That's awesome

海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Benedict Cumberbatch Introduces Frankenstein

2020-05-10 16:24:13 | フランケンシュタイン

こんにちは。

皆さまご無事でしょうか。
私はギリギリ元気でおります。
在宅なうえ連休が続くと日付の感覚が無くなってきますね。
気がつけばブログも1週間更新していませんでした。

フランケンシュタイン観ました?
私が観た時はベネクリーチャー版よりもベネ博士版のほうが圧倒的に視聴回数が多くて
何となくニヤニヤしてしまいました。


多少カットしている場面がありましたが
特にJLMクリーチャーがエリザベスをレイプして殺す場面は大幅にカットされていて
このご時世なので仕方ないのかなーと。あれは観ててキツかったし。

また観れることができて楽しかったです。

実はですね、YoutubeにUPされたタイトル、
ベネディクトのフランケンシュタインご紹介の動画があったので
訳してみることにしたのですがこれがまた難しくて何を話しているのかさっぱり・・・

頭が弱ってるせいもあると思いますが1週間かけてもスッキリせず
でもここまで頑張ったから超意訳で載せることにしました。
何となくこんな感じのことを言ってるのかなー?レベルの内容ですので
間違い等たくさんあると思いますがご容赦ください。

でもこの動画のポイントは自宅(ですよね?)でくつろいだ姿で話すベネディクトさんかなと。
役者さんたちがそれぞれ自宅から発信している姿もあまり見ることがないので
厳しい状況ではあるけれど楽しみなポイントです。

動画はこちら
Benedict Cumberbatch Introduces Frankenstein

ほとんどの人が知っているストーリーだと思う。
メアリー・シェリーの小説が原作だ。
フランケンシュタインは不朽のゴシックホラーだね。

(ここで脚本のニック・ディアと監督のダニー・ボイルの紹介をしています。)

gestation of the project に興味があるなら観ることを勧めるよ。
演劇界において90年代の当時、ふたりは最初にどんな言葉を交わしたのか考える。
それは彼らに任せて僕は大まかな話をいくつか。

死から蘇った30代の男がもう一度人間、
僕たち人類としてあらゆることを学ぶクリーチャーの恐るべき学びの旅をたどるんだ。

世間が彼に遭遇し彼も世間に触れ、お互いどう変容していくのか
お互いに外見で判断すればどのような結果になるのか、
その間違いに気づいたとき真実の愛をどう見つけるのか。

僕たちは深く大きな愛で人を愛し子どもを育てていける世界を育んでいかなければならない。
フランケン博士が科学でカオスをコントロールすることに執着する話でもあり
男のエゴが蔓延する危険性を示している。
嵐のような危険な振る舞いが恐ろしいことを引き起こすんだ。結末を言うわけにはいかないけど。

だから観てね。楽しんでくれるといいけど。
無駄話ばかりでごめん。
舞台で会おうね。でもそれまではステイホーム、ステイセーフで。


Thanks for listening.

 

以上です。


NTLive フランケンシュタイン公開

2020-04-23 22:03:00 | フランケンシュタイン

こんにちは。

自粛が続いておりますが皆さまご無事でしょうか。
私も毎日自宅に籠り外出は近くのスーパーのみという生活です。
営業を続けてくれるスーパーやコンビニのスタッフの方たちには感謝しかありません。
彼らに報いるためにもひたすら閉じこもるのみです。

そんな私たちにNational Theatre Liveさまからご褒美が!

ベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーさんの舞台、
フランケンシュタインをYoutubeで公開するそうです。

趣旨としては寄付の呼びかけのようです。
National Theatre、もしくは地元の劇場に寄付をお願いしますと書かれています。
劇場の運営も相当厳しそうですので協力したいところです。

↓National Theatreのページ
National Theatre

↓フランケンシュタインのページ
National Theatre at Home: Frankenstein

↓Youtubeのトレーラー
Official Trailer | Frankenstein w Benedict Cumberbatch & Jonny Lee Miller

公開日は以下となっています。

BCがフランケンバージョン
日本時間 5月1日~5月8日まで AM3:00~
Official Frankenstein with Benedict Cumberbatch as the creature

BCが博士バージョン
日本時間 5月2日~5月9日まで AM3:00~
Official Frankenstein with Jonny Lee Miller as the creature

ベネディクトの博士はよだれものです。また会えるなんて嬉しいです。
でも3時って!!!3時って!!!!!

