向かいます。

そして現在に戻ります。

レストランのコックとして働いていたパインは男たちからダニーを助けますが、
重傷を負ってしまいます。
実は男たちは工作員でローパーの組織に入り込むための第一歩でしたが、
パインが工作員のひとりの腕を折ってしまったので全力でやられちゃったんです。
でもその甲斐あってローパーはパインを自宅まで連れて帰り手厚い看護を受けさせます。


同時にコーキーがパインの身元を調べます。
果たしてパインはうまく入り込めるのでしょうか・・・
というところでE2は終わります。

Episode3


E3の冒頭でローパーの弁護士、アポストルの娘が自殺してしまいます。
父親の仕事を苦にしての自殺でした。

アンジェラは友人でアメリカのDDTC(国務省 国防貿易管理課)のエージェント、ステッドマンと協力し、
自分を責めつづけるアポストルと接触し、コーキーをローパーから引き離すよう依頼をします。

一方、コーキーがカイロでの過去を探っていると知ったパインは何とかアンジェラにそれを知らせます。


パインはサンディの妻からローパーの取引を聞き出すとダニーの携帯を手に入れアンジェラに情報を送ります。


更に、ローパーの寝室に秘密の書斎があると知ったパインはローパーたちがモナコに行っている間に
書斎に忍び込み、保管されていた取引のリストを写真にとりますが、デスクの上に金髪が一筋落ちているのに気づきます。
ジェドでした。
サンディの妻からローパーの仕事を聞いたジェドも密かに探っていました。
パインはジェドに用心するよう警告します。

アンジェラたちがローパーを追い詰めるべく動いている事を知ったリバーハウスは
アンジェラに協力していたメイヒューの動きを封じようとし、ローパーにも警告します。

内側からパインが、外側からはアンジェラたちが、ローパーたちを徐々に内部崩壊させていきます。
そしてついにローパーの右腕だったコーキーが外され、その立場にパインが就くことになりました。
ローパーから「アンドリュー・バーチ」という名前をもらいます。


ホテルマンのスキルを活かし、みんなの信頼を得ていくパインさん。
こうしてしっかりとローパーの組織に入り込みました。
そして次第に明らかになっていくキャラクターたちの関係も興味深く、
このあたりはノンストップで魅入ってしまいました。

E4に続きます。
The Night Manager あらすじと感想 #4