放送開始と言っても、3話で終わっちゃうんですけどね(涙)
実は「六つのサッチャー」ですが私、録画を忘れました・・・うそーん(泣)
なのでこの感想も自分の訳を元に書いていますのでそこはよしなに・・・・
以前も書いたのだけど今年は日本放送まで大人しく待っていようと3日くらいは思ってたんです。
だけど、案の定ネット上に吹き荒れるネタバレの嵐。
この嵐をどう避けようかと悩みましたが結局、
ゾンビに襲われないためには自分がゾンビになるしかないとの結論に達しました。
二日酔いになったら迎え酒だし。
何を言いたいのか自分でもわかりませんが
要するに根性なしの私は嵐に逆らうことはやめにしました。
今年はGoogle Playで購入です。
これだとYoutubeで観れるし、ビハインドもインタビューもちゃんとありました。
エピソードごとの購入になりますが、本国放送後わりとすぐに販売されていました。
字幕も出るので全訳マラソンでも重宝しました。
(BBCの字幕だと思うので精度はイマイチでしたけど)
BBCはこうしてコンテンツを販売するのもいいけど、
はやくiPlayerを有料でいいから世界に公開してほしいです。
前置きが長くなりましたがあらためて乾燥、いえ、感想です。
言いたいことをダラダラと書きなぐっていたらものすごく長くなってしまいました。
しかも愚痴ばかりで、ウザいかも。
視聴後に書いたファーストインプレッション的な感想はこちらです。
Sherlock 4-1 The Six Thatchers ちょっとだけ感想
モファティス、これで最後だからと思ったのかどうかわかりませんが
正典ネタをこれでもかというくらい盛ってきました。
車の中で死んだ男の子はなんとなくトムホに似ているような気がしました。
車のエンブレムもアメコミを意識したのか?と思いましたが
パワーレンジャーって日本のゴレンジャーが元なんですね、知らなかったです。
しかも映画が今上映中なの?
シャーロックとジョンのやりとりも最初の20分くらいまでは、
初期を彷彿させていたかのようで良かったんですけどね
シャーロックがロージーの子守をするところもシャーロックらしくて好きでした。
冒頭のホームズ兄弟の小競り合い?あの場面も好きです。
マイクロフトもシャーロックが相手だとムキになっちゃうところとか最高です。
でもね、
S3からずっと言ってるんだけど、国際的な事件とかスパイとか要らないんです。
ロンドンで事件が起きないかとずっと待ち続け、事件が起きたらメリークリスマスとか言って、
タクシーに飛び乗っていそいそと出かけるシャーロックと、
何だかんだと後を追いかけるジョンが最高だったのに。
ラストは走るんじゃなくて「タクシー!」で終わってほしかったわ。
と、悶々としていたところIGNのレビューを見つけたんですが、
私の言いたいことが凝縮されていました。
御大が反論したガーディアンの批評はまた後程ご紹介します。
IGNのレビューの和訳。
「SHERLOCK」シーズン4「六つのサッチャー」 レビュー
S3E3でシャーロックは相当の覚悟をもってマグヌッセンを撃ったのだと思っていました。
だからこそ、あのジョンとのラストが成り立っているんだと。
そういう意味でもS4はどう切りぬけるのかも焦点のひとつでしたが、
動機はどうあれ犯人逮捕に協力している以上シャーロックもジョンも法執行側なので、
マグヌッセン殺しは何かのトリックであることをずっと願っていました。
シャーロックはジョンとのお別れの時には既に大量のドラッグをキメていたことが
忌まわしき花嫁で明らかになったときに嫌な予感はしていたんです。
結局、マグヌッセンを殺したことに対して本人も反省はしていないし、
政府もあっさり改ざんして終わりにしました。
グレートゲームのラストでシャーロックとジョンはどう切りぬけるのか
緊迫の場面で次シーズンに続く、になり、
実際はモリアーティに電話がかかってきただけで切り抜けられ、
拍子抜けでしたが、それなりに説得力があったし面白いアイデアだと思いましたが、
でも今回はあっさり切り抜けてはダメなんじゃないの?