字幕つきと書いてありますが日本語ではないでしょうね、きっと(泣)
昔UPしたあらすじなどがございますのでよろしかったらご参考に・・・
NT Live Frankenstein 

 


NT Live Frankenstein その7

2014-04-27 02:13:37 | フランケンシュタイン
ナショナル シアター ライブ「フランケンシュタイン」


ラストです。
かなり長くなってしまいましたが、最後に感想も書きました。


ベッドの上に仲良く座るふたり。
「もしかして俺も天才なのか?」
「あなたは何が得意なの?」
「俺は、同化が得意だ。見たり聞いたりして学ぶんだ。
最初は何も知らなかったけど徐々に破滅の方法、憎む方法、辱めや屈辱の方法を学んだ。
そしてマスターからとうとう他のいなかる生物にはない最高のスキルを学んだ。
うそをつく方法だ。」
「うそ?」
「今夜、俺はある人物に会った・・完璧だ。理解してくれてありがとう。
だが彼は約束を破った、だから俺も破る。エリザベス、本当にすまない。」
「何を・・」

瞬間、エリザベスはドアに向かって逃げ出しますが、気づくのが遅すぎました。
クリーチャーはエリザベスをベッドの上に投げ出し、そのまま彼女をレイプします。

その時、ヴィクターが部屋に飛び込んできます。
「ヴィクター!」エリザベスが叫びます。
「エリザベス!」

クリーチャーはそのままエリザベスの首を捻り殺してしまいます。
「No!」ヴィクターが叫びます。

クリーチャーは窓に飛び乗ったあとヴィクターに向かって振り返ります。
「彼女はすごく良かったよ!」
ヴィクターはピストルをクリーチャーに向けます。
「俺を撃て!俺を殺せ!」
クリーチャーが叫びます。

JLM博士。

ヴィクターは引き金を引けませんでした。
そしてクリーチャーは窓から立ち去ります。

ヴィクターはエリザベスを抱きしめます。
そこにクラリスと使用人が入ってきました。
「旦那様!」
「彼女を私の部屋に運んでくれ!」ヴィクターが叫びます。
「彼女はもう死んでいますよ。」
「運ぶんだ!」
「だけど、旦那様、彼女は・・・」
「私は彼女を戻せるんだ、クラリス、まだ呼び戻せる!」
ヴィクターは使用人たちに運ぶよう命令をし、同時にクラリスが部屋を出ます。
「早くするんだ!私は生き返らせる設備を持ってる。彼女はまだ温かいし血も失っていない。早く!」
使用人たちがエリザベスを運ぼうとしたその時、お父さんがクラリスと一緒にやってきます。

「ご主人様、彼を止めてください。」
「ヴィクター、何をしようとしているんだ。お前はまだ病気なんだよ。やめなさい。」
「ご主人様、エリザベス様が亡くなったんです。」
「何てことだ、かわいそうなエリザベス。お前が殺したのか?」
「違う!」
「今すぐ彼女をベッドに置いてカバーをかけてあげなさい。」
使用人たちはそのようにします。

「私はエリザベスを戻す事ができるんです。」
「どういう事だ?」
「彼女を生き返らせるんです。私を信じてください。」
「お前は何を言っているんだ。」
「彼は狂っています、旦那様。」
「私は狂ってなんかいない。あなた方の理解を超えた力を持っているんだ。
それでも狂っていると言えるのか?」
「何て不信心な事を、ヴィクター。いいかげんにしなさい!」
ヴィクターはクリーチャーが立ち去った窓に向かい叫びます。
「私はいつでもお前の後ろにいるからな!」
「彼を止めなさい。」お父さんが言います。
ヴィクターは逃げようとしますが使用人たちに制止されます。
「何たる事だ。最初はウィリアムで次がエリザベス、こんなにも死が続くとは。
ヴィクター、お前は心が病んでいる。」
「私は最高の知性を持っているんです!卓越した知性です。」
「彼を連れて行きなさい。もう顔を見たくない。彼は怪物だ。」

使用人たちがヴィクターを連れ出します。
お父さんはその場に跪いて泣き崩れます。
「神よ、御赦しを。」
「落ち着いてください、ご主人様。」
「私はこの世に何をもたらしてしまったのだ?」
「最善を尽くしましたよ。」
「私は失敗してしまった。」

