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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Band of Brothers E1 その2

2020-03-07 09:29:01 | BOBスクリプト編 E1

Band of Brothers E1 "Currahee"

Created by Tom Hanks  Steven Spielberg
Based on Band of Brothers by Stephen E. Ambrose

 

登場人物略称

“ディック” リチャード・ウィンターズ:RW
ルイス・ニクソン:LN
カーウッド・リプトン:CL
“ドン” ドナルド・マラーキー:DM
フランク・ペルコンテ:FP
ジョージ・ラズ:GL
ジョセフ・リーブゴット:JL
ジョン・マーティン:JM
ハーバート・ソベル:HS
ミーハン中尉:LtM
バートン・クリステンソン:BC
“ブル” デンバー・ランドルマン:BR


ソベルはペルコンテの前で足を止めます。

HS:ペルコンテ二等兵、君はパラシュート部隊のようにズボンをブーツの上でたるませているのか。
FP:違います。
HS:ズボンのしわはどう説明する。
FP:申し訳ありません。
HS:空挺部隊は志願だが、ペルコンテ、ふさわしい軍人になるための道のりは長いぞ。
週末の外出許可は取り消しだ。

↓フランク・ペルコンテ

↑ジョージ・ラズ

そしてラズの銃を点検するソベル。

 

HS:名前は。
GL:ジョージ・ラズです。
HS:照門の隙間に汚れがある。許可は取り消し。


HS:いつ山形袖章を縫い付けた?リプトン軍曹。
CL:昨日です。

ソベルは糸くずをリプトンに見せます。

HS:これに気づかないとは。取り消し。

↓カーウッド・リプトン

↑ドナルド・マラーキー

HS:名前は。
DM:ドナルド・マラーキーです。
HS:マラーキー?「マラーキー」はでたらめのスラングじゃないか。
DM:そうです。
HS:銃のヒンジスプリングが錆びているぞ、でたらめ二等兵。取り消し。

 

HS:名前は。
JL:ジョセフ・リーブゴットです。
HS:銃剣が錆びているぞ、リーブゴット。ドイツ人を殺したいか。
JL:はい。
HS:これでは使えない。錆びた剣を持った者を戦場に連れて行くつもりはない。

↓リープゴット

君たちの違反のせいで中隊全員の許可は取り消しだ。
PTギアに切り替えてカラヒーを走るぞ。
RW:第2小隊、2分で着替えだ。

隊員たちが一斉に宿舎に入ります。

ペルコンテが怒っています。
FP:俺は行かない。

そんなペルコンテにジョン・マーティンが怒ります。
JM:おい、ペルコンテ。ズボンをたるませるなんてお前は何を考えてるんだ。
FP:うるさい、ジョン。あいつはみんなに罰点を与えたんだよ。
JM:わかってないな。あいつに言い訳はダメなんだよ。
FP:言い訳なんてしてない、良く見てみろよ、たるませた跡なんてどこにもないだろう。

ふたりが言い合っているとリプトンが入ってきます。

CL:行くぞ。路上ではPTフォーメーションだ。早く行け、行くんだ。
ペルコンテもだ。行け。

みんなが出て行ったあとひとりだけ座ったままの隊員がいました。

CL:ホワイト二等兵はなぜ着替えてない?答えろ。

リプトンの問いかけにも何も答えずじっと座っているホワイト。
やがてリプトンも出ていきます、

カラヒーを走るE中隊。

HS:どこを走る?
隊員たち:カラヒー。
HS:カラヒーの意味は?
隊員たち:ひとり立つ。
HS:登りと下りはどのくらい?
隊員たち:登り3マイル、下り3マイル。
HS:隊の名は?
隊員たち:E中隊。
HS:何をする?
隊員たち:ひとり立つ。
HS:手を貸すな、手を貸すなよ。止まるな。
パラシュート部隊になりたいのなら13分で頂上に行くんだ。ハイヨーシルバー!

ソベルがダッシュします。
頂上に着いたウィンターズは折り返す隊員たちに檄を飛ばします。

HS:こんな日が来るとは思わなかったぞ、ウィン二等兵。タイムは23分だ。
他の506連隊の隊員ならこれで十分だがE中隊ならもっと速く走れ。

ある日は装備をつけてランニング。


夜、装備を装着し行進するE中隊。


歩きながらランドルマンがラズに話しかけます。
BR:俺は言うよ。
GL:誰に?

先頭を歩くウィンターズに話しかけるランドルマン。

BL:ウィンターズ少尉。
RW:どうした?
BL:発言を許可願います。
RW:許可する。
BL:中隊は9つありますよね。
RW:ああ。
BL:なぜ我々だけ毎週金曜日の夜フル装備で行進するんです?
RW:なぜだと思う?ランドルマン二等兵。
BL:ソベル中尉は我々が嫌いだからです。
RW:ソベル中尉はE中隊を嫌っているんじゃない、お前が嫌いなんだ。
BL:ありがとうございました。