ベルグレービアの冒頭はいい意味で裏切られたけど今回は悪い意味で裏切られた気分でした。
ピンクではシャーロックを救うためにジョンが犯人を撃ち、
最後の誓いでシャーロックはその恩を返すかのようにマグヌッセンを撃ちました。
ジョンの行動は結局うやむやにされて終わります。
本格的に捜査をすればジョンが逮捕されてしまう可能性もありましたが、
状況を考慮したレストレードの判断か、あるいは歩く政府の介入かもしれませんが
ともかくこれで事件は終了しています。
これとマグヌッセン射殺を同列に並べるのは違うと思うんです。
正直に言ってしまうと、冒頭からシャーロックには違和感がありました。
これは脚本が悪いのか演出が悪いのか、はたまた役者が悪いのかわかりません。
ずっと劣化のせいだと思っていましたが、多分違うんです。
シャーロックではなくなってきてるんだと思います。
そしてメアリー。
このメアリーは正典に出てくるメアリーの名前だけを借りた別人、オリジナルですよね。
ドラマ内でもそんな設定ですもんね。死人の名を拝借。
自分たちが生み出したキャラクターだから可愛いのはわかりますし、
シャーロックやジョンよりも縛りが無い分、動かしやすいのもわかります。
でもね、
縛りが無いキャラクターでドラマを作りたいなら別のドラマにすればいいじゃん。
わざわざホームズでやらなくてもいいじゃん。
モファティス、クラッシャーの域だよ、これ。
意見を出したり推理をするキャラクターが増えた分、ひとりひとりの質が下がったように思いました。
しかもジョンの立ち位置にメアリーがいるのでジョンの影が薄いこと・・・
そのせいかシャーロックもジョンジョン言わなくなっちゃったし、
これも成長?なのかもしれませんがファンにとっては寂しいかぎりです。
「臥せる探偵」の感想でも書きましたが
なぜメアリーにここまで設定を盛り込んだのでしょう。
「平凡だけどシャーロックでさえも心を開いてしまう人物」だけでよかったのに。
「メアリーが実は暗殺者でシャーロックを撃ったらみんなびっくりするよね」
なサプライズ狙いとしか思えないんですけど。
それでもメアリーの過去についてはジョンがメモリースティックを捨てた時に終わったと思っていました。
余談ですが、
実はジョンとシャーロックはメモリースティックをすり替えていた、とか
そんな妄想をした時がありました。
まさかシャーロックが見逃すなんてそんなことはあり得ないと思っていたので。
もしジョンがメアリーの過去を燃やさずにシャーロックとそれをしっかり見ていれば、
今回の悲劇は起こらなかったかもですね。
それは置いといて、
「AGRA」がメアリーのイニシャルというのは想定内でしたし、
この名称は正典ネタくらいにしか考えていなかったので、
メアリーの過去はこれで終わり・・・にしてほしかったです。
だってそこまで興味もないし(言っちゃった)
それなのにメアリーの過去をまるっと1話使ってご披露し、
シャーロックをスパイ映画へと変えてしまいました。
これはさすがに悪ノリしすぎなんじゃ・・・・
そりゃあ、酷評もされますよ。
スパイの定番である、身分を変えながら移動とか本当にやるとは思いませんでしたが、
何かちょっとショボかったですよね、追跡装置に気づかないとか、いろいろ。
スパイアクションのドラマや映画はアメリカでも大量に制作されているし、
私もよく観るので目が肥えているせいもあるのかもですが。
そして忌まわしき花嫁で一番の嫌な予感。
それはメアリーが実はマイクロフト側の工作員である事。
結局、英国政府の工作員ではなかったですが政府御用達の傭兵でした。
と、いうことはマイクロフトは最初からメアリーの正体を知ってたって事ですよね。
それなのに、ジョンとの結婚も黙認しシャーロックにも言わなかったと。
以前のマイクロフトなら今回の結果もある程度想定できたと思うのですが・・・・
そもそもメアリーがジョンと知り合ったのは偶然なの?
メアリーの過去をやるなら、ジョンとの出会いとかそのあたりをやってほしかったわ。
最初に書きましたが冒頭は結構好きなんです。
コメディな部分もあったし、ジョンとの会話も良かったし、
次々と依頼人がやってくるのもちょっと初期を彷彿とさせました。
レストレードが持ってきたサッチャー像の事件にシャーロックが興味の惹かれ、
ジョンと3人で現場に行くのもワクワクしました。
が、
今までで一番突っ込みたくなるような死因ですごくガッカリ。
いくらなんでもあれはどうなのー?