場面が変わります。
クリーチャーが一人で登場します。
スクリプトの説明はこうあります。
「北極圏の氷冠。荒れ狂うブリザード。大きな月を見下ろす場面。
クリーチャーはほとんど何も着ていませんがずだ袋を担いでいます。
寒さに悩まされている様子はありません。彼は私たちに話しかけます。」
「私たち」とは客席です。

「俺の心はまっ黒で最低だ。かつて俺の心は美しい夢でいっぱいだったが今は復讐の溶鉱炉だ。
3年前に生まれたとき、太陽の熱が嬉しくて笑い、鳥の鳴き声に涙した。世界は俺の豊饒の角だった。
(豊饒の角は、その中から豊かな実りが尽きる事なく湧き出でてくると言われる神話です。)
それが今では霜と雪の荒れ地だ。」
クリーチャーはずだ袋から銀のカラトリー、皿、ピューターのゴブレットとナプキンを取り出し
氷の上に広げていきます。そして新鮮な肉を皿の上に置きフラスコからワインを注ぎます。

「息子は父になり、支配者が奴隷になる。俺はタタールとロシアを通り抜け黒海を横断し、
彼をここまで導いてきた。大天使を通り過ぎ氷の上までたどり着いた。
俺たちはこれからもずっと北へ向かうんだ。彼の犬は死に補給品も使い果たされた。
だが俺たちは協定を守らなければいけない。彼は俺を破滅させるために生き、俺は導くために生きる。
来なさい、フランケンシュタイン!
俺は夢を見た。壮大な空の下、俺たちは山を越えてハイキングをしているんだ。
俺たちは一緒に歩きながら俺に生きる方法を教えてくれるんだ。間違いを回避する方法や女性に求婚する方法を。
そのために彼を見つけ出したのに俺を追い払った。なぜそんな事をしたんだ。なぜ俺を追い払ったんだ。」

そこに毛皮に包まれたヴィクターが現れます。彼は凍傷を負っていました。
後ろには犬ぞりがありヴィクターがそれを引いていますがかなり衰弱していました。

「来なさい!どうした?ああ、寒いのか?見捨てられたような気がするか?」
ヴィクターはあまりにも疲れ切っていて答えることができませんでした。
彼はクリーチャーの方によろめきます。
「来なさい、偉大な探検家よ。食い物だよ。アザラシの肉だ。探検家の食い物だ!」
ヴィクターは這いながら皿に顔を近づけて食べ始めます。
クリーチャーは座ってそれを見ていました。

「あなたは才能を欲した。見てごらん、創造主よ、見てごらん。
なぜあなたは俺を犯罪者のように扱ったんだ。」
「お前は俺の妻を殺した。」
「あなたは私のものを殺した。私を追いつめた彼らが犯罪者だ。
それとも、彼らは高潔なクリスチャンで俺は蹴飛ばされて堕胎した?
その倫理はどこにあるんだ。それは愚かさへの侮辱だ。どの馬鹿が偏見は乗り越えられると言ったんだ?」
「お前は自分自身でそれを招いたんだ。」
「俺が?どうやって?俺は作られたいと望んだか?袋の中の汚らしいものから
俺を作るよう頼んだか?俺は異質だ。異質だとわかってるんだ。
俺はみんなと同じであろうとしたんだ。だけど俺は違うんだ!
なぜ俺は誰かではありえないんだ。なぜ人間は俺を嫌うんだ。
俺を憐れんでくれたのはエリザベスだけだ。美しいエリザベス。
まだ彼女の唇の感触が残っている。苺のような唇。彼女の温かい息遣い、彼女の太もも・・・」

ヴィクターはクリーチャーの足元に向かって進もうともがきますが、
衰弱している彼は倒れてしまいます。

「立ち上がれ!極点に行くんだ。磁石の発生源に。発見だ。
どうだ?暗闇に光をもたすんだ。立って、立って!」
ヴィクターはそりを引いたまま雪の中でうつ伏せになります。
「マスター?」
ヴィクターは動かないままです。