行進が終わり整列する隊員たち。

HS:ウィンターズ少尉、水筒を持ち蓋を開けさせろ。
RW:E中隊、水筒の蓋を開けろ。

↑左側はサイモン・ペッグ演じるウィリアム・エヴァンズ

一斉に水筒を手に持ちます。

HS:合図をしたら水筒の中身を地面にこぼすんだ。
RW:指揮官の合図で水筒をひっくり返せ。
HS:今だ、少尉。
RW:こぼせ。

隊員たちは一斉に水筒をひっくり返し水を地面に注ぎます。
しばらくするとクリステンソンの水筒が空になります。

↑クリステンソンはマイケル・ファスベンダーです。

HS:なぜ君の水筒だけ空なんだ。水を飲んだのか?ウィンターズ少尉。
RW:なんでしょうか。
HS:金曜日の行進中は飲水禁止だと彼に命令したか?
RW:しました。
HS:クリステンソン二等兵、君は命令に従わなかった。もう一度水筒に水を汲み12マイルの行進をしてこい。
BC:わかりました。

クリステンソンが走り出します。
ソベルはウィンターズを呼びます。

HS:君は私の隊で神の名のもとに何をしているんだ。指揮官の命令に背くようにしてるのか?
RW:申し訳ありません。
HS:私の顔をつぶそうとしているのか、少尉。ここはD中隊でもF中隊でもない、E中隊だ。
隊から6人選べ。1:30にその者たちの違反と罰則を私に報告するんだ。わかったな。
RW:何の違反ですか。
HS:何か見つけるんだ。

続きます。

 


Band of Brothers E1 その1

2020-02-23 15:18:23 | BOBスクリプト編 E1

Band of Brothers E1 "Currahee"

Created by Tom Hanks  Steven Spielberg
Based on Band of Brothers by Stephen E. Ambrose

 

このドラマが放送されてから20年近く経ちますが
壮大なスケールに今観ても、何度観ても惹き込まれます。

戦争ドラマと言えばそれまでなんですが
ひとりひとり個性を持ったキャラクターたちが織り成すドラマは
ただの戦争ドラマではない、様々な魅力がありました。

かなり前に原作を踏まえたあらすじを紹介したのですが
当時は画像を編集する考えがあまりなくネットで拾ったろスクショしただけのお粗末な画像で
いつか機会があったらやり直そうと思っていました。

思っていただけでなかなか実行できませんでしたが先日ふとE1のスクリプトを目にしまして
せっかくだから挑戦してみようかなーと。
しかし、ミリタリーの知識があまりないので専門用語とかわけわかりません。

ビハインド動画の続きもまだ手を付けてないのですが
まずはこれを不定期ながらボチボチとUPをしていこうと思います。

タイトルの「バンド・オブ。ブラザーズ」はヘンリー5世の戦場での演説が元ネタと言われています。
「we few, we happy few, we band of brothers—for whoever sheds his blood with me today shall be my brother.
However humble his birth, this day shall grant him nobility.」
(少数だけど我ら幸せな少数は強い絆で結ばれた兄弟だ。今日、私とともに血を流すものは私の兄弟だ。
身分の低いものであろうと今日からは貴族の出だと認めよう。)

↓当時まとめた登場人物の紹介と時代背景です。

BAND OF BROTHERS のキャラクター

Band of Brothers Pilot-1

Band of Brothers Pilot-2

Band of Brothers Pilot-3

 

登場人物略称

“ディック” リチャード・ウィンターズ:RW
ルイス・ニクソン:LN
カーウッド・リプトン:CL
“ドン” ドナルド・マラーキー:DM
フランク・ペルコンテ:FP
ジョージ・ラズ:GL
ジョセフ・リーブゴット:JL
ジョン・マーティン:JM
ハーバート・ソベル:HS
ミーハン中尉:LtM

 

エピソード1:カラヒー
カラヒーはE中隊が生まれたトコア基地近くにある山の名前です。
原住民の言葉で意味は「一人立つ、We Stand Alone」 で、
101空挺師団第506パラシュート歩兵連隊のモットーとなっています。

1944年6月4日
イギリスのアポッタリー飛行場でE中隊が出撃の準備をしているとミーハン中尉から集合がかかります。

LtM:E中隊は集合しろ。急げ。

LtM:チャンネル諸島の沿岸は濃霧と雨と強風で飛行不可となった。
今夜の降下は中止。侵攻は延期だ。24時間の待機となる。
あとはドリル軍曹が引き継ぐ。

待機になった隊員たちはテントで映画を観ています。
途中、ウィンターズがテントから外に出るとニクソンがいました。

“ディック” リチャード・ウィンターズ中尉

ルイス・ニクソン中尉

LN:晴れそうだ。そう思わない?
RW:思わない。
LN:晴れるって。隊員たちは?
RW:大丈夫だ。

時計を見るニクソン。

LN:ニューヨークは5時だな。シカゴは4時。
RW:ハッピーアワー?
LN:そう、ハッピーアワーだ。何杯か飲んで観劇の前に早めの夕食をとる。
文明人にふさわしい洗練された場所だ。
RW:もっと早く生まれるべきだったよ、ニックス。
LN:なんだよ、降伏する気か?

何も言わずニクソンの隣に座るウィンターズ

LN:ならシカゴに行こう。連れて行ってやるよ。
RW:ああ、そうだな。

タバコに火をつけるニクソン。


LN:そこの出身が誰だか知ってるか?
RW:誰?・・・・ああ、あいつか。
LN:俺たちよくあんな最低な奴と712日間も一緒にいたよ。

場面は回想へ
2年前のトコアキャンプ。


整列し上官を待つニクソン達。そこにソベルがやってきます。

 

続きます。