トリックを考えるの大変だし手間を割きたくなかったのか?御大。
もちろん今までも突っ込みどころ満載なトリックは多々ありましたが。
このエピソードを見て思ったのは、
モファティスやキャストたちのベクトルが違う方向に行ってしまったから
シャーロックというドラマを終わりにしようとしたのでは?という事でした。
このドラマもエピソード数こそ少ないですが7年も続いているし、
長年続けばいろいろと矛盾や方向が変わってくるドラマも少なくありません。
長寿ドラマのスーパーナチュラルも脚本家が変わるたびに、
キャラクターの設定が変わったりしてましたし。
寂しい事ですが世の中は諸行無常なんですね。
一方、このエピソードが放送されたときに一番目にした感想が「ジョン最低」でした。
いやもう本当にその通りでジョンファンが一番つらかったのではと思います。
最低なのはジョンじゃなくてモファティスですけどね。
浮気に関してはE3まで見るとユーロスの特殊能力があるので仕方ないかなと。
それがユーロスの目的だったのかもしれないし。
つまり、ジョンとシャーロックを仲違いさせてシャーロックを苦しめる、という作戦。
それを差し引いてもジョンの行動に「?」がついてしまうのは
S3から引きずっている問題、ジョンが何もしない、という事かなあと。
上の方にも書きましたがマグヌッセンの件だって、
ジョンがメモリースティックを見てメアリーの過去をきちんと知れば、
恐喝も無効になったような気がするんですけど。
それをやらないから結局シャーロックが殺す羽目になったわけだし。
しかもワトソン夫妻を守るための行動なのにS3のラストはおろか
S4でもその事に対するワトソン夫妻の心情が何も出てきていません。
何かこう、ないんですかね?感謝とか・・・
という気持ちが根底に燻っていたので余計に「ジョン最低」になったのでは。
メアリーもそんなわけで感情移入しづらいキャラクターだったので
メアリーがシャーロックを庇って死ぬ、というお約束な死に方もあまり心に響いてこなかったんです。
それはともかく、メアリーの死は彼女の過去が原因の自ら死を招いたのは明白なので
あそこでジョンがシャーロックを責めるのは、それだけでも無理があるのに、
誓いを破ったと言うのはジョンらしからぬ言動でどうにも納得できません。
そもそもあの誓いはシャーロックがジョンに感謝を込めて言ってただけで、
それ以下でもそれ以上でもないと思っていたのですけど結構重い誓いだったんですね。
しかも、シャーロックを拒否したジョンはあろうことかモリーに辛い伝言を頼むのですが、
それはいくらなんでもモリー、とばっちりじゃないですか。
ラストは「黄色い顔」ネタでシャーロックが自分の失敗を忘れないために
ハドソンさんに「ノーブリ」を頼みました。
シャーロックがノーブリと対峙した時に彼女を罵って煽っていたのは
彼女の標的をメアリーから自分に向けさせるためだと思っていましたが、
やっぱり単に思い上がりから出た言葉なのかもですね。
自分が煽らなければ彼女が撃つこともなくメアリーも死ななかったと、
だから「ノーブリ」だし、自分のせいでメアリーは死んだと責めているって事なんですね。
MistyさんがS4は腐女子撲滅と仰っていて、なるほどーと思いました。
クレームつけてるのが腐女子だけだと思ったのでしょうか、モファティス。
軌道修正どころか本当に腐女子撲滅かっていうくらい、
嫌がることを全部やってきたような気がするけど結果、ホームズファンまで敵にまわした感じです。
よくキャラクター萌えという言葉を聞きますが、
そもそもホームズファンてキャラクター萌えがほとんどですよね。
まさかコナンドイル先生にシリアス推理アクションミステリーを求めてないですよね。
そんな作品のキャラクターを破壊しちゃったら酷評されちゃうのも無理はないかなあと。
ホームズが現代版になったらどうなるのか?がコンセプトのはずだったのに、
気がつけば中途半端なスパイアクションになってしまったのは残念です。
感想と言いながら長々と好き勝手に文句を言うだけになってしまいました。
キリがないのでこのあたりで終わりにします。