「マスター、死んだなんて言わないでくれ。もう体力がないのか?まだ始まったばかりだぞ。」
クリーチャーは「awake」とヴィクターの腕を持ち上げます。
「おいていかないでくれ、俺を独りにしないで。あなたと俺は2人でひとつなんだ。」
クリーチャーは跪き、そっとヴィクターを抱きかかえます。
「あなたが生きてるうちは俺も生きるんだ。あなたが死ぬなら俺も死ぬ。マスター、死とは何だ?
どんな感じがするんだ。俺も死ねるのか?」
「俺の残酷な行為を許してくれ、フランケンシュタイン。お願いだ。
衝動に突き動かされて自分を止めることが出来なかったんだ。
月が俺を引き込んだ、孤独な月が。もう戻ることはできない、このまま進むだけだ。
マスター、ワインだ、飲んで。」

クリーチャーはヴィクターの口元に赤ワインを流しますが、ワインは雪に中に流れていきます。
クリーチャーは嘆き悲しみます。

上段、JLM博士とベネクリーチャー。下段、ベネ博士とJLMクリーチャー。

「俺はあなたに愛されたかっただけなんだ。俺の心すべてであなたを愛していたのに。俺の哀れな創造主。」
すると突然ヴィクターが息を吹き返します。
「マスター!やはりあなたは俺を愛してくれているんですね。」
「愛とはなんだ。私にはわからない。」
「俺が教える!」
「お前は私より愛を理解している。お前にある感情が私にはないのか?」
「わからないからじっくり考えよう!」と嬉しそうなクリーチャー。
「愛をわかちあえるチャンスはいつもあったのに、私はそれを遠ざけていた。
人のぬくもりをバラバラに切裂いてきた。
憎しみなら理解できる。無と絶望だ。私の運は尽きた。だがお前が存在の意義をくれる。
お前と進み続けよう。歩き続けるんだ。お前を破滅させなければ。」
「Good boy. その意気だ!俺の不幸な血統を終わらせるんだ。」

クリーチャーが離れていくとヴィクターはそりを持ち上げてクリーチャーの後を追います。
「来なさい、科学者よ。俺を破滅させるまで。自分の作品を破滅させるんだ。来なさい!」
ゆっくりと進むヴィクターの前で飛び跳ねるクリーチャー。

The End.


舞台はこれで終わります。最後は2人でゆっくりと消えていきます。
余談になりますが、このあとのカーテンコールで出演者がお辞儀をしますが、
この時のベネディクトが輝くような笑顔で(笑)
しかも、博士の時は毛皮のフードがお辞儀するたびにぽふっとかぶさるのがツボでしたね~。
でもこれはみな同じ印象を持っていたみたいなのでちょっと安心(笑)

さて、ここから感想です。

結局、スクリプトのセリフをほとんど訳した形になりましたが、
宗教的なものや詩的な表現が多いのできっとあちこち間違っていると思いますが、
毎度の事なのでもはや言い訳はしません(笑)
そして、どうせなら最初からちゃんと訳せばよかったーとちょっと後悔しています。
日本語字幕になかったセリフがたくさんあって、とても興味深かったですし、
これを踏まえてもう一度観たいと思いました。

ジョニー・リー・ミラーとベネディクトはかなり対照的な印象でした。
おつきあいしてくれた友人たちも両方観たのですが、
「クリーチャーも博士もベネさんだと上品できれいになるね」と言っていました。
そうなんです!
つまり、JLMのファンを敵にまわすような発言ですが正直に言ってしまうと、
JLMは「がさつ」なんですよ。
言いかえれば、人間味あふれたキャラクターなんです。
特にクリーチャーは彼が演じると本当に可愛くて子供のようでした。
対するベネディクトは完全にイッっちゃてるんですね。博士もクリーチャーも。
なのでベネディクトのほうが矯正不可能な怖さを感じました。

私はベネディクト博士のほうがしっくりきましたね。
とにかくこの博士、人を愛せない人間だということがひしひしと伝わってくるんですよ。
どこか壊れている天才、それでいて子供のような仕草もあちこちあって。まさしくサイコパス。

JLMの博士はエリザベスと結婚してちゃんと家庭を持てばかなり更生するんじゃないかと思えますが、
ベネ博士は、もう絶対無理だろうと(笑)しかもこの人そんなことこれっぽっちも望んでいないし。
そんな博士が唯一心を開き対等に会話ができたのがクリーチャーなのかなーと。

クリーチャーも同様にJLMはあどけなさとか無垢な部分を感じるので、
ちゃんと愛情を持って教育すればまっとうな人間になりそうに思いますが、
ベネクリーチャーはこのまま人類から隔離しないとものすごく危険な雰囲気です。
裏がありそうな頭の切れるクリーチャーです。
最初にベネクリーチャーから観た友人も「ベネクリーチャーのほうが怖かった。」と言っていました。

最後は主人と奴隷の立場が逆転したように思わせていましたが、
クリーチャーがヴィクターを先導し、彼を生かしていくという意味では逆転かもしれないです。
博士はこれからクリーチャーを通じて愛を教わっていくでしょうね。
ラストのクリーチャーのセリフ、JLMだと本当にせつなくていじらしくて、
「愛されたかった」との言葉がしっくりきました。
でもベネクリーチャーだと本当にそう思ってるの?と疑わしくなります(ヒドイ)

全ての不幸の始まりはやはりヴィクターがクリーチャーをおいて逃げ出した事でしょう。
あそこでちゃんと対応していればこんな事にはならなかったので、
最後にふたりで旅立っていくのはもしかしたらヴィクターの償いなのかもしれません。

原作では、ヴィクターは救出した船で死んでしまいクリーチャーは行方不明の結末なので、
この舞台はかなりいろいろな事が想像(妄想?)できる希望を持ったラストですね。

下世話な話ですが、
私はJLMクリーチャーから観たのですが、エリザベスをレイプする場面がものすごくリアルで、
これ、ベネクリーチャーもやるの?とちょっと慄いていましたが、
ベネディクトはまったくもって淡泊でした(笑)
だからJLMの博士も、本当は女好きなんじゃないの?とか思っちゃうんでしょうね。
いえ、そこが人間味を醸し出す要因だと思いますよ。

そして!
忘れてはならない博士の衣装。ベネディクトは本当に時代物の衣装がよく似合っていて、
画像がほとんど無いのが心底残念でなりません!
ベネさんにまったく興味のない友人も「似合う。」と呟いたくらいですから。
特に結婚式のあとの衣装が好きですね。
今回そこの場面もYoutubeから無理やりキャプチャーして貼りましたが、小さくて小さくて(涙)

しかし、4回も観たくせにこんな感想しかし書けずに申し訳ないです。
ひとまずここで終わりにしますが、
舞台を観た方もそうでない方も感想を頂けたら嬉しいです。

ツーショットまとめてみました。

NT Live Frankenstein その6

2014-04-24 23:38:05 | フランケンシュタイン
ナショナル シアター ライブ「フランケンシュタイン」


続きです。


ヴィクターとエリザベスの結婚式。
使用人たちが祝福の歌をうたっています。
その間をぬってエリザベスとメイドのクラリスがベッドルームに入ってきました。
ドレス姿のエリザベスは夜のための着替えをします。
とてもきれいですよ、とクラリスが言いますがエリザベスは言います。
「あの人、私の触ろうとしないの。近くにも寄ってこないし、式のあとにかろうじて話しただけだわ。」
「彼は昔から変わった方でしたよ。」
「私、何かやってしまったのかしら?」
「何もしていませんよ。男はみんな結婚式の夜はナーバスになるものです。
彼らのほとんどは何の経験もないのですから。」
「私は緊張していないわ。」
「そうですね。でもあなたはまだ何も知らないからです。最初は誰でもショックを受けるものです。」

そんなおしゃべりをしながらエリザベスの支度が整いクラリスは部屋を出ます。

ヴィクターがピストルを手に、険しい表情で部屋に来ました。
彼の後ろにいる2人の使用人もマスケット銃を持っていました。

「ヴィクター!」エリザベスが声をかけますがヴィクターは使用人に「報告しろ」と命令します。
彼らは家のまわりや湖をパトロールしていました。
彼らが異常がないことを報告すると「外で待機してくれ。私もすぐに行く。」と使用人を下がらせます。
「ヴィクター、何が起きているの?」
「安全のためにすべてのドアを守らせている。」
「なぜ?何が起きているの?教えてちょうだい。」
「もっと早く言うべきだった。」
「そうよ!」

「実験のひとつだったんだ、エリザベス、信じるのは難しいと思うし説明している時間もない、
だが、純然たる事実として言うと、私は人間を作ったんだ。」
「え?作ったって何を?」
「人間だ。そしてそいつに命を吹き込むことに成功したんだ。」
「もう一度言って。」
「人間を作ったんだ!」
「その人に命を授けたって事?」
「そうだ。私のクリーチャーに命を授けたんだ。」
「あなたのクリーチャー。」
「信じていないな。」
「あなたがクリーチャーを作ってそれに命を授けたと言うのだったらもちろん、それを信じるわ。」
そしてエリザベスは突然笑顔になり、
「それはパペットようなもの?」と言います。
「違う、ちゃんとした男だ。けだもののような男なんだ。」
「ばかげているわ。あなたは電気的なたまごのようなものでクリーチャーを作ったと言ってるの?
それで、それが何をしてるの?」
「私を追っているんだ。」

両方ともベネ博士。

「ヴィクター、あなたはずっとひどい病気だったのよ。スコットランドであなたは神経が衰弱したの。」
「いいか、そいつは外にいて、私を滅ぼしたいと思っているんだ。
私はそいつをおびき寄せ、そいつが私を殺す前に殺さねばならない。」
「つまり、あなたはここにおびき出そうとしてるの?」
「奴がこのために来るという事はわかってた。つまり、」
「結婚式に?あなた彼に招待状を送ったの?リストにはなかったわよ、ヴィクター。」
「これは冗談なんかではないんだ、エリザベス。私を信じてほしい。」
「あなたが何らかの怪物を作ったということを?」
「そうだ。」
「なぜ?」
「今、なんて?」
「なぜ、作ったの?」
「構想があったからだ。完璧なヴィジョンが!私は自然界の後をついて行き彼女の隠れ家に入り、
彼女の秘密を奪って次第に暗くなっていく世界に突如光をもたらしたんだ。私はやったんだ!」
「私はあなたの才能を疑ったことはないわ。」
「私は死を打ち負かしたんだ。生きたものを作ったんだ。」
「だけど、そんなに生き物を作りたかったのなら、なぜ子供を作らなかったの?
そうすればもっと早く結婚できたのに。」
「いや、そうじゃない。」
「普通はそうやって命を作るのよ、ヴィクター。」
「私は科学の話をしているんだ。」
「違うわ、それはあなたのプライドだわ。私に神の領域にトライしたと話しているのなら失敗してるわ。」
「私はあなたに楽園を見つけた。だがりんごを食べてしまった。私たちはもう戻れないんだ。」
「あなたは自然の秩序に干渉したのよ。電気とガスの神様を崇拝してカオスへ導いたんだわ。
あなたが作った男性のどこがいけないの?」

ヴィクターはピストルを手に取ります。

両方ともベネ博士。

「私は家のまわりを警備する。愚かにも作り出してしまったモノを始末したらあなたのところに戻ってくる。」
「行かないで、お願い、私を抱いて。」
「これを終わらせたら、エリザベス、あなたを愛することができるだろう。」

ヴィクターが部屋から出て行きました。
すると突然、クリーチャーがベッドの中から飛び出してきました。
驚く彼女の口を素早く手で塞ぎます。

「叫ばないで。あなたを傷つけるような事はしない。助けてほしいけだ。叫ばないでくれ。」
エリザベスが頷きます。
「俺が誰だかわかるか?」
恐怖に慄きながら再び頷きます。
「俺の見た目について何か言ってたか。」
エリザベスは頭を振ります。
「あなたは好奇心が強い?エリザベス。」
彼女はゆっくりと頷きます。
「叫ばなければあなたを解放する。」
クリーチャーはゆっくりと手を離しますが彼女はクリーチャーに背を向けたまま動きませんでした。
「振り向いて俺を見てくれ。」
彼女は振り向くと思わず息をのみます。
「助けてほしいんだ。俺は苦情がある。」
「ヴィクターがこれを・・・?」
「彼は頭がいいだろう?」
「天才だわ!」
「そう思う。」
エリザベスは興味深そうにじっと見ながら次第に近づいて行きます。
「あなた、名前は?」
「俺の名前?そんな贅沢なもの、彼はくれなかった。」
クリーチャーはそう言いながら身をかがめ「触って」と言います。
エリザベスが少し怯えると彼女の手を取って自分の頭に手をやります。

JLMクリーチャー。

「どうだ?」
「温かいわ。」
そしてクリーチャーはエリザベスの手を自分の胸におきます。
「ここは?」
「心音だわ。」
「あなたと同じだ。」
そう言ってエリザベスの胸に手をやりにやりと笑います。
「やめなさい。今すぐに手をどけなさい。」
エリザベスはそう言ってクリーチャーの目をまっすぐに見るとクリーチャーはすぐに手をどかします。

「苦情があると言っていたわね。」
「マダム、あなたの夫は良い人だけど、彼は約束を守らなかった。
もしあなたの子供が俺のような見た目だったら子供を見捨てるか?」
「子供を見捨てる事なんてしないわ。」
「本当に?」
「ええ、本当よ。」
「どんなに不快だとしても?」
「見捨てないわ!」
「ヴィクターは俺を見捨てたんだ。俺の見た目がこんなだから。俺が普通と違うから。」
「もしヴィクターがあなたをそんなふうに扱ったのなら私が彼に話をするわ。
あなたはそうして欲しいんでしょう?」
「彼はベッドに来ないのか?」
「彼は自分のした事に責任を取らなければいけないわ。それに・・・」
「あなたを求めないのか?新婚初夜なのに?」
「・・・それに私たちはハンディのある人たちのために常に立ち上がらないといけない。」
「まったくだ。虐げられている人の声を聞いてほしい。」
「あなたの望みは何?」
「俺は生まれたいと頼んでいないが生まれた以上は生きるために戦う。
全ての命は平等で尊い。彼は俺に不足しているものをくれると約束したが彼は約束を破った。
俺は友達が欲しかっただけなのに!」
「私が友達になるわ。どうかしら?」
「あなたが?」
「もしあなたが助けを必要としているなら、私たちに何ができるか考えるわ。」
クリーチャーはベッドに座ります。
「隣りに座って。何もしないから。約束する。俺は善悪の区別を教えられた。」
エリザベスはじっとクリーチャーを見つめます。
「信じなれないわ。あなたはとても驚異的だってわかってる?」
「俺が?」
「そうよ。」
クリーチャーが手を伸ばしてエリザベスの手を取ると彼女はクリーチャーの隣に座ります。


終わりませんでした。すみません。
次で本当に終わります。

NT Live Frankenstein その5

2014-04-22 11:12:48 | フランケンシュタイン
ナショナル シアター ライブ「フランケンシュタイン」


ほぼ文章ばかりです。
読みづらかったらごめんさない。

続きです。

「彼女はどこに?見せてくれ。」
ヴィクターはゴムチューブの裏から女性のクリーチャーの手を引き連れてきます。
とても美しく顔には傷ひとつありませんでした。
「どうだ?」
「美しい!」
「そうだろう。」
「腕の産毛やヒップの曲線、なんて細部にわたる仕事だったんだ。」
そう言いながらそっとタッチをするクリーチャー。
「彼女は完璧だ。完璧な妻だ。」
ヴィクターがそう言うと「あなたはすごい。」と感嘆するクリーチャー。
「だが、お前に彼女はやれん。」
「なぜだ?」
「何が起こるかわからないからだ。もし彼女に命を吹き込んだ結果、
どんな危険な事になるか、私には予測できない。」
「俺が自分の汚らわしい素性を克服して理性的な人間になれば、彼女、俺の妻も同じようになれるんだ。」
「なれなかったら?」
「デ・レーシーが俺に道徳を教えた、だから俺が彼女に教える。」
「だがお前は追放者として生きると誓った。もし彼女が街に行きたくなったら?」
「彼女に選択権は無い。俺たちはアルゼンチンに行く。」
「だが、もしも彼女がその契約を拒んだら?よく考えろ。もし彼女がお前を拒絶したら?
お前の姿をひどく嫌悪するかもしれない。お前の姿を見て逃げ出し、
モンスターではなく人間と暮らしたいと言ったとしたら?」
「やめてくれ!あなたは残酷だ。」
「彼女を見ろ!この上なく素晴らしい作品だと思わないか?
彼女の頬、唇、豊かな乳房、この乳房を望まない者などいない。もしも彼女がお前のもとを立ち去ったら?
誰か他の人間に恋をしたら?自分と同じ種のたったひとりの仲間、
唯一ベッドを共にできる人から見捨てられたら、お前はどうする?」
「彼女に見捨てられたら俺は気が狂う!」
「それが危険だと言うんだ。」
「俺は彼女に愛情を与えて尽くすからそんな事にはならない。」
「危険を冒すべきだと?」
「そうだ!」
クリーチャーは彼女の髪をなでます。
「彼女は俺のものだ。お願いだ!Please.」

上段、ベネ博士。下段JLM博士。

「彼女を守ると言ったか?」
「そうだ、誰にも彼女を傷つけさせない。」
「彼女を愛していると?」
「愛している!」
「だが愛は教わるものでも学ぶものでもない。心で感じるか、或いは・・・」
「マスター!俺は愛せる!」
「お前に心があるというのか。」
「ある。信じてくれ。」
「どうやって愛するのだ。」
「全ての命が俺の中から湧きあがり、口からこぼれおちるようだ。俺の肺に火がつき俺の心臓をたたきのめす。
この世界で何でもできるように感じる。」
「そう感じるのか?」
「そうだ。」
ヴィクターがクリーチャーが自分より愛することを知っていると気づいた悲しい瞬間でした。
「だから彼女に命を与えてくれ。俺は必ず彼女を大切にする。」
「その言葉を待っていたよ。我々が愛と呼ぶ感情をお前は理解しているようだ。」
ヴィクターはそう言うと女性のクリーチャーがいるゴムチューブの方に向かいます。
「お前も手伝ってくれ。この状態で彼女を外に出すわけにはいかない(女性のクリーチャーは裸なので)
彼女に服を着せよう。クイーンのように。」
「クイーン!」
「そこのトランクに私の婚約者の服がいくつか入っているから、
お前の花嫁に最も良いものを選んでくれ。私は仕上げをする。必要な時に呼ぶから。」
チューブの裏に入るヴィクター。クリーチャーはトランクのところに行きます。
「レースとベルベットを着せよう。シルクと真珠も欲しいな。
美しい天使のようなイブと庭を歩こう。彼女はイヴで俺はアダムだ。
そうすれば地獄だった記憶は雪のように溶けていく。」
そう言いながらトランクを開けますがそこには古い本がいくつか入っているだけでした。
騙されたと気づいた途端、嫌な音がしたので振り返るとヴィクターが大きな刃物で
女性のクリーチャーを切り裂いていました。

それを見たクリーチャーが叫び声をあげます。

「お前は愛の力の何を知っていると言うんだ。それは理性のない不合理なプールだ。
無秩序で、気まぐれで、不安定で狂ってる!その上コントロールができない。
交尾して子供を産んで地球上にお前のような怪物が100万?ダメだ!
お前のような怪物はひとりだけだ。そうでなければお前は存在できない。」

クリーチャーは横たわる彼女の前に跪きます。
そして「Awake!」目を覚まして!と彼女の腕を持ち上げます。
「俺の美しい妻よ、起きて!起きて!」
「彼女はもう目を覚ますことはない。」
突然クリーチャーはヴィクターに飛びかかり彼の首を絞めます。
窒息しかけた瞬間、ドアを叩く音がして警察官が「ドアを開けてください。」と叫びます。
その声と共に「ヴィクター!」とお父さんも呼びかけています。
クリーチャーはうめき声をあげながら手を離しヴィクターは床に倒れます。
「お前は俺を裏切った、フランケン、これで終わらないからな。」
クリーチャーはそう言うと窓から立ち去ります。

「今何かが逃げていったぞ。」「何だろうあれは。」イワンと警察官の声がします。
ドアを開け、倒れているヴィクターをお父さんが抱き起します。
「お父さん?なぜここに。」
「ずっと戻らないから心配したんだよ、ヴィクター。」
「僕が何をしていたか知らないのに。」
「お前はもう安全だ、息子よ、私と家に帰ろう。」
「お父さん、僕はすぐにエリザベスと結婚しなければ。すぐにだ!」
「息子を船に乗せるから手伝ってくれ。」
「はい。」とイワンがヴィクターを連れていきます。
その時、ヴィクターが日記を見つけお父さんに渡します。
「お父さん、これを処分してください。必ずしてください。」
「お前の日記か?」
「もう2度と読めないように燃やしてください。どうか約束してください、処分してくれると。」
「わかった、処分しよう。さあ、家に帰ろう。」

ヴィクターはお父さんと外に出て行きます。
警察官は血まみれで倒れている女性のクリーチャーを見て、
「彼は何をしていたんだ。」と言います。
「医学の研究だと言っていました。」とイワン。
「研究?Holy Christ!」
そう言いながら警察官はクリーチャーに布をかぶせます。

場面は再びフランケンシュタイン家に移ります。

続きます。